365 / 580
9章 異邦人が生きるために
327 職人として、女性として
しおりを挟む
マーサの発言で空気が完全に凍り付いてしまった。
だというのにマーサ本人は、まるで俺に挑むかのような眼差しを向けてくる。
いやもう何から何まで意味分からねぇっての。
「あー……。悪いマーサ。唐突過ぎて全く意味が分からない。今の話の流れで、どうしてその結論に辿り着いたわけ?」
まずは話を聞いてみないと始まらない。
本人だけ納得顔で居られても困る。
「ああ、トーマの装備品を完成させるためにゃあよ。もっと深くトーマを理解する必要があると思うんだよな。
――――職人としてこんなこたぁ言いたかねぇけど、見本まで作ってもらっておきながら、トーマの装備製作が全然上手くいってねぇんだよ。
これからまたランドビカミウリみてぇなバケモンと、人数を欠いた状態で戦わなきゃいけねぇって時に、自分の職人としての未熟さが悔しくて悔しくて堪らねぇ……!
幸い私は女だからよ。トーマと肌を重ねれば、より深いところまでお前を理解出来るんじゃねぇかと思うんだ!」
「ハイ却下。馬鹿も休み休み言ってくれ。そんな理由でお前を抱いたり出来ねぇっつの」
「トーマならそう言うと思ったけどよ! こっちはこっちで切羽詰ってんだよ!
私を助けると思って抱いてくれ!」
いやいや。絶対肌を重ねたって装備製作の役に立たないから。
愛の力で最強装備完成! なんてなったら職人要らないだろ、全く。
「ん~……。流石にそんな理由じゃ認められないかなー? 装備製作のために私のトーマに抱かれたいなんて、そんなの許可できませーん!」
「ですね。リーネの時と違って、今回はちょっと譲れませんねぇ。
私の夫をそんなに安売りするわけにはいきません」
リーンとトルネが抱きついてくる。あ~俺の嫁は可愛いなぁ。
ふとハルを見ると、アサヒとカンナと一緒にニヨニヨしながらこっちを見てやがる。
完全に対岸の火事ですね君ら。
「ねぇマーサ。トーマに抱かれたいと思ったのは、本当に装備品製作のためなの……? 本当にそんな理由だったら、私だってトーマを譲るわけにはいかないよ……?
良く考えて……? マーサがトーマに抱かれたいと思ったのは、本当に職人として必要だと思ったからなの……?」
対岸の3人を見ていたら、いつの間にかリーネがマーサの正面に立っていた。
「は、はぁ……? そりゃ職人として必要だからに決まってんじゃん! 他にどんな理由があるって……」
「マーサ。自分に真剣に向き合わなかったせいで、ミルズレンダで何が起こったのか、もう忘れちゃったの……?
貴方に必要なのは、自分の心に正面から向き合うことなんじゃない……?」
「……リーネェ。いくらお前でも、言っていい事と悪い事ってのが……」
「だから、そうやって誤魔化すのをやめろって言ってるの……!
マーサはいつもそう……! 人生の大切な選択を人に委ねてしまう……! 自分で選ぶ事を避けて、流される事を選んでしまう……!
そんな人にトーマを譲ってあげるわけにはいかないよ……! トーマに抱いて欲しいっていうなら、職人なんて言い訳しないで、マーサルシリルとしての本心を聞かせてよっ……!」
……驚いたな。
いつも通り俺の意思は全く考慮されてないのはもう慣れたけど、いつの間にリーネもこんなに強く自己主張できるようになっていたんだろう。
何気に沢山の修羅場も経験してきたしな。
もう全てに絶望していたリーネの面影はどこにもない。
「女としての本心を口に出来ないマーサになんて、負けてあげるつもりはないよ……!
貴方がトーマの装備を作れないのは、貴方が自分の気持ちに向き合ってないからじゃないの……!?
