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すれ違い03
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誰のことを考えていたかなんて、お前のことに決まっている。おそらくはこの魔法のせいで――そう思いたいけれど、たぶんそれだけじゃない。魔法は単なるきっかけで、気付かせてくれただけ。ギルベルトの本当の気持ちに。なんだかんだ言いながら、ラファエルの元へと戻ってしまうその理由に。
「っや、あ……! てめ……っ」
ラファエルは仕草こそ優しくギルベルトをベッドに運んだけれど、その後の抵抗はコマンドにより許さず、急くように下衣だけを取り去った。
ギルベルトの視界の端、ベッドの下へと、らしくなく雑に衣服が落とされる。先走りにより濡れた下着ももろともに脱がされ、次には〝present〟と重ねられた。
身体が勝手に反応する。
言われるまま脚を開いて、手ずからあわいをさらしてしまう。もっとと言われればさらに下肢を左右に割って、はしたなく雫を腹へと垂らす屹立まで全てをラファエルの眼前につきつける。
「そう、上手……〝いい子〟ですね」
ラファエルは恍惚と微笑み、ギルベルトの頭を撫でた。
(なんで……なんでこんな、……)
三日足らずにも関わらず、まるで欠乏症の症状が出ているかのように、本能にねじ伏せられている心地がした。以前にも増して素直に従ってしまう自分が信じられず、ギルベルトはぎり、と歯噛みする。
理性はまだ残っている。そもそもギルベルトは、これまで一度もサブスペースに入ったことがない。どんなに気持ちいいと感じても、満たされていると自覚しても、ラファエルの前で、その全てを明け渡したことは一度もなかった。
「っひぁ、な……、熱……っ」
自ら服を脱ぐよう指示されたあと、試すみたいにコマンドを重ねながら、指だけで何度もいかされた。そうして次に落とされたのは〝crawl〟というコマンドだった。
うつ伏せて這えという意味だ。
誰がそんなこと――。当然ギルベルトはそれにも抗おうとしたけれど、
「なに、なんだよそれ……っ」
気がついたときには自らシーツに身を伏せ、腰だけ掲げた格好になっていた。あまりに屈辱的だとギルベルトは思う。思うのに、一方で本能はそれを甘く処理してしまう。
そこにとろりとなにかが落ちてくる。それが潤滑剤であることはわかったけれど、あわいへとそれが伝うにつれて、ラファエルの指が更に窪みの奥へと押し込むのに合わせて、これほど顕著に胎内が疼いてくるなんてギルベルトは知らない。
いつもの潤滑剤にも、少しでも苦痛を和らげるためだとかなんとかで、催淫作用があることはギルベルトも承知している。だけどこれはその比ではなく、なじめばなじむほど身体は熱を帯びて、感覚もどんどん鋭くなっていく。
胎の中だけでなく、どこもかしこも敏感になって、たとえばラファエルの長い髪が肌の上を滑るだけでも肌が粟立つ。
なんでもないような些細な刺激すら甘い愉悦にすり替えられて、萎えかけていた下腹部までふたたび芯を持つ。
なんだこれ。なにを使いやがった、こいつ――。
「これはいつものとはちょっと違うものなんですが……」
「……は……?」
「あ、大丈夫ですよ。アンリの調合の腕はあなたも知っているでしょう」
肩越しにどうにか振り返ったギルベルトに、ラファエルはにこやかに微笑み返す。微笑みながらも更に手元にそれを垂らして、ぐちゅぐちゅと中を掻き混ぜる。
「っひ、あ、やめ、や、あぁっ……!」
かすれた嬌声が部屋に響く。体温とともに息が上がって、思考が霞む。
「いやじゃないでしょう。ほら、こういうときにはなんて言うんですか?」
「ああっ、あ、クソ、だ、れが言うか……っ」
もっと欲しい。もっと違うものが。指だけじゃなくて、もっと奥まで届くものが。もっと身体をいっぱいに満たすお前のそれが――。
潤滑剤の効果も相俟って、もはや頭の中はそればかり――なのに相反する理性が行く手をはばむ。そんな状況がしだいにギルベルトを追い詰めて、
「も、やめ、やめろ、ラファ……っ」
「……本当に嫌だと思うなら、使えばいいんですよ。セーフワードを」
「だ、れが……っ」
それでもギルベルトは頑なに首を縦には振らない。言おうと言う気にもなれない。
だって〝Collarが欲しい〟だなんて、お前を止めるために言うことじゃないだろう。その言葉は、本来もっと……。
誰のことを考えていたかなんて、お前のことに決まっている。おそらくはこの魔法のせいで――そう思いたいけれど、たぶんそれだけじゃない。魔法は単なるきっかけで、気付かせてくれただけ。ギルベルトの本当の気持ちに。なんだかんだ言いながら、ラファエルの元へと戻ってしまうその理由に。
「っや、あ……! てめ……っ」
ラファエルは仕草こそ優しくギルベルトをベッドに運んだけれど、その後の抵抗はコマンドにより許さず、急くように下衣だけを取り去った。
ギルベルトの視界の端、ベッドの下へと、らしくなく雑に衣服が落とされる。先走りにより濡れた下着ももろともに脱がされ、次には〝present〟と重ねられた。
身体が勝手に反応する。
言われるまま脚を開いて、手ずからあわいをさらしてしまう。もっとと言われればさらに下肢を左右に割って、はしたなく雫を腹へと垂らす屹立まで全てをラファエルの眼前につきつける。
「そう、上手……〝いい子〟ですね」
ラファエルは恍惚と微笑み、ギルベルトの頭を撫でた。
(なんで……なんでこんな、……)
三日足らずにも関わらず、まるで欠乏症の症状が出ているかのように、本能にねじ伏せられている心地がした。以前にも増して素直に従ってしまう自分が信じられず、ギルベルトはぎり、と歯噛みする。
理性はまだ残っている。そもそもギルベルトは、これまで一度もサブスペースに入ったことがない。どんなに気持ちいいと感じても、満たされていると自覚しても、ラファエルの前で、その全てを明け渡したことは一度もなかった。
「っひぁ、な……、熱……っ」
自ら服を脱ぐよう指示されたあと、試すみたいにコマンドを重ねながら、指だけで何度もいかされた。そうして次に落とされたのは〝crawl〟というコマンドだった。
うつ伏せて這えという意味だ。
誰がそんなこと――。当然ギルベルトはそれにも抗おうとしたけれど、
「なに、なんだよそれ……っ」
気がついたときには自らシーツに身を伏せ、腰だけ掲げた格好になっていた。あまりに屈辱的だとギルベルトは思う。思うのに、一方で本能はそれを甘く処理してしまう。
そこにとろりとなにかが落ちてくる。それが潤滑剤であることはわかったけれど、あわいへとそれが伝うにつれて、ラファエルの指が更に窪みの奥へと押し込むのに合わせて、これほど顕著に胎内が疼いてくるなんてギルベルトは知らない。
いつもの潤滑剤にも、少しでも苦痛を和らげるためだとかなんとかで、催淫作用があることはギルベルトも承知している。だけどこれはその比ではなく、なじめばなじむほど身体は熱を帯びて、感覚もどんどん鋭くなっていく。
胎の中だけでなく、どこもかしこも敏感になって、たとえばラファエルの長い髪が肌の上を滑るだけでも肌が粟立つ。
なんでもないような些細な刺激すら甘い愉悦にすり替えられて、萎えかけていた下腹部までふたたび芯を持つ。
なんだこれ。なにを使いやがった、こいつ――。
「これはいつものとはちょっと違うものなんですが……」
「……は……?」
「あ、大丈夫ですよ。アンリの調合の腕はあなたも知っているでしょう」
肩越しにどうにか振り返ったギルベルトに、ラファエルはにこやかに微笑み返す。微笑みながらも更に手元にそれを垂らして、ぐちゅぐちゅと中を掻き混ぜる。
「っひ、あ、やめ、や、あぁっ……!」
かすれた嬌声が部屋に響く。体温とともに息が上がって、思考が霞む。
「いやじゃないでしょう。ほら、こういうときにはなんて言うんですか?」
「ああっ、あ、クソ、だ、れが言うか……っ」
もっと欲しい。もっと違うものが。指だけじゃなくて、もっと奥まで届くものが。もっと身体をいっぱいに満たすお前のそれが――。
潤滑剤の効果も相俟って、もはや頭の中はそればかり――なのに相反する理性が行く手をはばむ。そんな状況がしだいにギルベルトを追い詰めて、
「も、やめ、やめろ、ラファ……っ」
「……本当に嫌だと思うなら、使えばいいんですよ。セーフワードを」
「だ、れが……っ」
それでもギルベルトは頑なに首を縦には振らない。言おうと言う気にもなれない。
だって〝Collarが欲しい〟だなんて、お前を止めるために言うことじゃないだろう。その言葉は、本来もっと……。
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