待ち合わせはいつものカフェで。

将来の夢も目標もいつの間にか切り捨てて、ただただ毎日仕事して、唯一の癒しは本を読むこと。
本の世界にいれば、私はどこまでも自由だった。恋をして、冒険して、推理して。
そんな私の日常は、たった一冊の本を機にガラリと変わった。
あの日あの時カフェに行かなければ、栞を拾わなければ、彼の読んでた本を見なければ、きっと今の私はいない。
全てが偶然で必然で……。
さあ今日も、彼に会いに行こう。
待ち合わせはいつものカフェで。
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