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12章 俺が望んだ異世界生活
503 ご招待
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気分を良くした俺は、グリフォンたちに確認しながら巣穴の改装を進めていく。
えっと、もっと広くしたい? 小さい子が転落しないような落下防止……。巣穴の奥に水溜り? 作るのはいいけど、俺が来ないと水を補充できないんだけど、それでもいい?
ふはははは! 何でも言ってくれたまえ! 俺に出来ることなら何でも叶えて進ぜよう!
ってランプの魔神気分を味わったところで我にかえる。
「この巣穴の近くに、俺たちの家も建てていいかな? 迷惑なら遠慮するけど」
「クワアッ」
おっけー! って感じかな。山岳エリアの別荘はこの山に決定だ。
近すぎてもお互い邪魔になるだろうし、グラメダワルケアの姿を常時間近で見せ付けられても困るからな。
俺たちの別荘はもうちょっと下の方に作るとしよう。
内部に連絡通路くらいは通そうかな。それとも登山道みたく階段にするか。
グリフォンの巣から10メートル以上降りた場所を刳り貫いて、別荘建設の為のスペースを作る。
メインはターミナル設置だけど、快適な居住空間にだって妥協はしたくない。
まずは山肌に面している方に落下防止の柵を作る。
そして穴の奥のほうに我が家とグリフォンハウスの連絡通路を設置する。
グリフォンたちは飛べるので、人間が通れるサイズがあれば充分だ。
飛べないくらい小さい子は親にしがみ付いてたし、そもそもあのサイズなら人用の通路も通れるからな。
登山道のおかげで階段作りにも慣れたし、ちょいちょいっと完成。
グリフォンハウス側に開通したので、一応報告しておく。
「ここの先が俺たちの家族が住む場所になる予定だ。まだ何もないけどな。
ここが通れない奴は外から回ってくれば入れるから」
「クァ」
あんま興味なさそう。
基礎工事が終わったので、あとはここにターミナルを設置すれば完了だな。
まぁその作業が1番めんどくさいんだけどね~……。
「悪い。俺たちが会った場所まで送ってくれるかな?」
「クワッ」
任せろ的な?
今回も尻尾に掴まって引っ張ってもらう。
う~ん、将来的には背中に乗せてもらったりとか……っておや? まさにその背中にちびグリフォンが2匹しがみ付いている。
君らもお見送りに来てくれるわけ? この後は素材運搬からの帰還だけだから、あんまり構ってやれないんだけど。ま、いっか。
魔法グライダーで俺の体が浮いた事を確認すると、グリフォンは凄いスピードで魔物の殺戮現場まで戻ってくれた。
速いな。本当に速すぎる。
障害物を全て無視してこの速度で飛べるってのはチートに近いとすら思える。
「送ってくれてありがとうな。俺は一旦帰って家族にみんなのことを話してくるよ。
次にこっちにくるのは2日後を予定してるから、もし良かったらここに迎えに来て欲しいんだ」
「「きゅいー!」」
ん? 背中の2匹が返事を返してきた。
大人に比べて、更に高い鳴き声なんだなぁ。可愛い。
返事してくれたって事は、迎えに来てくれるって事でいいのかな?
「それじゃ俺はここをある程度片付けてから家に戻るよ。みんなも見送りはここまでで大丈夫。ありがとう。
流石にあの山みたいな亀とか処理しきれないから、良かったら適当に食ってくれよ。じゃな」
さてと、全部は持ち帰れないけれど新種の素材もあるかもだからな。
量よりも色んな部位を持ち帰ることを優先して……、ってあら?
素材を見ていた俺の背中にしがみ付いてくる小さな感触。2匹のちびグリだ。
「おーい。俺はこれから解体をするからあまり構ってやれないぞー?」
「きゅい」
いいのね? じゃこのままちびグリ貼り付けたまま解体すっか。
日没前まで魔物の解体を進め、主要な部位は大体切り離せた。
あとはターミナル設置してから考えよう。
自宅へのゲートを開いて、運搬往復作業の始まりだ。
「さ、ちびども離れてくれ。これから俺の家まで転移ゲートを開くから、俺に引っ付いたままだとめちゃくちゃ遠くに移動しちまうんだ」
「きゅいきゅいっ」
なにその楽しそうな返事。むしろゲートに入りたいの?
