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合いし愛して
3.5-3 乱散射
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が、包まれた香りで彼だと分かる。
嬉しくて、どろどろと欲望が膨らむ。
泣きたくなるくらい痛い。体中が彼を求めて五感が過敏になる。
彼は、消えた妻を求めて発情している。理性で抑えているだけの本能を香りで感じる。
私では、ない。
私ならいいのに。
彼と遺伝子的な番になった私なら、心だけよりも深く満たすことができる。
「大丈夫ですか」
「はい。ありがとうございます。でも少し足が痛いです」
思わず彼の香りを吸い込むと眩暈がする。彼によりかかる姿勢になるが、一度近づけば離れがたい。
「腫れる前に手当をします。よければ今から家に向かいますが。帰りも送ります」
「申し訳ないですが、お願いします」
「はい。よければ抱えます」
準備されている腕は大切なドレスを運ぶように待っている。まるでお姫様のように抱えて歩いてくれるようだ。
「ありがとうございます。お願いします」
気遣うようなわずかな揺れは疲労している体に心地よく、いつの間にか眠ったらしい。
目が覚めると知らない部屋で、知らないソファにいた。足の手当はすでに終わっていた。
「目が冷めましたか。水、飲みますか?」
「あ…はい。ありがとうございます」
そばに来た彼から器を受け取るが、寝起きで手に力が入らず水をこぼしてしまう。
胸元が濡れてしまい慌てるが、彼は私から目をそらしたことに気づく。同時に雄の発情を強くなった香りがする。見れば少し勃起している雄の証。ずっと求めているものを得ようと、私の体も熱くなっている。フィラン様が目的を果たすためにも、もう苦しい快感を抑えなくていい。本能を解放して、彼を得るための行動だけに専念する。
「申し訳ありませんが、乾くまで着替えを貸していただけますか?」
「は、はい…あー…妻の、いえ。俺の服でよければ」
「はい。ありがとうございます」
足早に部屋を出て、足早に戻ってくる音がする。
どうぞ。廊下にいますから、着替え終わったら言ってください
目は合わないで渡された着替えを受け取ると、完全に背を向けられた。
彼が部屋を出たあとで手早く着替える。シャツを羽織った瞬間、直肌で雄の香りに包まれて目眩がした。体からまた力が抜ける。陰部の奥がさらに熱く、溢れてくる水で借りた服の裾が濡れる。
「あの…」
「はい…。っ」
「指に力がはいらなくて…釦をお願いしても、いいですか?」
「は、い…失礼します」
彼が近づいてきて、目の前に立った瞬間に意識が飛びかけた。
よろけて彼の腕に支えられていたようで、そのまま力なくもたれかかる。
「貴方様に会って、私、発情してしまったようです…苦しい…一度で、いいですから。
貴方様の手で慰めてください…っ」
「…ぁ、あ…手で、いいなら」
「ありがとうございます…っ」
彼がソファに座り、向かい合って彼の肩に手を置き、足を広げながら膝立ちする。
彼の手が太ももをそっと撫でる。
「ぁああああっ…なぁっ…んんっ、…ぃいっ。ナカ、もぉっ」
「ぁ、あ…ぅうっ。失礼、します」
「ひゃあぁんっ、あっ…あぁんっ、指、指がぁあっ…気持ちぃいっ…奥、奥もぉ…ぁひぃっ」
とろとろと溢れるばかりの水。疼く奥へ奥へと腰を沈めて指をくわえ込む。
目線を下ろすと、服の中で張り詰めた雄がシミを作っていた。ほしい。シミを作るくらいなら、お溢れだけでもほしい。左腕を彼の肩から胸をなぞり、そっと撫でる。指先で雄が反応しているのが嬉しい。
「ねっ、胸も…触っていいから、ここで…入れない、からぁ…お願い、しますぅう…っ」
「…ぅあっ、今は…我慢が…っ」
「お願い…今日だけ…最初で最後…んぁああっ、貴方様で、イきたい…あっ、ぁあっ」
激しく出し入れをするたび、揺れる胸が苦しい。彼の胸へと押しつけながら、浅い絶頂を繰り返す。
「入れない…なら、いいです」
そっと指が抜かれると、服で隠れていた雄が現れた。陰部をそっとあてがい、ゆっくりと擦り付ける。
「ぁああっ、嬉しい…ぁ、ん…ぁ、あっ…んはぁっ」
「…ぅっ、く…っ」
擦れ合う淫らな音が大きくなっていく。雄と雌の体液が混ざり、さらに滑りもよく動く。
