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†迫り来る闇†
権限の利用
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それは逆を言えば、自分を崇め、信頼しているからこそ取れる言動なのだろう。
…ならば、必要最低限の情報を仕入れるため、こちらから訊かねばならないことも、あらかた決まっている。
だが、それにも前置きは必要だ。
万一、偽りの情報を得てしまったら、こちらは誤った状況のまま、動くことになってしまう。
…それだけは避けたい。
「…フェンネル、それにカイネル」
何事か考えたらしいカミュの呼びかけに、フェンネルは目を見開き、カイネルは、先程のフェンネルの言葉が効いているのか、びくりと立ち竦んだ。
そんな彼らの反応にはお構いなしに、カミュは話を続けた。
「よく聞け。…俺が本当に皇子であると言うなら、お前たちは俺の言う事を聞かなければならないのか?」
「はい。…我々や、あの世界の住人にとって、カミュ様とサヴァイス様の命令は絶対です」
「ああ。それは間違いないね」
フェンネルとカイネルが、ほぼ同時に答える。
しかし、カイネルの返答を聞いたフェンネルは、かしずいていた箇所から、突然立ち上がった。
「…カイネル、お前は我々の立場を理解しているだろう?
カミュ様に話しかける際に普通に話す愚か者は、六魔将の中でも、お前くらいのものだぞ」
このフェンネルのきつい咎めに、カイネルは軽く頭を掻いた。
「…分かったから、そう愚か者呼ばわりしないでくれないか? フェンネル」
「ついでに、その訳も分からない演技もやめたらどうだ。
…お前は、魔力の使えないカミュ様の力が、どれ程のものなのか探りたかった。だから、殺されることになるのも厭わず、カミュ様を挑発した… そうだろう?」
「ふ…、さすがはフェンネルだ。そこまでお見通しか」
降参したように肩を竦めると、カイネルは、先程とはがらりと口調を変えて、改めてカミュへと話しかけた。
「と、言うわけだ。…済まなかったな、カミュ様」
「!だからその尊大な口調はやめろと…」
フェンネルが再びカイネルを制し、窘めようとした時、カミュがそれに割って入った。
「俺を試そうとしたというのか…? ふざけるな、貴様っ!」
怒りにまみれたカミュの声に、六魔将の二人は、まるで雷に打たれたように立ち竦んだ。
「カミュ…様?」
「…お前ら二人がどういった真意を持って、俺と接触しようとするのかなど、知りたくもない。
だが、記憶がないがため、それにいちいち躍らされる俺の身にもなれ…」
「!カミュ様…」
「カイネル、お前は俺の能力を測りたいのだろう? ならば、幾らでも測るがいい。
…殺されても構わないのであればな」
最後の一言は、恐ろしい程冷たく言い放って、カミュはカイネルを見据えた。
その、皇家の者が持つ、特有の雰囲気に呑まれて、カイネルが思わず息を呑むと、さすがにこの状況を黙認するはずのないフェンネルが、焦ったように間に入った。
「カイネル、今回の件は、どう考えても先走ったお前が悪い。カミュ様がお怒りになるのも当然だ。
…カミュ様、お怒りはごもっともです。それはよく理解しておりますが、今回だけは…私に免じて、カイネルを許しては頂けないでしょうか?」
「……」
カミュは、視線をカイネルに向けたまま、何事か考え込んでいる。
それにフェンネルは、横目で、すっかり固まっているカイネルを窺い、もうひとつ付け加えた。
「…カイネル、何を呆けている。早くカミュ様に謝罪しろ」
「!」
はっと我に返ったカイネルが、慌てて言葉を探すのを見て、カミュは何故か、先程見せた冷たさを抑えた。
「…、もういい。フェンネルの申し出通り、今回だけは大目に見よう。ただし二度はない。それは肝に銘じておけ」
「!はい…」
…この時、カイネルは感じていた。
記憶を失っていても、さすがに生まれながらの、あの世界の『皇子』であると。
現に、彼の言動は、彼の父親にそっくりだ。
何故、力を測ろうなどとしたのだろう。
勝負するまでもなく、器で既に負けているのに。
「…だが…、そうだな。…カイネル、お前にはひとつ、罰を与える」
「えっ…!?」
さすがにカイネルは体を強張らせ、そんな彼を、フェンネルはまるで警戒するように見た。
それを察したカミュは、まず、その緊張をほぐすべく、話を繋いだ。
「そんなに気を張るな。…お前が予想しているほど、大した事じゃない」
「…それは…?」
それでも恐る恐る、カイネルは尋ねた。するとカミュは、将臣と唯香がいる家の方へと、目を走らせた。
「今、俺は、この家の住人に世話になっている。…そこでだ。
カイネル、フェンネル。お前たち二人には、この家に住む者たちを、外敵から守って貰いたい」
「えっ!?」
これに眉を顰めたのは、カイネルではなく、何故か意外にも、フェンネルの方だった。
「か、カミュ様…、我々に、人間を護れと仰るのですか?」
「聞こえなかったのか?」
「!いえ…、しかし…」
「嫌なら、この話は振り出しだ」
カミュは、わざと口数を少なくし、彼らの決断を急がせた。
程なくして、カミュの思惑通り、根負けしたようにフェンネルが頷く。
「些か不本意ではありますが…、カミュ様の御命令には従いましょう」
「お前はどうなんだ? カイネル」
「…幾ら演技とはいえ、色々やらかした俺には、今さら選択肢なんて無いですよ。カミュ様のいう事に従います」
フェンネルにやり込められた成果は、彼の話し方にも表れていた。
しかし、こんな彼らの反応を目の当たりにして、さすがに気になったらしいカミュが問うた。
「…カイネル」
「何でしょうか、カミュ様」
「お前が先程、俺を挑発するために言っていた言葉…
あれは本心か?」
「どの部分のことを言ってるんです?」
「“人間は餌”…の部分だ」
カミュの問いに、六魔将の二人は、思わず顔を見合わせた。
しかし、訊ねられていることから、カイネルの方が口を開く。
「…そうですね。まあ…人間だって、その気になれば食べられる生き物を、ペットとして飼っているくらいですから…
餌にあたるかどうかは、その人間次第だと考えますね」
そう答えると、カイネルは服のポケットからハンカチを取り出し、口元と手を拭いた。
それをくるくると丸めて、片手で軽く握ると、一瞬のうちにそれは美しい薔薇へと姿を変えた。
それを胸のポケットに刺しながら、カイネルはカミュへ訊ねた。
「こんな答えでいいでしょうか?」
「ああ。…フェンネル、お前はどう思う?」
「…、人間ですか」
つと、フェンネルは、その瞳の影に、わずかながらも嫌悪感を見せた。
「全ての人間がそうだとは言い切れませんが…
浅ましく、愚かで、欲深い者が多いようですね」
「…手厳しい意見だな。だが、俺が今まで接した二人…
お前たちに護るように指示した輩は、恐らくそれらには一切、該当しない人間だ。そんな人間らしくない“人間”を、傍で見るのも一興なのではないか?」
「確かに…面白そうではありますね」
カミュの言葉に、カイネルはすぐさま乗り、賛同した。
それに、フェンネルも不承不承ではあるが、頷いた。
「カミュ様が、そうまで仰るのであれば…、その二人の本質を、じっくりと見極めさせていただきます」
「ああ」
カミュは頷くと、件の二人のいる家を軽く一瞥し、六魔将の二人に背を向けた。
「…そんなことを話している間に、早速、敵意を持つ輩が現れたようだ。二人とも、後は任せたぞ」
「お任せ下さい」
フェンネルが恭しく頭を下げたのを、気配で感じたカミュは、ふと気付くと、もうひとつだけ付け加えた。
「…それと、戦いは静かにやれ」
「えっ?」
カイネルが怪訝そうに眉根を寄せる。それにカミュはこう答えた。
「人間の中には、この時間、既に寝ている者もいるからな」
「…かしこまりました、カミュ様」
…ならば、必要最低限の情報を仕入れるため、こちらから訊かねばならないことも、あらかた決まっている。
だが、それにも前置きは必要だ。
万一、偽りの情報を得てしまったら、こちらは誤った状況のまま、動くことになってしまう。
…それだけは避けたい。
「…フェンネル、それにカイネル」
何事か考えたらしいカミュの呼びかけに、フェンネルは目を見開き、カイネルは、先程のフェンネルの言葉が効いているのか、びくりと立ち竦んだ。
そんな彼らの反応にはお構いなしに、カミュは話を続けた。
「よく聞け。…俺が本当に皇子であると言うなら、お前たちは俺の言う事を聞かなければならないのか?」
「はい。…我々や、あの世界の住人にとって、カミュ様とサヴァイス様の命令は絶対です」
「ああ。それは間違いないね」
フェンネルとカイネルが、ほぼ同時に答える。
しかし、カイネルの返答を聞いたフェンネルは、かしずいていた箇所から、突然立ち上がった。
「…カイネル、お前は我々の立場を理解しているだろう?
カミュ様に話しかける際に普通に話す愚か者は、六魔将の中でも、お前くらいのものだぞ」
このフェンネルのきつい咎めに、カイネルは軽く頭を掻いた。
「…分かったから、そう愚か者呼ばわりしないでくれないか? フェンネル」
「ついでに、その訳も分からない演技もやめたらどうだ。
…お前は、魔力の使えないカミュ様の力が、どれ程のものなのか探りたかった。だから、殺されることになるのも厭わず、カミュ様を挑発した… そうだろう?」
「ふ…、さすがはフェンネルだ。そこまでお見通しか」
降参したように肩を竦めると、カイネルは、先程とはがらりと口調を変えて、改めてカミュへと話しかけた。
「と、言うわけだ。…済まなかったな、カミュ様」
「!だからその尊大な口調はやめろと…」
フェンネルが再びカイネルを制し、窘めようとした時、カミュがそれに割って入った。
「俺を試そうとしたというのか…? ふざけるな、貴様っ!」
怒りにまみれたカミュの声に、六魔将の二人は、まるで雷に打たれたように立ち竦んだ。
「カミュ…様?」
「…お前ら二人がどういった真意を持って、俺と接触しようとするのかなど、知りたくもない。
だが、記憶がないがため、それにいちいち躍らされる俺の身にもなれ…」
「!カミュ様…」
「カイネル、お前は俺の能力を測りたいのだろう? ならば、幾らでも測るがいい。
…殺されても構わないのであればな」
最後の一言は、恐ろしい程冷たく言い放って、カミュはカイネルを見据えた。
その、皇家の者が持つ、特有の雰囲気に呑まれて、カイネルが思わず息を呑むと、さすがにこの状況を黙認するはずのないフェンネルが、焦ったように間に入った。
「カイネル、今回の件は、どう考えても先走ったお前が悪い。カミュ様がお怒りになるのも当然だ。
…カミュ様、お怒りはごもっともです。それはよく理解しておりますが、今回だけは…私に免じて、カイネルを許しては頂けないでしょうか?」
「……」
カミュは、視線をカイネルに向けたまま、何事か考え込んでいる。
それにフェンネルは、横目で、すっかり固まっているカイネルを窺い、もうひとつ付け加えた。
「…カイネル、何を呆けている。早くカミュ様に謝罪しろ」
「!」
はっと我に返ったカイネルが、慌てて言葉を探すのを見て、カミュは何故か、先程見せた冷たさを抑えた。
「…、もういい。フェンネルの申し出通り、今回だけは大目に見よう。ただし二度はない。それは肝に銘じておけ」
「!はい…」
…この時、カイネルは感じていた。
記憶を失っていても、さすがに生まれながらの、あの世界の『皇子』であると。
現に、彼の言動は、彼の父親にそっくりだ。
何故、力を測ろうなどとしたのだろう。
勝負するまでもなく、器で既に負けているのに。
「…だが…、そうだな。…カイネル、お前にはひとつ、罰を与える」
「えっ…!?」
さすがにカイネルは体を強張らせ、そんな彼を、フェンネルはまるで警戒するように見た。
それを察したカミュは、まず、その緊張をほぐすべく、話を繋いだ。
「そんなに気を張るな。…お前が予想しているほど、大した事じゃない」
「…それは…?」
それでも恐る恐る、カイネルは尋ねた。するとカミュは、将臣と唯香がいる家の方へと、目を走らせた。