どうしてトーマに抱いて欲しいと思ったのか、自分の想いから目を逸らさずに、始めから思い返すの……!」
「始めから……。始めって、いつからだっけ……?」
リーネに問い質され、マーサは考え込んでいる。
その空ろになった瞳は、まるで自分の内面の何かを探しているかのようだ。
「始め……。始めはただ、面白い考え方をする奴だと思ったんだよ。だから、こいつについていけば、私も面白いもんが作れるんじゃねぇかって、ただそれだけだった……はず。
そのあとはもうぐちゃぐちゃでさ。ミルズレンダでは私の信じていたもの全てが嘘だったし、トーマの作る新しい時代も一緒に見てみたかったし、そう思ってたらアルも師匠も死んじまうし、しかも殺したのはトーマだって言うし、マジで頭ん中ぐっちゃぐちゃになっちまったんだよな……」
「うん。聞いてるよ。それから……?」
「それから……。ベイクに来て、私が如何に甘ったれてたのかを痛感してさ。ホムロにも、リーネにも……、そしてトーマにも負けないように、職人として腕を振るおうって決めたんだよ。
私に技術を叩き込んでくれたミルズレンダの職人達のために、私を育ててくれた師匠と、私を好きだと言ってくれたアルの死を無駄にしないために、私は職人として強くなろうって決めたんだ」
初めてマーサの心のうちを聞いた気がする。
マーサはローサルとアルの死を、そんな形で受け入れていたのか。
「グリーンドラゴンの素材も貰ってよ。心核武器まで作らせて貰ってよ。こんな幸せな職人、王国中探したって他に居る訳ねぇんだよ。
だからせめてもの恩返しに、俺が作れる最高の装備品を用意してやろうと思った。シンにもリーンにもトルネにもハルにも、作りたい装備はもう固まってるんだ。
だけどトーマの装備だけは、どれだけ考えてもダメなんだ。こんなんじゃダメだ。もっとトーマの事を理解しないと。もっとトーマの事を知りたいって。そう思うようになっていったんだよ」
「うん。知ってたよ……。だからマーサ。その気持ちに、ちゃんと向き合ってあげて……?
マーサは装備品が作りたいから、トーマの事をもっと知りたいって思ったの……?」
「――――そうか。そういうことだったのか。自分の気持ちに向き合うって、こういうことだったんだな」
マーサの目に光が戻ってくる。
探していた何かは、どうやら無事に見つかったようだ。
「トーマ。職人としても、女としても、このマーサルシリルはお前に惚れたんだ! だから抱いて欲しい!
装備品なんかとは関係なく、私はお前に抱かれたい。私はトーマのことが好きだったんだ!
でも、やっぱり職人としての私も捨て切れねぇ。私は女だけど、職人でもあるんだ。
女として抱かれて、職人としてお前と触れ合って、お前を想いながらトーマの装備を作りあげてぇ!
お前に惚れた女として、惚れた男に抱かれてぇと思ってる!
トーマ! 私の事を貰ってくれ!」
……これがマーサの本音、か。
リーネは凄く優しい表情でマーサを見ている。
まるで娘の成長を喜ぶ母親みたいな顔してるなぁ。
「あー。マーサのことは俺も思うところがあるからな。マーサの一生を引き受ける覚悟はしてあったよ。
マーサが望むなら貰ってやるさ。ミルズレンダであったことなんか忘れるくらい、全力で幸せにしてやる。
……ってことで宜しいですかね? リーンさんトルネさん?」
「んー……、まぁ仕方ないかなぁ? 今回はリーネにしてやられたって感じだよー!
マーサ。トーマを選ぶってのは思ってるより大変だと思うからね? 覚悟決めなさいっ!」
「リーンの言うとおり、仕方ないですね。装備品のためなんて理由は受け入れられませんけど、トーマを真剣に愛しているなら受け入れますよ。トーマを愛する女としてね」
「うん。マーサに関しては、トーマは人生に踏み込みすぎてるからね。妥当な結果じゃないかな?
