優しい時間

ouka

文字の大きさ
20 / 79

ミセイエルの謀略 その2

しおりを挟む
 いよいよ貴品の献上命名式となり、大勢の天界人の見守る中、ミセイエルとマルチナが貴賓席に着く。
 こうして簡略化された桜家のセレモニーは始まった。
 結婚式の入場よろしくリンが入口で深々と頭を下げ、貴品の入った桜細工の小瓶を漆盆の上に乗せて、捧げ持ったままの姿勢で歩き出す。
 まずは向かって左側に立つミセイエルの前に立ち一礼をし、右側に移動してマルチナに礼をして、瓶の乗った盆を差し出す。
 マルチナがトワレの小瓶のふたを開けるのを確認したリンが、そのままミセイエルの胸元に盆を差し出した。
 マルチナがおっとりとした声で、ミセイエルに尋ねる。
 「いかがですか?今年の貴品は?」
 貴品を手に持ち匂いを嗅いだミセイエルが輝くような笑みを浮かべる。
 「清楚で気品高く、それでいてほのかに甘い香りですね」
 「今年の貴品はオウカの冠を頂けるってことかしら」
 「そうですね。付けましょう」
 その言葉に、おぉ~と会場がどよめく。
 「よかったわね。リン」
 安堵の声で告げるマルチナの言葉に、ミセイエルが顔を上げて声を張る。
 「今年の貴品には私の妻の名前を付けましょう」
 「えっ???」
 どっと沸いた会場が水を打ったように鎮まる中、ミセイエルの低く重厚な声が続く。
 「今年の貴品は、ハナ・コートと命名する」
 初めて明かされたミセイエルの妻の名前に無音の会場が再び騒然となる。
 思いがけないその名前に、リンは膝を着いてしまい、進み出たアサファが支え、i異議を唱えた。
 「待ってください!今年の貴品にリンの名前が頂けない理由は何ですか!?」
 必死の形相のアサファをいたぶるようにミセイエルの切れ長の瞳が細められる。
 「ハナという冠を付けるよ。オウカ、サクラ、ハナは、どれも同じ意味の言葉だからね。
 この香りが、あまりにも私の妻に、似合っているんだ。リンには申し訳ないが今年の貴品には妻の名前を付けさせてもらうよ」
 ワ・タ・シの妻、というところをわざとらしく強調して見せる。
 挑むようなアサファの声に、見せかけの穏やかさでミセイエルが答える。
 「この小瓶は、私からプレゼントしよう。今ここの厨房に立っているだろう。呼んで来てくれないか」
 そう言いながら、跪くアサファに思念を送りこんだ。
 理由なんて、そんなものは自分で好きなように考えればいい。
 私は、自分の妻を他の男に抱きしめさせるほど寛容じゃない。
 桜家が大事なら、お前の隠しているものをこの場に出せ、と。
 その声は、桜家一の能力者であるリンにも届き、彼女はその場を飛び出して行った。
 桜家の一族は蒼白となり、オロオロする者や座り込む者までいて、今まで流れるように進んでいた献上命名式が滞りをみせる。
 このままでは、桜家の面目は丸潰れ、5族からの転落は免れないだろう。
 そんな成り行きにヨンサンは頭を抱えた。
 やっぱり、やってくれた!ミセイエル、お前本当に桜家を潰す気か?
 慌てて思念を送ったが、送られたミセイエルは涼しい顔で微笑んでいる。
 オマエ、俺のいう事ぐらい聞く耳をもたないと、そのうち身の破滅を起こすぞ!
 
 会場でそんなことが起こっているとは知らないハナは、厨房で鼻歌交じりに皿洗いに勤しんでいた。
 今朝の夢は楽しい夢だったな~。
 などと、どこまでもお気楽な彼女のもとに息を切らせたリンが駆け込んでくる。
 厨房用のコックの制服を着たハナは、彼女が良い知らせを一刻も早くここの皆に届けようと駆け込んできたと勘違いしていた。
 「リン、おめでとう。偉い方から大切なお名前が頂けたのね」
 ルンルンで話しかけるハナを完全に無視して、リンが切羽詰まったように聞き返す。
 「ハナ、あなた会ったことのない夫がいると言ったわよね。その人の名前は何というの!?」
 あまりの形相にハナの方がドン引いてしまう。
 「落ち着いてリン。いったいどうしたの?貴品に高貴な名前が頂けなかったの?」
 ハナの質問なんて聞いちゃいられない。
 「名前よ!あなたの夫の名前は何というの!?」
 必死で問いかけるリンにハナが不思議そうに答える。
 「ミセイエル・イーツだけれど、それが何か?」
 「ミセイエル・イーツ・・・」
 オーム返しに出た言葉と同時にリンはその場にへたり込んでしまい、皿を落とした音や鍋をひっくり返した音がそこここで響く。
 いったいどうしたと言うのか?
 状況が全く見えず、唖然とするハナを、リンの後を追ってきた少年が一喝して睨み上げる。
 「お前を出せと偉い方が吠えているんだよ!」
 「偉い方?」
 「ゼウスさ。あいつは子供の時にミハイル宮のサクラの前で門前払いを食らったから桜を嫌っていて、事ある事に桜家につらくあたるんだ。5族の出でもないくせに。おまえあいつの何?」
 吠える少年を後ろから来た壮年の男性が制した。
 「全く、お前はお客様に何て言い方をするのだ。申し遅れましたが、私は桜家の分家筋の者で現在桜家の当主代行を務めておりますカルトマと申します。
 リンと、この無作法息子の父親でして・・・」
 実は、と今起きている表舞台の事情を話し始めた。
 「アサファにはあなたを巻き込むなと反対されたのですが、ことは桜家の存続に関わります。どうか私と一緒にカナン殿に来てもらえないでしょうか?」
 「私なんかがですか?」
 「ええ。親バカかもしれませんが、私はリンの持つ桜家の能力を信じています。あなたの中に桜家の色を見たというなら、私はそれを信じたい。あなたはここぞという時に笑顔一つで周りを味方にしてしまった姉のオウカによく似ていらっしゃるので」
 優しくおっとりとした口調で説得され、私でお役に立てるのならとカルトマの要望を受けることにした。
 「ハナさんにセレモニーでの一連の動きをお教えしろ。誰かドレスの準備を」
 私が、と進み出たのはリンだった。
 「ごめんね。ハナ。桜家のお家騒動に巻き込んでしまって」
 「天界のお偉い方がどうして私に貴品をくれるのかさっぱりわからないけれど、面会が出来るのなら私からも貴品にリンの名前が頂けるように頼んでみるわね」
 不敵に笑うハナに頼むつもりなどサラサラない!要求には要求よ!
 リンからカナン殿での一連の動作を教えてもらい、すぐに飲み込んだハナにその場の誰もが感心した。
 「綺麗な動きだわ」
 「ええ、厳しい叔母から嫌というほど練習させられたもの」
 「練習?」
 「そう、伯父さまから誕生日のプレゼントをいただく時はいつもこんな動きだったわ。私の所作が合格なら行きましょう」
 「ハナ、着替えは?」
 「アハハ。お見合いじゃないんだから、外野の私が着飾る必要なんてないでしょ」
 呆気にとられた人たちの前で用意されたドレスを断ってハナが笑う。
 「でも・・・」
 不安そうな目を向けられ、自分のいでたちを眺めたハナが、そうね着替えるわ、と前言を撤回する。
 さすがに、正式な調理人でもないのに式典でコックの格好はまずいか?
 