「今、俺は、この家の住人に世話になっている。…そこでだ。
カイネル、フェンネル。お前たち二人には、この家に住む者たちを、外敵から守って貰いたい」
「えっ!?」
これに眉を顰めたのは、カイネルではなく、何故か意外にも、フェンネルの方だった。
「か、カミュ様…、我々に、人間を護れと仰るのですか?」
「聞こえなかったのか?」
「!いえ…、しかし…」
「嫌なら、この話は振り出しだ」
カミュは、わざと口数を少なくし、彼らの決断を急がせた。
程なくして、カミュの思惑通り、根負けしたようにフェンネルが頷く。
「些か不本意ではありますが…、カミュ様の御命令には従いましょう」
「お前はどうなんだ? カイネル」
「…幾ら演技とはいえ、色々やらかした俺には、今さら選択肢なんて無いですよ。カミュ様のいう事に従います」
フェンネルにやり込められた成果は、彼の話し方にも表れていた。
しかし、こんな彼らの反応を目の当たりにして、さすがに気になったらしいカミュが問うた。
「…カイネル」
「何でしょうか、カミュ様」
「お前が先程、俺を挑発するために言っていた言葉…
あれは本心か?」
「どの部分のことを言ってるんです?」
「“人間は餌”…の部分だ」
カミュの問いに、六魔将の二人は、思わず顔を見合わせた。
しかし、訊ねられていることから、カイネルの方が口を開く。
「…そうですね。まあ…人間だって、その気になれば食べられる生き物を、ペットとして飼っているくらいですから…
餌にあたるかどうかは、その人間次第だと考えますね」
そう答えると、カイネルは服のポケットからハンカチを取り出し、口元と手を拭いた。
それをくるくると丸めて、片手で軽く握ると、一瞬のうちにそれは美しい薔薇へと姿を変えた。
それを胸のポケットに刺しながら、カイネルはカミュへ訊ねた。
「こんな答えでいいでしょうか?」
「ああ。…フェンネル、お前はどう思う?」
「…、人間ですか」
つと、フェンネルは、その瞳の影に、わずかながらも嫌悪感を見せた。
「全ての人間がそうだとは言い切れませんが…
浅ましく、愚かで、欲深い者が多いようですね」
「…手厳しい意見だな。だが、俺が今まで接した二人…
お前たちに護るように指示した輩は、恐らくそれらには一切、該当しない人間だ。そんな人間らしくない“人間”を、傍で見るのも一興なのではないか?」
「確かに…面白そうではありますね」
カミュの言葉に、カイネルはすぐさま乗り、賛同した。
それに、フェンネルも不承不承ではあるが、頷いた。
「カミュ様が、そうまで仰るのであれば…、その二人の本質を、じっくりと見極めさせていただきます」
「ああ」
カミュは頷くと、件の二人のいる家を軽く一瞥し、六魔将の二人に背を向けた。
「…そんなことを話している間に、早速、敵意を持つ輩が現れたようだ。二人とも、後は任せたぞ」
「お任せ下さい」
フェンネルが恭しく頭を下げたのを、気配で感じたカミュは、ふと気付くと、もうひとつだけ付け加えた。
「…それと、戦いは静かにやれ」
「えっ?」
カイネルが怪訝そうに眉根を寄せる。それにカミュはこう答えた。
「人間の中には、この時間、既に寝ている者もいるからな」
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