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死後の幸彩
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自分の妻らしい瑠璃さんは、今日も自分から精を夢中で貪る。
見上げることも慣れたもので、ぼんやりと揺れる胸へ目を向けた。
この体は動かないのではなく、実は動くのではないか。
ただ動く気がなかっただけで、動かせるのか。
おそらく自分の名を呼ぶ切ない熱に応えたい。
「る、り、さん」
「羅生、声が。ぁあ、、うれし、ぃ。もっと呼んで?」
「瑠璃さ、ん」
「んっ、ぁあ、、羅生。貴方様。羅生。私の番。…っ」
初めての口づけは触れるだけで甘い。
美しい瞳から溢れた涙さえ綺麗で見惚れる。
繋がったままのナカは悦びうねり、慈しむように撫でられる。
全てが美しいが、できれば泣かないでほしい。
彼女は妻で自分は彼女の夫なら、その涙を身に受ける権利があるのなら。
動け、動け、腕だけでいいから。
「ら、い?懐かしい、私が泣くといつもそう。嬉しい」
彼女は自分の腕を大切そうに抱えて、涙で濡れた指先に口づけた。
そのまま腕を、指先を胸に押し当てられる。柔らかい。
「ぁっ、んんっ、いい、の、そのままぁあっ」
気づけば遠慮なく触っていた。離れようとするが、さらに押し当てられ、ただの愛撫になる。
ならば、と動かせた片腕すら奪われた。
両手で揉みしごくだけの手は、瑠璃さんを何度目かの絶頂へ導く。
その柔らかさに抗うことができず、許されるがまま続ける。
しなやかな腰の揺らぎも再開し、13度目の射精を終えた。
引き抜かれた自身はまだ剛直で、彼女にうっとりと見つめられれば悦び白濁が溢れ滴る。すると、彼女が恍惚に喘ぐようなため息をはく。
「儀式は終わったけど…入れなければ、いいのだから」
「…っ、瑠璃さ、ん、胸が、ぁああっ」
剛直は彼女の胸に包まれて悦ぶことを隠さず、白濁な潤滑油で柔い肌を濡らす。気持ちよさそうに腰を揺らして喘ぐ彼女も美しい。
初めて共に朝を迎え、気怠い体で久しぶりに交わした挨拶は温かかった。
もう、生前の妻だった人の声も姿も思い出せない。
瑠璃さんが、瑠璃さんだけが私の妻だ。
生前に妻子がいた身で勝手な思いだが、これから大切にしたいと告げれば彼女は泣いた。
抱きしめた彼女の温度は心地よかった。考えるより先に体が動いたようだった。
「羅生。私の羅生。ずっと傍にいてね」
儚い微笑みに不安が生まれた。
この笑みをなぜか知っている。思い出そうとすると、瑠璃さんが頬を撫でる感触に思考をやめた。
「考えないで。羅生」
気づけば、いつもと同じように瑠璃さんを見上げていた。
彼女は定期的な性行は儀式で次が最後、だと言う。儀式が終われば共に夫婦として日常生活を送ることになっている、と嬉しそうに告げられた。
期待で起きた剛直に迷うことなく跨った彼女は、濡れた陰部を擦り付ける。淫らな音に合わせて揺れる胸へ腕を伸ばし、受け入れた彼女によって柔らかさを堪能する。
最後は彼女の胸で射精をし、望まれたとはいえ汚したお詫びのつもりで浴室で彼女の体を洗った。
胸の洗浄は愛撫に変わり、壁に手をつき誘う彼女を抱きしめる。許されたから、と潤む陰部を指で絶頂させる。満たされた彼女は、またしてほしいと愛らしく微笑んだ。
見上げることも慣れたもので、ぼんやりと揺れる胸へ目を向けた。
この体は動かないのではなく、実は動くのではないか。
ただ動く気がなかっただけで、動かせるのか。
おそらく自分の名を呼ぶ切ない熱に応えたい。
「る、り、さん」
「羅生、声が。ぁあ、、うれし、ぃ。もっと呼んで?」
「瑠璃さ、ん」
「んっ、ぁあ、、羅生。貴方様。羅生。私の番。…っ」
初めての口づけは触れるだけで甘い。
美しい瞳から溢れた涙さえ綺麗で見惚れる。
繋がったままのナカは悦びうねり、慈しむように撫でられる。
全てが美しいが、できれば泣かないでほしい。
彼女は妻で自分は彼女の夫なら、その涙を身に受ける権利があるのなら。
動け、動け、腕だけでいいから。
「ら、い?懐かしい、私が泣くといつもそう。嬉しい」
彼女は自分の腕を大切そうに抱えて、涙で濡れた指先に口づけた。
そのまま腕を、指先を胸に押し当てられる。柔らかい。
「ぁっ、んんっ、いい、の、そのままぁあっ」
気づけば遠慮なく触っていた。離れようとするが、さらに押し当てられ、ただの愛撫になる。
ならば、と動かせた片腕すら奪われた。
両手で揉みしごくだけの手は、瑠璃さんを何度目かの絶頂へ導く。
その柔らかさに抗うことができず、許されるがまま続ける。
しなやかな腰の揺らぎも再開し、13度目の射精を終えた。
引き抜かれた自身はまだ剛直で、彼女にうっとりと見つめられれば悦び白濁が溢れ滴る。すると、彼女が恍惚に喘ぐようなため息をはく。
「儀式は終わったけど…入れなければ、いいのだから」
「…っ、瑠璃さ、ん、胸が、ぁああっ」
剛直は彼女の胸に包まれて悦ぶことを隠さず、白濁な潤滑油で柔い肌を濡らす。気持ちよさそうに腰を揺らして喘ぐ彼女も美しい。
初めて共に朝を迎え、気怠い体で久しぶりに交わした挨拶は温かかった。
もう、生前の妻だった人の声も姿も思い出せない。
瑠璃さんが、瑠璃さんだけが私の妻だ。
生前に妻子がいた身で勝手な思いだが、これから大切にしたいと告げれば彼女は泣いた。
抱きしめた彼女の温度は心地よかった。考えるより先に体が動いたようだった。
「羅生。私の羅生。ずっと傍にいてね」
儚い微笑みに不安が生まれた。
この笑みをなぜか知っている。思い出そうとすると、瑠璃さんが頬を撫でる感触に思考をやめた。
「考えないで。羅生」
気づけば、いつもと同じように瑠璃さんを見上げていた。
彼女は定期的な性行は儀式で次が最後、だと言う。儀式が終われば共に夫婦として日常生活を送ることになっている、と嬉しそうに告げられた。
期待で起きた剛直に迷うことなく跨った彼女は、濡れた陰部を擦り付ける。淫らな音に合わせて揺れる胸へ腕を伸ばし、受け入れた彼女によって柔らかさを堪能する。
最後は彼女の胸で射精をし、望まれたとはいえ汚したお詫びのつもりで浴室で彼女の体を洗った。
胸の洗浄は愛撫に変わり、壁に手をつき誘う彼女を抱きしめる。許されたから、と潤む陰部を指で絶頂させる。満たされた彼女は、またしてほしいと愛らしく微笑んだ。
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