瞬く間に住む魔

秋赤音

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同じ傘の下で

夢のような時間

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迷うことなくリディを抱き上げてベッドに組み敷いた。
乱れたドレスは、リディの美しい肌を引き立てる飾りと化している。
飾り包みを完全に取り払おうとすると不安そうにするから、乱し崩すだけ。
中途半端にまとうドレスが体の自由を奪わないようにしてほしい、と過去に手本を見せてくれたリディに従う。
リディは、いつものように、僕が与える些細な刺激までを感じて、身もだえながら艶やかに喘ぐ。
情欲に溺れ、僕の名を呼びながら腰を寄せてくるリディに高まる保護欲と支配欲。
抱く華奢な腰はあの頃と変わっていない。
思い出すのは、貴族時代。
何気なく繋いだ手、抱き寄せた体の薄さに悪寒がした。
少しでも力加減を違えれば簡単に壊れそうな体で、自分を守るリディの強さと儚さに恋焦がれた。
そして、今は腕の中にいる愛しい温度。
何度も達して、昂るばかりの熱く火照る首筋に口づけ、軽く吸いつく。

「ぁああ…っぁうぅぁああ!そ、こ…ぁと、つけたらぁああっ!は、っ…」

「隠す必要はないです。
むしろ、見せてもいいくらいです。
リディは、すでに、僕たちの子がたくさんいる母親でもありますし。
今日も、たくさん、ナカで種が生まれます」

実感は、ない。
生まれたはずの子供に直接会う機会は、永遠に無い前提の契約だ。
薄い腹に宿るはずの命は、すべて培養器にある。
効率よく増やし、母体から出産時の死の危険を遠ざけるための方法だと言っていた。
さらに、会ったことはないが孫まで生まれている。
研究員から公にできない相談という形で聞いたときは驚いた。
培養器から生まれた命を、急ぎ交配できるまで薬で成長させる実験。
成功体の一部は、母体として使われて妊娠と出産を行う。
聞いた瞬間は戸惑ったが、リディと納得して引き受けた。
後悔はしていない。
死ぬまでリディを独占できると気づいたから。
目下で快楽に蕩け、涙で煌めく白い瞳に映っているのは僕だけ。
汗がにじむ柔く膨らんでいる肌を舌先でなめると、甘い悲鳴をあげる。
迫る射精欲求に従い強く腰をうち揺らすと、僕に縋るリディの肩でそよぐ艶やかな緑の髪。

「シアさ、んんっ…ぁ…っ、…っ、…っっ!」

今日最後の射精を受け止めたリディ。
同時に達してぐったりと力なく笑む様に再び鼓動が走る。
だが、無理はしない。
そっと抱き包み、汗が流れる首筋へ唇を寄せた。
刺激しないようにリディのナカから自身をぬき、リディをさらに快楽へ堕としながら遺伝子を回収する。
短命だが繁殖率が高いリディは、良質な子供を何人も作った。
培養器で無事に育ち、強化された命たちは教育を受け、即戦力として活躍している。
この遺伝子も、新たな命となって、何かに役立つのだろう。
身を清めようとリディを抱き上げ浴室に向かった。
ドレスを脱がせすと、ようやく見えたありのままの姿。
無防備に体を預けてもらえる信頼と関係に、心の奥から悦びがわいてくる瞬間だ。
汗を流していると、ぬるま湯すら刺激になるリディが熱い吐息をこぼす。
応えるように昂る自身も、先に汁を滴らせ、期待する言葉を待つ。

「ぁ、あっ…っ、シアさまぁ…もっと、くださ、ぃ…っ、体が、あつくて…っ」

「僕のなにが、ほしいんですか?」

リディを自分の膝に座らせると、濡れた秘部がおしあてられた。

「シアさまの、精子、子種を、私に注いでください…ぁっ、ん、は、いってくぅぁあああああっ!!」

細い体を抱え、わずかに持ち上げて自身をナカえ入れる。
すると、同時に達したリディは、達しながら夢中で腰を動かし僕の名を呼んだ。
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