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一歩
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夢を見ていた。暖かい部屋で、私は両親と共に過ごしていた。両親の傍らでは祖母がにこにこと笑っている。腕にはふわふわのミルクを抱き、嬉しそうに頬を摺り寄せてくる姿に頬が緩む。
ずっとこのまま、ここにいられたらいいのに。
そう思っていた。これが夢であることはわかっている。この幸せは、とうの昔に壊れてしまったのだから。もう二度と戻れない、眩しい光景だ。
それを思い知らせるかのように、優しい光景がグニャリと歪んで形を変えていく。必死に腕を伸ばすのに、その頼りない指先で掴めるものなど何一つなかった。腕に抱いていたはずの暖かいミルクも、気付けば跡形もなく消えてしまっていた。
「お願い、置いて行かないで」
涙が零れて、自分の口から言葉が漏れたのだと気付く。
目を開ければ、真っ白な景色が視界に浮かんだ。どこもかしこも白い。自宅ではない事は確かだ。ここがどこなのか、と考えるよりも先に、横から声が届く。
「片瀬さん」
首を曲げてそちらを見れば、石丸さんが険しい顔をして身を乗り出した。少しも表情を緩めないまま、彼は口を開く。
「気が付いたか。気分は?」
ぐるりと辺りを見渡すと、ここが病室であることが気付いた。
「祖母は、どこに? それに、史弥さんも……」
彼の姿が見当たらなくて、気になって尋ねた。私が悲鳴を挙げたことを、彼はどう思っただろう。怖くないと言ったばかりだったのに、傷付けてしまっただろうか。
石丸さんは少し考える様な素振りを見せた後、いつもより少しだけ優しい声で話し出した。
「御祖母様の話をする前に、有馬の話をしようか? もし君が望むなら、御祖母様の話をする時にはあいつに傍に居て貰えばいい。もちろん、君が彼に逢いたくないと言えば、俺はそれを尊重しよう」
「そんな、逢いたくないだなんて……。私、史弥さんに謝らないと……」
大きなため息が私の言葉を遮った。驚いて話すのを止めれば、彼がその続きを引き取った。
「謝る必要なんてない。あいつもちゃんとわかってるよ。君は本当に、あいつの事が好きなんだな。例えあいつが、吸血鬼だとしても?」
正直、突然のことに気持ちと頭がバラバラになってしまったような感覚だった。もちろん史弥さんのことは誰よりも好きだし、今この瞬間も彼に逢いたいと思っているくらいだ。例え彼がヴァンパイアだとしても、その気持ちに変わりはない。
しかし、ヴァンパイアを恐れる気持ちは私の心の奥深くに根付いていて、それを消し去ることなど到底できそうもない。あの男の顔が今でも瞼の裏に焼き付いて離れない。そして何故彼は、史弥さんと同じ目の色をしていたのか……。
いくら考えても答えなど見つかりそうもなく、ただ今は自分の気持ちに素直に従う事にした。
「はい。史弥さんは、帰ってしまいましたか?」
いくらか表情を和らげた石丸さんが、首を横に振った。
「いや、あいつは病室の前にいるよ。君が目を覚ました時に、近くに居たら怖がるだろうと言ってね」
一体どんな気持ちでそんな言葉を言わせてしまったのだろうと考えると、心が酷く痛んだ。
「すぐに呼んでくるよ。ただその前に、少しだけ話しをしても構わないかい」
構わないと頷くと、彼は一度礼を言って話を続けた。
「俺が初めてあいつと会ったのは、この仕事に就いて少ししてからだった。あいつはまだ小説家としてデビューはしていなかったけれど、憧れてはいたんだろうな。俺はてっきり、モデルか俳優にでもなるんだろうと思っていた」
確かに、あの容姿ならどちらも文句なくこなしてしまうだろう。モデルのようにビシッとポーズを決める彼を想像して、何故か少し恥ずかしくなった。
「あいつは大学を卒業する少し前で、今よりも随分と……そうだな、やんちゃだった」
彼の含ませた言い方が気になって眉をひそめると、彼もそれに気付いて頷いた。表情は昔を懐かしむような、どこか暖かみを帯びた笑みを浮かべていた。
「街で派手に喧嘩をしたあいつを、俺が連行したんだよ」
まさか彼が……とあんぐりと口を開ける私に構わず、彼は話を続ける。
「喧嘩の相手も吸血鬼だったから、お互いにそんな大きな怪我はなかったのが幸いだったな。しかし通行人の通報で駆け付けた警官から、俺に連絡が入ったんだよ」
