瞬く間に住む魔

秋赤音

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同じ傘の下で

2.愛を重ねて

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夫妻になって、さらに六か月が過ぎた。
最近知った、今まで知らなかったリディはとても可愛い。
本人はなぜか覚えていないから、ある意味で都合が良かった。
朝、忘れた頃に起こる出来事を、リディが知る日はくるのだろうか。
寝起き直後のぼんやりと夢のいるようなリディは、従者に戻る。
僕の頬に温かな唇でそっと触れたリディは、もどかしい距離で、囁くように呟くんだ。

「シアさま、すきです。ずっと、わたしが守ります。
傷一つつけさせません。だから、ずっと一緒にいさせてくださいね」

可愛いリディを襲わない選択肢は、ない。
寝ぼけたふりをして抱き寄せると、横抱きにしたまま下肢の昂ぶりを秘部を守る下着ごしに押し当てる。
そのまま擦り、濡れる蜜口に入れようと秘部を晒す。
動けば繋がるところまで触れ合い、ゆっくりと先で入り口だけを塞ぐ。

「ぁ…ど、ぅして…従者なっ…ぁっ、ぅっ、だ、め…っ、しあ、さまぁ…っ」

応えるように密着する男女の下肢に困惑するリディは、切ない息をこぼしながら腰を振る。
欲情すれば熱く蕩けているリディに包まれるのが習慣になった日常。
ふとしたときに、しばらく自慰をしていないと思い出す。
達し続けて疲れ眠るリディのナカに射精すれば、逃がさないと主張するように締まる。
眠っているはずなのに聞こえるのは、艶やかな悲鳴と満たされたような甘い吐息。
完全に意識が冴え目覚めたリディは昨晩の名残だと思っているようで、思い出し発情する。
潤んだ瞳が僕を捕らえると、ほろほろと涙を流しながら見つめてくる。

「シアさん…っ、ぁ…ぅう…体が疼いて熱い、です…っ」

「大丈夫です。僕がいますから」

起きたばかりのベッドへリディをうつ伏せに寝かせると、従順に開かれる足。
眺めの良い景色を堪能しながら、華奢な腰を支えながら深いところまでを自身で貫く。
ねだるように寄せてはひいていく腰使いは、日ごとに磨かれて翻弄されるが心地よい。

事後、先に身を清めているリディは体を洗う途中で自慰を始める。
愛らしく憂いのある色っぽい声で紡がれる僕の名前は、様つけ。
本人は隠しているようだが、実は聞こえていることはまだ言っていない。
知らない素振りで共に朝食を食べると、身を清めて外出の準備をする。
身支度が終わったリディと玄関を出ると、向かうのは研究所。
採取した遺伝子を渡し、実験の経過を聞くためだ。
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