1 / 6
日常1
しおりを挟む
はあー、今日も一日疲れたあ。
ただいまの時刻は午後6時を回ったところ。
いつも通り定時で仕事を終え帰路につているわけなのだが、そのまま真っ直ぐ帰宅することはない。
いつもの足取りで向かうのは行き慣れたカフェ。
チリンチリン。
お店の扉を開ければ、扉につけてある鈴が来客を知らせる。
「いらっしゃいませ」
店長とバイトの青年に出迎えられながら中へと足を踏み入れる。
「いらっしゃい、美樹(みき)ちゃん」
声をかけてきたのはカウンターでコーヒーを淹れているご年配の丸眼鏡をかけた男性。
「こんばんは、店長」
そう挨拶を交わし、いつも通り窓際のテーブル席へと腰を下ろす。
「いらっしゃいませ、美樹さん。ご注文は、アイスオーレとチーズケーキでよかったですか?」
颯爽と水とおしぼりを運んでくれたのはここでバイトをしている大学生の鮎川光輝(あゆかわこうき)君。
「お願いします」
「少々お待ちください」
彼はそう言い裏に下がっていった。
さてと……。
鞄から取り出したのは丁度今読んでるミステリー小説。
ここはただのカフェではなくブックカフェ。なので店の至る所には本棚が置かれ、数多くの本が収納されている。
店内はゆったりとした空気が流れ、うるさくも静かすぎるわけでもなく、とても居心地がいい。だから自然とかれこれ1年ほどほぼ毎日通っている。
読みかけのページを開き、本の世界へと入り込む。
「お待たせしました、アイスオーレとチーズケーキになります」
光輝君が注文の品を持ってきてくれたので一度意識をそちらへ移した。
「ありがとう」
「いえ、ごゆっくりとお過ごしください」
カフェオレを一口喉に通し、再び意識は本の中へ。
そして時間はあっという間に過ぎていき……ストローを吸うとズズズっと音が鳴り、カフェオレを飲みきてしまったことに気づく。
もう終わりか。
滞在時間は決まってドリンクを飲み終わるまで。そう制限しておかないと閉店時間まで居座ってしまうから。
最初の頃はよく閉店時間まで居座っていたのだが、それだと生活のリズムが狂ってしまったためいつからかドリンクを飲み終わるまでと自身に制約をした。
「お会計お願いします」
伝票を持ってレジへと向かいそう言った。
「ありがとうございます。750円になります」
「お願いします」
お金を出してそう言った。
「丁度ですね。ありがとうございました」
そのままお店を出て、今度こそ自宅へと向かった。
これが私の日常。いつも通り仕事をして、カフェでひと時の安らぎを感じてそのまま帰宅。なんの変哲もない私の日常。
ただいまの時刻は午後6時を回ったところ。
いつも通り定時で仕事を終え帰路につているわけなのだが、そのまま真っ直ぐ帰宅することはない。
いつもの足取りで向かうのは行き慣れたカフェ。
チリンチリン。
お店の扉を開ければ、扉につけてある鈴が来客を知らせる。
「いらっしゃいませ」
店長とバイトの青年に出迎えられながら中へと足を踏み入れる。
「いらっしゃい、美樹(みき)ちゃん」
声をかけてきたのはカウンターでコーヒーを淹れているご年配の丸眼鏡をかけた男性。
「こんばんは、店長」
そう挨拶を交わし、いつも通り窓際のテーブル席へと腰を下ろす。
「いらっしゃいませ、美樹さん。ご注文は、アイスオーレとチーズケーキでよかったですか?」
颯爽と水とおしぼりを運んでくれたのはここでバイトをしている大学生の鮎川光輝(あゆかわこうき)君。
「お願いします」
「少々お待ちください」
彼はそう言い裏に下がっていった。
さてと……。
鞄から取り出したのは丁度今読んでるミステリー小説。
ここはただのカフェではなくブックカフェ。なので店の至る所には本棚が置かれ、数多くの本が収納されている。
店内はゆったりとした空気が流れ、うるさくも静かすぎるわけでもなく、とても居心地がいい。だから自然とかれこれ1年ほどほぼ毎日通っている。
読みかけのページを開き、本の世界へと入り込む。
「お待たせしました、アイスオーレとチーズケーキになります」
光輝君が注文の品を持ってきてくれたので一度意識をそちらへ移した。
「ありがとう」
「いえ、ごゆっくりとお過ごしください」
カフェオレを一口喉に通し、再び意識は本の中へ。
そして時間はあっという間に過ぎていき……ストローを吸うとズズズっと音が鳴り、カフェオレを飲みきてしまったことに気づく。
もう終わりか。
滞在時間は決まってドリンクを飲み終わるまで。そう制限しておかないと閉店時間まで居座ってしまうから。
最初の頃はよく閉店時間まで居座っていたのだが、それだと生活のリズムが狂ってしまったためいつからかドリンクを飲み終わるまでと自身に制約をした。
「お会計お願いします」
伝票を持ってレジへと向かいそう言った。
「ありがとうございます。750円になります」
「お願いします」
お金を出してそう言った。
「丁度ですね。ありがとうございました」
そのままお店を出て、今度こそ自宅へと向かった。
これが私の日常。いつも通り仕事をして、カフェでひと時の安らぎを感じてそのまま帰宅。なんの変哲もない私の日常。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる