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過去話①
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「やあ、ホームズ。今日もいい天気だね」
ボードを確認していると、背後から声をかけられ振り返る。そこには金髪ロン毛のイケメンんが立っている。彼の名はジョン・ワトスン。ワトスン伯爵家の嫡男様だ。私の数少ない友人の一人だ。
「ええ、そうね。ワトスン。それで何か用かしら?」
彼の目的は分かっているが、あえて意地悪で訪ねる。
「何の様だって!?おいおい何を言ってるんだホームズ。そんなの君の手伝いに決まってるだろ?僕は君の助手なんだから」
私がこの学院に入学してから始めた失せ物探し。彼はその顧客第一号だ。その時私の推理という名の超能力に感銘を受けたのか、それ以来私の助手を名乗って何かと便宜を図ってくれていた。お陰で、私は今や学内きっての名探偵という事になってしまっている。完全に誇大広告だ。
まあ お陰で次から次へと仕事が舞い込んで、小遣い稼ぎが順調なので感謝はしているが。
「悪いけど、今日は依頼無しよ」
「ええ?今日もかい!?この学院の人間は一体何を考えているんだ!」
ジョンは人目を憚らずに大声で叫ぶ。彼は周りの目を気にしない節がある。そのせいでちょくちょく恥ずかしい思いをさせられているので、もう少し自制して貰いたいところだ。
「そんな毎日毎、日仕事がある方がおかしいでしょ?」
学院限定なのだ、そんな頻繁に隙間なく依頼がある訳がない。彼はこの学院に一体何を求めているのだろうか?まあ確かに窃盗辺りは結構発生している。特待生の人達は貧乏な人が多いから、貴族の持ち物をちょろまかす事件?も少なくはない。
それでも流石に毎日は起こらないし。そもそも大貴族辺りの子息は、ちょっとしたな物を取られたぐらいで目くじらを立てたりしない物だ。彼等からすれば物乞いに恵んでやった程度の事。余程高額な物でもなければ、私に一々依頼をしたりはしないだろう。
「という訳で私に構ってないで、メアリーの所に行ってあげなさいな」
メアリー・モースタン。ジョンの恋人であり私の数少ないもう一人の友人。彼女は平民の出で、騎士になって立身出世を目指すためにこの学院に通っている女性だ。国に仕える騎士になれば準貴族の位が与えられる為、特待生の多くは騎士を目指す事が多い。彼女もその一人だった。
「ああ、それなら心配ないよ」
彼がウィンクして中指と親指でパチンと音を鳴らす。そしてその人差し指の先には彼女の姿があった。
「メアリー!珍しいわね。貴方がこんな時間にフリーだなんて」
騎士になるには、かなりの過密スケジュールをこなさなければならなかった。兵士と違って脳筋では務まらないからだ。そのため座学や魔法等の授業も取らなければならないので、彼女のスケジュールは何時もパンパンだった。
「ふふ、今日の講義がいくつか休校になったのよ」
彼女は透き通りそうな金の髪を揺らして微笑む。愛らしい顔立ちに小柄な体躯。とても騎士を目指しているとは思えない可憐な姿だ。実際筋力では男性には敵わない。だが彼女は魔法の才能に溢れていた。足りない部分は魔法で補っているのだ。
魔法の才能があるにもかかわらず、彼女が魔道師ではなく騎士を目指すのは、単純に騎士の方が儲かるからだった。それに準貴族位も付いて来る。仕事の都合上危険も多いが、その見返りも大きいという訳だ。
「それじゃあ3人揃った事だし、これから事件を探しに行くとしよう」
「なんでやねん!!2人でデート行ってきなさいよ!?」
ジョンの言葉に私は思わず突っ込みを入れるのだった。
ボードを確認していると、背後から声をかけられ振り返る。そこには金髪ロン毛のイケメンんが立っている。彼の名はジョン・ワトスン。ワトスン伯爵家の嫡男様だ。私の数少ない友人の一人だ。
「ええ、そうね。ワトスン。それで何か用かしら?」
彼の目的は分かっているが、あえて意地悪で訪ねる。
「何の様だって!?おいおい何を言ってるんだホームズ。そんなの君の手伝いに決まってるだろ?僕は君の助手なんだから」
私がこの学院に入学してから始めた失せ物探し。彼はその顧客第一号だ。その時私の推理という名の超能力に感銘を受けたのか、それ以来私の助手を名乗って何かと便宜を図ってくれていた。お陰で、私は今や学内きっての名探偵という事になってしまっている。完全に誇大広告だ。
まあ お陰で次から次へと仕事が舞い込んで、小遣い稼ぎが順調なので感謝はしているが。
「悪いけど、今日は依頼無しよ」
「ええ?今日もかい!?この学院の人間は一体何を考えているんだ!」
ジョンは人目を憚らずに大声で叫ぶ。彼は周りの目を気にしない節がある。そのせいでちょくちょく恥ずかしい思いをさせられているので、もう少し自制して貰いたいところだ。
「そんな毎日毎、日仕事がある方がおかしいでしょ?」
学院限定なのだ、そんな頻繁に隙間なく依頼がある訳がない。彼はこの学院に一体何を求めているのだろうか?まあ確かに窃盗辺りは結構発生している。特待生の人達は貧乏な人が多いから、貴族の持ち物をちょろまかす事件?も少なくはない。
それでも流石に毎日は起こらないし。そもそも大貴族辺りの子息は、ちょっとしたな物を取られたぐらいで目くじらを立てたりしない物だ。彼等からすれば物乞いに恵んでやった程度の事。余程高額な物でもなければ、私に一々依頼をしたりはしないだろう。
「という訳で私に構ってないで、メアリーの所に行ってあげなさいな」
メアリー・モースタン。ジョンの恋人であり私の数少ないもう一人の友人。彼女は平民の出で、騎士になって立身出世を目指すためにこの学院に通っている女性だ。国に仕える騎士になれば準貴族の位が与えられる為、特待生の多くは騎士を目指す事が多い。彼女もその一人だった。
「ああ、それなら心配ないよ」
彼がウィンクして中指と親指でパチンと音を鳴らす。そしてその人差し指の先には彼女の姿があった。
「メアリー!珍しいわね。貴方がこんな時間にフリーだなんて」
騎士になるには、かなりの過密スケジュールをこなさなければならなかった。兵士と違って脳筋では務まらないからだ。そのため座学や魔法等の授業も取らなければならないので、彼女のスケジュールは何時もパンパンだった。
「ふふ、今日の講義がいくつか休校になったのよ」
彼女は透き通りそうな金の髪を揺らして微笑む。愛らしい顔立ちに小柄な体躯。とても騎士を目指しているとは思えない可憐な姿だ。実際筋力では男性には敵わない。だが彼女は魔法の才能に溢れていた。足りない部分は魔法で補っているのだ。
魔法の才能があるにもかかわらず、彼女が魔道師ではなく騎士を目指すのは、単純に騎士の方が儲かるからだった。それに準貴族位も付いて来る。仕事の都合上危険も多いが、その見返りも大きいという訳だ。
「それじゃあ3人揃った事だし、これから事件を探しに行くとしよう」
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ジョンの言葉に私は思わず突っ込みを入れるのだった。
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