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桜州で待っていたもの その3
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曲がり角から飛び出してきた彼女を抱き留めた時に感じた既視感。
確かに前にも同じ経験があると思うのはなぜ?
もう、しっかり前を見ていないからぶつかるのよ。
見知らぬ他人に気やすい口調で、理不尽な叱責を受けて心が喜ぶなんてどうかしている。
しかも、思わず口から飛び出した、まるで近しい人に言うような言葉に我ながら驚き呆れた。
動揺を必死に隠す自分に、腕の中に倒れ込んだ彼女が再び呼びかける。
・・・アサオ・・・
私の名前はそれではない。
震える彼女に訂正を入れ、自己紹介をしてから名を尋ねた。
だが、彼女は謝るばかりで名乗らない。
君はいつも肝心なところで、強情なんだから。
やっぱり、いつもどおり私が折れることになるんだろうな。
いつもどおり?初対面なのになぜそう思うのか?
疑問に思いながらもその場を離れた。
そうしなければ、彼女に捕らわれそうな気がした。
いや、すでに機内で眠る穏やかな顔が瞼の裏に浮かび、アサオと呼ぶ声が、耳の奥に響くというのに。
今更か。
自制心を総動員してあの場を離れたというのに、彼女が何者なのか知りたいという思いを抑えられない。
こんな私のどこが、どんな女にも心を動かさない氷心を持つ麗人だ?
貴品の献上が差し迫っているというのに、自分の感情に振り回されている場合か。
必死に自分の心に喝を入れてはみるが、3ヵ月前から自分の中に住み始めた少女は消えるどころか、度々瞼の裏に現れる。
何をやっているんだ!
瞼の映像を消すために頭を振り、視線を窓外へと移した。
だが、少女は消えてくれず・・・。
霧雨が降る私庭で、じっとシオンを見つめている。
そんな彼女の映像を捉えた瞬間に頭の中の映像が動く。
「あ」
3才のぬいぐるみのような女の子が、こんにちわと言ってぺこりとお辞儀をする。
理屈抜きでかわいい。
6才になって小学校に入ったと自慢し、かわいい声で自分をアサオと呼んでついてくる。
ひたむきに慕ってくれるこの生き物がただただ愛おしい。
駄目だとわかってはいたが、年に数回顔を見にあちらの世界に飛んでオシャマなおしゃべりを聞くことをやめられない。
『約束よ。絶対に私をアサオのお嫁さんにしてね。アサオの子供をポンポン生んで、アサオの家族を一杯作るの。私を優しいお嫁さん兼お母さんにしてね』
幼い約束に一も二もなく頷いた。
ボクの心の中はたとえゼウスの能力を持ってしても読めぬはずなのに、さすが桜家の貴品だ。
こんなに小さく可愛らしいくせに何重にもカバーをかけて隠してある孤独や寂寥感をちゃんと感じ取っている。
何度、嫁になりたい理由を聞いても、僕の寂しさを癒すためだとは決して言わなかった。
毎年ミハイル宮で花見をして彼女の誕生日を祝う。
自分で作ったというあちら味の卵焼きは好みだが、梅干し入りのおむすびは何度食べても慣れない味だ。
彼女と過ごす優しい時間は家族のいない孤高な自分を幸せにしてくれる。
ああ、本当に君と家族になれたら。
『アサオ、アサオ―』
なのに、周りの誰もが彼女を忘れて生きることを強要する。
嫌だ!一時だって忘れたくない!
でも本当はわかっているよ。今は君を忘れることが必要だって。
『このおそろいの傘を持っていて。それを開いたらきっと思い出して、君を迎えに行く。だからそんなに泣かないでよ』
3ヵ月前から耳の奥で聞こえる心を引き裂かれるような叫びは11才の彼女が自分を引き止める声だ!
頭の中の3歳の女の子は記憶のページをめくるたびに少女へと成長し、11才の姿から突然目の前の若い女性になった。
流れるような黒髪に大きな黒曜石の瞳と長い睫、つるつるの手触りを持つ白磁の頬は10年前と変わらない。
ただ、ふっくらとした発色の良い唇だけが、子供の頃にはなかった吸い付きたくなるような色香を放っていた。
彼女の名前も、何者なのかも知っている!
やっと、思い出せた!
