「君と暮せば毎日がちょっといい日」

るみ乃。

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「春っぽい蒼汰にドキッ」(蒼汰視点)

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 まだ完全に春じゃないけど、
 日差しが少し柔らかくなってきた。

 俺は、クローゼットから薄手のジャケットをとった。
 もう、分厚いアウターはいらんかなって……

 ジャケットを羽織りながら鏡を見て、
 ちょっと明るめの色を選んだのが正解!!ええ感感じ

「……ん?」

 リビングから悠真の声。
 振り向くと、ソファに座ったまま、
 ちょっと目を見開いて俺を見てる。

「おっ、その色……明るいな」

 やっぱり気づくんやな。少しドキッとする。

「軽やかにしたつもりや」
「……似合う」

 顔、赤いやん。恥ずかしそうに目をそらす悠真に、
 思わずにやっとしてしまう。

「そ、そんな急に褒めても……なんもないでぇ」
「いや、自然な反応やろ」

 悠真の視線を感じながら、俺も少し嬉しくなる。
 なんていうか、この反応、ずっと見てたい感じ。

「春っぽくなると、気分も変わるな」
「うん……ほんまに」

 悠真がそう言いながら、微かに笑う。
 近づいて、軽く肩をぶつけると、
 悠真は小さく「うっ」と息を漏らした。

「衣替え、いいな」
「衣替えっていうか、ちょっと春気分やけど」

 部屋の空気が少し変わったように感じる。
 窓から差す日差しが、二人を柔らかく包む。

「……蒼汰、今日なんか、いい匂いする」

 悠真がぽつりと呟く。
 思わず肩をすくめて笑ってしまった。

「そんなん、服変えただけやで」
「いや、でも……なんか、ドキッとした」

 言われた方が、俺の胸までじんわり温かい。
 衣替え一つで、こんなに甘い時間になるとは思わんかった。

「じゃあ、一緒に散歩いく?」
「悠真はマスク付けてな、花粉症やから」

 肩を軽く触れ合いながら、悠真も微笑む。
 このまま、ぽかぽか陽気の中で、
 ゆるく穏やかな時間が流れる。

 薄手のジャケットと、少し明るめの色。
 それだけで、ちょっと特別な日になる。
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