気持ち良すぎて体を支えるのが難しい。彼の肩へ抱きつくが、するりと陰口へ浅く雄が入ってきた。
「ぁっ、あっ…すぐ、出すので…んっ、んんっ…ぁ、ああぁっ…奥、おくぅうっ」
「…ぁ…ぐ、ぅ…っ」
どくどくと注がれている。本能がナカで雄を締め上げて吸いつくそうと強請っている。
「こんな、気持ち、ぃいの…初めて…っ。もう一度、だけ…お願い…っ」
「あと、一度…っ、一度、だけ…です」
「ぁっ、んぁああっ…ぃいっ…もっと、ほしい…もぅ、貴方様でないとぉ…満足ぅ…できな、ぃいいっ」
射精されるたび、もう一度と強請っては叶えられた。互いに服を脱ぎ捨て、求め合うだけ。
鳥の囀りが聞こえて窓を見れば、空が明るい。気づけば夜を越していたようで、彼も理性が擦り切れらように私の体を離そうとしない。過ぎた時間を正しく確かめようと離れるが、繋がったままの陰部からとろりと淫行の証が溢れる。空いた場所が、すでに寂しい。あるのが当然だと主張するように疼いている。
「どこへいく。今のままで出ると、危ない」
腰を寄せられ、空いた穴が埋まる。ぐちゃりと音をさせながら、ナカで雄を歓迎して締めつける。
とんとんと規則的な振動に雌の本能が悦んでいる。
「発情が終わるまで、妻が帰るまで、ここにいればいい。妻が戻れば事情を話すから」
「はぃいっ、あっ、ぁりがとうござぃますぅ…んはああぁんっ」
ソファはきっと私達の巣になった。共に過ごして、3日が過ぎた。今朝も食卓テーブルで彼を待つ。
「ラフィ。食事ができました」
「はい。リン、いつもありがとうございます」
「いえ。ラフィはお客様ですからゆっくり過ごしてください。外出したければ、自由にしてもいいですから」
出会って燃え上がったのが嘘のように穏やかな時間になっている。
彼はいつも人間のように暮らしているようだ。人間も獣の血を持つから相性がいいのだろう。私も人間の食事に満足して暮らしていたので問題ない。
私は彼の伴侶が4週間はここに戻らないことを知っている。
食事を終え、共に片付けをしていると彼がため息をつく。
寂しそうにする彼に擦り寄り、キスをする。彼からしてくることはないが、拒まれることもない。
ずっと雄の香りが部屋を満たし続けている。
だから、きっと必ず私から誘い、我慢する雄への言い訳を作ればいい。
あとは理性とは違う本能からくる体の辛さを和らげるためと、体が求めるままの行為へと誘う。
嬉しくて、どろどろと欲望が膨らむ。
泣きたくなるくらい痛い。体中が彼を求めて五感が過敏になる。
彼は、消えた妻を求めて発情している。理性で抑えているだけの本能を香りで感じる。
私では、ない。
私ならいいのに。
彼と遺伝子的な番になった私なら、心だけよりも深く満たすことができる。
「大丈夫ですか」
「はい。ありがとうございます。でも少し足が痛いです」
思わず彼の香りを吸い込むと眩暈がする。彼によりかかる姿勢になるが、一度近づけば離れがたい。
「腫れる前に手当をします。よければ今から家に向かいますが。帰りも送ります」
「申し訳ないですが、お願いします」
「はい。よければ抱えます」
準備されている腕は大切なドレスを運ぶように待っている。まるでお姫様のように抱えて歩いてくれるようだ。
「ありがとうございます。お願いします」
気遣うようなわずかな揺れは疲労している体に心地よく、いつの間にか眠ったらしい。
目が覚めると知らない部屋で、知らないソファにいた。足の手当はすでに終わっていた。
「目が冷めましたか。水、飲みますか?」
「あ…はい。ありがとうございます」
そばに来た彼から器を受け取るが、寝起きで手に力が入らず水をこぼしてしまう。
胸元が濡れてしまい慌てるが、彼は私から目をそらしたことに気づく。同時に雄の発情を強くなった香りがする。見れば少し勃起している雄の証。ずっと求めているものを得ようと、私の体も熱くなっている。フィラン様が目的を果たすためにも、もう苦しい快感を抑えなくていい。本能を解放して、彼を得るための行動だけに専念する。
「申し訳ありませんが、乾くまで着替えを貸していただけますか?」
「は、はい…あー…妻の、いえ。俺の服でよければ」
「はい。ありがとうございます」
足早に部屋を出て、足早に戻ってくる音がする。
どうぞ。廊下にいますから、着替え終わったら言ってください
目は合わないで渡された着替えを受け取ると、完全に背を向けられた。
