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キヌアの前当主は最強の能力持ち!(後)
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それを、知りたいのならこれを読んでみろと、投げ渡されたのがここメルタに伝わるお伽噺の絵本だった。
「こんなのはここメルタの人間なら一度は読んだ事がありますよ」
「なら、話は早い。そこに出てくるだろ。可愛らしくて居心地の良い癒され空間を作るお姫様。それが儂の孫でお前の従妹だ」
「冗談も休み休みおっしゃて下さい。こんなのはたんなるお伽噺ですよ」
「そのお伽噺が19年前に再現されたんだよ。箝口令が敷かれているが、オークの正妃に納まった前桜家の当主が入水事件を起こしたのは知っているだろ。彼女はあの時オークの子を身ごもっていた」
「それがもし本当でも、お伽噺どおりなら、入水したお妃さまは次の日の朝王妃宮に立って身の潔白を証明し、親子3人仲良く暮らしましたとさ。めでたし、めでたしで終わりですよ。」
ほら、ここにもそう書いてあると投げられた本を投げ返した。
本を受け取った祖父の顔の眉間の皺が深くなる。
「そのお伽噺には続きがあってな・・・儂は19年前にそのお伽噺の元となった天界所蔵の古記を見せられたんだ」
祖父は、天を仰いで十分な間を取った後、何とも言えない顔で続きを語り始めた。
ダイヤモンドオウカと呼ばれたそのお姫様はゼウスの能力持ちを骨抜きにする能力持ちだったそうで、当時のゼウスや次期ゼウス、果ては生まれたばかりのゼウス資質持ちまでが彼女にメロメロになったんだ。
天界ではお姫様を側に置くために、実力者たちが駆け引きや騙し合いを繰り返したために築き上げた秩序や規約が乱れ始め、ゼウスの統率力が弱体化すると、ついには覇権を握りたい一族達が武力衝突を起こした。
天界の有力者はもともと特殊能力使いのスペシャリストだっただけに、宮殿や史跡など天界遺産といわれるすべてがあっという間に破壊され天界は瓦礫が積み重なったガレ場となり。
また天界のあおりを受けた地上は天災や人災が多発し、人々の心は荒み、犯罪が日常化して地獄絵図のようだと古記に記されていた。
その、悲惨な惨状を修復したのもダイヤモンドオウカ様だったらしいから、彼女こそメルタ一の実力者ともいえるんだろうがな。
祖父は古の昔話をそう締めくくった。
「それがどう異世界にいる従妹とつながるのかさっぱりわかりません」
そういうと、フンと鼻で笑って、あっけらからんと彼の重要機密を暴露してくれた。
「私はキヌア人だが特殊能力が異常に高くてね。当時のゼウスをも凌ぐものだったんだよ。古の誓約で私に直接手出しの出来ない天界人はどうすればその能力が手に入るのか考えたんだろう。ある日琉家の当主が娘を一人連れてキヌアを訪れた。体の弱い娘は天界人には嫁げない。どうか嫁に貰ってくれと頭を下げたんだ。若かったんだよね、儂も。儚く影の薄い彼女に何度もお願いしますと懇願されては否と言えなかった。妻になった女は一族のために優秀な子供を残すのが使命だと考えているような人でね。妊娠すると静養のためと称してすぐに天界へ里帰りして帰ってこなかった。能力持ちの私は古の契約に縛られて天界には行けないから、こちらに来る天界人に帰郷の時期を知らせて欲しいと言伝を頼むしか無くてな。もちろん無しのつぶてさ。5年もたってから彼女の生んだ子が時期ゼウス候補に立ったと知らされた時に、妻子を取り戻すことは諦めた。
後で聞かされた話では、当時の琉家は家宝に認められた次期当主が生まれなくて頭を抱えていたそうだ。きっとゼウスよりも特殊能力の高い儂の遺伝子が欲しかったんだろうな」
