機械仕掛けの無能力者

angelica

文字の大きさ
2 / 5

第2話決闘

しおりを挟む
まず初めに動いたのは利雄だった。
2丁の銃剣が火を吹いた。
だが、その弾丸は葉月の魔力障壁に遮られ、高い金属音のような音を起てた。
「そんな玉何発打ったて当たらないわよ!」
「うるせぇ!」
利雄は銃剣で牽制しながら距離をどんどん詰めて行った。
「馬鹿の一つ覚えね、銃がダメなら接近戦なんて、3流ね。」
走ってくる利雄に魔法障壁を出しながらそのまま魔力弾《バレット》放つ。
利雄は1度走行をやめ《バレット》を回避した。
「詠唱なしで魔法を使い、さらに魔法障壁との同時進行なんてやっぱ推薦入学者はすげぇな」
利雄は素直に葉月を賞賛した。魔力障壁や《バレット》を無詠唱で使えるのはベテランの魔法使いなどで、魔法の同時進行なんてそうそうできる人はいない。
「これくらい朝飯前よ」
そう言いながら葉月は魔法障壁を張ったまま《バレット》を連発してくる。
「ちょこまか動いて、逃げ足だけはいいのね、いいわ、少しだけ私の魔法見せてあげる」
そう言うと葉月は天に手をかかげ詠唱をし始めた。
その間利雄は攻撃をしなかった。今攻撃しても彼女の集中を乱すことは出来ないと分かっていたからだ。その間利雄は銃剣の魔力弾倉を抜き新しいのと取り換えた。
「汝 我が問いに答え   我に偉大なる力と大いなる加護をもたらせ 《アルバトロン》」
突然の轟音と発光が葉月を包み込んだ。
光が収まると不思議なオーラを纏った葉月が現れた。普通は魔力そのものは魔力を目に集中させなければ決して見ることができないが魔力もたない利雄が見えるということは相当の濃さの魔力が彼女の体から放出されているのが容易に判断できた。
魔術にも色々な種類があり、召喚魔法、精霊魔法、死霊術、属性魔法などが存在する。
葉月が今行ったのは召喚魔法で契約した幻獣や英雄、魔物などと魔力結合《リンク》を行い体にその力を宿したのだ。
《リンク》により自分の体に契約したものを宿せば自分の属性のものとは異なる魔法を使えたり、その契約したものの固有魔法までも使えるようになる。
「おいおい、《リンク》できんのかよ!」
「これは少しレベル高いけど、まー推薦入学者ならできて当然よねー」
「エンプティでも勝てるってここで証明してやる、」
また、銃剣で牽制をしながら近ずき銃剣の第2のトリガーを押しながら通常トリガーを引き大きく振りかぶった。
すると、銃剣の剣が光剣となり、リーチが10倍以上にも伸びた。
「切り裂け!光剣の一閃《ミロクレアス・ソード》」
これは銃剣《ミロク》の固有魔法で、魔力弾倉の魔力のみを使えって出せる魔法だ。これならば魔力を持たない利雄でも使うことが出来る。
葉月の魔法障壁とぶつかり合い、激しい撃鉄音を出した。
すると、葉月の魔法障壁にヒビが入った。
「私の魔法障壁にヒビ入れるヤツなんて久しぶりだわ、いいわ前言撤回、あなた二流認定してあげるわ、よかったわね、うふふふふ」
口元に手を当てお上品に笑った。
そして、葉月は利雄に向けて手をかざした。
「《バレット》」
葉月が魔法名を述べると先程とは比べ物にならないほどの大きさと速さの《バレット》が放たれた。
初見の《バレット》とは全く違ったので利雄に《バレット》がヒットしてしまった。
爆発とともに吹き飛ばされた利雄。銃剣も落としてしまった。体操服も破けて半裸の状態になってします。直撃した所からは何か皮膚が割れて黒いものが見えていた。
「あら、《バレット》すら避けられないなんて!せっかく3流認定してあげたのに、また3流になっちゃうわよ?」
ふざけたように笑いながら葉月は言った。
あまり使いたくはなかったが仕方が無いと思い、利雄は頭の中で何かのリミッターを外した。全て解放するのではなく右腕のみを解放した。
すると、利雄の右腕の皮膚にはヒビが入っていった。そして、皮膚が砕け落ち黒い腕があらわになった。
「それがあなたの正体ってわけね。早くかかってきなさい、このままだと準備運動適度の戦いで終わってしまうわ?」
「あぁ、見せてやるよ、俺の本当の戦い方を!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

「帰ったら、結婚しよう」と言った幼馴染みの勇者は、私ではなく王女と結婚するようです

しーしび
恋愛
「結婚しよう」 アリーチェにそう約束したアリーチェの幼馴染みで勇者のルッツ。 しかし、彼は旅の途中、激しい戦闘の中でアリーチェの記憶を失ってしまう。 それでも、アリーチェはルッツに会いたくて魔王討伐を果たした彼の帰還を祝う席に忍び込むも、そこでは彼と王女の婚約が発表されていた・・・

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした

セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。 牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。 裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。

何かと「ひどいわ」とうるさい伯爵令嬢は

だましだまし
ファンタジー
何でもかんでも「ひどいわ」とうるさい伯爵令嬢にその取り巻きの侯爵令息。 私、男爵令嬢ライラの従妹で親友の子爵令嬢ルフィナはそんな二人にしょうちゅう絡まれ楽しい学園生活は段々とつまらなくなっていった。 そのまま卒業と思いきや…? 「ひどいわ」ばっかり言ってるからよ(笑) 全10話+エピローグとなります。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

処理中です...