彼が部屋を出たあとで手早く着替える。シャツを羽織った瞬間、直肌で雄の香りに包まれて目眩がした。体からまた力が抜ける。陰部の奥がさらに熱く、溢れてくる水で借りた服の裾が濡れる。
「あの…」
「はい…。っ」
「指に力がはいらなくて…釦をお願いしても、いいですか?」
「は、い…失礼します」
彼が近づいてきて、目の前に立った瞬間に意識が飛びかけた。
よろけて彼の腕に支えられていたようで、そのまま力なくもたれかかる。
「貴方様に会って、私、発情してしまったようです…苦しい…一度で、いいですから。
貴方様の手で慰めてください…っ」
「…ぁ、あ…手で、いいなら」
「ありがとうございます…っ」
彼がソファに座り、向かい合って彼の肩に手を置き、足を広げながら膝立ちする。
彼の手が太ももをそっと撫でる。
「ぁああああっ…なぁっ…んんっ、…ぃいっ。ナカ、もぉっ」
「ぁ、あ…ぅうっ。失礼、します」
「ひゃあぁんっ、あっ…あぁんっ、指、指がぁあっ…気持ちぃいっ…奥、奥もぉ…ぁひぃっ」
とろとろと溢れるばかりの水。疼く奥へ奥へと腰を沈めて指をくわえ込む。
目線を下ろすと、服の中で張り詰めた雄がシミを作っていた。ほしい。シミを作るくらいなら、お溢れだけでもほしい。左腕を彼の肩から胸をなぞり、そっと撫でる。指先で雄が反応しているのが嬉しい。
「ねっ、胸も…触っていいから、ここで…入れない、からぁ…お願い、しますぅう…っ」
「…ぅあっ、今は…我慢が…っ」
「お願い…今日だけ…最初で最後…んぁああっ、貴方様で、イきたい…あっ、ぁあっ」
激しく出し入れをするたび、揺れる胸が苦しい。彼の胸へと押しつけながら、浅い絶頂を繰り返す。
「入れない…なら、いいです」
そっと指が抜かれると、服で隠れていた雄が現れた。陰部をそっとあてがい、ゆっくりと擦り付ける。
「ぁああっ、嬉しい…ぁ、ん…ぁ、あっ…んはぁっ」
「…ぅっ、く…っ」
擦れ合う淫らな音が大きくなっていく。雄と雌の体液が混ざり、さらに滑りもよく動く。
気持ち良すぎて体を支えるのが難しい。彼の肩へ抱きつくが、するりと陰口へ浅く雄が入ってきた。
「ぁっ、あっ…すぐ、出すので…んっ、んんっ…ぁ、ああぁっ…奥、おくぅうっ」
「…ぁ…ぐ、ぅ…っ」
どくどくと注がれている。本能がナカで雄を締め上げて吸いつくそうと強請っている。
「こんな、気持ち、ぃいの…初めて…っ。もう一度、だけ…お願い…っ」
「あと、一度…っ、一度、だけ…です」
「ぁっ、んぁああっ…ぃいっ…もっと、ほしい…もぅ、貴方様でないとぉ…満足ぅ…できな、ぃいいっ」
射精されるたび、もう一度と強請っては叶えられた。互いに服を脱ぎ捨て、求め合うだけ。
鳥の囀りが聞こえて窓を見れば、空が明るい。気づけば夜を越していたようで、彼も理性が擦り切れらように私の体を離そうとしない。過ぎた時間を正しく確かめようと離れるが、繋がったままの陰部からとろりと淫行の証が溢れる。空いた場所が、すでに寂しい。あるのが当然だと主張するように疼いている。
「どこへいく。今のままで出ると、危ない」
腰を寄せられ、空いた穴が埋まる。ぐちゃりと音をさせながら、ナカで雄を歓迎して締めつける。
とんとんと規則的な振動に雌の本能が悦んでいる。
「発情が終わるまで、妻が帰るまで、ここにいればいい。妻が戻れば事情を話すから」
「はぃいっ、あっ、ぁりがとうござぃますぅ…んはああぁんっ」
ソファはきっと私達の巣になった。共に過ごして、3日が過ぎた。今朝も食卓テーブルで彼を待つ。
「ラフィ。食事ができました」
「はい。リン、いつもありがとうございます」
「いえ。ラフィはお客様ですからゆっくり過ごしてください。外出したければ、自由にしてもいいですから」
出会って燃え上がったのが嘘のように穏やかな時間になっている。
彼はいつも人間のように暮らしているようだ。人間も獣の血を持つから相性がいいのだろう。私も人間の食事に満足して暮らしていたので問題ない。
私は彼の伴侶が4週間はここに戻らないことを知っている。
食事を終え、共に片付けをしていると彼がため息をつく。
寂しそうにする彼に擦り寄り、キスをする。彼からしてくることはないが、拒まれることもない。
ずっと雄の香りが部屋を満たし続けている。
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