最後の人生、最後の願い

総帥

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第1章 幼少期

11 試験終了

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 「...ふぅむ。君は気付いてたんだね。しかしまだ魔法を学んだ事はないはずだが?」

 ふーん。あっさり肯定すんだな。
 3人の面接官のうち、真ん中の理事長だという高齢の男性が聞いてきた。白髪をかっちりセットして、ビシィっ!とスーツを着こなし、いかにも偉い人です!って感じする。



 「ええ。この部屋に入った時から違和感は感じていました。確信を得たのは先ほどの質問ですね。僕は当たり障りのない回答をしようとしましたが、完全に本音で答えてしまいまして。
 
 ですから、僕に精神干渉系の魔法をかけているのではないかと推測しました。今もそうですね。
 『質問はあるか』と聞かれ、『ありません』と答えようとしたのですがこの通りです。」

 僕は理事長の目をしっかりと見て答えた。そうなのだ。さっきから僕の意思とは違う言葉が勝手に出てくる。

 「恐らく嘘を封じる自白の魔法でしょうか。しかも、自分の発言に違和感を感じないようになってますね。
 これはかなり高度な魔法なのではありませんか?簡単に習得出来ては危険ですし。それとも無効化する魔法も授業で習うのでしょうか。」



 3人とも目を見開いておるわ。そんなに驚かれるとは。


 「......そこまで見抜いていたとは。いや、感心したわ。しかも君は、その言葉使いもとても平民の子供には思えない。どこで学んだ?」

 「............。」
 答えない。今言葉を発しようとすれば、全部言ってしまいそうだ。


 「ふむ、言えないという事か。その通り、この魔法は発言しなければ効果は無い。」

 「理事長感心してる場合ですか。いや、本当に受験者に見抜かれちゃ駄目じゃないですか。」

 「大丈夫じゃないですか?この方法で30年以上やってきて、今まで気付いた生徒いないんでしょう?」


 なんか話し合い始まってない?俺が退室してからにしてくんないかな。



 「ああ、すまないね。面接は以上で終了だ。」

 「わかりました。本日はありがとうございました。」


 帰り際に「失礼します」も忘れない。...まあ、やれる事はやったよ。あとは結果を待つばかり。とはいえ、学校を出るまで気は抜けないぞ!





 







 「すごい少年でしたねえ。きっと彼は凄い魔法使いになりますよ。」

 「それどころか、賢者にだってなれるかもしれないわ。」

 「そうだな。筆記試験の結果も楽しみだ。さて、他に将来有望な子供がいるか、楽しみだな。」


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