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第32章

自慰行為

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留守電にするなんて。
こんな時に繋がらないなんてどういうことなの。
私を拒否してるの?
私とナオトと会っているところを見て拒否をする。
このまま連絡ができないようにして、私とは自然消滅したいのね。
そうなの?
考えると、全身が震えてくる。
そして、意識が遠のくのだった。
「・・・」

「大丈夫ですか?!大丈夫ですか?!」
起こされるリサ。
「あ、あたし・・・」
「気を失っていたんですよ」
そうか、思い出した。
岡田に電話をしたら留守電だった。
自分を拒否してくる岡田の存在に気が遠のいてゆく・・・
岡田からもナオトからも拒否されてしまう自分。
体だけが目的なのだろうか・・・
恋愛ごっこを楽しみたいだけだったのか。
都合のいい女なのか。
だが、もう1度だけ、本心を聞きたい。
2人の本心を。
別れたいのか、それとも受け入れてくれるのかを。
リサは夜もナオトと岡田に電話をした。
しかし、どちらとも連絡はつかなかった。
呆然とするリサ・・・
服をギュッと握り、気持ちを落ち着かせる。
何も考えず、静かに、ただ静かに時を過ごそうと。
気持ちは落ち着いた。
だが、ナオトや岡田に激しく抱かれた夜のことを思い出す。
激しくキスをされ、抱かれた夜のことを。
すると、自然と手が性器に触れてしまう。
クリトリスが勃起してしまった。
クリクリと指で擦ると、割れ目からヌルヌルの液が溢れ出す。
「はあ、はあああ~~~~」
男に抱かれている時よりも気持ちいい快感。
もう、だめ、だめよ。
そう思う自分と体は半比例して、オーガニズムを感じてしまう。
「イクイクッ」
病院のベッドの上だというのに、リサは自慰行為でイってしまった。
次の日、リサは退院する。
「ありがとうございました」
お世話になった看護師や医師にお礼をし、病院を後にした。

次回に続く・・・

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