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ふたり
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「店長って、本当に色んなお店知ってるんですね」
横浜市内のお洒落なカフェで、カップから口を離してそう言った。
落ち着いた証明の中で、漂うコーヒーの香りが心地良くて、少し気も緩んできたように思う。すわり心地の良いソファに深く座って、向かい合って座る彼の視線を感じていた。
「まあね。どこでも連れてってあげるから、いつでも言ってよ」
そう笑う彼を、さりげなく見てみる。今の今まで、きちんと顔を見たことが無かったと改めて気づかされた。
短く切った髪は明るい茶色に染められていて、どこか遊び人のようにも見える。しかし以前、何故髪を染めているのかと尋ねた時、若白髪が酷くてね、と笑ったのを覚えている。比較的大きな目は垂れていて、優しそうな印象だ。少し厚めの唇に、日に焼けた健康的な肌。顎には髭が蓄えられており、史弥さんとは真逆の印象だ。
また、彼を史弥さんと比較している。罪悪感と共に湧き上がってくる自己嫌悪を無理やりコーヒーで流し込む。
「店長って、どうして結婚しないんですか」
私より十歳年上の彼は、今年で三十四になったはずだ。世間では、そろそろ子供がいてもおかしくない年齢と言えるのだろう。コーヒーカップを静かに置いた彼は、困ったように微笑む。
「葉月ちゃんがそれ聞く?」
その答えの意味がわかった途端、申し訳なさと恥ずかしさで慌てふためき、手に持っていたカップを机に落としてしまった。坂口さんがすぐに店員を呼んで、女性の店員がタオルを持って来てくれた。
「お怪我はないですか?」
にこやかにそう言いながらカップを持ち上げて、店員が机を拭く。渡されたタオルで自分も机を拭こうとするが、それを坂口さんに止められる。
「いいから、足拭きな。少しかかってる。火傷はしてない?」
大丈夫、と答えると別の店員が新しいコーヒーを持って現れた。他の客の注目も浴びて、今すぐここから消えてしまいたいと願った。
やがて店員が去り、辺りにも一応平穏が訪れたかのように思えた。
「平気?」
はい、と頷いて新しいコーヒーを見つめる。
「何か、すみませんでした。店長も恥ずかしかったですよね、私みたいなのと一緒で……」
情けなくて、みっともなくて、泣いてしまいたいと思った。しかし彼は、いつものように優しく笑っている。
「何言ってるの。いつも冷静すぎるくらい葉月ちゃんをあそこまで動揺させられて、ちょっと嬉しいけど」
悪戯に笑う彼が、コーヒーを飲むように進める。大人しくその通りに一口啜り、その苦味と香りに意識を集中させる。
何を言えばいいのかわからずにとうとう黙り込んだ時、ふいに名前を呼ばれた。
「葉月さん?」
この街で私の名前を呼ぶのは三人しかいない。祖母と、坂口さんと、そして―
「史弥さん」
立ち上がろうとしたけれど、またしても注目を浴びそうで、一度浮かせた腰をソファへと沈め直した。私達のテーブルの横に立った史弥さんが、にこやかに挨拶をした。そして少しだけ瞳を細めて、二度咳払いをした。
「お出かけですか」
「えぇ、夕食を取った帰りですよ」
私が答えるよりも早く、坂口さんが答えた。史弥さんはにこりと微笑むと、そうですか、と朗らかに返した。少しだけ、彼が嫉妬してくれたのかもなんて期待をした馬鹿な自分を、心の中で罵る。
「あの、史弥さんは何を……」
落ち込んでいるのを悟られない様に、そして彼に逢えたことで飛び上がりそうな程舞い上がっているのを気付かれない様に、細心の注意を払いながら声をかけた。
「私はここで本を読んでおりました。暗くて、ジャズのミュージックが心地良くて、落ち着く場所ですから」
そう言って、彼は長い前髪から優しい視線を落として、手に持った本をこちらへ向けた。この前うちで購入していった、分厚い本だ。
「調度今読み終わってしまったので、明日にでもお伺いしようと思っていたところです」
そんな、とがっくりと肩を落としてしまう。お待ちしていますよ、と意地悪な視線を私に向けた坂口さんを見て、史弥さんが器用に片方の眉だけを吊り上げた。
「どうかしましたか、葉月さん。私がお店へ行くと、何か不都合があるのでしょうか」
不安そう、と言えばそうも見えるような、そんな表情で史弥さんが私を覗き込む。恥ずかしくて俯きそうになるのを思いとどまり、しっかりと彼の目を見つめた。優しく一度微笑んだ彼は、手を伸ばして私の髪を耳へとかけた。
「あ、あの、不都合なんて、そんなわけないです。ただ、その……」
慌てて弁明でもするかのように話し出した自分が滑稽で、頬が赤くなるのがわかる。坂口さんはソファにもたれかかり、足を組んでいる。明らかに不機嫌だ。
「ただ?」
史弥さんに先を促されて、おずおずと続ける。
「私、明日はお休みなので、店にいないんです。だから……あの……」
唇を噛んで黙り込んだ私に、優しい瞳を向けていた史弥さんがふいに笑った。一度店でも見せてくれたように、ははっと声をだして魅力的に笑って見せた。
「そうでしたか。それでは、日を改めて。そうですね、明後日はお店にいらっしゃいますか?」
こくんと頷くと、彼は満足そうに目を細めた。
「では、明後日にまたお会いできますね」
では、と帰りかけて、彼は一度足を止めた。
「あぁ、それから、店長さん」
まさか自分に声をかけてくるとは思っていなかったのか、坂口さんは「は?」と高い声を出して振り向いた。
「男性がこんな時間まで女性を連れまわすだなんて、感心しませんよ。彼女はあなたの下で働く従業員でしょう。公私混同は、あまり褒められたことではありません」
は? と、さっきとはまるで異なるトーンで坂口さんが怒りを露わにした。その表情は硬く強張っていて、やや後方に立っていた史弥さんを追いかけるように立ち上がると、距離を詰めて小さな声で言い返すように口を開いた。
幸いなことに、周りにちらほらいる客は、この不穏な空気には気付いていない様だ。
「あんた関係ないだろ。葉月が好きでここに俺といるんだ。あんたこそただの客だろ、部外者が勝手な口挟んでくんなよ」
低い声で威嚇でもするかのように吠える坂口さんを止めたくて、しかし立ち上がれば目立ってしまうと、座ったまま身を乗りだして、小声で仲裁に入る。
「店長、落ち着いてください」
坂口さんはこっちを見ようともしないが、代わりに史弥さんが私へ視線を向けた。
「大丈夫ですよ、葉月さん。心配しないで」
それが余計に坂口さんの神経を逆撫でしたようで、盛大に舌打ちをしている。やがて、私達の横にすわる男性二人が、彼らの醸し出すただならぬ空気に感づき、チラチラと視線を送り出した。気が気ではなくていよいよ立ち上がろうとすれば、史弥さんが低く手を上げてそれを止めた。
「これ以上は葉月さんに迷惑がかかります。貴方がご希望であれば、この続きはまた人のいない所でやりましょう。私はいつでも結構ですから。今夜はもう遅い。葉月さんを帰してあげてください」
「あんたが心配する必要はない。俺が一緒にいるんだ」
小さなため息を吐きだした史弥さんは、一度下を向いて顔をそのままに視線をだけを上げて坂口さんを睨むようにして見据えた。
「彼女にとって一番危険なのは、貴方じゃないですか?」
たった一瞬の仕草だったが、それまでの温厚さと相まってか、とても冷たく、恐ろしくも見えた。その表情とは裏腹に、あくまで落ち着き払った声でそう言い、彼は私に顔を向けて微笑んだ。
「おやすみなさい、葉月さん。また明後日にお逢いできるのを、楽しみにしています」
おやすみなさいと返せば、彼はまたにこりと微笑んで頷いた。
横浜市内のお洒落なカフェで、カップから口を離してそう言った。
落ち着いた証明の中で、漂うコーヒーの香りが心地良くて、少し気も緩んできたように思う。すわり心地の良いソファに深く座って、向かい合って座る彼の視線を感じていた。
「まあね。どこでも連れてってあげるから、いつでも言ってよ」
そう笑う彼を、さりげなく見てみる。今の今まで、きちんと顔を見たことが無かったと改めて気づかされた。
短く切った髪は明るい茶色に染められていて、どこか遊び人のようにも見える。しかし以前、何故髪を染めているのかと尋ねた時、若白髪が酷くてね、と笑ったのを覚えている。比較的大きな目は垂れていて、優しそうな印象だ。少し厚めの唇に、日に焼けた健康的な肌。顎には髭が蓄えられており、史弥さんとは真逆の印象だ。
また、彼を史弥さんと比較している。罪悪感と共に湧き上がってくる自己嫌悪を無理やりコーヒーで流し込む。
「店長って、どうして結婚しないんですか」
私より十歳年上の彼は、今年で三十四になったはずだ。世間では、そろそろ子供がいてもおかしくない年齢と言えるのだろう。コーヒーカップを静かに置いた彼は、困ったように微笑む。
「葉月ちゃんがそれ聞く?」
その答えの意味がわかった途端、申し訳なさと恥ずかしさで慌てふためき、手に持っていたカップを机に落としてしまった。坂口さんがすぐに店員を呼んで、女性の店員がタオルを持って来てくれた。
「お怪我はないですか?」
にこやかにそう言いながらカップを持ち上げて、店員が机を拭く。渡されたタオルで自分も机を拭こうとするが、それを坂口さんに止められる。
「いいから、足拭きな。少しかかってる。火傷はしてない?」
大丈夫、と答えると別の店員が新しいコーヒーを持って現れた。他の客の注目も浴びて、今すぐここから消えてしまいたいと願った。
やがて店員が去り、辺りにも一応平穏が訪れたかのように思えた。
「平気?」
はい、と頷いて新しいコーヒーを見つめる。
「何か、すみませんでした。店長も恥ずかしかったですよね、私みたいなのと一緒で……」
情けなくて、みっともなくて、泣いてしまいたいと思った。しかし彼は、いつものように優しく笑っている。
「何言ってるの。いつも冷静すぎるくらい葉月ちゃんをあそこまで動揺させられて、ちょっと嬉しいけど」
悪戯に笑う彼が、コーヒーを飲むように進める。大人しくその通りに一口啜り、その苦味と香りに意識を集中させる。
何を言えばいいのかわからずにとうとう黙り込んだ時、ふいに名前を呼ばれた。
「葉月さん?」
この街で私の名前を呼ぶのは三人しかいない。祖母と、坂口さんと、そして―
「史弥さん」
立ち上がろうとしたけれど、またしても注目を浴びそうで、一度浮かせた腰をソファへと沈め直した。私達のテーブルの横に立った史弥さんが、にこやかに挨拶をした。そして少しだけ瞳を細めて、二度咳払いをした。
「お出かけですか」
「えぇ、夕食を取った帰りですよ」
私が答えるよりも早く、坂口さんが答えた。史弥さんはにこりと微笑むと、そうですか、と朗らかに返した。少しだけ、彼が嫉妬してくれたのかもなんて期待をした馬鹿な自分を、心の中で罵る。
「あの、史弥さんは何を……」
落ち込んでいるのを悟られない様に、そして彼に逢えたことで飛び上がりそうな程舞い上がっているのを気付かれない様に、細心の注意を払いながら声をかけた。
「私はここで本を読んでおりました。暗くて、ジャズのミュージックが心地良くて、落ち着く場所ですから」
そう言って、彼は長い前髪から優しい視線を落として、手に持った本をこちらへ向けた。この前うちで購入していった、分厚い本だ。
「調度今読み終わってしまったので、明日にでもお伺いしようと思っていたところです」
そんな、とがっくりと肩を落としてしまう。お待ちしていますよ、と意地悪な視線を私に向けた坂口さんを見て、史弥さんが器用に片方の眉だけを吊り上げた。
「どうかしましたか、葉月さん。私がお店へ行くと、何か不都合があるのでしょうか」
不安そう、と言えばそうも見えるような、そんな表情で史弥さんが私を覗き込む。恥ずかしくて俯きそうになるのを思いとどまり、しっかりと彼の目を見つめた。優しく一度微笑んだ彼は、手を伸ばして私の髪を耳へとかけた。
「あ、あの、不都合なんて、そんなわけないです。ただ、その……」
慌てて弁明でもするかのように話し出した自分が滑稽で、頬が赤くなるのがわかる。坂口さんはソファにもたれかかり、足を組んでいる。明らかに不機嫌だ。
「ただ?」
史弥さんに先を促されて、おずおずと続ける。
「私、明日はお休みなので、店にいないんです。だから……あの……」
唇を噛んで黙り込んだ私に、優しい瞳を向けていた史弥さんがふいに笑った。一度店でも見せてくれたように、ははっと声をだして魅力的に笑って見せた。
「そうでしたか。それでは、日を改めて。そうですね、明後日はお店にいらっしゃいますか?」
こくんと頷くと、彼は満足そうに目を細めた。
「では、明後日にまたお会いできますね」
では、と帰りかけて、彼は一度足を止めた。
「あぁ、それから、店長さん」
まさか自分に声をかけてくるとは思っていなかったのか、坂口さんは「は?」と高い声を出して振り向いた。
「男性がこんな時間まで女性を連れまわすだなんて、感心しませんよ。彼女はあなたの下で働く従業員でしょう。公私混同は、あまり褒められたことではありません」
は? と、さっきとはまるで異なるトーンで坂口さんが怒りを露わにした。その表情は硬く強張っていて、やや後方に立っていた史弥さんを追いかけるように立ち上がると、距離を詰めて小さな声で言い返すように口を開いた。
幸いなことに、周りにちらほらいる客は、この不穏な空気には気付いていない様だ。
「あんた関係ないだろ。葉月が好きでここに俺といるんだ。あんたこそただの客だろ、部外者が勝手な口挟んでくんなよ」
低い声で威嚇でもするかのように吠える坂口さんを止めたくて、しかし立ち上がれば目立ってしまうと、座ったまま身を乗りだして、小声で仲裁に入る。
「店長、落ち着いてください」
坂口さんはこっちを見ようともしないが、代わりに史弥さんが私へ視線を向けた。
「大丈夫ですよ、葉月さん。心配しないで」
それが余計に坂口さんの神経を逆撫でしたようで、盛大に舌打ちをしている。やがて、私達の横にすわる男性二人が、彼らの醸し出すただならぬ空気に感づき、チラチラと視線を送り出した。気が気ではなくていよいよ立ち上がろうとすれば、史弥さんが低く手を上げてそれを止めた。
「これ以上は葉月さんに迷惑がかかります。貴方がご希望であれば、この続きはまた人のいない所でやりましょう。私はいつでも結構ですから。今夜はもう遅い。葉月さんを帰してあげてください」
「あんたが心配する必要はない。俺が一緒にいるんだ」
小さなため息を吐きだした史弥さんは、一度下を向いて顔をそのままに視線をだけを上げて坂口さんを睨むようにして見据えた。
「彼女にとって一番危険なのは、貴方じゃないですか?」
たった一瞬の仕草だったが、それまでの温厚さと相まってか、とても冷たく、恐ろしくも見えた。その表情とは裏腹に、あくまで落ち着き払った声でそう言い、彼は私に顔を向けて微笑んだ。
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