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彼女のことが知りたい(騎士団長目線)
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またしても俺はミルキーレナに逃げられてしまった。
無様な姿も見せてしまったし、最悪だ。
「団長、大丈夫ですか?」
「何があったんですか!?」
ぼんやりとミルキーレナの後ろ姿を見送っていた部下たちが、ハッと我に返って周囲に集まってくる。
何があったのかと問われるとうまく説明できる気がしないし、したくもなかった。
彼女を部下に見られただけでも面白くないというのに、気高く戦う姿の素晴らしさなど、誰が教えてやるものか。
しかし、背中を打ちつけて動けない俺、荒れ果てた店内、座り込む店主の女性という今の状況では、何も無かったと言っても通用するはずもなく……。
どうしたものかと思案していると。
「あ、あの、全部私が悪いんです! ご迷惑をおかけして申し訳ございません!」
憑き物が落ちたかのような店主が、まるで土下座をするように頭を下げた。
だが、なぜか最近の記憶がごっそり抜けているらしい彼女は、騎士団員の質問に上手く答えられず、全く埒が明かない。
俺は仕方なく話をでっちあげることにした。
「この店を訪れたら、店主が覆面の男たちに襲われていた。どうやら以前からこの店に恨みを持つ者がいて、商品に毒を混入されていたようだ。店主を保護したはいいが、俺は隙を狙われこのザマというわけだ。犯人を逃がしてすまない。……そうだよな?」
『話を合わせろ』と言わんばかりに店主に強い視線で圧をかければ、ブルブル震えながら店主の女が頷く。
「そ、そうなんです。わ、私が襲われたばかりに申し訳ございません!」
正直、俺自身も何が起きたのかわかっていない部分が多々あるが、あの黒い靄を見る限り、前回の子供を攫った男同様、彼女も何らかの洗脳状態にあったのではないだろうか。
前回捕まった誘拐犯たちも、こぞって直近の記憶がないと供述していた。
本人も洗脳されていた自覚や、付け込まれる隙を与えたことだけは理解していて、謝罪せずにはいられなかったのだろう。
まあ、全ては俺の仮説なのだが。
このまま強引に話を終わらせようとした俺だったが――
「いやいや、そこいらの男が何人集まろうと、我々の団長がやられるはずがないでしょう」
「実際は何があったんです?」
「さっきの金髪の女性は誰ですか?」
思いのほか、部下が鋭かった。
まずい、ミルキーレナが怪しまれている。
確かに彼女は神出鬼没で正体不明ではあるが、もう二度も彼女の力に助けられているというのに。
彼女は目立ちたくないようだし、ミルキーレナの存在は俺だけが知っていればいいことだ――となれば、今の俺に出来ることは……。
「全ては俺が油断した結果だ。店内だから剣も抜けなかったしな。彼女は……ただの客だ。そうだよな?」
またしてもギロリと店主を見れば、焦ったようにコクコクと同意してくれる。
『氷の騎士団長、怖い……』と、その瞳が訴えている気がするが、俺は誰にどう思われようと構わないのだ。
……ミルキーレナ以外は。
「はぁぁ、仕方ないですね。団長がそこまで仰るのなら、一応そういうことにしておきますよ」
「じゃあ覆面の男たちの行方でも追いますか……見つかりそうもないですけど」
今まで単独行動ばかりしてきた俺だが、部下に恵まれていることに今更気付かされた。
あからさまに怪しい説明なのに、何か話せない理由があると察したのか、深く突っ込まずにいてくれる。
俺は念の為、店に残っていた商品を検査機関に送るよう指示し、部下の手を借りてのろのろと立ち上がったのだった。
後日、店内の商品だけでなく、被害を訴えていた女性の所持品からもおかしな成分は出なかったと報告を受けた。
カメのぬいぐるみが言っていたとおり、『ミルキーヒーリング』の効果で解毒されたのだろう。
待てよ?
普通に受け入れていたが、カメのぬいぐるみが喋った上に、またもや彼女は不思議な力を使ったんだぞ?
おかしいことばかりだというのに、おかし過ぎるせいか、もう何でもアリに思えてくる。
俺は思ったよりも柔軟な人間なのかもしれない。
いや、俺には彼女を受け入れる以外の選択肢なんて、最初からありはしないのだ。
ミルキーレナの姿を初めて目にしたあの瞬間から、世界が色づき始めたのだから。
結局、化粧品屋の店主は罪に問われることはなかったが、結婚して田舎に引っ越すと聞いた。
長く付き合っていた彼氏が、彼女を心配してプロポーズをしたのだとか。
健康被害を訴えていた者たちもすぐに症状が改善され、現在は普通の生活に戻っている。
店自体も閉店する為、これで一件落着となった――のだが。
それから二週間が経った今、残った問題が一つ。
「クラレンス、最近金髪で足の綺麗な女の子と仲がいいんだって?」
「……どうしてそれを?」
「そりゃあ、君の部下が噂しているからねぇ。で? どこの誰なのかな?」
またしてもオリバー殿下に捕まった俺は、ミルキーレナについてあれこれ質問されていた。
そんなの俺が知りたいくらいだ。
あの化粧品屋の事件以降、なぜか部下たちが俺に着いて回るようになってしまった。
『団長は実は思っていたよりも付き合い易い』などと、噂されているのも聞いた。
そのせいで、あれから何度か現場でミルキーレナと出会えたにも関わらず、あいつらに邪魔されてばかりなのである。
女に興味ないはずの俺が気にかけるせいで、すっかり彼女に興味をもってしまったらしい。
ったく、彼女のことは隠しておくつもりだったのに。
しかも足を見ていたとは……あいつら全員斬ってやろうか。
いまだ本名も住んでいる場所も聞きだせず、隙をついてヒラヒラと手を振って逃げてしまう。
そんな小悪魔的な彼女が可愛いくて堪らないのだから、俺も重症なのだと思う。
「……なんだけど、ってクラレンス? 聞いているかい?」
「はい?」
「うん、聞いていなかったよね……まあいいや。今度の王宮での夜会、警護を手伝ってくれと言ったんだ。君は嫌がるだろうけど」
「もちろんお断りさせ……いや、喜んでお手伝いいたします!」
「は?」
殿下が驚いているがそんなことはどうでもよかった。
『魔法令嬢』の彼女なら、王宮の夜会に令嬢として参加する可能性も高いのではないか?
絶対見つけ出してやる!
俺は初めて夜会を待ち遠しく思ったのだった。
無様な姿も見せてしまったし、最悪だ。
「団長、大丈夫ですか?」
「何があったんですか!?」
ぼんやりとミルキーレナの後ろ姿を見送っていた部下たちが、ハッと我に返って周囲に集まってくる。
何があったのかと問われるとうまく説明できる気がしないし、したくもなかった。
彼女を部下に見られただけでも面白くないというのに、気高く戦う姿の素晴らしさなど、誰が教えてやるものか。
しかし、背中を打ちつけて動けない俺、荒れ果てた店内、座り込む店主の女性という今の状況では、何も無かったと言っても通用するはずもなく……。
どうしたものかと思案していると。
「あ、あの、全部私が悪いんです! ご迷惑をおかけして申し訳ございません!」
憑き物が落ちたかのような店主が、まるで土下座をするように頭を下げた。
だが、なぜか最近の記憶がごっそり抜けているらしい彼女は、騎士団員の質問に上手く答えられず、全く埒が明かない。
俺は仕方なく話をでっちあげることにした。
「この店を訪れたら、店主が覆面の男たちに襲われていた。どうやら以前からこの店に恨みを持つ者がいて、商品に毒を混入されていたようだ。店主を保護したはいいが、俺は隙を狙われこのザマというわけだ。犯人を逃がしてすまない。……そうだよな?」
『話を合わせろ』と言わんばかりに店主に強い視線で圧をかければ、ブルブル震えながら店主の女が頷く。
「そ、そうなんです。わ、私が襲われたばかりに申し訳ございません!」
正直、俺自身も何が起きたのかわかっていない部分が多々あるが、あの黒い靄を見る限り、前回の子供を攫った男同様、彼女も何らかの洗脳状態にあったのではないだろうか。
前回捕まった誘拐犯たちも、こぞって直近の記憶がないと供述していた。
本人も洗脳されていた自覚や、付け込まれる隙を与えたことだけは理解していて、謝罪せずにはいられなかったのだろう。
まあ、全ては俺の仮説なのだが。