こう語った時の祖父には珍しい後悔の苦い感情が垣間見えた。
「特殊能力や家宝に縛られた天界人も、天界のシステムもすべてが嫌になった私は、二度と天界人にはかかわらないと誓ってキヌアへの入嶺規制を強化し可能な限り本土との交易も断った。
一方で側近たちから急かされて側妃も迎えた。
それがあちらの世界からこちらに迷い込んだお前の祖母の美桜(ミオ)だ。
彼女はこちらに迷い込んでからずっとその意義を探していたようで、キヌアのためにあなたの血を残すのが私の使命だと言って儂の側妃となった。
異性愛はなくとも思いやりぐらいはあって、それなりにうまくいっている夫婦になれたと思うよ。
そして、生まれたのがお前の父親だ。私としては凡庸な息子であったことがとてもありがたかったのだよ」
穏やかに笑い、でも世間の評価は×だろといって渋い顔を作る。
「しっかりした後継ぎをつくのも領主の義務だから、ゼウスの能力持ちでもなく、凡庸の少し上ぐらいのお前が生まれてくれて本当によかった」
しみじみと言われると、それはそれで悔しいのだが、天界人の伯父と張り合っても仕方がない。
「はいはい。私は凡庸な男の息子ですからね。神様候補にはなれませんよ。それより、あちらの世界にいる従妹の話はどうなったんですか」
「だから天界の息子のことは他人だと割り切った。ところが30年以上がたって、突然オークの正妃である桜家のオウカ様が密かに訪ねてみえたんだ」
「え?オウカ様といえば天界一の美女でやり手ウーマンだが、不倫発覚で非業の死を遂げたことになってるあの?」
その情報は一部間違っているが、まあ聞けといわれた。
「彼女はオークの子を妊娠していて、それを証明するためには入水も覚悟していたという。
腹の子がオークの子なら何事も無く正妃宮に戻れるし問題はなかろうというと、彼女は首を横に振った。
この子がここにあるようなダイヤモンドオウカならこちらの世界では秩序を乱す者になるかもしれません。
そう言って天界から持ち出した古記に書かれていたのが先に話した天界のお姫様の`その後‘の記述だよ。
そう打ち明けた時の寂しそうに微笑んだオウカ様の顔は今でも忘れられない。
彼女は本当に生まれて来る子供の安全と幸せを願う母親だったよ。
この子がダイヤモンドオウカでも宿ったばかりで、無事にあちらの世界に異次元移動できる保証はありません。私たちは、少しでもここ子が危険めにあう確率を減らしたいんです。
今この子を無事にあちらの世界に送れるのはお父様だけです。
ですからどうか、あなたの2人目の孫が幸せになるのに手を貸して下さい。
そう言いながら黒曜石の大きな目から涙を零し、何度も頭を下げる。
そう訴えるオウカの言葉に夫婦で決めたことか?という疑問が浮かんだ。
私たちというのは、オークも同意しているのか、と聞くと、はいと答えるので聞き返す。
夫婦仲はこの上なく良いと聞いているのになぜそんな決定を?オークと二度と会えなくなるのに良いのか?
ゼウスの能力持ちのオークならあなたを連れてあちらの世界に行くことも出来だろう。
問いただせば、彼女は再び寂しそうな諦めを佩いた微笑をみせながらも毅然と言い切る。
「あの方はこの世界のゼウスです。後継者のいない今天界を離れてはこの世界が崩壊いたします」
ああ、この娘は個人の幸せよりも、地上の民のことを第一に考えることを天界人の誇りとする5族の娘だとわかって舌打ちしたくなった。
今と違い20年前はオークの後に続くゼウスの資質持ちが見つかっておらず、次期を立てられない状況の中で、炎家と桜家にも家宝に認められた次期当主が現れていなかった。
オークは立場上ゼウスを辞め彼女と一緒にあちらの世界へ渡ることが出来ないのだ。
しきたりや家宝が人を苦しめるような天界など滅ぼしてやる!
