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健太
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俺の名は、坂本健太。
神戸の大学の2回生。21歳やけど。
今は夏休みを利用して、ボランティア活動に参加してる。
瓦礫の撤去や仮設住宅の清掃、地元住民の話し相手になるなど、内容はいろいろ。
俺が3つの時に阪神・淡路大震災があった。
俺はあんまり覚えてないけど、家族は多くのボランティアに助けられたらしい。
小さい頃から、誰彼と言わず聞かされてきた。
そやから、俺もいつか誰かの力になりたいと思ってた。
東北で大きい地震があった時は、受験の追い込みやった。
浪人生であとがなかったから、とりあえず寄付だけで済ませた。
去年は大学の1回生で覚えることが多かった。
なんとか、短期のボランティアに数回行けた。
今年は、やっと腰を据えてボランティアができる!
それでこの街に来た。
最初、ここで慣れんかったんが、海が東にあること。
神戸っ子は「海側=南」やから、
(海は東、海は東…)
って頭の中で繰り返して作業してた。
作業も慣れへんかって、最初は色々迷惑をかけた。
最近やっと慣れてきて、街を探検できるようになった。
そんなとき見つけたのが「海音」。
(静かやな…やってんのかな)
「すいません、お店やってますか?」
店の中にいた女の人が頷いてくれた。
(ええ感じの店やけど…だんまりか…)
「カフェラテ、お願いします」
女性がコーヒーを入れ始める。
(へぇ。若いのに、見事やな)
すべての作業が洗練されて無駄がない。
俺は引き込まれるように、彼女の所作を見ていた。
(けど、なんやな…、なんか、完璧すぎるちゅうか…壁があんなぁ…)
「あの、お姉さんって、いつもそんなに無口なんですか?」
あ、口が勝手にしゃべってしもた…。
彼女は一瞬、こっち向いたけど、再びコーヒーカップに視線を戻した。
(やってしもた。無礼者やわな…)
ちょっと苦笑いして、明日の予定を確認するのにスマホに目を落とした。
そのあと、運ばれてきたカフェラテに、ちょっとビビった。
きめ細かな泡がめっちゃきれいで、香りが豊潤。
「ありがとう」
飲むまでにも期待が高まってたけど、飲んで驚いた。
「うわ、めっちゃうまい‼ 神戸でもこんなうまいのんに当たったことがない‼」
思わず声が出た。
神戸でも老舗から話題の店まで大概の店に通ってきた。
けど、遜色ない。いや、個人的には上や。
こんなところで、こんな幸せに当たるとは!
「はぁ~、おいしい!」
そうも言ったけど、彼女はなんの反応も示さんかった。
ええわい。
けど、それから、ほぼ毎日のように「潮音」に通ってる。
神戸の大学の2回生。21歳やけど。
今は夏休みを利用して、ボランティア活動に参加してる。
瓦礫の撤去や仮設住宅の清掃、地元住民の話し相手になるなど、内容はいろいろ。
俺が3つの時に阪神・淡路大震災があった。
俺はあんまり覚えてないけど、家族は多くのボランティアに助けられたらしい。
小さい頃から、誰彼と言わず聞かされてきた。
そやから、俺もいつか誰かの力になりたいと思ってた。
東北で大きい地震があった時は、受験の追い込みやった。
浪人生であとがなかったから、とりあえず寄付だけで済ませた。
去年は大学の1回生で覚えることが多かった。
なんとか、短期のボランティアに数回行けた。
今年は、やっと腰を据えてボランティアができる!
それでこの街に来た。
最初、ここで慣れんかったんが、海が東にあること。
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って頭の中で繰り返して作業してた。
作業も慣れへんかって、最初は色々迷惑をかけた。
最近やっと慣れてきて、街を探検できるようになった。
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(静かやな…やってんのかな)
「すいません、お店やってますか?」
店の中にいた女の人が頷いてくれた。
(ええ感じの店やけど…だんまりか…)
「カフェラテ、お願いします」
女性がコーヒーを入れ始める。
(へぇ。若いのに、見事やな)
すべての作業が洗練されて無駄がない。
俺は引き込まれるように、彼女の所作を見ていた。
(けど、なんやな…、なんか、完璧すぎるちゅうか…壁があんなぁ…)
「あの、お姉さんって、いつもそんなに無口なんですか?」
あ、口が勝手にしゃべってしもた…。
彼女は一瞬、こっち向いたけど、再びコーヒーカップに視線を戻した。
(やってしもた。無礼者やわな…)
ちょっと苦笑いして、明日の予定を確認するのにスマホに目を落とした。
そのあと、運ばれてきたカフェラテに、ちょっとビビった。
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けど、遜色ない。いや、個人的には上や。
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