このまま強引に話を終わらせようとした俺だったが――
「いやいや、そこいらの男が何人集まろうと、我々の団長がやられるはずがないでしょう」
「実際は何があったんです?」
「さっきの金髪の女性は誰ですか?」
思いのほか、部下が鋭かった。
まずい、ミルキーレナが怪しまれている。
確かに彼女は神出鬼没で正体不明ではあるが、もう二度も彼女の力に助けられているというのに。
彼女は目立ちたくないようだし、ミルキーレナの存在は俺だけが知っていればいいことだ――となれば、今の俺に出来ることは……。
「全ては俺が油断した結果だ。店内だから剣も抜けなかったしな。彼女は……ただの客だ。そうだよな?」
またしてもギロリと店主を見れば、焦ったようにコクコクと同意してくれる。
『氷の騎士団長、怖い……』と、その瞳が訴えている気がするが、俺は誰にどう思われようと構わないのだ。
……ミルキーレナ以外は。
「はぁぁ、仕方ないですね。団長がそこまで仰るのなら、一応そういうことにしておきますよ」
「じゃあ覆面の男たちの行方でも追いますか……見つかりそうもないですけど」
今まで単独行動ばかりしてきた俺だが、部下に恵まれていることに今更気付かされた。
あからさまに怪しい説明なのに、何か話せない理由があると察したのか、深く突っ込まずにいてくれる。
俺は念の為、店に残っていた商品を検査機関に送るよう指示し、部下の手を借りてのろのろと立ち上がったのだった。
後日、店内の商品だけでなく、被害を訴えていた女性の所持品からもおかしな成分は出なかったと報告を受けた。
カメのぬいぐるみが言っていたとおり、『ミルキーヒーリング』の効果で解毒されたのだろう。
待てよ?
普通に受け入れていたが、カメのぬいぐるみが喋った上に、またもや彼女は不思議な力を使ったんだぞ?
おかしいことばかりだというのに、おかし過ぎるせいか、もう何でもアリに思えてくる。
俺は思ったよりも柔軟な人間なのかもしれない。
いや、俺には彼女を受け入れる以外の選択肢なんて、最初からありはしないのだ。
ミルキーレナの姿を初めて目にしたあの瞬間から、世界が色づき始めたのだから。
結局、化粧品屋の店主は罪に問われることはなかったが、結婚して田舎に引っ越すと聞いた。
長く付き合っていた彼氏が、彼女を心配してプロポーズをしたのだとか。
健康被害を訴えていた者たちもすぐに症状が改善され、現在は普通の生活に戻っている。
店自体も閉店する為、これで一件落着となった――のだが。
それから二週間が経った今、残った問題が一つ。
「クラレンス、最近金髪で足の綺麗な女の子と仲がいいんだって?」
「……どうしてそれを?」
「そりゃあ、君の部下が噂しているからねぇ。で? どこの誰なのかな?」
またしてもオリバー殿下に捕まった俺は、ミルキーレナについてあれこれ質問されていた。
そんなの俺が知りたいくらいだ。
あの化粧品屋の事件以降、なぜか部下たちが俺に着いて回るようになってしまった。
『団長は実は思っていたよりも付き合い易い』などと、噂されているのも聞いた。
そのせいで、あれから何度か現場でミルキーレナと出会えたにも関わらず、あいつらに邪魔されてばかりなのである。
女に興味ないはずの俺が気にかけるせいで、すっかり彼女に興味をもってしまったらしい。
ったく、彼女のことは隠しておくつもりだったのに。
しかも足を見ていたとは……あいつら全員斬ってやろうか。
いまだ本名も住んでいる場所も聞きだせず、隙をついてヒラヒラと手を振って逃げてしまう。
そんな小悪魔的な彼女が可愛いくて堪らないのだから、俺も重症なのだと思う。
「……なんだけど、ってクラレンス? 聞いているかい?」
「はい?」
「うん、聞いていなかったよね……まあいいや。今度の王宮での夜会、警護を手伝ってくれと言ったんだ。君は嫌がるだろうけど」
「もちろんお断りさせ……いや、喜んでお手伝いいたします!」
「は?」
殿下が驚いているがそんなことはどうでもよかった。
『魔法令嬢』の彼女なら、王宮の夜会に令嬢として参加する可能性も高いのではないか?
絶対見つけ出してやる!
俺は初めて夜会を待ち遠しく思ったのだった。
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