息巻いた儂をオウカは泣きながら諌めた。
お父様、勤勉で心優しいメルタの地上人のために今はどうか我慢してください。私もオークも我慢いたしますからと。
それを聞きつけた妻のミオが私も一緒にあちらに帰って二人のお世話をすると言い出し、儂はそれを受け入れた。
儂は古の誓約を破り、あの日瑠璃の池に飛び込んだ彼女を瞬時に攫うと瞬間移動で、妻のミオの故郷であるを吉野山に二人を送った。
大人数での移動だったため一月ほどこちらの天候は荒れたがそのうちに納まり、人の口も静かになった。
オウカはあちらの空気が合わなかったのか、夫のいない寂しさに耐えられなかったのか、難産の末孫を産み落とすとすぐに亡くなった。
それから、時々こちら側から透視の力を使って孫を見守り、落ち込んだ時は背中を撫でに行く。
キヌアの前領主の廉は思う。
時々、瞼の裏に浮かぶのは艶やかな顔と楚々とした所作とは裏腹に努力家で一途なカワイイヨメだ。
長き生涯の中で自分が異性として意識したのは彼女のみ。
だから。
簡単にはオウカの娘は嫁にはやらん、幾つになっても可愛い孫なのだから。
何かあれば一年前のように飛んでいく自分が想像できて笑えた。
「あ、言い忘れていたが、お前のばあさんな。3ヵ月前まで元気に暮らしとったが、歳が歳だけに心臓の病気でこの夏に亡くなったんだ。儂がキヌア代表で葬儀に参加しといたから」
どうして、父や私に一言言ってくれなかったのですかと、祖父を責めれば、あっけらかんと宣うた。
「言ってやっても良かったが、お前たちは異世界移動が出来ないからな」
ううう、それにしたって、こちらかおばあ様の死を悼み冥福を祈る事ぐらいは出来ますよ。
それにしてもちょくちょく異世界渡りをしてたなんて、自分の歳が88だってこと自覚してますかー。
「こんなのはここメルタの人間なら一度は読んだ事がありますよ」
「なら、話は早い。そこに出てくるだろ。可愛らしくて居心地の良い癒され空間を作るお姫様。それが儂の孫でお前の従妹だ」
「冗談も休み休みおっしゃて下さい。こんなのはたんなるお伽噺ですよ」
「そのお伽噺が19年前に再現されたんだよ。箝口令が敷かれているが、オークの正妃に納まった前桜家の当主が入水事件を起こしたのは知っているだろ。彼女はあの時オークの子を身ごもっていた」
「それがもし本当でも、お伽噺どおりなら、入水したお妃さまは次の日の朝王妃宮に立って身の潔白を証明し、親子3人仲良く暮らしましたとさ。めでたし、めでたしで終わりですよ。」
ほら、ここにもそう書いてあると投げられた本を投げ返した。
本を受け取った祖父の顔の眉間の皺が深くなる。
「そのお伽噺には続きがあってな・・・儂は19年前にそのお伽噺の元となった天界所蔵の古記を見せられたんだ」
祖父は、天を仰いで十分な間を取った後、何とも言えない顔で続きを語り始めた。
ダイヤモンドオウカと呼ばれたそのお姫様はゼウスの能力持ちを骨抜きにする能力持ちだったそうで、当時のゼウスや次期ゼウス、果ては生まれたばかりのゼウス資質持ちまでが彼女にメロメロになったんだ。
天界ではお姫様を側に置くために、実力者たちが駆け引きや騙し合いを繰り返したために築き上げた秩序や規約が乱れ始め、ゼウスの統率力が弱体化すると、ついには覇権を握りたい一族達が武力衝突を起こした。
天界の有力者はもともと特殊能力使いのスペシャリストだっただけに、宮殿や史跡など天界遺産といわれるすべてがあっという間に破壊され天界は瓦礫が積み重なったガレ場となり。
また天界のあおりを受けた地上は天災や人災が多発し、人々の心は荒み、犯罪が日常化して地獄絵図のようだと古記に記されていた。
その、悲惨な惨状を修復したのもダイヤモンドオウカ様だったらしいから、彼女こそメルタ一の実力者ともいえるんだろうがな。
祖父は古の昔話をそう締めくくった。
「それがどう異世界にいる従妹とつながるのかさっぱりわかりません」
そういうと、フンと鼻で笑って、あっけらからんと彼の重要機密を暴露してくれた。
「私はキヌア人だが特殊能力が異常に高くてね。当時のゼウスをも凌ぐものだったんだよ。古の誓約で私に直接手出しの出来ない天界人はどうすればその能力が手に入るのか考えたんだろう。ある日琉家の当主が娘を一人連れてキヌアを訪れた。体の弱い娘は天界人には嫁げない。どうか嫁に貰ってくれと頭を下げたんだ。若かったんだよね、儂も。儚く影の薄い彼女に何度もお願いしますと懇願されては否と言えなかった。妻になった女は一族のために優秀な子供を残すのが使命だと考えているような人でね。妊娠すると静養のためと称してすぐに天界へ里帰りして帰ってこなかった。能力持ちの私は古の契約に縛られて天界には行けないから、こちらに来る天界人に帰郷の時期を知らせて欲しいと言伝を頼むしか無くてな。もちろん無しのつぶてさ。5年もたってから彼女の生んだ子が時期ゼウス候補に立ったと知らされた時に、妻子を取り戻すことは諦めた。
後で聞かされた話では、当時の琉家は家宝に認められた次期当主が生まれなくて頭を抱えていたそうだ。きっとゼウスよりも特殊能力の高い儂の遺伝子が欲しかったんだろうな」
こう語った時の祖父には珍しい後悔の苦い感情が垣間見えた。
「特殊能力や家宝に縛られた天界人も、天界のシステムもすべてが嫌になった私は、二度と天界人にはかかわらないと誓ってキヌアへの入嶺規制を強化し可能な限り本土との交易も断った。
一方で側近たちから急かされて側妃も迎えた。
それがあちらの世界からこちらに迷い込んだお前の祖母の美桜(ミオ)だ。
彼女はこちらに迷い込んでからずっとその意義を探していたようで、キヌアのためにあなたの血を残すのが私の使命だと言って儂の側妃となった。
異性愛はなくとも思いやりぐらいはあって、それなりにうまくいっている夫婦になれたと思うよ。
そして、生まれたのがお前の父親だ。私としては凡庸な息子であったことがとてもありがたかったのだよ」
穏やかに笑い、でも世間の評価は×だろといって渋い顔を作る。
「しっかりした後継ぎをつくのも領主の義務だから、ゼウスの能力持ちでもなく、凡庸の少し上ぐらいのお前が生まれてくれて本当によかった」
しみじみと言われると、それはそれで悔しいのだが、天界人の伯父と張り合っても仕方がない。
「はいはい。私は凡庸な男の息子ですからね。神様候補にはなれませんよ。それより、あちらの世界にいる従妹の話はどうなったんですか」
「だから天界の息子のことは他人だと割り切った。ところが30年以上がたって、突然オークの正妃である桜家のオウカ様が密かに訪ねてみえたんだ」
「え?オウカ様といえば天界一の美女でやり手ウーマンだが、不倫発覚で非業の死を遂げたことになってるあの?」
その情報は一部間違っているが、まあ聞けといわれた。
「彼女はオークの子を妊娠していて、それを証明するためには入水も覚悟していたという。
腹の子がオークの子なら何事も無く正妃宮に戻れるし問題はなかろうというと、彼女は首を横に振った。
この子がここにあるようなダイヤモンドオウカならこちらの世界では秩序を乱す者になるかもしれません。
そう言って天界から持ち出した古記に書かれていたのが先に話した天界のお姫様の`その後‘の記述だよ。
そう打ち明けた時の寂しそうに微笑んだオウカ様の顔は今でも忘れられない。
彼女は本当に生まれて来る子供の安全と幸せを願う母親だったよ。
この子がダイヤモンドオウカでも宿ったばかりで、無事にあちらの世界に異次元移動できる保証はありません。私たちは、少しでもここ子が危険めにあう確率を減らしたいんです。
今この子を無事にあちらの世界に送れるのはお父様だけです。
ですからどうか、あなたの2人目の孫が幸せになるのに手を貸して下さい。
そう言いながら黒曜石の大きな目から涙を零し、何度も頭を下げる。
そう訴えるオウカの言葉に夫婦で決めたことか?という疑問が浮かんだ。
私たちというのは、オークも同意しているのか、と聞くと、はいと答えるので聞き返す。
夫婦仲はこの上なく良いと聞いているのになぜそんな決定を?オークと二度と会えなくなるのに良いのか?