「どうして石丸さんに?」
その場に駆け付けた警官がいたのなら、その警官が連行すればよかったのに、と思ったのだ。私の疑問に、彼はやはり軽く微笑んだまま答える。
「暴れて手に負えない、って連絡が来たんだよ。駆けつけたのは不幸にも人間の警官だったからね。喧嘩してた相手は大人しくパトカーに乗り込んだそうだけど、史弥がそいつらを弄ぶようにして逃げ回ったらしい」
今の彼しか知らない私は、警官相手におちょくるような行動を取る姿も、街中で警察を呼ばれるほど喧嘩をする姿も想像ができなかった。いつも穏やかな彼に、こんな過去があるとは思ってもみなかった。
「石丸さんは、史弥さんを捕まえられたんですね」
何気なく言った言葉に、彼は困ったように笑う。
「警察だからね。若さだけのひよっこには負けないさ」
堅物だとばかり思っていた彼の印象が、かなり柔らかくなったように感じていた。顔をしかめていない彼を見るのは、初めてかもしれない。
「あいつは、自分が吸血鬼であることに苦しんでいた。吸血鬼など滅びるべきだと、本気でそう言っていたよ」
「そんな……。どうしてそんな悲しいことを……」
私の言葉を聞いて、彼は驚いた表情を浮かべた。目を大きく開いて私を見つめた後、ふとその表情を和らげる。
「あいつの傍に君がいて、本当によかった。もちろん、逆もまた然り」
彼の言葉の意図するところが分からなくて顔をしかめたが、それ以上言及することはしなかった。彼もまた、それ以上その話題に触れようとはしなかった。
「あいつも複雑な過去を背負っていてね。ただ、それは俺から話すことではないから。とにかく、初めて会った頃のあいつはどうしようもない若者だった。怒りと悲しみだけがあいつを突き動かして、今のあいつからじゃ想像もできないような目付きだった」
彼の言う通り、私が思い描けるのは穏やかに微笑む史弥さんだけだ。
「あいつは、俺が警官として働いている事に驚いていたよ。吸血鬼が、あぁ、そう言えば当時からあいつはヴァンパイアと言っていたな」
そう言って、彼は少し笑った。
「吸血鬼である俺が、ヒトと同じように働いているのが信じられなかったようだ。それで、少しずつだけど俺と話してくれるようになった。同じ吸血鬼だったからか、それともあいつの悲しい目がそうさせたのかはわからないけど、とにかく俺はあいつを放っておけなかった」
どこか遠くを見ていた彼の視線が、素早く私に戻された。射抜く様な鋭い瞳に、思わず目を逸らしてしまう。
「どうして、私にそんな話を?」
「あいつに頼まれたんだよ」
え? と驚いて顔を上げれば、やはり彼の鋭い視線に固まってしまう。
「過去を知ってもまだ、あいつが怖くないと言えるかどうか、それを確認してくれと。あいつは多分、起きてすぐの君が有馬を怖がらないだろうとわかっていたんだね。ただそれが後々、君を更に気付付け事にならないように、今話す事にしたんだろう」
石丸さんはグッと身体を乗り出して、真っ直ぐ私を見ている。
「片瀬さん、今の話を聞いてもまだ、あいつが怖くないと言い切れる?」
その質問の答えに、迷いがないと言えば嘘になる。今でもヴァンパイアは怖いし、出来れば関わりたくないと言うのが本音だ。
私はしっかりと彼の目を見て、首を振った。
「ヴァンパイアは、今でも怖いです。でも……それは、全てのヴァンパイアに当てはまるわけじゃないって、石丸さんが教えてくださいました。史弥さんの事は、怖くないです。人生で初めて、好きになった人ですから」
何故か、涙が一つ頬へ零れ落ちた。
石丸さんは未だかつて見せたことが無いような笑顔で頷くと、大きくて厚みのある手を私の頭に乗せた。
「そうか。あいつも、さぞ喜んでることだろう」
「喜んでるって……?」
彼は今病室の外にいると言ったはずだ。なら、今までの会話は聞こえていない。私が彼についてどう答えたかなんて知る由もないのに、と不思議に思う。するとするすると病室の扉が滑らかに開き、そこからやや気まずそうに、しかしいつもと同じく穏やかに笑う史弥さんが入ってきた。その表情から、私が何と答えたのか知っていることは明らかだった。混乱する私に、席を立った石丸さんの代わりに椅子に座り込んだ史弥さんが目を合わせる。
「俺達は耳がいいんだよ。葉月が思っているよりも、ずっとね」
眉尻を下げて笑う彼を見て、顔が赤くなっていくのがわかった。彼は戸惑いがちに伸ばした右手で私の手を握ると、優しい声で語ってくれる。
「ありがとう。さっき葉月が言ってくれた言葉は、今まで生きてきた中で、一番嬉しいものだよ」
ずっとこのまま、ここにいられたらいいのに。
そう思っていた。これが夢であることはわかっている。この幸せは、とうの昔に壊れてしまったのだから。もう二度と戻れない、眩しい光景だ。
それを思い知らせるかのように、優しい光景がグニャリと歪んで形を変えていく。必死に腕を伸ばすのに、その頼りない指先で掴めるものなど何一つなかった。腕に抱いていたはずの暖かいミルクも、気付けば跡形もなく消えてしまっていた。
「お願い、置いて行かないで」
涙が零れて、自分の口から言葉が漏れたのだと気付く。
目を開ければ、真っ白な景色が視界に浮かんだ。どこもかしこも白い。自宅ではない事は確かだ。ここがどこなのか、と考えるよりも先に、横から声が届く。
「片瀬さん」
首を曲げてそちらを見れば、石丸さんが険しい顔をして身を乗り出した。少しも表情を緩めないまま、彼は口を開く。
「気が付いたか。気分は?」
ぐるりと辺りを見渡すと、ここが病室であることが気付いた。
「祖母は、どこに? それに、史弥さんも……」
彼の姿が見当たらなくて、気になって尋ねた。私が悲鳴を挙げたことを、彼はどう思っただろう。怖くないと言ったばかりだったのに、傷付けてしまっただろうか。
石丸さんは少し考える様な素振りを見せた後、いつもより少しだけ優しい声で話し出した。
「御祖母様の話をする前に、有馬の話をしようか? もし君が望むなら、御祖母様の話をする時にはあいつに傍に居て貰えばいい。もちろん、君が彼に逢いたくないと言えば、俺はそれを尊重しよう」
「そんな、逢いたくないだなんて……。私、史弥さんに謝らないと……」
大きなため息が私の言葉を遮った。驚いて話すのを止めれば、彼がその続きを引き取った。
「謝る必要なんてない。あいつもちゃんとわかってるよ。君は本当に、あいつの事が好きなんだな。例えあいつが、吸血鬼だとしても?」
正直、突然のことに気持ちと頭がバラバラになってしまったような感覚だった。もちろん史弥さんのことは誰よりも好きだし、今この瞬間も彼に逢いたいと思っているくらいだ。例え彼がヴァンパイアだとしても、その気持ちに変わりはない。
しかし、ヴァンパイアを恐れる気持ちは私の心の奥深くに根付いていて、それを消し去ることなど到底できそうもない。あの男の顔が今でも瞼の裏に焼き付いて離れない。そして何故彼は、史弥さんと同じ目の色をしていたのか……。
いくら考えても答えなど見つかりそうもなく、ただ今は自分の気持ちに素直に従う事にした。
「はい。史弥さんは、帰ってしまいましたか?」
いくらか表情を和らげた石丸さんが、首を横に振った。
「いや、あいつは病室の前にいるよ。君が目を覚ました時に、近くに居たら怖がるだろうと言ってね」
一体どんな気持ちでそんな言葉を言わせてしまったのだろうと考えると、心が酷く痛んだ。
「すぐに呼んでくるよ。ただその前に、少しだけ話しをしても構わないかい」
構わないと頷くと、彼は一度礼を言って話を続けた。
「俺が初めてあいつと会ったのは、この仕事に就いて少ししてからだった。あいつはまだ小説家としてデビューはしていなかったけれど、憧れてはいたんだろうな。俺はてっきり、モデルか俳優にでもなるんだろうと思っていた」
確かに、あの容姿ならどちらも文句なくこなしてしまうだろう。モデルのようにビシッとポーズを決める彼を想像して、何故か少し恥ずかしくなった。
「あいつは大学を卒業する少し前で、今よりも随分と……そうだな、やんちゃだった」
彼の含ませた言い方が気になって眉をひそめると、彼もそれに気付いて頷いた。表情は昔を懐かしむような、どこか暖かみを帯びた笑みを浮かべていた。
「街で派手に喧嘩をしたあいつを、俺が連行したんだよ」
まさか彼が……とあんぐりと口を開ける私に構わず、彼は話を続ける。
「喧嘩の相手も吸血鬼だったから、お互いにそんな大きな怪我はなかったのが幸いだったな。しかし通行人の通報で駆け付けた警官から、俺に連絡が入ったんだよ」
「どうして石丸さんに?」
その場に駆け付けた警官がいたのなら、その警官が連行すればよかったのに、と思ったのだ。私の疑問に、彼はやはり軽く微笑んだまま答える。