 そして、ハナはセレモニーの行われている表舞台へと出て行った。
  
 白のシャツにベージュのパンツといういたくシンプルないでたちでカナン殿の入口に立ち深々とお辞儀をした。
 普段着のハナをそこにいる全員(いや2名を除く)が、驚愕の表情で眺めている。
 顔を伏せたままのハナを見てミセイエルはフフフと笑い、右隣のマルチナは、あら、と呟く。
 そして後ろに控えていたヨンサンが会場の声を代表した。
 「まさか、桜家はこんな格好のままの女をこの場に出したのか!?」
 その声にすかさずハナが反応した。
 「私は呼ばれて渋々ここに参りました。嫌々そちら様の意向を汲んだまで。かくなる上はこちらの意向もお汲みくださいね」
 要求には、要求です。
 170センチの長身を華やかに着飾って立つリンとは違い、どこをどう見てもセレブの社交場には不釣り合いないでたちで頭を下げている小粒のハナに好奇の目が集中しザワザワと耳障りな声が立つ。
 しかし、ハナはそんなことぐらいでは動じない天性の天然を持つ女だ。
 天界の華と歌われたリオンの所作に馴染んでいたし、作法は元お姫様らしい祖母から十分すぎるほど叩き込まれていた。
 彼らの口癖が、どこの誰にだって臆することも、媚びることもない。
 いつだって毅然としていなさい。
 それがあなたのポジションなのだから、だった。
 教えの通り美しい姿勢から両膝を優雅に曲げて周囲に挨拶し、上体を倒したまま流れるような足運びで進むと、彼女が作り出す清廉で凛とした空気が広がって会場が引き締まる。
 型どおりに顔を伏せ、恭しい姿勢を保ったまま、視線の1m先にゼウスの靴先が見えた時点で歩みを止める。
 左足を少し引いて膝を折り深々とお辞儀をして、次に右足に左足を被せて方向を変えて数歩進む。
 豪華なドレスの正面まで来ると、向き直りもう一度深々と頭を下げた。
 目の前の女性は上品なよくとおる声を持っていた。
 「昨日にも増して優雅な立ち振る舞いね。ハナさん」
 ハナさん?そういえば昨日この上品でおっとりとした声を聴いたような?
 「ミセイエル様、今まで隠していた秘華をここでお出しになるなんて、中々の策士ですわね」
 フフフと楽し気に笑ったマルチナがハナに優しく声を掛ける。
 「ハナさん。顔を上げて氷心の麗人といわれるゼウス様を陥落させたお顔をもう一度よぉく見せてちょうだい」
  誰を陥落させたって?話の読めないハナが頭の中でその意味を考えていると、とんでもない言葉が降って来る。
 「ゼウス様は、今年の貴品の香りがあなたにピッタリだとおっしゃって、あなたの名前を付けられるそうよ」
 なんですって!
 先ほどの優雅さも吹き飛んで、ハナは叫んでいた。
 「待ってください!どんな冗談かは存じませんが、桜家の貴品は桜家が何より大事に育てたもの。ゼウス様にどんな事情があるのか存じませんが、桜家の貴姫以外の名前を付けるのはやめてください!お願いです。どうか今年の貴品にはオウカ・リンと命名してください」
 「お願いか。それを叶えたら僕のお願いも聞いてくれる?」
 その深く響くバリトンには聞き覚えがあった。
 ハナは思わず顔を上げて目の前の美丈夫をガン見した。
 「あなたが・・・ゼウス?」
 震える声で、やっとの思いで口に出した言葉にミセイエルが冷笑で答える。
 「僕は、ミセイエル・イーツだと少し前に名乗ったよね。君は夫だとは少しも考えなかったようだけれど。それで、僕のお願いを飲むの?」
 「お願い?」
 「僕の妻である君が僕と一緒に住むと言うお願いさ」
 ハナは間髪入れずにその条件に否を唱えた。
 「生活は変わらないのが結婚の条件だったでしょ!」
 ハナの切りつけるような怒りを、ミセイエルがどこ吹く風のごとくいなす。
 「それは君がアクションを起こさないという条件付きだったはずだ。でも君は放っておくと男と2人で1泊旅行に出かけるし、昨日みたいにの僕以外の男と抱き合ったりするからね。目の届かないところに置いて妻が浮気をしているとスキャンダラスな記事がでるのは遠慮したい。さあ、どうする?僕のところに来る?」
 ミセイエルはそこで一旦言葉を切り、アサファを睨みつけてから、リンに上から目線を送る。
 アサファはその理不尽さに拳を震わせ、リンは真っ青な唇がわなないていた。
 ハナはこのふてぶてしく微笑む目の前の男を睨み返したが、彼の表情はかわらない。
 「さて、どうする?僕の愛しい人」
 愛しい人なんて、何の冗談よ!
 軽口をたたいて余裕を見せるミセイエルに、何もできない自分が悔しくて、情けなくてどうしょうもない。
 「どうする?このまま貴品に君の名前を付けて桜家を潰す?」
 優しくしてくれたリンや、大好きなアサファを窮地に立たせることだけはしたくない。
 「貴品の名前をオウカ・リンにして下さい」
 その答えにミセイエルはあの桜の下で見せた極上の微笑みをハナに返し、消毒と言って、彼女を抱きしめてその髪に口づける。
 「皆さんが色々詮索するものですから、大事な秘華を隠すのを諦めますよ。今年の貴品には妻の名前をと思ったのですが、恥ずかしがり屋の彼女がダダをこねましてね」
 そこで、もう一度ハナに微笑んでからリンに視線を戻し、アサファに傲慢な勝者の笑みを投げる。
 「今年の貴品には、オウカ・オウカの名前を与える」
 ミセイエルはその場の権力者らしく、威風堂々としたオーラを放ってそう宣言した。
 「それで、文句はないよね?」
 覗き込むように囁いた彼に、プイっと顔を背ける。

 文句~文句なら山ほどありますとも。
 
 あなた奥さんがいたんじゃなかったの~?  → いるよ。君がね。
 そのうち紹介するって言ったじゃない!   → だから今日したじゃない。世間様に。
   
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

処理中です...