5 / 9
1巻試し読み
5.
しおりを挟む
「……綾香!? おはよう。珍しいわね、この時間にロビーで会うなんて」
「おはよう、碧……」
息を切らして会社に入った綾香は、同期の早見碧と並んでエレベーターを待った。
(ああもう! あの男のせいでっ!)
いつもなら、もうとっくに席に着いている時間なのに。今日は定時の二十分前……いつもは一時間半前に出社する綾香にとって初めての黒星だ。
昨夜は腹が立って、むしゃくしゃして、おまけにキスされた唇が熱くて、なかなか寝付けなかった。おかげで珍しく寝坊し、いつもきちんとまとめているセミロングの髪も下ろしたままだ。
「ねえ、綾香? あなた感じ変わったよね。社長代理のおかげなの?」
「え?」
綾香は隣に立つ碧を見た。髪を肩のあたりでくるんと巻き、淡いイエローのワンピースを着た碧は、可愛い外見ながらもしっかり者だ。そんな彼女が綾香を見て、うんうんと頷く。
「なんていうか……綾香ってとっつきにくい感じだったのよね。サイボーグ感満載で」
綾香の目が点になる。サイボーグ感とは何だろうか。同期で一番仲のいい友人の言葉に、綾香は戸惑うしかない。
開いたエレベーターに一緒に乗り込みながら、碧は続ける。
「だけど今は、すごくいい感じになっているわよ? 生き生きしているっていうのかしら」
「そ、そう……?」
(怒りモードの間違いじゃないの?)
心の中で反論する綾香に、碧はにやりと笑って見せる。
「いいこと、思いついちゃった。ねえ、綾香。ちょっと総務部に寄っていってよ」
「え? でも時間が……」
普段より遅いのに、と躊躇する綾香に、碧が畳みかけるように言った。
「いつもが早すぎるのよ。大丈夫、定時の五分前には席に座れるようにするから」
「ちょ、ちょっと、碧」
エレベーターが総務部のある三階に着いた途端、腕を引かれて降ろされた綾香は、そのまま鼻歌交じりの碧に引っ張られていった。
***
(今日、来客予定がなくて良かった……)
秘書室の姿見を覗いた綾香は、はああと深く溜息をついた。
――見慣れない顔がそこにあった。コテでふわっとカールさせた髪は、肩にやわらかく落ち、つけ睫毛にアイラインを施した目はいつもより大きくて……普段の綾香は、ここまで化粧はしない。
気後れする綾香の耳に、さっき碧に言われた言葉がよみがえった。
『大体、綾香はもったいなさすぎるのよ! 美人なんだから、これくらいしなさいっ!』
碧はそう言って、自分のロッカーからコテやら化粧品やらを引っ張り出してきて、あれよあれよという間にこのメイクを完成させてしまったのだ。
『早業……』
呆然と呟くと、『だって、始業時間に間に合うようにメイクしないといけないでしょ~?』という答えが返ってきた。通勤でメイクが乱れるため、碧はいつも家ではベースメイクと眉だけ整え、会社に来てから完璧に仕上げるのだそうだ。
『前から綾香を変身させたかったのよ~。あ、そうそう、今日同期で飲みに行こうって話があるんだけど、綾香も来なさいよ』
『え? 私……』
『今まで妹さんのために早く帰らないといけないからって、ほとんど飲み会にも参加していなかったでしょ? たまにはいいじゃない』
『……そう、ね……』
今までは綾菜がいたから。でもこれからはもう……
綾香の胸の痛みを察したのか、碧がぽん、と肩を叩いた。
『今度は綾香の番でしょ? いい加減、恋人作ったら? 綾香が好みだって言ってる男の人、結構社内にいるのよ?』
『今は、そんな気に――』
なれない、と言おうとしたら、むにっと両手で頬を引っ張られた。
『何言っているのよ! いつ恋人を作るの!? 今でしょ! 今しかないって!』
『み、碧……』
『大体、あんなセクシーな社長代理と一緒にいるっていうのに、もったいないわよっ!』
うぐっ、と綾香は声を詰まらせた。またあの瞳を思い出しそうになり、必死に頭から振り払う。
『そ、そんなの関係ないわよ。仕事に厳しい方だし……』
(おまけに意地悪で、俺様で、わけの分からないことばっかり言うしっ)
碧はそんな綾香の表情の変化をじーっと見つめると、ふふふ、としたり顔で笑った。
『と・に・か・く! 今日は飲み会よ、準備しておいてね!』
(碧に流されたわ……)
碧は普段から、綾香が仕事一筋でいるのが気がかりだったらしく、合コンなどの企画をセッティングしようとしていた。綾香はそれを、仕事や綾菜を理由に全て断っていたのだが。
(でもたまには、同期で集まるのもいいわよね。久しぶりだし)
同期の顔を思い浮かべながら、机の上に置かれた営業部からの書類を見た綾香は、そこに書かれていた名前に目を留めた。白井圭一だ。
(白井くん、この春から営業部の課長になったのよね。頑張ってるんだ……)
同期の出世頭の顔を思い浮かべ、ふふっと笑みをこぼした時、秘書室のドアが開いた。黒のスーツを着た司が、さっさっと入ってくる。
「……おはようございます、社長代理」
綾香はいつものように頭を下げた。
「ああ、お……」
(……あら?)
綾香が顔を上げると、司の動きが止まっていた。目を見開いて呆然と綾香を見下ろしている。
「あの……?」
首を傾げた綾香に、司は我に返ったように瞬きをし「……おはよう」と小さく返す。
「今日、何かあるのか?」
「え?」
綾香は目をぱちくりさせたが、そういえば、と今の自分のメイクを思い出した。
「え、ええ……今日、同期会が」
「同期?」
「久しぶりなので、楽しみにしているんです。前々から誘われていたんですけれど……」
司は沈黙したままだ。何を考えているのか、全く読めない。ただ綾香を見下ろす瞳がぎらついているような気がした。
(な、何とかして、この空気……どうして睨まれているの、私!?)
綾香は思わず顔を引き攣らせる。
「なら、とっとと仕事を終わらせるんだな。昨日より多くなるが。……無理ならいいんだぞ?」
海斗が同じことを言ったなら、優しさとして受け止められただろうが、司の場合は皮肉にしか思えなくて、かちんときた。
(用事があるって分かっていて、わざと仕事を増やす気なんだわっ! そっちがその気なら、受けて立つわよっ!)
つん、と顔を上げて、司の瞳を正面から見上げた。
「いえ、最後まで仕上げます。仕事の手を抜くつもりはございませんので」
「上等だ」
つい、と司が社長室に入る。バタンと閉まったドアに、思わず舌を出してやりたくなる。声は似ていると思っていたのに……あんな皮肉の込もった言い方、海斗なら絶対しない。
(嫌味ったらしいったらっ!)
これで仕事に不備があったなら、あの男はそれ見たことか、とせせら笑うに違いない。綾香の闘志に火がついた。
「文句のつけようのない、仕事ぶりを見せてやる!」
背中に炎を背負ったまま綾香は自席につき、パソコンのキーボードを恐ろしい勢いで叩き始めるのだった。
***
「綾香ー? まだなの?」
終業時間を十五分ほど過ぎた頃。
少し遅れる、と言った綾香を、碧が迎えに来ていた。
「碧……もう終わるわ」
タタタタッと最後のメールを打ち込み、送信。ふう、と綾香は溜息をついた。
「……これで、終わり」
こきこきと肩を回す綾香に、碧は「すごいわね~」と感心したような声を出した。
「綾香が仕事しているところってあまり見たことなかったけど、鬼気迫るっていうか、迫力あったわ~」
「そう?」
(怒るとそのエネルギーが仕事用に変換されるのかも……)
何とも言えない達成感が綾香を支配していた。椅子から立ち、パソコンの電源を落とす。すでにチェック済みの書類の束を手に持ち、社長室に向かおうとしたところで、社長室のドアが開いた。
「できたのか?」
背後で碧が息を呑む気配がした。綾香はそれを尻目ににっこりと笑って、書類を司に手渡す。
「本日予定していた分と明日の予定表です。ご確認下さい」
「分かった」
書類を受け取った司は、碧の方へ目を向けた。碧が慌ててぺこり、とお辞儀をする。
「水瀬の同期、か」
「は、はい! 総務部の早見碧と申します」
その瞬間、司の瞳がきらりと光ったように見えた。
「今日は同期会だそうだが、あまりこいつに飲ませないように」
「は!?」
(突然何を言いだすの!?)
綾香は咄嗟に司を見た。碧も不思議そうな顔で司を見ている。司は素知らぬ顔で言葉を継いだ。
「こいつは酒に弱いからな。酔ったところを他の男に任せたくない」
(な、何、言っているの、この男はぁっ!!)
