瞬く間に住む魔

秋赤音

文字の大きさ
51 / 86
同じ傘の下で

夢のような時間

しおりを挟む
迷うことなくリディを抱き上げてベッドに組み敷いた。
乱れたドレスは、リディの美しい肌を引き立てる飾りと化している。
飾り包みを完全に取り払おうとすると不安そうにするから、乱し崩すだけ。
中途半端にまとうドレスが体の自由を奪わないようにしてほしい、と過去に手本を見せてくれたリディに従う。
リディは、いつものように、僕が与える些細な刺激までを感じて、身もだえながら艶やかに喘ぐ。
情欲に溺れ、僕の名を呼びながら腰を寄せてくるリディに高まる保護欲と支配欲。
抱く華奢な腰はあの頃と変わっていない。
思い出すのは、貴族時代。
何気なく繋いだ手、抱き寄せた体の薄さに悪寒がした。
少しでも力加減を違えれば簡単に壊れそうな体で、自分を守るリディの強さと儚さに恋焦がれた。
そして、今は腕の中にいる愛しい温度。
何度も達して、昂るばかりの熱く火照る首筋に口づけ、軽く吸いつく。

「ぁああ…っぁうぅぁああ!そ、こ…ぁと、つけたらぁああっ!は、っ…」

「隠す必要はないです。
むしろ、見せてもいいくらいです。
リディは、すでに、僕たちの子がたくさんいる母親でもありますし。
今日も、たくさん、ナカで種が生まれます」

実感は、ない。
生まれたはずの子供に直接会う機会は、永遠に無い前提の契約だ。
薄い腹に宿るはずの命は、すべて培養器にある。
効率よく増やし、母体から出産時の死の危険を遠ざけるための方法だと言っていた。
さらに、会ったことはないが孫まで生まれている。
研究員から公にできない相談という形で聞いたときは驚いた。
培養器から生まれた命を、急ぎ交配できるまで薬で成長させる実験。
成功体の一部は、母体として使われて妊娠と出産を行う。
聞いた瞬間は戸惑ったが、リディと納得して引き受けた。
後悔はしていない。
死ぬまでリディを独占できると気づいたから。
目下で快楽に蕩け、涙で煌めく白い瞳に映っているのは僕だけ。
汗がにじむ柔く膨らんでいる肌を舌先でなめると、甘い悲鳴をあげる。
迫る射精欲求に従い強く腰をうち揺らすと、僕に縋るリディの肩でそよぐ艶やかな緑の髪。

「シアさ、んんっ…ぁ…っ、…っ、…っっ!」

今日最後の射精を受け止めたリディ。
同時に達してぐったりと力なく笑む様に再び鼓動が走る。
だが、無理はしない。
そっと抱き包み、汗が流れる首筋へ唇を寄せた。
刺激しないようにリディのナカから自身をぬき、リディをさらに快楽へ堕としながら遺伝子を回収する。
短命だが繁殖率が高いリディは、良質な子供を何人も作った。
培養器で無事に育ち、強化された命たちは教育を受け、即戦力として活躍している。
この遺伝子も、新たな命となって、何かに役立つのだろう。
身を清めようとリディを抱き上げ浴室に向かった。
ドレスを脱がせすと、ようやく見えたありのままの姿。
無防備に体を預けてもらえる信頼と関係に、心の奥から悦びがわいてくる瞬間だ。
汗を流していると、ぬるま湯すら刺激になるリディが熱い吐息をこぼす。
応えるように昂る自身も、先に汁を滴らせ、期待する言葉を待つ。

「ぁ、あっ…っ、シアさまぁ…もっと、くださ、ぃ…っ、体が、あつくて…っ」

「僕のなにが、ほしいんですか?」

リディを自分の膝に座らせると、濡れた秘部がおしあてられた。

「シアさまの、精子、子種を、私に注いでください…ぁっ、ん、は、いってくぅぁあああああっ!!」

細い体を抱え、わずかに持ち上げて自身をナカえ入れる。
すると、同時に達したリディは、達しながら夢中で腰を動かし僕の名を呼んだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

春に狂(くる)う

転生新語
恋愛
 先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。  小説家になろう、カクヨムに投稿しています。  小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/  カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761

処理中です...