アサファはそばにあったた傘を持って飛び出し声を掛けた。
「濡れますよ」
***
「ここで足を止める人は少ないんですが、この花が気に入りましたか」
見上げると、アサファ・オーツがハナの顔を覗き込んでいた。
「ええ、大好きなアサオが好きだと言った花ですから」
「そうですか。彼もこの花が好きなんですね」
ゆっくりと頷いたハナを灌漑深く眺めたアサファの視線が目の前のシオンを眺め、はっきりとした口調で宣言した。
「私の好きな花です」
と。
「庭にいるあなたが傘を持っていない事に気がつきましてね。雨にお困りではないかと追いかけてきました」
そういうと昔のアサオがしたように、アサファが屈んで顔の高さを同じにする。
「困っているお姫様を助けるのは王子のボクの役目だと言われたのを思い出しました」
戸惑うハナを引っ張るように傘の中に引き入れて空いた手で頭を抱きしめ、自分の上着で髪を拭く。
「ハナ、だね」
驚いて見上げると、そこには月明かりに浮かぶ一面の桜花と、困った時にはいつも助けてくれるアサオの見知った黒い瞳が自分を見つめていた。
声にならず胸の中で思いっきり彼の名前を呼ぶ。
それに反応するようにアサファが語り始めた。
「私の名前はアサファ・オーツと言います」
でも、と。
「でも、昔、ボクのことをアサオと呼ぶ可愛らしいお姫様がいた。小さかった彼女はアサファと発音できなかったんです。
彼女はいつもどこに行くのもついてきて、ボクのことを私の王子様だと言ってくれました。
彼女はいつも、約束よ!と言って自分を嫁にするようにいい、ボクが頷くまで繰り返すんです」
どうしてそんな事をいうのか尋ねても彼女は決してその理由を口にしなかった。
あの頃から強情だったよね。
僕を癒すためだってわかっていけど、僕を思ってくれる君の気持ちが聞きたかったんだ。
「何よりも大切な彼女との、忘れたくない約束です」
その約束を守るために記憶の改ざんと、能力の封印が必要だった。
アサオの自分を大事に思ってくれる思いに胸が詰まって、ハナがアサオの分まで涙を流す。
「ありがとう。私のことを思い出してくれて。アサオとの思い出は私の宝物なのに、アサオが忘れたままでは、片方を無くしたピアスみたいで悲しいもの」
ピアスと言うセリフにアサオの手がハナの耳を探る。
「約束通りまだ通してないね」
頷くハナに、それでいいと頷き返した。
母の形見だと言って叔母リオンが渡してくれた桜花のピアスは18才になるこの春に、こちらにいる親しい人達とお祝いをして耳に通すのだと、小さい時から言われ続けていたから。
こちらの世界では18才で成人すると聞いている。
「この春にオーク伯父様やリオン叔母様やリュウオンやアサオにカイイ達に、あの桜の木の下で大人になったお祝をしてもらおうと思っていたのに」
ミハイル宮で過ごす時にいつもそろう顔ぶれを思い出したのか泣き顔でハナが笑う。
「今は僕しかいないけれど、目をつむればきっと見えるよ」
アサオが自分の隠された特殊能力を放って、ハナの頭の中に直接思念を送り、優しく右手を差し出す。
「お手をどうぞ」
出された右手にハナが左手を添えると目の前に桜花のトンネルが広がった。
「さあ、歩き出すよ。まずは左のオーク様の下でお辞儀をして。それから右によってリオン様の下へ。そこでお辞儀をするとリオン様が手を取って桜家当主の椅子に誘導してくださる。
大丈夫、当主の椅子はハナを拒まないよ。僕の名がアサファ・オーツであるようにハナは・・・、君の名前はオウ・サクラ」
彼はそこで片膝を着いた。
目の前の風景が豪華な居城の大広間に反転し、目の前の2人はもちろん、隣で騎士のごとく片膝を着くアサオや、後ろに控える偉人達までもが中世の衣装を纏っていた。
自分を眺めれば、引きずるように長い裾と袖に振袖のようなピラピラの飾り布が付いた桜色の中世フォーマルを着ていて、耳には母の形見のピアスが揺れている。
「オウ・サクラ、家宝のピアスに認められたあなたを桜家当主と承認する」
オークの威厳に満ちた声が響き、そこに控えた人々が一斉に頭を下げた。
これはいったい何の夢?私は何処にいるの?
どういう事かわからずに首を傾けたまま彼女の意識は途切れた。
(胸の下で切り替えられたドレスは、これでもか!と寄せられた長~いドレープが重すぎて裾さばきが上手く出来ません!皆さんの前です転びそうです (涙)
確かに前にも同じ経験があると思うのはなぜ?
もう、しっかり前を見ていないからぶつかるのよ。
見知らぬ他人に気やすい口調で、理不尽な叱責を受けて心が喜ぶなんてどうかしている。
しかも、思わず口から飛び出した、まるで近しい人に言うような言葉に我ながら驚き呆れた。
動揺を必死に隠す自分に、腕の中に倒れ込んだ彼女が再び呼びかける。
・・・アサオ・・・
私の名前はそれではない。
震える彼女に訂正を入れ、自己紹介をしてから名を尋ねた。
だが、彼女は謝るばかりで名乗らない。
君はいつも肝心なところで、強情なんだから。
やっぱり、いつもどおり私が折れることになるんだろうな。
いつもどおり?初対面なのになぜそう思うのか?
疑問に思いながらもその場を離れた。
そうしなければ、彼女に捕らわれそうな気がした。
いや、すでに機内で眠る穏やかな顔が瞼の裏に浮かび、アサオと呼ぶ声が、耳の奥に響くというのに。
今更か。
自制心を総動員してあの場を離れたというのに、彼女が何者なのか知りたいという思いを抑えられない。
こんな私のどこが、どんな女にも心を動かさない氷心を持つ麗人だ?
貴品の献上が差し迫っているというのに、自分の感情に振り回されている場合か。
必死に自分の心に喝を入れてはみるが、3ヵ月前から自分の中に住み始めた少女は消えるどころか、度々瞼の裏に現れる。
何をやっているんだ!
瞼の映像を消すために頭を振り、視線を窓外へと移した。
だが、少女は消えてくれず・・・。
霧雨が降る私庭で、じっとシオンを見つめている。
そんな彼女の映像を捉えた瞬間に頭の中の映像が動く。
「あ」
3才のぬいぐるみのような女の子が、こんにちわと言ってぺこりとお辞儀をする。
理屈抜きでかわいい。
6才になって小学校に入ったと自慢し、かわいい声で自分をアサオと呼んでついてくる。
ひたむきに慕ってくれるこの生き物がただただ愛おしい。
駄目だとわかってはいたが、年に数回顔を見にあちらの世界に飛んでオシャマなおしゃべりを聞くことをやめられない。
『約束よ。絶対に私をアサオのお嫁さんにしてね。アサオの子供をポンポン生んで、アサオの家族を一杯作るの。私を優しいお嫁さん兼お母さんにしてね』
幼い約束に一も二もなく頷いた。
ボクの心の中はたとえゼウスの能力を持ってしても読めぬはずなのに、さすが桜家の貴品だ。
こんなに小さく可愛らしいくせに何重にもカバーをかけて隠してある孤独や寂寥感をちゃんと感じ取っている。
何度、嫁になりたい理由を聞いても、僕の寂しさを癒すためだとは決して言わなかった。
毎年ミハイル宮で花見をして彼女の誕生日を祝う。
自分で作ったというあちら味の卵焼きは好みだが、梅干し入りのおむすびは何度食べても慣れない味だ。
彼女と過ごす優しい時間は家族のいない孤高な自分を幸せにしてくれる。
ああ、本当に君と家族になれたら。
『アサオ、アサオ―』
なのに、周りの誰もが彼女を忘れて生きることを強要する。
嫌だ!一時だって忘れたくない!
でも本当はわかっているよ。今は君を忘れることが必要だって。
『このおそろいの傘を持っていて。それを開いたらきっと思い出して、君を迎えに行く。だからそんなに泣かないでよ』
3ヵ月前から耳の奥で聞こえる心を引き裂かれるような叫びは11才の彼女が自分を引き止める声だ!
頭の中の3歳の女の子は記憶のページをめくるたびに少女へと成長し、11才の姿から突然目の前の若い女性になった。
流れるような黒髪に大きな黒曜石の瞳と長い睫、つるつるの手触りを持つ白磁の頬は10年前と変わらない。
ただ、ふっくらとした発色の良い唇だけが、子供の頃にはなかった吸い付きたくなるような色香を放っていた。
彼女の名前も、何者なのかも知っている!
やっと、思い出せた!
アサファはそばにあったた傘を持って飛び出し声を掛けた。
「濡れますよ」
***
「ここで足を止める人は少ないんですが、この花が気に入りましたか」
見上げると、アサファ・オーツがハナの顔を覗き込んでいた。
「ええ、大好きなアサオが好きだと言った花ですから」
「そうですか。彼もこの花が好きなんですね」
ゆっくりと頷いたハナを灌漑深く眺めたアサファの視線が目の前のシオンを眺め、はっきりとした口調で宣言した。
「私の好きな花です」
と。
「庭にいるあなたが傘を持っていない事に気がつきましてね。雨にお困りではないかと追いかけてきました」
そういうと昔のアサオがしたように、アサファが屈んで顔の高さを同じにする。
「困っているお姫様を助けるのは王子のボクの役目だと言われたのを思い出しました」
戸惑うハナを引っ張るように傘の中に引き入れて空いた手で頭を抱きしめ、自分の上着で髪を拭く。
「ハナ、だね」
驚いて見上げると、そこには月明かりに浮かぶ一面の桜花と、困った時にはいつも助けてくれるアサオの見知った黒い瞳が自分を見つめていた。
声にならず胸の中で思いっきり彼の名前を呼ぶ。
それに反応するようにアサファが語り始めた。
「私の名前はアサファ・オーツと言います」
でも、と。
「でも、昔、ボクのことをアサオと呼ぶ可愛らしいお姫様がいた。小さかった彼女はアサファと発音できなかったんです。
彼女はいつもどこに行くのもついてきて、ボクのことを私の王子様だと言ってくれました。
彼女はいつも、約束よ!と言って自分を嫁にするようにいい、ボクが頷くまで繰り返すんです」
どうしてそんな事をいうのか尋ねても彼女は決してその理由を口にしなかった。
あの頃から強情だったよね。
僕を癒すためだってわかっていけど、僕を思ってくれる君の気持ちが聞きたかったんだ。
「何よりも大切な彼女との、忘れたくない約束です」
その約束を守るために記憶の改ざんと、能力の封印が必要だった。
アサオの自分を大事に思ってくれる思いに胸が詰まって、ハナがアサオの分まで涙を流す。
「ありがとう。私のことを思い出してくれて。アサオとの思い出は私の宝物なのに、アサオが忘れたままでは、片方を無くしたピアスみたいで悲しいもの」
ピアスと言うセリフにアサオの手がハナの耳を探る。
「約束通りまだ通してないね」
頷くハナに、それでいいと頷き返した。
母の形見だと言って叔母リオンが渡してくれた桜花のピアスは18才になるこの春に、こちらにいる親しい人達とお祝いをして耳に通すのだと、小さい時から言われ続けていたから。
こちらの世界では18才で成人すると聞いている。
「この春にオーク伯父様やリオン叔母様やリュウオンやアサオにカイイ達に、あの桜の木の下で大人になったお祝をしてもらおうと思っていたのに」
ミハイル宮で過ごす時にいつもそろう顔ぶれを思い出したのか泣き顔でハナが笑う。
「今は僕しかいないけれど、目をつむればきっと見えるよ」
アサオが自分の隠された特殊能力を放って、ハナの頭の中に直接思念を送り、優しく右手を差し出す。
「お手をどうぞ」
出された右手にハナが左手を添えると目の前に桜花のトンネルが広がった。
「さあ、歩き出すよ。まずは左のオーク様の下でお辞儀をして。それから右によってリオン様の下へ。そこでお辞儀をするとリオン様が手を取って桜家当主の椅子に誘導してくださる。
大丈夫、当主の椅子はハナを拒まないよ。僕の名がアサファ・オーツであるようにハナは・・・、君の名前はオウ・サクラ」
彼はそこで片膝を着いた。
目の前の風景が豪華な居城の大広間に反転し、目の前の2人はもちろん、隣で騎士のごとく片膝を着くアサオや、後ろに控える偉人達までもが中世の衣装を纏っていた。
自分を眺めれば、引きずるように長い裾と袖に振袖のようなピラピラの飾り布が付いた桜色の中世フォーマルを着ていて、耳には母の形見のピアスが揺れている。
「オウ・サクラ、家宝のピアスに認められたあなたを桜家当主と承認する」
オークの威厳に満ちた声が響き、そこに控えた人々が一斉に頭を下げた。
これはいったい何の夢?私は何処にいるの?
どういう事かわからずに首を傾けたまま彼女の意識は途切れた。
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