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3章前半 『エンドシート学園』編
90話
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『序列部屋争奪戦』のルールの上で、最短で卒業するには、私が22番の番号を持っている為、出来るだけ上位の番号のペア(正確に言えば3番以内)を研究し、最終日の校内受付の終了時間である(城は行政機関にもなっているので、城に入るための受付自体は20時までやっている)17時に模擬戦を成立させ、そして勝つ。
それを半年間守りきれば、私ははれて卒業出来る。
でも、相手は2人でこちらは私1人。
さて、どう勝つか。
そんな事を考えながら、私は朝食を取っていた。
ちなみに、私が朝食を取っているのは、私の部屋がある『エンドシート学園』の寮の2号館である。
基本的に城の中には、『エンドシート学園』の講義で使う部屋と、『序列部屋』の上位が獲得している部屋があり、それ以外にも部屋は多くある。
しかし、残りの部屋は都市である『エンドシート』を運営している行政機関が部屋を使っている為、城には部屋の残りがない。
なので、『エンドシート学園』は城の城壁の外側に寮を作り、『序列部屋争奪戦』で良い部屋番号の部屋を取れれば、学園に近い位置の寮が貰える。
近い順に1号館、2号館と続き5号館まであり、それぞれの館には20ペア分の部屋がある。
要するに、1つの館に20部屋×2人分×3分野ということで、単純計算で120部屋ある。
一応、共同トイレや浴場、洗濯部屋に掃除用具部屋まで色々とあるので、実際にはもっとあるだろう。
私が居る2号館では食事や入浴の準備、館内の掃除等はメイドや執事等の学園が雇っている者達が行ってくれるが、自分の部屋の掃除は自分でやらなければならないので、正直言って早く上の館に上がりたい。
まあ、自分の部屋の掃除なんて、そう頻繁にやるものではないし、私はまだこの寮に来て1日目なので掃除はしていないが、一応貴族令嬢なので掃除なんてしたことはないので、掃除をするなんてなった日には不安しかない。
ここで自虐するとすれば、処刑される前は牢屋に居たので、汚い所にいるのはなれているのだけど。
まあとにかく、1号館では部屋の掃除までメイドが勝手にやってくれるそうで、逆に5号館等は館内の掃除を含めて全て自分達でやらなくてはいけないそうだ。
「あ、あのフロービス様。作戦などはたてなくともよろしいのですか?」
「作戦は要らないよ。私が1人でやって勝つから。模擬戦が始まったら端で固まるか、場外に出ておいて。」
私はペアの子に何もしなくていいと言った。
模擬戦自体のルールは、相手を2人共を戦闘不能にするか、2人共に参ったと言わせるか、模擬戦が行われる円形の足場の場外に2人共を押し出すかだから、私が1人で勝ちきれる。
私がそんなことを考えながら食事を続けていると、背後から私に声を掛けてきた男がいた。
「大層な自信だね、レディー。もしかしなくとも、レディーが途中編入の自信過剰なお嬢様かな?」
それを半年間守りきれば、私ははれて卒業出来る。
でも、相手は2人でこちらは私1人。
さて、どう勝つか。
そんな事を考えながら、私は朝食を取っていた。
ちなみに、私が朝食を取っているのは、私の部屋がある『エンドシート学園』の寮の2号館である。
基本的に城の中には、『エンドシート学園』の講義で使う部屋と、『序列部屋』の上位が獲得している部屋があり、それ以外にも部屋は多くある。
しかし、残りの部屋は都市である『エンドシート』を運営している行政機関が部屋を使っている為、城には部屋の残りがない。
なので、『エンドシート学園』は城の城壁の外側に寮を作り、『序列部屋争奪戦』で良い部屋番号の部屋を取れれば、学園に近い位置の寮が貰える。
近い順に1号館、2号館と続き5号館まであり、それぞれの館には20ペア分の部屋がある。
要するに、1つの館に20部屋×2人分×3分野ということで、単純計算で120部屋ある。
一応、共同トイレや浴場、洗濯部屋に掃除用具部屋まで色々とあるので、実際にはもっとあるだろう。
私が居る2号館では食事や入浴の準備、館内の掃除等はメイドや執事等の学園が雇っている者達が行ってくれるが、自分の部屋の掃除は自分でやらなければならないので、正直言って早く上の館に上がりたい。
まあ、自分の部屋の掃除なんて、そう頻繁にやるものではないし、私はまだこの寮に来て1日目なので掃除はしていないが、一応貴族令嬢なので掃除なんてしたことはないので、掃除をするなんてなった日には不安しかない。
ここで自虐するとすれば、処刑される前は牢屋に居たので、汚い所にいるのはなれているのだけど。
まあとにかく、1号館では部屋の掃除までメイドが勝手にやってくれるそうで、逆に5号館等は館内の掃除を含めて全て自分達でやらなくてはいけないそうだ。
「あ、あのフロービス様。作戦などはたてなくともよろしいのですか?」
「作戦は要らないよ。私が1人でやって勝つから。模擬戦が始まったら端で固まるか、場外に出ておいて。」
私はペアの子に何もしなくていいと言った。
模擬戦自体のルールは、相手を2人共を戦闘不能にするか、2人共に参ったと言わせるか、模擬戦が行われる円形の足場の場外に2人共を押し出すかだから、私が1人で勝ちきれる。
私がそんなことを考えながら食事を続けていると、背後から私に声を掛けてきた男がいた。
「大層な自信だね、レディー。もしかしなくとも、レディーが途中編入の自信過剰なお嬢様かな?」
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