ゼウスの能力持ちのオークならあなたを連れてあちらの世界に行くことも出来だろう。
問いただせば、彼女は再び寂しそうな諦めを佩いた微笑をみせながらも毅然と言い切る。
「あの方はこの世界のゼウスです。後継者のいない今天界を離れてはこの世界が崩壊いたします」
ああ、この娘は個人の幸せよりも、地上の民のことを第一に考えることを天界人の誇りとする5族の娘だとわかって舌打ちしたくなった。
今と違い20年前はオークの後に続くゼウスの資質持ちが見つかっておらず、次期を立てられない状況の中で、炎家と桜家にも家宝に認められた次期当主が現れていなかった。
オークは立場上ゼウスを辞め彼女と一緒にあちらの世界へ渡ることが出来ないのだ。
しきたりや家宝が人を苦しめるような天界など滅ぼしてやる!
息巻いた儂をオウカは泣きながら諌めた。
お父様、勤勉で心優しいメルタの地上人のために今はどうか我慢してください。私もオークも我慢いたしますからと。
それを聞きつけた妻のミオが私も一緒にあちらに帰って二人のお世話をすると言い出し、儂はそれを受け入れた。
儂は古の誓約を破り、あの日瑠璃の池に飛び込んだ彼女を瞬時に攫うと瞬間移動で、妻のミオの故郷であるを吉野山に二人を送った。
大人数での移動だったため一月ほどこちらの天候は荒れたがそのうちに納まり、人の口も静かになった。
オウカはあちらの空気が合わなかったのか、夫のいない寂しさに耐えられなかったのか、難産の末孫を産み落とすとすぐに亡くなった。
それから、時々こちら側から透視の力を使って孫を見守り、落ち込んだ時は背中を撫でに行く。
キヌアの前領主の廉は思う。
時々、瞼の裏に浮かぶのは艶やかな顔と楚々とした所作とは裏腹に努力家で一途なカワイイヨメだ。
長き生涯の中で自分が異性として意識したのは彼女のみ。
だから。
簡単にはオウカの娘は嫁にはやらん、幾つになっても可愛い孫なのだから。
何かあれば一年前のように飛んでいく自分が想像できて笑えた。
「あ、言い忘れていたが、お前のばあさんな。3ヵ月前まで元気に暮らしとったが、歳が歳だけに心臓の病気でこの夏に亡くなったんだ。儂がキヌア代表で葬儀に参加しといたから」
どうして、父や私に一言言ってくれなかったのですかと、祖父を責めれば、あっけらかんと宣うた。
「言ってやっても良かったが、お前たちは異世界移動が出来ないからな」
ううう、それにしたって、こちらかおばあ様の死を悼み冥福を祈る事ぐらいは出来ますよ。
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