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謝るということ
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香也が目を開けた時、側には養護教諭が居て熱がかなり高かったことを伝えられた。
が、
「今は微熱に下がったみたいね。でも、念のために今日は早退してね」
と言われた。
担任の先生も来て、親に連絡を取ると言って養護教諭と共に保健室を出て行く。
その数分後、亜央佳と蜜柑がランドセルを持ってきてくれた。
「もう、びっくりしたんやから~」
「本当。心配したのよ」
蜜柑が香也のおでこに手を当て、
「本当や。まだちょっと熱ある」
と言って心配そうに頭を撫でてくれた。
当の香也はというと、まだ少し靄がかかった頭に一つの事しか浮かんでいなかった。
「蜜柑、亜央佳……」
香也の発した声に二人が顔を見合わせる。
「香也、まだ寝ていた方が良いんじゃあ」
亜央佳が言う程、自分は大丈夫そうではないのだろうか。
だが香也には二人に言うべきことがあった。
「ごめんなさい!」
「香也?」
「香也」
突如ベッドの上で正座をして謝る香也に二人が驚く。
「私、私ね、二人に嘘付いちゃったんだ」
亜央佳が厳しく目を細める。
蜜柑が「はて?」と思い出すように目を上に寄せる。
亜央佳は、そういう事には厳しい方だということに、香也は改めて覚悟を決める。
「本当に、ごめんなさい。私、実は、あの飼育小屋出話をした日の前に、もう花の芽出てたんだ……」
その場に静寂が訪れる。
怖くて、顔が上げられない。
「……本当に、ごめんなさい」
香也の目から、涙が零れ落ちた。
嘘を付くとは、大事な友達に嘘を付くと、こんなにも後悔するんだ。
「……ふー」
亜央佳が息を吐いた。
「「ちょっぷ」」
「!」
二人の軽いチョップが香也の頭に、コツンと当たった。
「香也ったら」
「熱が出る程、悩んでたん?」
「二人とも……?」
(怒ってないの?)
「だーかーらー。香也は独り言が駄々漏れなのって言ったでしょ」
「へ?」
また、漏れてたんだ独り言。
「嘘付いたんは、確かに怒ったわ」
「私も」
蜜柑の言葉に、亜央佳が頷いた。
「でも」
と亜央佳が今度は優しく目を細める。
「香也は、私と蜜柑に気を遣ってくれた。そうでしょ?」
「亜央佳……」
「ウチらは、怒らんかったよ。香也の花の芽が先に出てたって」
「蜜柑……」
香也は呆然とした。
(なんだ、素直に言えば、良かったんだ……)
「「だーかーらー」」
「また?」
「「うん」」
あはっと、その場は笑いに包まれた。
「もう、二人に、嘘は付かないよ!」
「ウチも。香也と亜央佳は親友やもの」
「私だって、清廉潔白をモットーに生きていくんだから」
三人は、改めて友達を越えた、親友という存在の大事さを確認し合った。
そして、香也は迎えに来た父親に連れられてそのまま病院に向かったのだった。
が、
「今は微熱に下がったみたいね。でも、念のために今日は早退してね」
と言われた。
担任の先生も来て、親に連絡を取ると言って養護教諭と共に保健室を出て行く。
その数分後、亜央佳と蜜柑がランドセルを持ってきてくれた。
「もう、びっくりしたんやから~」
「本当。心配したのよ」
蜜柑が香也のおでこに手を当て、
「本当や。まだちょっと熱ある」
と言って心配そうに頭を撫でてくれた。
当の香也はというと、まだ少し靄がかかった頭に一つの事しか浮かんでいなかった。
「蜜柑、亜央佳……」
香也の発した声に二人が顔を見合わせる。
「香也、まだ寝ていた方が良いんじゃあ」
亜央佳が言う程、自分は大丈夫そうではないのだろうか。
だが香也には二人に言うべきことがあった。
「ごめんなさい!」
「香也?」
「香也」
突如ベッドの上で正座をして謝る香也に二人が驚く。
「私、私ね、二人に嘘付いちゃったんだ」
亜央佳が厳しく目を細める。
蜜柑が「はて?」と思い出すように目を上に寄せる。
亜央佳は、そういう事には厳しい方だということに、香也は改めて覚悟を決める。
「本当に、ごめんなさい。私、実は、あの飼育小屋出話をした日の前に、もう花の芽出てたんだ……」
その場に静寂が訪れる。
怖くて、顔が上げられない。
「……本当に、ごめんなさい」
香也の目から、涙が零れ落ちた。
嘘を付くとは、大事な友達に嘘を付くと、こんなにも後悔するんだ。
「……ふー」
亜央佳が息を吐いた。
「「ちょっぷ」」
「!」
二人の軽いチョップが香也の頭に、コツンと当たった。
「香也ったら」
「熱が出る程、悩んでたん?」
「二人とも……?」
(怒ってないの?)
「だーかーらー。香也は独り言が駄々漏れなのって言ったでしょ」
「へ?」
また、漏れてたんだ独り言。
「嘘付いたんは、確かに怒ったわ」
「私も」
蜜柑の言葉に、亜央佳が頷いた。
「でも」
と亜央佳が今度は優しく目を細める。
「香也は、私と蜜柑に気を遣ってくれた。そうでしょ?」
「亜央佳……」
「ウチらは、怒らんかったよ。香也の花の芽が先に出てたって」
「蜜柑……」
香也は呆然とした。
(なんだ、素直に言えば、良かったんだ……)
「「だーかーらー」」
「また?」
「「うん」」
あはっと、その場は笑いに包まれた。
「もう、二人に、嘘は付かないよ!」
「ウチも。香也と亜央佳は親友やもの」
「私だって、清廉潔白をモットーに生きていくんだから」
三人は、改めて友達を越えた、親友という存在の大事さを確認し合った。
そして、香也は迎えに来た父親に連れられてそのまま病院に向かったのだった。
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