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平家伝説財宝殺人事件✨✨

揚げ羽の里✨✨✨

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 信乃介も明るく宥《なだ》めた。

「あのォ、それからやはりおっぁから譲り受けた羽子板が隠し財宝のカギとなっているそうです」     
 さっそく俺は源内にお蝶から聞いた話しを伝えた。

「ほほォ……、そりゃァ、俄然面白くなってきたな」
 源内も身を乗り出し愉しげに笑った。確かに退屈しのぎには格好のネタだ。

「先生!  いい加減にしてよ。だいたいそういう『隠し財宝』とかいう話しは、眉唾モノで、価値のないモノだったりするんでしょ!」
 この中では、お蘭が一番現実的のようだ。

「私は、全国各地を巡って清雅様を探していたのです。そして、ようやく江戸へ流れ着き清雅様の噂を聞きつけました」
 お蝶はすがるような眼差しで俺を見つめた。

「はぁ……」

「うッうゥむ……、たしかに、平家の落人伝説は各地に残っている」
 また源内が腕を組み考え始めた。

 古くから平家の落人が流れ着いたと言う伝承の残る村は数多い。
 
 
 有名なところでは、四国徳島の祖谷いや村や大分玖珠くす盆地一帯、愛媛や四国、九州、栃木の日光栗山郷などだ。


「ううゥむ……、しかしいくら羽子板に秘密が隠されていると言っても、それだけで隠し財宝の在りが解かるワケじゃないからな」
 源内も、もう少し手がかりがあればと言うが。

「そうですね。でもおっぁの遺したモノと言えば、あの羽子板くらいですから……」
 他に、何か手がかりがあれば好いのだが。

 しかしその手がかりがから見つかった。











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