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第23章

女からの要求

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喉の奥を激しく突かれたリサ。
まだいきり立つ性器で突かれ続けた余韻が残る。
腫れているのか、食べ物も喉をうまく通らない。
「ああ、喉がジンジンする」
あんなに激しく腰を振るなんて。
性器で私を苦しめて、喜んでるみたい。
どうして?
愛してるんじゃないの?
愛してる人を苦しめて、嬉しがるなんて彼氏・・・いるのかしら。
本当はあたしを精神的に苦しめて、ストレスを発散してるのかな。
出合った頃は「愛してるよ」って、いつも愛情深く、優しく抱きしめてくれた人だったのに。
今じゃ私を打ったり、罵ったりする。
愛してるなら、もっと話を聞いて。
私を虐めるようなエッチをしないで。
そうリサは叫びたかった。
そして、荷物を持って、今すぐにでもこの部屋を飛び出したい。
あんなキレやすい人と結婚してもうまくいくわけがない。
そんなことを考えていると・・・
テュルルルルルッ
電話がけたたましく鳴った。
「は!まさか、昨日の女性じゃ・・・」
リサは電話に出たくなかった。
早く呼び出し音が鳴り止めばいいのに。
そう期待して、ジッとベルが鳴り止むのを待った。
しかし、いつまでも鳴り止まない。
仕方なく電話に出る。
「ちょっと、早く出なさいよね!」
「・・・用件は」
「岡田と別れて」
「い、嫌です」
「なぜ?あなたは後から付き合ったわけでしょ?なら別れるのは当然よね」
一方的な言葉にイライラするリサ。
勝手なこの女性にも、昨晩の強引な岡田にも。
どうしてあたしばかりが苦しまなくちゃならないの?!
「別れませんから!」
いつもは穏やかなリサも、とうとう声を荒げてしまった。

次回に続く・・・

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