綾香の頬が、かああっと熱くなった。碧は目を丸くした後、「分かりました!」とお辞儀をし、綾香の顔を見てにやりと笑った。
『後で洗いざらい白状してもらうわよっ』
そう顔に書いてある。こうなったらもう、白状するまで碧は決して離してくれない。
(余計なことをっ……!)
「ご苦労だった、水瀬。もういいぞ? 久しぶりの同期会、楽しんでこい」
怒りのあまりふるふると震える綾香を見て、司は肉食獣の笑みを浮かべながらそう言った。
「おはよう、碧……」
息を切らして会社に入った綾香は、同期の早見碧と並んでエレベーターを待った。
(ああもう! あの男のせいでっ!)
いつもなら、もうとっくに席に着いている時間なのに。今日は定時の二十分前……いつもは一時間半前に出社する綾香にとって初めての黒星だ。
昨夜は腹が立って、むしゃくしゃして、おまけにキスされた唇が熱くて、なかなか寝付けなかった。おかげで珍しく寝坊し、いつもきちんとまとめているセミロングの髪も下ろしたままだ。
「ねえ、綾香? あなた感じ変わったよね。社長代理のおかげなの?」
「え?」
綾香は隣に立つ碧を見た。髪を肩のあたりでくるんと巻き、淡いイエローのワンピースを着た碧は、可愛い外見ながらもしっかり者だ。そんな彼女が綾香を見て、うんうんと頷く。
「なんていうか……綾香ってとっつきにくい感じだったのよね。サイボーグ感満載で」
綾香の目が点になる。サイボーグ感とは何だろうか。同期で一番仲のいい友人の言葉に、綾香は戸惑うしかない。
開いたエレベーターに一緒に乗り込みながら、碧は続ける。
「だけど今は、すごくいい感じになっているわよ? 生き生きしているっていうのかしら」
「そ、そう……?」
(怒りモードの間違いじゃないの?)
心の中で反論する綾香に、碧はにやりと笑って見せる。
「いいこと、思いついちゃった。ねえ、綾香。ちょっと総務部に寄っていってよ」
「え? でも時間が……」
普段より遅いのに、と躊躇する綾香に、碧が畳みかけるように言った。
「いつもが早すぎるのよ。大丈夫、定時の五分前には席に座れるようにするから」
「ちょ、ちょっと、碧」
エレベーターが総務部のある三階に着いた途端、腕を引かれて降ろされた綾香は、そのまま鼻歌交じりの碧に引っ張られていった。
***
(今日、来客予定がなくて良かった……)
秘書室の姿見を覗いた綾香は、はああと深く溜息をついた。
――見慣れない顔がそこにあった。コテでふわっとカールさせた髪は、肩にやわらかく落ち、つけ睫毛にアイラインを施した目はいつもより大きくて……普段の綾香は、ここまで化粧はしない。
気後れする綾香の耳に、さっき碧に言われた言葉がよみがえった。
『大体、綾香はもったいなさすぎるのよ! 美人なんだから、これくらいしなさいっ!』
碧はそう言って、自分のロッカーからコテやら化粧品やらを引っ張り出してきて、あれよあれよという間にこのメイクを完成させてしまったのだ。
『早業……』
呆然と呟くと、『だって、始業時間に間に合うようにメイクしないといけないでしょ~?』という答えが返ってきた。通勤でメイクが乱れるため、碧はいつも家ではベースメイクと眉だけ整え、会社に来てから完璧に仕上げるのだそうだ。
『前から綾香を変身させたかったのよ~。あ、そうそう、今日同期で飲みに行こうって話があるんだけど、綾香も来なさいよ』
『え? 私……』
『今まで妹さんのために早く帰らないといけないからって、ほとんど飲み会にも参加していなかったでしょ? たまにはいいじゃない』
『……そう、ね……』
今までは綾菜がいたから。でもこれからはもう……
綾香の胸の痛みを察したのか、碧がぽん、と肩を叩いた。
『今度は綾香の番でしょ? いい加減、恋人作ったら? 綾香が好みだって言ってる男の人、結構社内にいるのよ?』
『今は、そんな気に――』
なれない、と言おうとしたら、むにっと両手で頬を引っ張られた。
『何言っているのよ! いつ恋人を作るの!? 今でしょ! 今しかないって!』
『み、碧……』
『大体、あんなセクシーな社長代理と一緒にいるっていうのに、もったいないわよっ!』
うぐっ、と綾香は声を詰まらせた。またあの瞳を思い出しそうになり、必死に頭から振り払う。
『そ、そんなの関係ないわよ。仕事に厳しい方だし……』
(おまけに意地悪で、俺様で、わけの分からないことばっかり言うしっ)
碧はそんな綾香の表情の変化をじーっと見つめると、ふふふ、としたり顔で笑った。
『と・に・か・く! 今日は飲み会よ、準備しておいてね!』
(碧に流されたわ……)
碧は普段から、綾香が仕事一筋でいるのが気がかりだったらしく、合コンなどの企画をセッティングしようとしていた。綾香はそれを、仕事や綾菜を理由に全て断っていたのだが。
(でもたまには、同期で集まるのもいいわよね。久しぶりだし)
同期の顔を思い浮かべながら、机の上に置かれた営業部からの書類を見た綾香は、そこに書かれていた名前に目を留めた。白井圭一だ。
(白井くん、この春から営業部の課長になったのよね。頑張ってるんだ……)
同期の出世頭の顔を思い浮かべ、ふふっと笑みをこぼした時、秘書室のドアが開いた。黒のスーツを着た司が、さっさっと入ってくる。
「……おはようございます、社長代理」
綾香はいつものように頭を下げた。
「ああ、お……」
(……あら?)
綾香が顔を上げると、司の動きが止まっていた。目を見開いて呆然と綾香を見下ろしている。
「あの……?」
首を傾げた綾香に、司は我に返ったように瞬きをし「……おはよう」と小さく返す。
「今日、何かあるのか?」
「え?」
綾香は目をぱちくりさせたが、そういえば、と今の自分のメイクを思い出した。
「え、ええ……今日、同期会が」
「同期?」
「久しぶりなので、楽しみにしているんです。前々から誘われていたんですけれど……」
司は沈黙したままだ。何を考えているのか、全く読めない。ただ綾香を見下ろす瞳がぎらついているような気がした。
(な、何とかして、この空気……どうして睨まれているの、私!?)
綾香は思わず顔を引き攣らせる。
「なら、とっとと仕事を終わらせるんだな。昨日より多くなるが。……無理ならいいんだぞ?」
海斗が同じことを言ったなら、優しさとして受け止められただろうが、司の場合は皮肉にしか思えなくて、かちんときた。
(用事があるって分かっていて、わざと仕事を増やす気なんだわっ! そっちがその気なら、受けて立つわよっ!)
つん、と顔を上げて、司の瞳を正面から見上げた。
「いえ、最後まで仕上げます。仕事の手を抜くつもりはございませんので」
「上等だ」
つい、と司が社長室に入る。バタンと閉まったドアに、思わず舌を出してやりたくなる。声は似ていると思っていたのに……あんな皮肉の込もった言い方、海斗なら絶対しない。
(嫌味ったらしいったらっ!)
これで仕事に不備があったなら、あの男はそれ見たことか、とせせら笑うに違いない。綾香の闘志に火がついた。
「文句のつけようのない、仕事ぶりを見せてやる!」
背中に炎を背負ったまま綾香は自席につき、パソコンのキーボードを恐ろしい勢いで叩き始めるのだった。
***
「綾香ー? まだなの?」
終業時間を十五分ほど過ぎた頃。
少し遅れる、と言った綾香を、碧が迎えに来ていた。
「碧……もう終わるわ」
タタタタッと最後のメールを打ち込み、送信。ふう、と綾香は溜息をついた。
「……これで、終わり」
こきこきと肩を回す綾香に、碧は「すごいわね~」と感心したような声を出した。
「綾香が仕事しているところってあまり見たことなかったけど、鬼気迫るっていうか、迫力あったわ~」
「そう?」
(怒るとそのエネルギーが仕事用に変換されるのかも……)
何とも言えない達成感が綾香を支配していた。椅子から立ち、パソコンの電源を落とす。すでにチェック済みの書類の束を手に持ち、社長室に向かおうとしたところで、社長室のドアが開いた。
「できたのか?」
背後で碧が息を呑む気配がした。綾香はそれを尻目ににっこりと笑って、書類を司に手渡す。
「本日予定していた分と明日の予定表です。ご確認下さい」
「分かった」
書類を受け取った司は、碧の方へ目を向けた。碧が慌ててぺこり、とお辞儀をする。
「水瀬の同期、か」
「は、はい! 総務部の早見碧と申します」
その瞬間、司の瞳がきらりと光ったように見えた。
「今日は同期会だそうだが、あまりこいつに飲ませないように」
「は!?」
(突然何を言いだすの!?)
綾香は咄嗟に司を見た。碧も不思議そうな顔で司を見ている。司は素知らぬ顔で言葉を継いだ。
「こいつは酒に弱いからな。酔ったところを他の男に任せたくない」
(な、何、言っているの、この男はぁっ!!)
