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第1章

魔物との戦闘

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どうも~こんにちはーナギアです!
今僕の100m先には魔物の群れがいます。数は5000以上はいると思うのですが感知系スキルの範囲外の数までは分かりませんでした!これで感知系スキルの修行内容が増えたね!
魔物達の進行方向はスクリード村なのでここで止めなければ村は滅ぶので頑張らなくてはならない。

さっき撃った魔法で100匹程倒せたっぽく、頭の中で『ピッコリーン♪』と音が鳴り続けた。
何故か返事をしたくなるような効果音だな~..レベルアップ時の効果音なのか!後で確認しようかね..


ナギアは迫ってくる魔物を《鑑定》で調べた。

うわぁ、ゴブリン種とオーガ種ばっかじゃん…
さっき倒したやつの魔核とか素材回収出来るかな?……あっ出来た。《無限収納》便利だわ~

先ほど丸焦げになったもの原型が無いもの全てを回収する。ナギアは《思考加速》を使用しているため魔物達はまだ50mも来ていない。


ナギアは魔物たちを見て前世の小学3年生の頃を思い出していた。

小学3年生の頃、川の近くで捨て猫を毎日通ってこっそり世話をしていた事があった。しかし、クラスメイトのいじめっ子達に目をつけられた事で自分の目の前で猫を殴ったり蹴ったり投げたりして殺された……
助けたかったが力の弱い自分は押さえつけられて見ている事しか出来なかった。
最後は死んでしまった猫は川に流されていった……

ナギアが守る事にこだわるのはこの出来事も関係している。

「今度こそ絶対守って見せるよ」

ナギアが冷たく呟くと魔物達の上に《地魔法》で小さな球体を何万個生成し魔物達に放った。《重力魔法》と《風魔法》で加速させた事ですごい速さで魔物達を襲う。魔物達は叫び声を上げながら頭は弾け飛び、手足は吹き飛んでいき弱いものからどんどん肉塊に変わっていった。途中、魔物から攻撃魔法がたくさん飛んできたが《空間魔法》で空間の入口を開き出口を魔物の方にして攻撃魔法を送り返した。

魔物達にとっては絶望的だった近づくことすら出来ずただ攻撃をくらい死んでいく、魔法を放ったとしても当たらずに返ってくるのだから……

『ピッコリーン♪』
『ピッコリーン♪』
『ピッコリーン♪』
『ピッコリーン♪』……

レベルアップ音は鳴り止まない。
倒した魔物はすぐに回収をしていたため魔物の減り具合は分かるがそこらじゅう血溜まりが出来ていた…
魔物は残り100匹程しかいない

「残っている魔物は《地魔法》じゃ死なないか…」

ナギアは知らないが残っている魔物は冒険者の間ではAランク以上と言われる魔物しか残っていなかった。

Bランク以下の魔物が全部倒されると
1番奥にいる大きなオーガと手前の5匹以外がナギア目掛けて襲ってきた。
《地魔法》で倒した魔物とは違い動きとても速く残り10m程まで近づいたところでナギアの口元がニヤついた。瞬間、Aランクの魔物の首が胴体と離れたのだ....
10匹が死んですぐに他の魔物は一旦後退するが既に下半身が無くなっている事に気づき叫び声を上げながら死んでいった……

ナギアは《魔力糸》で自分の周りとても細く強度の高い糸を生成していた。念のために《想像強化》で《闇魔法》を強靭な体にも刺さるイメージをしながらその効果を糸に付けたのだ。
そして、気づいた魔物が後退する前に魔物全てに糸を胴体に巻いた..後退した事で上半身と下半身が別れたのだ。
もちろん、バレないように《超隠蔽》をかけていた。

大量の死骸を回収して前を見ると5匹が前に出てきた。鑑定してみると《オーガキング》と書いてあった。
オーガキング5匹は連携をとるように前衛に剣を構えた2匹 後衛に杖を構えた2匹 最後の1匹は短刀を持っておりナギアの後ろに回り込んできた。

前衛の2匹がすごい速さで斬りかかってきたナギアはそれを回避した。後ろのオーガキングが隙を狙って切りかかってきたが《結界魔法》で受け止め《重力魔法》一点に集中し短刀のオーガキングの頭をぶち抜いて倒した。
後衛のオーガキングが火の槍や岩の槍など色々撃って前衛の援護をするが的が小さいので当たらなかった。
ナギアは《闇魔法》で自分と同じ影の人形を2体作り《多重思考》を使い自在に操り始めた。

2体の影は後衛のオーガキングの方に走り出した。前衛のオーガキングは2体の影を追いかけようとするが、ナギアは前衛の2体を《結界魔法》で隔離した。

2体の影は瞬歩や瞬間移動で後衛の2匹を翻弄し魔力で手を強化した貫手で後衛のオーガキングを倒した。影は倒したあと魔力が無くなり四散した。

この影はナギアが魔力を大量に注ぎ込み《多重思考》の1部を分離させ操らせていた分身の様なものだ。
メリットは魔法なども使えるという点
デメリットは魔力は常に消費されていくため制限時間があるという点だ
しかし、ナギアは膨大な魔力と回復スキルと加護を持っているためすぐに作り直す事も可能なのだ。

影が後衛のオーガキングと戦っている間に《結界魔法》で閉じ込めたオーガキング2匹は必死に結界を壊そうと斬ったり殴ったりを繰り返すが傷すらつかなかった…
ナギアは結界を《想像強化》で二酸化炭素だけ結界の外から取り入れるイメージをした、オーガキングは徐々に力が弱まり始め最後に苦しそうに死んだ。

ナギアが最後にやったのは二酸化炭素中毒を起こさせたのだ。《結界魔法》で隔離し二酸化炭素だけを結界の外から取り入れ中の二酸化炭素を増やしたのだ。二酸化炭素中毒とは簡単に言うと二酸化炭素を吸い込みすぎて呼吸停止状態に陥り最終的には死んでしまうというものだ。
ナギアはこの世界に酸素や二酸化炭素があるかが解らなかったので今回オーガキングで実験したのだ。

オーガキングの死体を回収し最後の1匹に目を向ける。

最初から奥にいるとても大きなオーガで他のオーガとは違い額に大きな角が3本生えていた。鑑定してみると《アルティメットオーガ》と表示された。
驚くべきことにレベルが273と高かった。
余談ではあるが、ナギアが何故オーガキングの時レベルを見てないかと言うとただ忘れていただけだったという。


「やっとあと1匹か..油断は絶対しない」

「ヴガァァァァ!!!」


アルティメットオーガの雄叫びで大地が揺れた。これを合図にナギアとアルティメットオーガの戦いが始まった……




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どうも!こんにちは
今回は戦闘メインでしたね!
ナギアが倒した他の魔物達はいつか紹介します!

お気に入り200超えました!
ありがとうございます!
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