「暴れて手に負えない、って連絡が来たんだよ。駆けつけたのは不幸にも人間の警官だったからね。喧嘩してた相手は大人しくパトカーに乗り込んだそうだけど、史弥がそいつらを弄ぶようにして逃げ回ったらしい」
今の彼しか知らない私は、警官相手におちょくるような行動を取る姿も、街中で警察を呼ばれるほど喧嘩をする姿も想像ができなかった。いつも穏やかな彼に、こんな過去があるとは思ってもみなかった。
「石丸さんは、史弥さんを捕まえられたんですね」
何気なく言った言葉に、彼は困ったように笑う。
「警察だからね。若さだけのひよっこには負けないさ」
堅物だとばかり思っていた彼の印象が、かなり柔らかくなったように感じていた。顔をしかめていない彼を見るのは、初めてかもしれない。
「あいつは、自分が吸血鬼であることに苦しんでいた。吸血鬼など滅びるべきだと、本気でそう言っていたよ」
「そんな……。どうしてそんな悲しいことを……」
私の言葉を聞いて、彼は驚いた表情を浮かべた。目を大きく開いて私を見つめた後、ふとその表情を和らげる。
「あいつの傍に君がいて、本当によかった。もちろん、逆もまた然り」
彼の言葉の意図するところが分からなくて顔をしかめたが、それ以上言及することはしなかった。彼もまた、それ以上その話題に触れようとはしなかった。
「あいつも複雑な過去を背負っていてね。ただ、それは俺から話すことではないから。とにかく、初めて会った頃のあいつはどうしようもない若者だった。怒りと悲しみだけがあいつを突き動かして、今のあいつからじゃ想像もできないような目付きだった」
彼の言う通り、私が思い描けるのは穏やかに微笑む史弥さんだけだ。
「あいつは、俺が警官として働いている事に驚いていたよ。吸血鬼が、あぁ、そう言えば当時からあいつはヴァンパイアと言っていたな」
そう言って、彼は少し笑った。
「吸血鬼である俺が、ヒトと同じように働いているのが信じられなかったようだ。それで、少しずつだけど俺と話してくれるようになった。同じ吸血鬼だったからか、それともあいつの悲しい目がそうさせたのかはわからないけど、とにかく俺はあいつを放っておけなかった」
どこか遠くを見ていた彼の視線が、素早く私に戻された。射抜く様な鋭い瞳に、思わず目を逸らしてしまう。
「どうして、私にそんな話を?」
「あいつに頼まれたんだよ」
え? と驚いて顔を上げれば、やはり彼の鋭い視線に固まってしまう。
「過去を知ってもまだ、あいつが怖くないと言えるかどうか、それを確認してくれと。あいつは多分、起きてすぐの君が有馬を怖がらないだろうとわかっていたんだね。ただそれが後々、君を更に気付付け事にならないように、今話す事にしたんだろう」
石丸さんはグッと身体を乗り出して、真っ直ぐ私を見ている。
「片瀬さん、今の話を聞いてもまだ、あいつが怖くないと言い切れる?」
その質問の答えに、迷いがないと言えば嘘になる。今でもヴァンパイアは怖いし、出来れば関わりたくないと言うのが本音だ。
私はしっかりと彼の目を見て、首を振った。
「ヴァンパイアは、今でも怖いです。でも……それは、全てのヴァンパイアに当てはまるわけじゃないって、石丸さんが教えてくださいました。史弥さんの事は、怖くないです。人生で初めて、好きになった人ですから」
何故か、涙が一つ頬へ零れ落ちた。
石丸さんは未だかつて見せたことが無いような笑顔で頷くと、大きくて厚みのある手を私の頭に乗せた。
「そうか。あいつも、さぞ喜んでることだろう」
「喜んでるって……?」
彼は今病室の外にいると言ったはずだ。なら、今までの会話は聞こえていない。私が彼についてどう答えたかなんて知る由もないのに、と不思議に思う。するとするすると病室の扉が滑らかに開き、そこからやや気まずそうに、しかしいつもと同じく穏やかに笑う史弥さんが入ってきた。その表情から、私が何と答えたのか知っていることは明らかだった。混乱する私に、席を立った石丸さんの代わりに椅子に座り込んだ史弥さんが目を合わせる。
「俺達は耳がいいんだよ。葉月が思っているよりも、ずっとね」
眉尻を下げて笑う彼を見て、顔が赤くなっていくのがわかった。彼は戸惑いがちに伸ばした右手で私の手を握ると、優しい声で語ってくれる。
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