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†迫り来る闇†
二人の思惑(六魔将視点)
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──カミュが家の中へ戻ったと同時、カイネルとフェンネルは、蝙蝠に似た、たくさんの異形の者に襲われた。
それを一瞬のうちに叩き伏せ、闇の魔力で跡形もなく葬る。
それがひと段落つくと、カイネルは懐から、徐に煙草を取り出した。
…血のような味のする、特殊な煙草を。
それを見咎めたフェンネルが、溜め息混じりに呟く。
「まだ吸っていたのか、そんなもの」
「…ああ」
カイネルは煙草に火をつけた。
血を反映するような、紅い煙草の煙が、ゆっくりと立ち上りながら空気を染めていく。
それをぼんやりと見上げながら、カイネルは自らが引っかかっていたことを口にした。
「…なあ、フェンネル」
「お前の言いたいことは分かっている」
フェンネルは、邪魔な前髪を耳沿いに流すと、言葉通り、カイネルの心境をそのまま告げた。
「あれは…本当にカミュ様なのかということだろう?」
「…さすがに読んでいるな」
カイネルは、フェンネルの方へ向き直り、吸い込んだ煙草の煙を、斜め下に吹き流した。
「母上であるライザ様以外の人間を、あれ程までに拒絶し、深く憎んでいたカミュ様とは…まるで別人だ。
あれは…本当に記憶を無くしたが上でだけのことなのか?」
「その点は、俺も確かに腑に落ちない。幾ら記憶を無くしたとはいえ、カミュ様の仰っていることは、以前とはまるで正反対だ…」
「しかし、今はそれがカミュ様の御意志なんだろう? …なら、配下である俺たちは、以前のカミュ様の考えはどうあれ、今のカミュ様のお言葉に従うべきなんだろうな」
カイネルが、苦々しい表情で煙草を口にする。
吸い込んだ煙が、表情に反映してか、ひどく苦く感じられた。
「そうだな。だが、あのカミュ様から、よもや人間風情を護れとの命令が下されるとは、俺は夢にも思わなかったが」
「…そういえば、あの科白で分かったが、お前の人間嫌い…
まだ治ってなかったんだな」
カイネルが、やれやれと溜め息をつく。
それに、フェンネルは不快な意志を露にした。
「別に、治る必要もないだろう」
「偏屈だな。…だからこそカミュ様は、あんな命令を下したとは考えられないか?」
「…何だと?」
フェンネルが、さも意外そうにカイネルを見る。
その稀有な反応を見たカイネルは、紅の煙を昇らせる煙草を、自らの指の間に放置した。
「…お前が人間嫌いだということは、あの答えではっきり分かるだろう?
つまり、人間嫌いと分かっているお前に、あえてその人間を護らせるのは、カミュ様も無意識のうちに、自らに関わる人間たちを、お前に認識して…というよりは、認めて貰いたいからだ」
「この家の者が、そうであると?」
「ああ。…でなければ、幾ら記憶を無くしたとはいえ、あのカミュ様が、わざわざあんな命令を下すと思うか?」
「…それもそうだな」
フェンネルは、あっさりと納得し、カミュが姿を消した方へと目を向けた。
「…ともかく、サヴァイス様の命令もある。カミュ様の命令と重複していることから考えても、当分は、あの家でのカミュ様の生活を見守る必要がありそうだな」
「ああ。…そして、それに敵意を持つ者は全て叩き潰す…か。悪くないな」
カイネルは、火をつけたばかりの煙草を地面に落とし、足で擦り潰した。
自らの言葉を反復し、事態を楽しむかのように笑う。
「悪くない。…これは久々に楽しめそうだ」
…一方、件の二人と別れ、先程の部屋に戻ったカミュを、色々な意味で待ちかまえていたのは、言うまでもなく、将臣だった。
彼は窓際に立って、氷さながらに冷たい瞳で外の様子を窺っていたが、カミュが戻って来たことに気付くと、その瞳の冷たさを少し和らげ、代わりに全てを見透かしたかのような光を浮かせると、カミュに声をかけた。
「…どうやら、あなたの用件は済んだようだな」
「ああ」
将臣を相手に、隠し立てをするだけ無駄だと判断したカミュは、すぐさま白状した。
そして、先程まで自分が座っていた椅子まで、ゆっくりと歩を進める。
…だが。
「…?」
ここで、カミュは奇妙なことに気が付いた。
…先程、将臣が用意してくれたはずの、テーブルの上の食事が、全くといっていいほど冷めていないのだ。
メインディッシュはもとより、間を置いてしまえば冷めやすいスープ類に至るまで、どれをとっても、湯気がまだ目に見えるほどの温かさだ。
自分が外に出てから、今までの時間の経過からしても、どう考えてもスープだけは確実に冷めているはずだ。
新しいものと取り替えたにしては、野菜などの配置が前のものと全く同一であるし、例え温め直したにしても、これだけの数の温料理を、全て一度に温め、しかも自分が戻ってくる時間に合わせて、全く同じに配置することなど、出来るわけがない。
…だが、だとすると、以上のことから考えられるのは…
「…将臣」
「何だ?」
将臣は、まるでこれから質問される事を予測しているかのように、口元に不敵な笑みを浮かべている。
それを見て、カミュは確信を強めた。
「お前…、まさか」
「隠していたつもりはない。…あなたが知らなかっただけのことだ」
将臣は淀みなく、極めて整然と答えた。
しかし、それを聞いたカミュの方は、何だか釈然としない。
「お前の言う事は、至極もっともだ。だが…」
「…あなたに話しておかなかったのがまずかったのか?」
将臣が、さらりと返答する。それに感情を誘導されたカミュは、自分でも場違いだと分かっている指摘を、あからさまにしてしまった。
「話す話さない以前に、お前…、そろそろ俺のことを、あなた呼ばわりするのは止めろ」
「じゃあ、初対面の相手をどう呼べと? いきなり呼び捨てでもしろというのか?」
「さすがにそれは極端だが…どのみち俺は、既にお前を呼び捨てにしている。だから、お前もそうすればいい」
「馬鹿を言うな」
えらく真剣な面持ちで、将臣はきっぱりと否定した。
「気分的にも、そう簡単にはいかない」
「本人が構わないと言っているんだから、別にいいだろう?」
「……」
このままでは、話の決着など、つきはしないと判断した将臣は、諦めたように息をついた。
「…分かった。“カミュ”でいいのか?」
「ああ」
カミュが頷くと、将臣は続いて口を開いた。
「なら、“カミュ”…、その旨、フェンネルなどの配下にも伝えておいてくれ。
奴らの怒りを買うことなど何ともないが、いきなり首をはねられるのだけはごめんだからな」
「…フェンネルあたりならやりかねないな。了解した」
それを聞くと、将臣は自分の席に戻り、再び腰を落ち着けると、カミュに告げた。
「血しか取っていないのなら、貧血も当然だな。…得る気になれば、他の栄養素も取れないことはないんだろう?」
「ああ。生きるだけなら血だけでも充分だが、やはりそれだけでは体力までは維持できない」
「ならば、ここにある料理…どれでも好きなものを食べてくれ。先程は遠慮していた所もあるようだが、もはや遠慮はいらないだろう」
「…お前がそう言うのであれば、有難くいただこう」
カミュは、将臣にあまり気遣いをさせないためにも、フォークを取ると、徐に、目の前にあった前菜を口にした。
記憶を無くしていても、さすがに皇子というだけのことはあり、テーブルマナーは完璧の一言だ。
その様子を見ていた将臣は、満足そうに頷くと、自分もフォークを手に取った。
…食事を続けながら、カミュは将臣に、先程から自分が気になっていたことを尋ねた。
「…将臣、唯香とお前は、何故これ程までに俺に好意的なんだ?」
「好意的?」
この問いに将臣は、食べていた手を止めた。
カミュは頷き、先を続ける。
「ああ。普通なら、こんな何処の者ともつかない馬の骨に、ここまでしないだろう?」
「……」
「それがお前たちは、そんな俺を家に招き入れただけではなく、ここに好きなだけ滞在しろという…
何故なんだ?」
それを一瞬のうちに叩き伏せ、闇の魔力で跡形もなく葬る。
それがひと段落つくと、カイネルは懐から、徐に煙草を取り出した。
…血のような味のする、特殊な煙草を。
それを見咎めたフェンネルが、溜め息混じりに呟く。
「まだ吸っていたのか、そんなもの」
「…ああ」
カイネルは煙草に火をつけた。
血を反映するような、紅い煙草の煙が、ゆっくりと立ち上りながら空気を染めていく。
それをぼんやりと見上げながら、カイネルは自らが引っかかっていたことを口にした。
「…なあ、フェンネル」
「お前の言いたいことは分かっている」
フェンネルは、邪魔な前髪を耳沿いに流すと、言葉通り、カイネルの心境をそのまま告げた。
「あれは…本当にカミュ様なのかということだろう?」
「…さすがに読んでいるな」
カイネルは、フェンネルの方へ向き直り、吸い込んだ煙草の煙を、斜め下に吹き流した。
「母上であるライザ様以外の人間を、あれ程までに拒絶し、深く憎んでいたカミュ様とは…まるで別人だ。
あれは…本当に記憶を無くしたが上でだけのことなのか?」
「その点は、俺も確かに腑に落ちない。幾ら記憶を無くしたとはいえ、カミュ様の仰っていることは、以前とはまるで正反対だ…」
「しかし、今はそれがカミュ様の御意志なんだろう? …なら、配下である俺たちは、以前のカミュ様の考えはどうあれ、今のカミュ様のお言葉に従うべきなんだろうな」
カイネルが、苦々しい表情で煙草を口にする。
吸い込んだ煙が、表情に反映してか、ひどく苦く感じられた。
「そうだな。だが、あのカミュ様から、よもや人間風情を護れとの命令が下されるとは、俺は夢にも思わなかったが」
「…そういえば、あの科白で分かったが、お前の人間嫌い…
まだ治ってなかったんだな」
カイネルが、やれやれと溜め息をつく。
それに、フェンネルは不快な意志を露にした。
「別に、治る必要もないだろう」
「偏屈だな。…だからこそカミュ様は、あんな命令を下したとは考えられないか?」
「…何だと?」
フェンネルが、さも意外そうにカイネルを見る。
その稀有な反応を見たカイネルは、紅の煙を昇らせる煙草を、自らの指の間に放置した。
「…お前が人間嫌いだということは、あの答えではっきり分かるだろう?
つまり、人間嫌いと分かっているお前に、あえてその人間を護らせるのは、カミュ様も無意識のうちに、自らに関わる人間たちを、お前に認識して…というよりは、認めて貰いたいからだ」
「この家の者が、そうであると?」
「ああ。…でなければ、幾ら記憶を無くしたとはいえ、あのカミュ様が、わざわざあんな命令を下すと思うか?」
「…それもそうだな」
フェンネルは、あっさりと納得し、カミュが姿を消した方へと目を向けた。
「…ともかく、サヴァイス様の命令もある。カミュ様の命令と重複していることから考えても、当分は、あの家でのカミュ様の生活を見守る必要がありそうだな」
「ああ。…そして、それに敵意を持つ者は全て叩き潰す…か。悪くないな」
カイネルは、火をつけたばかりの煙草を地面に落とし、足で擦り潰した。
自らの言葉を反復し、事態を楽しむかのように笑う。
「悪くない。…これは久々に楽しめそうだ」
…一方、件の二人と別れ、先程の部屋に戻ったカミュを、色々な意味で待ちかまえていたのは、言うまでもなく、将臣だった。
彼は窓際に立って、氷さながらに冷たい瞳で外の様子を窺っていたが、カミュが戻って来たことに気付くと、その瞳の冷たさを少し和らげ、代わりに全てを見透かしたかのような光を浮かせると、カミュに声をかけた。
「…どうやら、あなたの用件は済んだようだな」
「ああ」
将臣を相手に、隠し立てをするだけ無駄だと判断したカミュは、すぐさま白状した。
そして、先程まで自分が座っていた椅子まで、ゆっくりと歩を進める。
…だが。
「…?」
ここで、カミュは奇妙なことに気が付いた。
…先程、将臣が用意してくれたはずの、テーブルの上の食事が、全くといっていいほど冷めていないのだ。
メインディッシュはもとより、間を置いてしまえば冷めやすいスープ類に至るまで、どれをとっても、湯気がまだ目に見えるほどの温かさだ。
自分が外に出てから、今までの時間の経過からしても、どう考えてもスープだけは確実に冷めているはずだ。
新しいものと取り替えたにしては、野菜などの配置が前のものと全く同一であるし、例え温め直したにしても、これだけの数の温料理を、全て一度に温め、しかも自分が戻ってくる時間に合わせて、全く同じに配置することなど、出来るわけがない。
…だが、だとすると、以上のことから考えられるのは…
「…将臣」
「何だ?」
将臣は、まるでこれから質問される事を予測しているかのように、口元に不敵な笑みを浮かべている。
それを見て、カミュは確信を強めた。
「お前…、まさか」
「隠していたつもりはない。…あなたが知らなかっただけのことだ」
将臣は淀みなく、極めて整然と答えた。
しかし、それを聞いたカミュの方は、何だか釈然としない。
「お前の言う事は、至極もっともだ。だが…」
「…あなたに話しておかなかったのがまずかったのか?」
将臣が、さらりと返答する。それに感情を誘導されたカミュは、自分でも場違いだと分かっている指摘を、あからさまにしてしまった。
「話す話さない以前に、お前…、そろそろ俺のことを、あなた呼ばわりするのは止めろ」
「じゃあ、初対面の相手をどう呼べと? いきなり呼び捨てでもしろというのか?」
「さすがにそれは極端だが…どのみち俺は、既にお前を呼び捨てにしている。だから、お前もそうすればいい」
「馬鹿を言うな」
えらく真剣な面持ちで、将臣はきっぱりと否定した。
「気分的にも、そう簡単にはいかない」
「本人が構わないと言っているんだから、別にいいだろう?」
「……」
このままでは、話の決着など、つきはしないと判断した将臣は、諦めたように息をついた。
「…分かった。“カミュ”でいいのか?」
「ああ」
カミュが頷くと、将臣は続いて口を開いた。
「なら、“カミュ”…、その旨、フェンネルなどの配下にも伝えておいてくれ。
奴らの怒りを買うことなど何ともないが、いきなり首をはねられるのだけはごめんだからな」
「…フェンネルあたりならやりかねないな。了解した」
それを聞くと、将臣は自分の席に戻り、再び腰を落ち着けると、カミュに告げた。
「血しか取っていないのなら、貧血も当然だな。…得る気になれば、他の栄養素も取れないことはないんだろう?」
「ああ。生きるだけなら血だけでも充分だが、やはりそれだけでは体力までは維持できない」
「ならば、ここにある料理…どれでも好きなものを食べてくれ。先程は遠慮していた所もあるようだが、もはや遠慮はいらないだろう」
「…お前がそう言うのであれば、有難くいただこう」
カミュは、将臣にあまり気遣いをさせないためにも、フォークを取ると、徐に、目の前にあった前菜を口にした。
記憶を無くしていても、さすがに皇子というだけのことはあり、テーブルマナーは完璧の一言だ。
その様子を見ていた将臣は、満足そうに頷くと、自分もフォークを手に取った。
…食事を続けながら、カミュは将臣に、先程から自分が気になっていたことを尋ねた。
「…将臣、唯香とお前は、何故これ程までに俺に好意的なんだ?」
「好意的?」
この問いに将臣は、食べていた手を止めた。
カミュは頷き、先を続ける。
「ああ。普通なら、こんな何処の者ともつかない馬の骨に、ここまでしないだろう?」
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何故なんだ?」
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