でもトーマについていくってすっごく大変だと思う。マーサ、頑張ってね!」
「いやぁガチのプロポーズとか、良いもの見せてもらったっすわ~。
そうっすねぇ、女から迫るってのも悪くないっすねぇ」
「あはは! 確かにいい話だったわ。
私の将来にも大いに参考にさせてもらうとするわね? あははは!」
ま、3人も4人も変わらないわもう。
別に嫁にしなくても、マーサのことを見捨てる気なんてなかったしな。幸せにしようって動機付けが、より強固になったってだけだ。
エリアキーパーなんかに怯んでる場合じゃねぇな。
もっともっと強くなって、みんなまとめて幸せになってもらわないとね。
だというのにマーサ本人は、まるで俺に挑むかのような眼差しを向けてくる。
いやもう何から何まで意味分からねぇっての。
「あー……。悪いマーサ。唐突過ぎて全く意味が分からない。今の話の流れで、どうしてその結論に辿り着いたわけ?」
まずは話を聞いてみないと始まらない。
本人だけ納得顔で居られても困る。
「ああ、トーマの装備品を完成させるためにゃあよ。もっと深くトーマを理解する必要があると思うんだよな。
――――職人としてこんなこたぁ言いたかねぇけど、見本まで作ってもらっておきながら、トーマの装備製作が全然上手くいってねぇんだよ。
これからまたランドビカミウリみてぇなバケモンと、人数を欠いた状態で戦わなきゃいけねぇって時に、自分の職人としての未熟さが悔しくて悔しくて堪らねぇ……!
幸い私は女だからよ。トーマと肌を重ねれば、より深いところまでお前を理解出来るんじゃねぇかと思うんだ!」
「ハイ却下。馬鹿も休み休み言ってくれ。そんな理由でお前を抱いたり出来ねぇっつの」
「トーマならそう言うと思ったけどよ! こっちはこっちで切羽詰ってんだよ!
私を助けると思って抱いてくれ!」
いやいや。絶対肌を重ねたって装備製作の役に立たないから。
愛の力で最強装備完成! なんてなったら職人要らないだろ、全く。
「ん~……。流石にそんな理由じゃ認められないかなー? 装備製作のために私のトーマに抱かれたいなんて、そんなの許可できませーん!」
「ですね。リーネの時と違って、今回はちょっと譲れませんねぇ。
私の夫をそんなに安売りするわけにはいきません」
リーンとトルネが抱きついてくる。あ~俺の嫁は可愛いなぁ。
ふとハルを見ると、アサヒとカンナと一緒にニヨニヨしながらこっちを見てやがる。
完全に対岸の火事ですね君ら。
「ねぇマーサ。トーマに抱かれたいと思ったのは、本当に装備品製作のためなの……? 本当にそんな理由だったら、私だってトーマを譲るわけにはいかないよ……?
良く考えて……? マーサがトーマに抱かれたいと思ったのは、本当に職人として必要だと思ったからなの……?」
対岸の3人を見ていたら、いつの間にかリーネがマーサの正面に立っていた。
「は、はぁ……? そりゃ職人として必要だからに決まってんじゃん! 他にどんな理由があるって……」
「マーサ。自分に真剣に向き合わなかったせいで、ミルズレンダで何が起こったのか、もう忘れちゃったの……?
貴方に必要なのは、自分の心に正面から向き合うことなんじゃない……?」
「……リーネェ。いくらお前でも、言っていい事と悪い事ってのが……」
「だから、そうやって誤魔化すのをやめろって言ってるの……!
マーサはいつもそう……! 人生の大切な選択を人に委ねてしまう……! 自分で選ぶ事を避けて、流される事を選んでしまう……!
そんな人にトーマを譲ってあげるわけにはいかないよ……! トーマに抱いて欲しいっていうなら、職人なんて言い訳しないで、マーサルシリルとしての本心を聞かせてよっ……!」
……驚いたな。
いつも通り俺の意思は全く考慮されてないのはもう慣れたけど、いつの間にリーネもこんなに強く自己主張できるようになっていたんだろう。
何気に沢山の修羅場も経験してきたしな。
もう全てに絶望していたリーネの面影はどこにもない。
「女としての本心を口に出来ないマーサになんて、負けてあげるつもりはないよ……!
貴方がトーマの装備を作れないのは、貴方が自分の気持ちに向き合ってないからじゃないの……!?
どうしてトーマに抱いて欲しいと思ったのか、自分の想いから目を逸らさずに、始めから思い返すの……!」
「始めから……。始めって、いつからだっけ……?」
リーネに問い質され、マーサは考え込んでいる。
その空ろになった瞳は、まるで自分の内面の何かを探しているかのようだ。
「始め……。始めはただ、面白い考え方をする奴だと思ったんだよ。だから、こいつについていけば、私も面白いもんが作れるんじゃねぇかって、ただそれだけだった……はず。
そのあとはもうぐちゃぐちゃでさ。ミルズレンダでは私の信じていたもの全てが嘘だったし、トーマの作る新しい時代も一緒に見てみたかったし、そう思ってたらアルも師匠も死んじまうし、しかも殺したのはトーマだって言うし、マジで頭ん中ぐっちゃぐちゃになっちまったんだよな……」
「うん。聞いてるよ。それから……?」
「それから……。ベイクに来て、私が如何に甘ったれてたのかを痛感してさ。ホムロにも、リーネにも……、そしてトーマにも負けないように、職人として腕を振るおうって決めたんだよ。
私に技術を叩き込んでくれたミルズレンダの職人達のために、私を育ててくれた師匠と、私を好きだと言ってくれたアルの死を無駄にしないために、私は職人として強くなろうって決めたんだ」
初めてマーサの心のうちを聞いた気がする。
マーサはローサルとアルの死を、そんな形で受け入れていたのか。
「グリーンドラゴンの素材も貰ってよ。心核武器まで作らせて貰ってよ。こんな幸せな職人、王国中探したって他に居る訳ねぇんだよ。
だからせめてもの恩返しに、俺が作れる最高の装備品を用意してやろうと思った。シンにもリーンにもトルネにもハルにも、作りたい装備はもう固まってるんだ。
だけどトーマの装備だけは、どれだけ考えてもダメなんだ。こんなんじゃダメだ。もっとトーマの事を理解しないと。もっとトーマの事を知りたいって。そう思うようになっていったんだよ」
「うん。知ってたよ……。だからマーサ。その気持ちに、ちゃんと向き合ってあげて……?
マーサは装備品が作りたいから、トーマの事をもっと知りたいって思ったの……?」
「――――そうか。そういうことだったのか。自分の気持ちに向き合うって、こういうことだったんだな」
マーサの目に光が戻ってくる。
探していた何かは、どうやら無事に見つかったようだ。
「トーマ。職人としても、女としても、このマーサルシリルはお前に惚れたんだ! だから抱いて欲しい!
装備品なんかとは関係なく、私はお前に抱かれたい。私はトーマのことが好きだったんだ!
でも、やっぱり職人としての私も捨て切れねぇ。私は女だけど、職人でもあるんだ。
女として抱かれて、職人としてお前と触れ合って、お前を想いながらトーマの装備を作りあげてぇ!
お前に惚れた女として、惚れた男に抱かれてぇと思ってる!
トーマ! 私の事を貰ってくれ!」
……これがマーサの本音、か。
リーネは凄く優しい表情でマーサを見ている。
まるで娘の成長を喜ぶ母親みたいな顔してるなぁ。
「あー。マーサのことは俺も思うところがあるからな。マーサの一生を引き受ける覚悟はしてあったよ。
マーサが望むなら貰ってやるさ。ミルズレンダであったことなんか忘れるくらい、全力で幸せにしてやる。
……ってことで宜しいですかね? リーンさんトルネさん?」
「んー……、まぁ仕方ないかなぁ? 今回はリーネにしてやられたって感じだよー!
マーサ。トーマを選ぶってのは思ってるより大変だと思うからね? 覚悟決めなさいっ!」
「リーンの言うとおり、仕方ないですね。装備品のためなんて理由は受け入れられませんけど、トーマを真剣に愛しているなら受け入れますよ。トーマを愛する女としてね」
「うん。マーサに関しては、トーマは人生に踏み込みすぎてるからね。妥当な結果じゃないかな?
でもトーマについていくってすっごく大変だと思う。マーサ、頑張ってね!」
「いやぁガチのプロポーズとか、良いもの見せてもらったっすわ~。
そうっすねぇ、女から迫るってのも悪くないっすねぇ」
「あはは! 確かにいい話だったわ。
私の将来にも大いに参考にさせてもらうとするわね? あははは!」
ま、3人も4人も変わらないわもう。
別に嫁にしなくても、マーサのことを見捨てる気なんてなかったしな。幸せにしようって動機付けが、より強固になったってだけだ。
エリアキーパーなんかに怯んでる場合じゃねぇな。
もっともっと強くなって、みんなまとめて幸せになってもらわないとね。
0
あなたにおすすめの小説
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる