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第六章 マーベリックの飼い方
第六話 愛を進める
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カッターシャツから滑り落ちたオリバーのネクタイ。しゅるりと小さな音を鳴らし、ジョシュアのまだ衣服に包まれた胸の上でとぐろを巻く。邪魔とでも言いたげにジョシュアはそれを引っ張って退かす。その光景はプレゼントが自身でリボンを解いている様にも見え、また煽っている様にも見えた。一つの動作でそこまで想像してしまう程理性が限界に近いオリバーはジョシュアのシャツの釦を一つずつ外した。
皺のないシャツに初めて皺を作る様に力強く外していく。その指は少し震えていた。
「どうした? 怖気づいたか? 俺が抱いてやろうか?」
「いらぬ気遣いだ」
一気に外し、躊躇いなくジョシュアの胸の突起に舌を這わせた。
「くっ」
ジョシュアの身体が少し跳ね、突き出した胸がオリバーの舌に押し付けられる。
「ッ……はッ……舐めやすくなっただろ?」
微かに背筋に走った快楽を悟られまいと、ジョシュアは強気な発言をするが、唇を噛みしめている。
(なんだ……これ……胸が……)
ジョシュアの胸を襲っていたのは快楽だけではなかった。
「オリバー……」
「なんだ?」
胸の突起を舐めながら視線を上げたオリバーにジョシュアはまた身体を跳ねさせた。
「……熱でもあるのか?」
「は? いや、至って健康だ」
ジョシュアは鎖骨付近にあてがわれているオリバーの手に自身の手を重ねた。
(俺より少し冷たい……だったら何故……)
「熱いんだ」
「そうだろうか?」
「……お前に触れられている場所が熱い」
オリバーは目を細めながら突起から唇を離し、ジョシュアにキスをした。そのまま舌を捻じ込み、中を犯しながら、ジョシュアの顔を大きな手で包み込む。
すぐにジョシュアの手が重なり、体温を確かめるように握ったり甲を擦ったりを忙しなく繰り返している。
「ンッ……ンン、ここに手があるのに……まだ胸が熱い……オリバー……」
不可思議な現象にジョシュアは助けを乞うようにオリバーを見上げた。しかしブラウンの瞳を持つ細長い目は、更に輪郭を細めるだけ。
「何か……言えッ、よ」
「愛している」
強い想いを込めてオリバーはそう告げた。しかしその意図を理解できないジョシュアはこの熱く滾る身体の真相を知りたくて、必死に頭を回転させた。
そうこうしているうちにオリバーの手がジョシュアの性器に触れる。
——チュク
聞いた事もない卑猥な音が自身の雄から発せられ、ジョシュアは身体を上げた。視界にはオリバーの手の中で蜜を溢れさせるそれ。羞恥心に苛まれ目を瞑った瞬間、オリバーの口内に飲み込まれ、閉じた目を大きく見開いた。
「っああ!」
下半身だけでなく身体全体が快楽に包み込まれる。今まで感じた事のない激しい刺激にジョシュアは両手で顔を覆い、「いっ……やだ……やめろ……ッあ、くそッ」と抗えない悔しさを漏らしながら、身体を捩じった。それでも焼ける様に身体は熱くなり続け、胸の締め付けが呼吸を奪う。オリバーのキスでようやく酸素を吸い込み、そして大きく吐いた時、性器に気持ち悪さを感じた。だが、それが何か分からぬまま、ジョシュアは疲労に引きずり込まれ、瞼を閉じた。
*
「ジョシュア?」
溢れた精液を舐めながら声をかけても、達した幼馴染は既に深い眠りについていた。
オリバーは役目を果たせなかった自身の雄を落ち着かせながら「よかった」と安堵の溜息を漏らした。
「勢いで言いしまったとはいえ、私にはまだお前を抱くことはできない」
最後まですることなくジョシュアが眠りについたのは好都合だった。しかし、それでも不安は拭えない。
(普段からあんなに感じるのだろうか?)
もしそうなら問題ない。だが、いつもよりジョシュアにとって気持ちの良い物であれば、この関係はまだ続くと、オリバーは危惧していた。そしてそれはオリバーの望む関係ではない。
「そもそも、良い歳をして順序を気にするのもおかしい。不器用で夢を見ているにも程がある。私自身もこれが初恋で初体験だという証拠だ」
ジョシュアが愛を知らないのと同様に、オリバーも恋の類に関してはアプローチの仕方が分かっていないでいた。
そのせいで「大切にしたい」という想いと「早く気が付いて欲しい」という焦りが交差し、抱かないと断言したにも関わらずこのようになってしまった。
「おやすみジョシュア」
結局いつものように後ろから抱きしめて寝る関係に落ち着く。しかし確実に二人の関係は変化していた。「愛と恋」を知らぬ男と、「恋の実らせ方」を上手くできない男は……
——後ろ向きで前進していた
皺のないシャツに初めて皺を作る様に力強く外していく。その指は少し震えていた。
「どうした? 怖気づいたか? 俺が抱いてやろうか?」
「いらぬ気遣いだ」
一気に外し、躊躇いなくジョシュアの胸の突起に舌を這わせた。
「くっ」
ジョシュアの身体が少し跳ね、突き出した胸がオリバーの舌に押し付けられる。
「ッ……はッ……舐めやすくなっただろ?」
微かに背筋に走った快楽を悟られまいと、ジョシュアは強気な発言をするが、唇を噛みしめている。
(なんだ……これ……胸が……)
ジョシュアの胸を襲っていたのは快楽だけではなかった。
「オリバー……」
「なんだ?」
胸の突起を舐めながら視線を上げたオリバーにジョシュアはまた身体を跳ねさせた。
「……熱でもあるのか?」
「は? いや、至って健康だ」
ジョシュアは鎖骨付近にあてがわれているオリバーの手に自身の手を重ねた。
(俺より少し冷たい……だったら何故……)
「熱いんだ」
「そうだろうか?」
「……お前に触れられている場所が熱い」
オリバーは目を細めながら突起から唇を離し、ジョシュアにキスをした。そのまま舌を捻じ込み、中を犯しながら、ジョシュアの顔を大きな手で包み込む。
すぐにジョシュアの手が重なり、体温を確かめるように握ったり甲を擦ったりを忙しなく繰り返している。
「ンッ……ンン、ここに手があるのに……まだ胸が熱い……オリバー……」
不可思議な現象にジョシュアは助けを乞うようにオリバーを見上げた。しかしブラウンの瞳を持つ細長い目は、更に輪郭を細めるだけ。
「何か……言えッ、よ」
「愛している」
強い想いを込めてオリバーはそう告げた。しかしその意図を理解できないジョシュアはこの熱く滾る身体の真相を知りたくて、必死に頭を回転させた。
そうこうしているうちにオリバーの手がジョシュアの性器に触れる。
——チュク
聞いた事もない卑猥な音が自身の雄から発せられ、ジョシュアは身体を上げた。視界にはオリバーの手の中で蜜を溢れさせるそれ。羞恥心に苛まれ目を瞑った瞬間、オリバーの口内に飲み込まれ、閉じた目を大きく見開いた。
「っああ!」
下半身だけでなく身体全体が快楽に包み込まれる。今まで感じた事のない激しい刺激にジョシュアは両手で顔を覆い、「いっ……やだ……やめろ……ッあ、くそッ」と抗えない悔しさを漏らしながら、身体を捩じった。それでも焼ける様に身体は熱くなり続け、胸の締め付けが呼吸を奪う。オリバーのキスでようやく酸素を吸い込み、そして大きく吐いた時、性器に気持ち悪さを感じた。だが、それが何か分からぬまま、ジョシュアは疲労に引きずり込まれ、瞼を閉じた。
*
「ジョシュア?」
溢れた精液を舐めながら声をかけても、達した幼馴染は既に深い眠りについていた。
オリバーは役目を果たせなかった自身の雄を落ち着かせながら「よかった」と安堵の溜息を漏らした。
「勢いで言いしまったとはいえ、私にはまだお前を抱くことはできない」
最後まですることなくジョシュアが眠りについたのは好都合だった。しかし、それでも不安は拭えない。
(普段からあんなに感じるのだろうか?)
もしそうなら問題ない。だが、いつもよりジョシュアにとって気持ちの良い物であれば、この関係はまだ続くと、オリバーは危惧していた。そしてそれはオリバーの望む関係ではない。
「そもそも、良い歳をして順序を気にするのもおかしい。不器用で夢を見ているにも程がある。私自身もこれが初恋で初体験だという証拠だ」
ジョシュアが愛を知らないのと同様に、オリバーも恋の類に関してはアプローチの仕方が分かっていないでいた。
そのせいで「大切にしたい」という想いと「早く気が付いて欲しい」という焦りが交差し、抱かないと断言したにも関わらずこのようになってしまった。
「おやすみジョシュア」
結局いつものように後ろから抱きしめて寝る関係に落ち着く。しかし確実に二人の関係は変化していた。「愛と恋」を知らぬ男と、「恋の実らせ方」を上手くできない男は……
——後ろ向きで前進していた
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