綾香の頬が、かああっと熱くなった。碧は目を丸くした後、「分かりました!」とお辞儀をし、綾香の顔を見てにやりと笑った。
『後で洗いざらい白状してもらうわよっ』
そう顔に書いてある。こうなったらもう、白状するまで碧は決して離してくれない。
(余計なことをっ……!)
「ご苦労だった、水瀬。もういいぞ? 久しぶりの同期会、楽しんでこい」
怒りのあまりふるふると震える綾香を見て、司は肉食獣の笑みを浮かべながらそう言った。
0
あなたにおすすめの小説
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
数合わせから始まる俺様の独占欲
日矩 凛太郎
恋愛
アラサーで仕事一筋、恋愛経験ほぼゼロの浅見結(あさみゆい)。
見た目は地味で控えめ、社内では「婚期遅れのお局」と陰口を叩かれながらも、仕事だけは誰にも負けないと自負していた。
そんな彼女が、ある日突然「合コンに来てよ!」と同僚の女性たちに誘われる。
正直乗り気ではなかったが、数合わせのためと割り切って参加することに。
しかし、その場で出会ったのは、俺様気質で圧倒的な存在感を放つイケメン男性。
彼は浅見をただの数合わせとしてではなく、特別な存在として猛烈にアプローチしてくる。
仕事と恋愛、どちらも慣れていない彼女が、戸惑いながらも少しずつ心を開いていく様子を描いた、アラサー女子のリアルな恋愛模様と成長の物語。
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
先輩、お久しぶりです
吉生伊織
恋愛
若宮千春 大手不動産会社
秘書課
×
藤井昂良 大手不動産会社
経営企画本部
『陵介とデキてたんなら俺も邪魔してたよな。
もうこれからは誘わないし、誘ってこないでくれ』
大学生の時に起きたちょっとした誤解で、先輩への片想いはあっけなく終わってしまった。
誤解を解きたくて探し回っていたが見つけられず、そのまま音信不通に。
もう会うことは叶わないと思っていた数年後、社会人になってから偶然再会。
――それも同じ会社で働いていた!?
音信不通になるほど嫌われていたはずなのに、徐々に距離が縮む二人。
打ち解けあっていくうちに、先輩は徐々に甘くなっていき……
Sランクの年下旦那様は如何でしょうか?
キミノ
恋愛
職場と自宅を往復するだけの枯れた生活を送っていた白石亜子(27)は、
帰宅途中に見知らぬイケメンの大谷匠に求婚される。
二日酔いで目覚めた亜子は、記憶の無いまま彼の妻になっていた。
彼は日本でもトップの大企業の御曹司で・・・。
無邪気に笑ったと思えば、大人の色気で翻弄してくる匠。戸惑いながらもお互いを知り、仲を深める日々を過ごしていた。
このまま、私は彼と生きていくんだ。
そう思っていた。
彼の心に住み付いて離れない存在を知るまでは。
「どうしようもなく好きだった人がいたんだ」
報われない想いを隠し切れない背中を見て、私はどうしたらいいの?
代わりでもいい。
それでも一緒にいられるなら。
そう思っていたけれど、そう思っていたかったけれど。
Sランクの年下旦那様に本気で愛されたいの。
―――――――――――――――
ページを捲ってみてください。
貴女の心にズンとくる重い愛を届けます。
【Sランクの男は如何でしょうか?】シリーズの匠編です。
俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
ラヴ KAZU
恋愛
村藤潤一郎
潤一郎は村藤コーポレーションの社長を就任したばかりの二十五歳。
大学卒業後、海外に留学した。
過去の恋愛にトラウマを抱えていた。
そんな時、気になる女性社員と巡り会う。
八神あやか
村藤コーポレーション社員の四十歳。
過去の恋愛にトラウマを抱えて、男性の言葉を信じられない。
恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。
そんな時、バッグを取られ、怪我をして潤一郎のマンションでお世話になる羽目に......
八神あやかは元恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。そんな矢先あやかの勤める村藤コーポレーション社長村藤潤一郎と巡り会う。ある日あやかはバッグを取られ、怪我をする。あやかを放っておけない潤一郎は自分のマンションへ誘った。あやかは優しい潤一郎に惹かれて行くが、会社が倒産の危機にあり、合併先のお嬢さんと婚約すると知る。潤一郎はあやかへの愛を貫こうとするが、あやかは潤一郎の前から姿を消すのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる