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10章 壁外世界
390 水中訓練
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「お久しぶりですねシンくん。もっと頻繁に顔を見せに来てもいいんですよ。
トーマさんはほどほどでお願いしますね。大体厄介事持ち込んできますし」
「俺だって好きで厄介事持ち込んでるわけじゃないですけどねぇ」
海から上がって冒険者ギルドに戻ると、タイデリア家から迎えの馬車が到着していた。
おかげでスムーズにディオーヌ様と面会が出来ている。
「まぁいいです。本題に入りましょう。
先日ユリバファルゴアの討伐に成功し、新しい都市ルイナスリームの建設に着手しました。城壁の建設までは何とかひと段落しましたので、ザルトワシルドアの討伐に向けてお話を伺いに来たんですよ」
「分かる範囲で構いません。伝承や御伽噺の類でも結構です。少しでも情報があればありがたいのです」
ユリバファルゴアクラスの巨大魔物はもう勘弁してもらいたいところなんだよなぁ。
あとは倒すために手順が必要みたいな、変な特徴か要らないんですわ。
「……正直な話、全く情報はないと言って良いですわね。
海に出て1~2日くらいの距離になると、海中から巨大な目が水面を覗いているという話で、その瞳に見つめられた船はその場に縫いとめられたように動くことが出来なくなり、海中に沈んでいくと言われておりますわね」
「大きさとか、海中に引きずり込む方法などについては?」
「いえ全く。船が勝手に海に沈んでいった、という証言はありますが、これがどういう意味を持つのかは分かりかねますね。
船が引きずり込まれるとき、別の船に乗っていた者が、『海の底に巨大な瞳を見た』というのが共通する目撃情報ですね」
ほぼ情報なしで水中の化け物を相手にしなきゃならないのか。かなり厳しいな。
「それじゃザルトワシルドアに近付く為の船作りにはご協力いただけますか?
船なしでエリアキーパーの居る場所に到達するのは不可能でしょうし」
「それは勿論。我がタイデリア家、そしてヴェルトーガに協力できることであれば、全力で支援させて頂きましょう。
ただどのような船を作っても、ザルトワシルドアに沈められる心配のない船、というのは保障しかねますのでご理解くださいね」
そりゃそうだ。というかどんな船を作ったとしても、海中から巨大生物に襲われたら大体耐えられないだろうし。
「それは覚悟しておきます。
それと今回は海の中、水中での戦闘が予想されますので水の中での動きを訓練したいんですけど、川や海に入って戦闘訓練する場合、避けたほうがいい場所とかはありますか?」
「そう、ですね……。ヴェルトーガ内の運河で戦闘行為を行うのは避けて欲しいくらいですか。海側ならば誰も用がありませんので、多少派手に戦闘していただいても問題ないかと」
「了解しました。俺たちは当面は水中戦闘の訓練を行おうと思います。
海側で訓練していますので、なにかあったらそちらにお願いします」
少なくとも水の中で自由自在に動けるようにならないとな。
それと水中での高速移動方法も考えないと。
面倒なのが、恐らく水中ではジャンプが使用不可能だってことだ。
緊急回避が使用不可能っていうのは、戦闘における影響がかなり大きいだろう。
「正直な話、貴方達に頼りすぎているとは思います。しかし異風の旋律以外に海の底に潜むエリアキーパーを打倒できる者がいるとは私には思えないのですよ。
トーマさん。シンくん。貴方達には面倒とご負担をおかけして大変心苦しく思っておりますが、何卒宜しくお願いしますね」
ディオーヌ様との話を終えて、屋敷を後にした。
日没までには時間があるので、今日はひたすら水中での特訓に時間を費やそうかな?
「それにしても水の中ってあんなにも勝手が違うものなんだね。
息は出来ないし、視界は確保できないし……。あんな状態で戦えるなんて思えないよ」
「そうだな。まずは水中での動きに慣れるところから始めないとダメだよな。
いきなり飛び込みさせて悪かったよ。色んな段階すっ飛ばしちまった。基本から学んでいこう」
もう1度海に行き、今度は飛び込まずに静かに入水。
水に慣れるところから始めて、クロールと平泳ぎを簡単にレクチャーする。
俺自身、さほど水泳が得意というわけでもないので、教えられる事は本当に基本的なことだけだ。
「そうやって魔力に頼らない水中の姿勢制御に慣れてきたら、生活魔法を使った姿勢制御を練習していこう。
水中ではジャンプが使えないからな。敵の攻撃は泳いで回避する必要があるんだ」
「トーマの高速移動は魔法を併用しているからなのは分かるけど、視界がぼやけるのはなんとかならないかな?
動き辛い上に周囲も視認しにくいのは、はっきり言って戦える状態じゃないでしょ」
「まぁねぇ……。ザルトワシルドアを地上に引っ張り出すのが1番手っ取り早いとは思うんだけど、エリアキーパーって頭も悪くないからなぁ。恐らく地上には出てきてくれないと思うわ。
視界確保については、水と目の間に空気の層を作ってやると、地上と同じような視界が得られるんだ。シンを引っ張りあげるときは、風と水の複合魔法で水中メガネを再現したんだけど、これも常時発動するとなると魔力消費が無視できなくなるからな。別の方法を考えないと」
「目の水の間に空気の層を作る、か。出来るかどうかは分からないけど練習してみるよ」
日没まで水中での動きを確認しながら、たまに寄ってくる魔物を退治してこの日は終了。
殺した魔物は陸に揚げて、狩人ギルドで全て売却した。
はぁ~……。どうしたもんかなぁ。
こんなんじゃザルトワシルドアを倒すどころか、沖に出ることさえ厳しそうだ。
明日からどうするかなぁと悩みながら、寝る前のステータスチェックをすると、久しぶりにNEW表示がされていた。おおっとなんだなんだ?
◆◆◆◆◆◆
『免疫力強化:大』 (必要SP300000)
自身の免疫力を最大限に高め、病気に対して強い耐性を得る。
取得条件
『免疫力強化:中』を取得すること。
5つの自然環境を体験すること。
『環境適応:大』 (必要SP300000)
地形効果による影響を、殆ど受けなくなる。
取得条件
『環境適応:中』を取得すること。
5つの自然環境を体験すること。
『水中呼吸』 (必要SP100000)
水中での呼吸を可能とする。
取得条件
『環境適応:中』を取得すること。
水中で魔物を倒すこと。
◆◆◆◆◆◆
おおっと、これはこれは……。
トーマさんはほどほどでお願いしますね。大体厄介事持ち込んできますし」
「俺だって好きで厄介事持ち込んでるわけじゃないですけどねぇ」
海から上がって冒険者ギルドに戻ると、タイデリア家から迎えの馬車が到着していた。
おかげでスムーズにディオーヌ様と面会が出来ている。
「まぁいいです。本題に入りましょう。
先日ユリバファルゴアの討伐に成功し、新しい都市ルイナスリームの建設に着手しました。城壁の建設までは何とかひと段落しましたので、ザルトワシルドアの討伐に向けてお話を伺いに来たんですよ」
「分かる範囲で構いません。伝承や御伽噺の類でも結構です。少しでも情報があればありがたいのです」
ユリバファルゴアクラスの巨大魔物はもう勘弁してもらいたいところなんだよなぁ。
あとは倒すために手順が必要みたいな、変な特徴か要らないんですわ。
「……正直な話、全く情報はないと言って良いですわね。
海に出て1~2日くらいの距離になると、海中から巨大な目が水面を覗いているという話で、その瞳に見つめられた船はその場に縫いとめられたように動くことが出来なくなり、海中に沈んでいくと言われておりますわね」
「大きさとか、海中に引きずり込む方法などについては?」
「いえ全く。船が勝手に海に沈んでいった、という証言はありますが、これがどういう意味を持つのかは分かりかねますね。
船が引きずり込まれるとき、別の船に乗っていた者が、『海の底に巨大な瞳を見た』というのが共通する目撃情報ですね」
ほぼ情報なしで水中の化け物を相手にしなきゃならないのか。かなり厳しいな。
「それじゃザルトワシルドアに近付く為の船作りにはご協力いただけますか?
船なしでエリアキーパーの居る場所に到達するのは不可能でしょうし」
「それは勿論。我がタイデリア家、そしてヴェルトーガに協力できることであれば、全力で支援させて頂きましょう。
ただどのような船を作っても、ザルトワシルドアに沈められる心配のない船、というのは保障しかねますのでご理解くださいね」
そりゃそうだ。というかどんな船を作ったとしても、海中から巨大生物に襲われたら大体耐えられないだろうし。
「それは覚悟しておきます。
それと今回は海の中、水中での戦闘が予想されますので水の中での動きを訓練したいんですけど、川や海に入って戦闘訓練する場合、避けたほうがいい場所とかはありますか?」
「そう、ですね……。ヴェルトーガ内の運河で戦闘行為を行うのは避けて欲しいくらいですか。海側ならば誰も用がありませんので、多少派手に戦闘していただいても問題ないかと」
「了解しました。俺たちは当面は水中戦闘の訓練を行おうと思います。
海側で訓練していますので、なにかあったらそちらにお願いします」
少なくとも水の中で自由自在に動けるようにならないとな。
それと水中での高速移動方法も考えないと。
面倒なのが、恐らく水中ではジャンプが使用不可能だってことだ。
緊急回避が使用不可能っていうのは、戦闘における影響がかなり大きいだろう。
「正直な話、貴方達に頼りすぎているとは思います。しかし異風の旋律以外に海の底に潜むエリアキーパーを打倒できる者がいるとは私には思えないのですよ。
トーマさん。シンくん。貴方達には面倒とご負担をおかけして大変心苦しく思っておりますが、何卒宜しくお願いしますね」
ディオーヌ様との話を終えて、屋敷を後にした。
日没までには時間があるので、今日はひたすら水中での特訓に時間を費やそうかな?
「それにしても水の中ってあんなにも勝手が違うものなんだね。
息は出来ないし、視界は確保できないし……。あんな状態で戦えるなんて思えないよ」
「そうだな。まずは水中での動きに慣れるところから始めないとダメだよな。
いきなり飛び込みさせて悪かったよ。色んな段階すっ飛ばしちまった。基本から学んでいこう」
もう1度海に行き、今度は飛び込まずに静かに入水。
水に慣れるところから始めて、クロールと平泳ぎを簡単にレクチャーする。
俺自身、さほど水泳が得意というわけでもないので、教えられる事は本当に基本的なことだけだ。
「そうやって魔力に頼らない水中の姿勢制御に慣れてきたら、生活魔法を使った姿勢制御を練習していこう。
水中ではジャンプが使えないからな。敵の攻撃は泳いで回避する必要があるんだ」
「トーマの高速移動は魔法を併用しているからなのは分かるけど、視界がぼやけるのはなんとかならないかな?
動き辛い上に周囲も視認しにくいのは、はっきり言って戦える状態じゃないでしょ」
「まぁねぇ……。ザルトワシルドアを地上に引っ張り出すのが1番手っ取り早いとは思うんだけど、エリアキーパーって頭も悪くないからなぁ。恐らく地上には出てきてくれないと思うわ。
視界確保については、水と目の間に空気の層を作ってやると、地上と同じような視界が得られるんだ。シンを引っ張りあげるときは、風と水の複合魔法で水中メガネを再現したんだけど、これも常時発動するとなると魔力消費が無視できなくなるからな。別の方法を考えないと」
「目の水の間に空気の層を作る、か。出来るかどうかは分からないけど練習してみるよ」
日没まで水中での動きを確認しながら、たまに寄ってくる魔物を退治してこの日は終了。
殺した魔物は陸に揚げて、狩人ギルドで全て売却した。
はぁ~……。どうしたもんかなぁ。
こんなんじゃザルトワシルドアを倒すどころか、沖に出ることさえ厳しそうだ。
明日からどうするかなぁと悩みながら、寝る前のステータスチェックをすると、久しぶりにNEW表示がされていた。おおっとなんだなんだ?
◆◆◆◆◆◆
『免疫力強化:大』 (必要SP300000)
自身の免疫力を最大限に高め、病気に対して強い耐性を得る。
取得条件
『免疫力強化:中』を取得すること。
5つの自然環境を体験すること。
『環境適応:大』 (必要SP300000)
地形効果による影響を、殆ど受けなくなる。
取得条件
『環境適応:中』を取得すること。
5つの自然環境を体験すること。
『水中呼吸』 (必要SP100000)
水中での呼吸を可能とする。
取得条件
『環境適応:中』を取得すること。
水中で魔物を倒すこと。
◆◆◆◆◆◆
おおっと、これはこれは……。
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