いや、我が家に招くこと自体はなんら問題ないんですけどね? これって事案じゃないです? 幼児連れ去り的な。
「ねぇねぇ。この2匹俺についてくる気満々っぽいんだけど、保護者的にはオッケーなわけ?」
「クアァ」
「……大丈夫そうなお返事だけど、俺の家ってここからめちゃくちゃ遠いぜ? 無事送り返す自信はあるけど、こいつらが自力で戻ってくるのは無理だと思う。
それでも連れてって大丈夫なわけ?」
「クワ」
いいらしい。
好奇心が強いのかなぁ。それとも戦闘力に自信があるのか。
こいつらのスピードだと、下手すると1日で砂漠の家まで飛べるのかもしれないけど、道が分からないだったらどうしようもなんじゃないのかねぇ? 帰巣本能でもあったりして?
「まぁ本人達がいいなら預かるよ。家族もこいつらのことは歓迎してくれるはずだからな。
ああ、あとうちには生まれたての子供も多いから、うちに来るならいい子にしてくれよ? というか子供達と友達になってくれたら嬉しいな」
「きゅいー!」
うん。うちの家族大歓迎するなこれは。
ふわわとつららに比べるとひと回りは大きいけど、まだ子供可愛さが抜けてない。
うん。本人にも保護者にも了承を得たんだから大丈夫。これは合意の上でのお持ち帰りだ。事案じゃないはず!
「よし。それじゃお前たちはうちに招待だな。歓迎するよ。
さっきも言ったけど2日後に戻ってくる予定だから、その時はみんなにもうちの家族を紹介するよ」
「クアックワッ」
もう素材の運搬とかどうでもいいわ。まずはちびグリを家族に紹介しなければっ!
2匹のちびグリが落ちないようにしっかりと支えつつ、自宅行きのゲートに飛び込んだ。
えっと、もっと広くしたい? 小さい子が転落しないような落下防止……。巣穴の奥に水溜り? 作るのはいいけど、俺が来ないと水を補充できないんだけど、それでもいい?
ふはははは! 何でも言ってくれたまえ! 俺に出来ることなら何でも叶えて進ぜよう!
ってランプの魔神気分を味わったところで我にかえる。
「この巣穴の近くに、俺たちの家も建てていいかな? 迷惑なら遠慮するけど」
「クワアッ」
おっけー! って感じかな。山岳エリアの別荘はこの山に決定だ。
近すぎてもお互い邪魔になるだろうし、グラメダワルケアの姿を常時間近で見せ付けられても困るからな。
俺たちの別荘はもうちょっと下の方に作るとしよう。
内部に連絡通路くらいは通そうかな。それとも登山道みたく階段にするか。
グリフォンの巣から10メートル以上降りた場所を刳り貫いて、別荘建設の為のスペースを作る。
メインはターミナル設置だけど、快適な居住空間にだって妥協はしたくない。
まずは山肌に面している方に落下防止の柵を作る。
そして穴の奥のほうに我が家とグリフォンハウスの連絡通路を設置する。
グリフォンたちは飛べるので、人間が通れるサイズがあれば充分だ。
飛べないくらい小さい子は親にしがみ付いてたし、そもそもあのサイズなら人用の通路も通れるからな。
登山道のおかげで階段作りにも慣れたし、ちょいちょいっと完成。
グリフォンハウス側に開通したので、一応報告しておく。
「ここの先が俺たちの家族が住む場所になる予定だ。まだ何もないけどな。
ここが通れない奴は外から回ってくれば入れるから」
「クァ」
あんま興味なさそう。
基礎工事が終わったので、あとはここにターミナルを設置すれば完了だな。
まぁその作業が1番めんどくさいんだけどね~……。
「悪い。俺たちが会った場所まで送ってくれるかな?」
「クワッ」
任せろ的な?
今回も尻尾に掴まって引っ張ってもらう。
う~ん、将来的には背中に乗せてもらったりとか……っておや? まさにその背中にちびグリフォンが2匹しがみ付いている。
君らもお見送りに来てくれるわけ? この後は素材運搬からの帰還だけだから、あんまり構ってやれないんだけど。ま、いっか。
魔法グライダーで俺の体が浮いた事を確認すると、グリフォンは凄いスピードで魔物の殺戮現場まで戻ってくれた。
速いな。本当に速すぎる。
障害物を全て無視してこの速度で飛べるってのはチートに近いとすら思える。
「送ってくれてありがとうな。俺は一旦帰って家族にみんなのことを話してくるよ。
次にこっちにくるのは2日後を予定してるから、もし良かったらここに迎えに来て欲しいんだ」
「「きゅいー!」」
ん? 背中の2匹が返事を返してきた。
大人に比べて、更に高い鳴き声なんだなぁ。可愛い。
返事してくれたって事は、迎えに来てくれるって事でいいのかな?
「それじゃ俺はここをある程度片付けてから家に戻るよ。みんなも見送りはここまでで大丈夫。ありがとう。
流石にあの山みたいな亀とか処理しきれないから、良かったら適当に食ってくれよ。じゃな」
さてと、全部は持ち帰れないけれど新種の素材もあるかもだからな。
量よりも色んな部位を持ち帰ることを優先して……、ってあら?
素材を見ていた俺の背中にしがみ付いてくる小さな感触。2匹のちびグリだ。
「おーい。俺はこれから解体をするからあまり構ってやれないぞー?」
「きゅい」
いいのね? じゃこのままちびグリ貼り付けたまま解体すっか。
日没前まで魔物の解体を進め、主要な部位は大体切り離せた。
あとはターミナル設置してから考えよう。
自宅へのゲートを開いて、運搬往復作業の始まりだ。
「さ、ちびども離れてくれ。これから俺の家まで転移ゲートを開くから、俺に引っ付いたままだとめちゃくちゃ遠くに移動しちまうんだ」
「きゅいきゅいっ」
なにその楽しそうな返事。むしろゲートに入りたいの?
いや、我が家に招くこと自体はなんら問題ないんですけどね? これって事案じゃないです? 幼児連れ去り的な。
「ねぇねぇ。この2匹俺についてくる気満々っぽいんだけど、保護者的にはオッケーなわけ?」
「クアァ」
「……大丈夫そうなお返事だけど、俺の家ってここからめちゃくちゃ遠いぜ? 無事送り返す自信はあるけど、こいつらが自力で戻ってくるのは無理だと思う。
それでも連れてって大丈夫なわけ?」
「クワ」
いいらしい。
好奇心が強いのかなぁ。それとも戦闘力に自信があるのか。
こいつらのスピードだと、下手すると1日で砂漠の家まで飛べるのかもしれないけど、道が分からないだったらどうしようもなんじゃないのかねぇ? 帰巣本能でもあったりして?
「まぁ本人達がいいなら預かるよ。家族もこいつらのことは歓迎してくれるはずだからな。
ああ、あとうちには生まれたての子供も多いから、うちに来るならいい子にしてくれよ? というか子供達と友達になってくれたら嬉しいな」
「きゅいー!」
うん。うちの家族大歓迎するなこれは。
ふわわとつららに比べるとひと回りは大きいけど、まだ子供可愛さが抜けてない。
うん。本人にも保護者にも了承を得たんだから大丈夫。これは合意の上でのお持ち帰りだ。事案じゃないはず!
「よし。それじゃお前たちはうちに招待だな。歓迎するよ。
さっきも言ったけど2日後に戻ってくる予定だから、その時はみんなにもうちの家族を紹介するよ」
「クアックワッ」
もう素材の運搬とかどうでもいいわ。まずはちびグリを家族に紹介しなければっ!
2匹のちびグリが落ちないようにしっかりと支えつつ、自宅行きのゲートに飛び込んだ。
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