26 / 43
第26章
本当に伝えたいこと・・・
しおりを挟む
「あ、あのね」
リサは岡田の浮気の相手に渡す慰謝料を工面してほしい・・
と、いきなり言えなかった。
ただお金が必要とだけ伝えた。
「そうか。いいんだ。俺にできることならなんでもするよ」
「ありがとう・・・」
ほんとに、こんなにもナオトが心強く感じたのは初めてだ。
「ごめんね。私の方から別れを切り出したっていうのに」
「いいんだよ。俺はリサを愛してるんだから」
愛してる。
私も愛してる。
でも、あのまま一緒にいたら、自分がダメになりそうだった。
だから、別れた方がいいと思った。
でも、岡田と暮らしてみて、お腹の子供が幸せになるのか不安になってしまった。
やはり、血がつながらない子供を本気で愛してくれるとは思えない。
もしかすると、虐待されることもあるだろう。
1人で子供を産んで育てるのも大変だと思う。
子供も本当の父親がいる方がいいだろう。
そんなことを思うと、リサはナオトにやり直してほしいと本気で伝えたかった。
いや、伝えなければいけないだろう。
「あのね・・・」
「俺・・・」
「ナオトの方から話して」
「あ、いや。お腹の子供は元気かなと思って」
驚いた。
すっかり子供のことなんて忘れているだろうと思っていたのに。
いきなり心配してくれるだなんて。
「うん。ときどきね、お腹を蹴ってくるの」
「そうか。かわいいな・・・」
かわいい。
ナオトもそう思ってくれている。
そんな、そんな本当に血が繋がった人と家族3人で幸せに暮らしたい。
本気でそう思ったリサ。
「ね、ネオト・・・」
やり直してほしいと伝えようとした時だった。
ふと、斜め向かいに、見覚えのある男が座っているのに気づく。
こちらをジッと見て睨むその男は・・・岡田だった。
「ハッ!」
リサの心臓が止まりそうになる。
次回に続く・・・
リサは岡田の浮気の相手に渡す慰謝料を工面してほしい・・
と、いきなり言えなかった。
ただお金が必要とだけ伝えた。
「そうか。いいんだ。俺にできることならなんでもするよ」
「ありがとう・・・」
ほんとに、こんなにもナオトが心強く感じたのは初めてだ。
「ごめんね。私の方から別れを切り出したっていうのに」
「いいんだよ。俺はリサを愛してるんだから」
愛してる。
私も愛してる。
でも、あのまま一緒にいたら、自分がダメになりそうだった。
だから、別れた方がいいと思った。
でも、岡田と暮らしてみて、お腹の子供が幸せになるのか不安になってしまった。
やはり、血がつながらない子供を本気で愛してくれるとは思えない。
もしかすると、虐待されることもあるだろう。
1人で子供を産んで育てるのも大変だと思う。
子供も本当の父親がいる方がいいだろう。
そんなことを思うと、リサはナオトにやり直してほしいと本気で伝えたかった。
いや、伝えなければいけないだろう。
「あのね・・・」
「俺・・・」
「ナオトの方から話して」
「あ、いや。お腹の子供は元気かなと思って」
驚いた。
すっかり子供のことなんて忘れているだろうと思っていたのに。
いきなり心配してくれるだなんて。
「うん。ときどきね、お腹を蹴ってくるの」
「そうか。かわいいな・・・」
かわいい。
ナオトもそう思ってくれている。
そんな、そんな本当に血が繋がった人と家族3人で幸せに暮らしたい。
本気でそう思ったリサ。
「ね、ネオト・・・」
やり直してほしいと伝えようとした時だった。
ふと、斜め向かいに、見覚えのある男が座っているのに気づく。
こちらをジッと見て睨むその男は・・・岡田だった。
「ハッ!」
リサの心臓が止まりそうになる。
次回に続く・・・
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
28
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる