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合いし愛して
哀引
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街を歩いて帰宅し、玄関へ施錠をした直後。唇に柔らかなものが一瞬触れた。
「…なんとなく、よ」
足早く場を去ろうとする彼女の背を抱きしめる。
彼女からキスをもらった。一瞬触れるだけだったが、いつでも鮮明に思い出せるくらいの感動だった。
「俺も、したいです」
荒ぶる高揚を抑える。無理なら諦めよう。だが、彼女に逃げる様子はない。
「一度だけよ」
振り向かれて、綺麗な笑顔を向けられた。
「は、い。ありがとうございます」
そっと重ねた唇。目が合って、閉じるのはやめた。試されるように彼女は薄く唇を開く。つい誘われるがまま、導かれるように舌をさし込んだ。擦り合わせるだけなのに心地よい。下肢の雄も素直に目覚める。
「ぁ…っ」
彼女が煽るように甘い声を出す。すでに服の中で触手が絡みついていて、射精を促すよう包まれていた。もどかしそうに体を寄せているのも無意識だろうか。胸を突き出すような姿勢に、思わず腰を押しつけた。
「ぁあああっ、ここ、ぃやぁあ…っ」
艶やかな悲鳴と共に甘い蜜が床へ水たまりを作る。素晴らしい光景に息をのんだ。射精しそうになると、彼女が嫌がった。だから、スカートをめくり陰部を守る布をずらした。
「射精は、私のナカ…でないと。ぁひっ…ぃま、するの?」
「蜜が一滴でもこぼれるのも惜しいので、栓をして移動したいです」
「栓…って、ぁああっ、揺ら、さ…ないで…っ」
繋がったままの彼女を抱き上げ、ベッドへ向かった。一段と盛ってしまったが、採取を多めにできた彼女も満足しているようだった。
眠れずに彼女の寝顔を眺めていたが、幸せな時間だった。
翌朝。身動きができないまま、すでに脱いでいる彼女から目覚めのキスをもらった。
「おはよう、リン」
彼女の触手で仰向けで拘束されていることにも慣れた。主導権をもった翌日は、いつ誘われてもいいように自分は全裸で寝ていたので問題ない。
「これで動けません。しっかり絞りつくします」
どうして、こうなったのか。わからないが、求められるのが嬉しい。雄も機嫌よく目覚めて彼女を歓迎する。腹の上に跨って見下ろす彼女へ、抗うことなく全面降伏を示す。
「おはようございます。フィーナ、もう一度キスをください」
「え?ぅん…ぃ、いいけど。先に…ぁあっ、ん…っ、キスだけで準備できる、なんて…リン」
繋がったまま、キスをする。
しかも、彼女からのキス。初めて知る心地よさに感動して、感激して、
「リン…これで…っ、少し…んぅっ、休む…からぁあっ」
気づけば、ぐったりと荒く息をする蕩けきった彼女が自慰するような採取を眺めている。
採取さえなければ、もっと自由に、利害に関係ない行為として、心のままにできるのに。
無理をしなくてもいい。辛ければ断るくらいの信用は示し合えるのに。
これが契約。契約だから、彼女の心までを大切にしたくても望まれていないから。
淫らな採取を終えるまで解かれなかった拘束が、寂しい。
採取に関係のない日常は眩しくて、楽しい。彼女と食事をしたり、帰ったら出迎えてくれたり。
必ず帰ってくると安心して待って出迎える幸せ、
五度目のデートはどこへ行こうか、と考えながら毎日眠りにつく。
だが、当日の夜に後悔した。
警戒が足りていなかった。
権力には抗えないことを改めて実感した。
デートの途中で彼女は実家に呼ばれて、まだ帰らない。
十度目のデートをするはずの日に街で再会した彼女から、知らない異性の匂いがした。
「…なんとなく、よ」
足早く場を去ろうとする彼女の背を抱きしめる。
彼女からキスをもらった。一瞬触れるだけだったが、いつでも鮮明に思い出せるくらいの感動だった。
「俺も、したいです」
荒ぶる高揚を抑える。無理なら諦めよう。だが、彼女に逃げる様子はない。
「一度だけよ」
振り向かれて、綺麗な笑顔を向けられた。
「は、い。ありがとうございます」
そっと重ねた唇。目が合って、閉じるのはやめた。試されるように彼女は薄く唇を開く。つい誘われるがまま、導かれるように舌をさし込んだ。擦り合わせるだけなのに心地よい。下肢の雄も素直に目覚める。
「ぁ…っ」
彼女が煽るように甘い声を出す。すでに服の中で触手が絡みついていて、射精を促すよう包まれていた。もどかしそうに体を寄せているのも無意識だろうか。胸を突き出すような姿勢に、思わず腰を押しつけた。
「ぁあああっ、ここ、ぃやぁあ…っ」
艶やかな悲鳴と共に甘い蜜が床へ水たまりを作る。素晴らしい光景に息をのんだ。射精しそうになると、彼女が嫌がった。だから、スカートをめくり陰部を守る布をずらした。
「射精は、私のナカ…でないと。ぁひっ…ぃま、するの?」
「蜜が一滴でもこぼれるのも惜しいので、栓をして移動したいです」
「栓…って、ぁああっ、揺ら、さ…ないで…っ」
繋がったままの彼女を抱き上げ、ベッドへ向かった。一段と盛ってしまったが、採取を多めにできた彼女も満足しているようだった。
眠れずに彼女の寝顔を眺めていたが、幸せな時間だった。
翌朝。身動きができないまま、すでに脱いでいる彼女から目覚めのキスをもらった。
「おはよう、リン」
彼女の触手で仰向けで拘束されていることにも慣れた。主導権をもった翌日は、いつ誘われてもいいように自分は全裸で寝ていたので問題ない。
「これで動けません。しっかり絞りつくします」
どうして、こうなったのか。わからないが、求められるのが嬉しい。雄も機嫌よく目覚めて彼女を歓迎する。腹の上に跨って見下ろす彼女へ、抗うことなく全面降伏を示す。
「おはようございます。フィーナ、もう一度キスをください」
「え?ぅん…ぃ、いいけど。先に…ぁあっ、ん…っ、キスだけで準備できる、なんて…リン」
繋がったまま、キスをする。
しかも、彼女からのキス。初めて知る心地よさに感動して、感激して、
「リン…これで…っ、少し…んぅっ、休む…からぁあっ」
気づけば、ぐったりと荒く息をする蕩けきった彼女が自慰するような採取を眺めている。
採取さえなければ、もっと自由に、利害に関係ない行為として、心のままにできるのに。
無理をしなくてもいい。辛ければ断るくらいの信用は示し合えるのに。
これが契約。契約だから、彼女の心までを大切にしたくても望まれていないから。
淫らな採取を終えるまで解かれなかった拘束が、寂しい。
採取に関係のない日常は眩しくて、楽しい。彼女と食事をしたり、帰ったら出迎えてくれたり。
必ず帰ってくると安心して待って出迎える幸せ、
五度目のデートはどこへ行こうか、と考えながら毎日眠りにつく。
だが、当日の夜に後悔した。
警戒が足りていなかった。
権力には抗えないことを改めて実感した。
デートの途中で彼女は実家に呼ばれて、まだ帰らない。
十度目のデートをするはずの日に街で再会した彼女から、知らない異性の匂いがした。
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