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第一章 悪役令嬢と女神様
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ノワールは私を王宮のとある部屋に連れて行くとすぐにそばを離れていった。本当に何したかったんだろう、あの人…。なんだか真っ黒々助のスキル、『何を考えているか分からない』を発動されっぱなしのような気がする。しかしドアに鍵は掛けられたので部屋から出れない。と同時に夜にBLを間近で見れないことが確定した。むぅ…変なところはきっちりしているんだから。少しくらい気を抜いてくれた方が私は喜ぶんだけどなー。
あーあ。誰か鍵を開けて外に連れ出してくれないかしら?
ガチャ
ん?
「あぁ、やっぱりここにいた!久しぶりです、シルヴィラ様」
鍵開いた!?…マジか。今までだってとんだファンタジー世界だと思っていたのにもはやここまでとは。実は世界は私を中心に廻っているんじゃないだろうか。うーん、それはとても困るな…。だって私が主人公の世界ってことでしょう?モブどころの話じゃない。脇役にすら成り下がれないではないか。
「あのー、シルヴィラ様」
はっとして目の前の人物を見る。それは…
「ゲームのヒロイン!?…じゃない、シャルロット!?」
私が昼間のパーティーで言葉攻めにして泣かせた少女だった。ヤバい、思いっきりゲームのヒロインって言っちゃった…。ていうか何でここにいるの。あと全然久しくないから。数時間しか経ってないから。
私のげんなりとした顔に気づいていないのかヒロインは目を輝かせて話す。ま、眩しい…!これがヒロインパワーか!
「名前まで覚えていてくれたなんて…うぅ、私生きてて良かった!!」
は?なにこいつ。全然ヒロインっぽく無いんですけど。あ、名前は前世の記憶で見つけたから合っているか不安だったけれど、シャルロットで合ってたのね。良かった。
床に膝をつけて私を崇めてくるシャルロットに若干引きながらも言葉を紡ぐ。だって名前呼ばれただけで生きてて良かったって…大げさでしょう?
「あの、シャルロットさんはどうしてここに…?」
正気に戻ったのか、シャルロットは顔をあげる。そして、土下座を始める。あれ、全然正気じゃなかったみたいだわ。
「さん付けなんておそれ多い…!私のことはどうぞ呼び捨てでお呼びください!」
え、あの
「あ、出来るならクズ、とか庶民風情、とかの呼び方の方が嬉しいですけど!」
なにこの子、マゾなの?罵られるの大好きなの?ゲームと性格がまるっきり違うんですけど。まさか私がこの世界に来たことでバグったとか?いやでも、これはバグりすぎでしょう…。
「どうしてここに来たか?あっそうでした!私、シルヴィラ様にお願いがあって来たのです」
お願い?まぁ鍵を開けてくれたお礼に何かしたかったし…出来ることならするけど…。シャルロットは目を輝かせたまま両手をひろげた。
「私に壁ドンしてください!!」
は?
いやいやいやいや。女同士は別に嫌いじゃないけど私はノーマルだし…多分。それに両手をひろげた人が壁ドンされてるって聞いたことないし。見たくもないし。ギャグの香りがぷんぷんするもん。
「えっ…と、どうして壁ドンをしてほしいのか説明してほしいのだけれど…」
私は顔をひきつらせて言った。シャルロットは何でも話します、と言って話し始めた。いや、何でもは話さなくていいのよ?必要なことだけで十分だから。
あーあ。誰か鍵を開けて外に連れ出してくれないかしら?
ガチャ
ん?
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「あのー、シルヴィラ様」
はっとして目の前の人物を見る。それは…
「ゲームのヒロイン!?…じゃない、シャルロット!?」
私が昼間のパーティーで言葉攻めにして泣かせた少女だった。ヤバい、思いっきりゲームのヒロインって言っちゃった…。ていうか何でここにいるの。あと全然久しくないから。数時間しか経ってないから。
私のげんなりとした顔に気づいていないのかヒロインは目を輝かせて話す。ま、眩しい…!これがヒロインパワーか!
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は?なにこいつ。全然ヒロインっぽく無いんですけど。あ、名前は前世の記憶で見つけたから合っているか不安だったけれど、シャルロットで合ってたのね。良かった。
床に膝をつけて私を崇めてくるシャルロットに若干引きながらも言葉を紡ぐ。だって名前呼ばれただけで生きてて良かったって…大げさでしょう?
「あの、シャルロットさんはどうしてここに…?」
正気に戻ったのか、シャルロットは顔をあげる。そして、土下座を始める。あれ、全然正気じゃなかったみたいだわ。
「さん付けなんておそれ多い…!私のことはどうぞ呼び捨てでお呼びください!」
え、あの
「あ、出来るならクズ、とか庶民風情、とかの呼び方の方が嬉しいですけど!」
なにこの子、マゾなの?罵られるの大好きなの?ゲームと性格がまるっきり違うんですけど。まさか私がこの世界に来たことでバグったとか?いやでも、これはバグりすぎでしょう…。
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は?
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