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†禍月の誘い†
感情と本能の否定
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その蒼が、怒りに彩られて、至高の宝石のように強い色を帯びる。
しかし、それと同等、いやそれ以上に、強い熱を含んだ紫の瞳を息子に向けたカミュの声は、それとは対極に、ひどく冷たかった。
「…当然だ。お前などが俺の息子であるものか」
「!な…」
怒りに任せて、父親ではないと断言したものの…
実質的に母親から、実の父親であると判明した青年の口から、はっきりとした拒絶の言葉が出て、累世は惑わずにはいられなかった。
そんな累世を相手に、カミュは、まるで他人と話しているかのように呟いた。
「あれだけの暴言を吐いておいて、今更何を怯むことがある?
…先程の貴様の言葉は、単なるひとつの事実だ。
お前は俺の息子などではない。それ故にお前には用はないが…
お前の母は必要だ」
「…唯香を…、どうすると…」
累世がいつものように、母親である唯香をそう呼ぶと、カミュのこめかみがわずかに動いた。
「その呼び方はすぐにやめろ。不愉快だ」
「…あんたになんか指図される謂れはない」
互いに痛恨とも言えるやり取りの中、累世は、僅かに顔をしかめて立ち上がった。
するとカミュは、無感情な瞳で累世を一瞥し、ゆっくりと唯香の側に近寄った。
唯香はそれに怯え、逃げるかと思いきや、微かに震えながら、黙ってその場で何かを待つような仕草をした。
「!? 唯香…」
累世が我知らず、声を洩らした。
…何故、逃げないのだろう。
こんな父親から。
…逃げて当然なのに。
それほど…扱いは酷いのに。
何故、唯香は逃げない?
…累世が焦燥感を露にしたのを見て、カミュは唯香の耳元で、冷たく囁いた。
「…あれは随分と母親思いだな。
だからか? 血を吸われるところを見せたくないというのは」
「!お、お願い! 累世には…、累世にだけは…言わないで!」
唯香は、いつになく感情を高ぶらせると、カミュの腕を掴み、必死に懇願した。
その目には、僅かながら、涙が滲んでいる。
しかし、カミュはそれを振り切ると、そのまま唯香の首元に口づけた。
「!嫌っ…」
これから何をされるのか悟り、唯香の目から涙が溢れる。
それに気付いた累世が、カミュを制止するよりも早く、そのカミュの白い牙が、唯香の首元に食い込んだ。
「!…」
それを察した唯香は、絶望のあまり、崩れ落ちそうになった。
そんな唯香を、カミュはしっかりとその腕に抱きながら、静かにその血を口にする。
「!? …な…」
累世は、術もなく立ち竦んでいた。
…確かに、自分の両親ならば、相手を求めるのはおかしくない。
当然、このような行為も不自然ではないのだが…
…それなら何故、父親の喉は上下している?
…母親に口づけたまま…
“一体何を得、その体に取り込んでいる…!?”
「!…まさか…」
あることに気付いて、累世の顔色が蒼白になる。
…父親のことについて訊ねた時…
母親は、父親のことを、ひとつの世界の皇子だと言っていた。
あの時は、皇子という突飛な単語に気を取られ、深く考えないままに一笑に付したが…
真に考えなければならなかったのは、“皇子”ではなく、その“世界”の方だったのではないか。
…そうだ、あの時に気付くべきだったのだ。
“ひとつの世界の皇子”ということは、今更ながら、父親は明らかにこの世界の住人ではないということだ。
つまり、体の作りが、こちらの世界の人間と異なっていてもおかしくはない。
確かに、おかしくはないが…
…父親が求め、口にし、得ているものは…
それは…!
「!…ゆ、唯香の…血を…飲んでいるのか…!?」
その事実が示す、自分が知り得る単語は…
他でもない。
“吸血鬼”。
「!…いやだ…」
その意味が、そしてそれが示す現実が頭をよぎった時…
累世は、支えるものを求めるかのように、意図せず後退りをしていた。
「…こんなの…嘘だ…」
その表情には、酷い怯えが浮かび、その形の良い唇が、心情に合わせるように戦慄く。
それと同時に、累世の背が壁についた。
そのわずかな衝撃にも、累世はびくりと震える。
…しかしその目は、その意志に反して、父親であるカミュへと釘付けになっていた。
自らの父親であるはずのカミュ。
彼は切なげに目を閉じ、狂おしいまでの衝動を自らの牙に潜ませ…
熱を帯びて、微かに赤みを増した唇で、唯香の全てを貪っていた。
その様は、魔に属するはずの吸血行為でありながら、ひどく気高く…
神に捧げる、何かの儀式のようにも見えた。
しかし、その時…
唯香の目から、涙がとめどなく溢れたのを見た累世は、愕然としていた中にも、ようやく自らを取り戻した。
「!…やめろ…、唯香を離せ!」
壁から離れ、カミュを引き離そうと、その手を取ろうとする。
しかし、累世が恐怖している最中に、既に吸血行為は済んでいたらしく、カミュは長い睫をあげ、憂いを帯びた目で累世を見た。
「そう呼ぶなと言ったのが分からないか…? 身の程知らずが」
魔力によって、牙などについていた全ての血液を消失させ、低い声で呟いたカミュに、累世はそれでもまだ少しの恐れを抱きながら叫んだ。
「俺が母親をどう呼ぼうと、それは俺たちの間だけでの問題だろう! お前には関係ない!」
「…、口の利き方を知らないようだな」
半ば軽蔑されるかのように見下され、とりつく島もないカミュに…
累世は先程までの恐怖など、どこかに吹き飛ぶほどに苛立った。
…怒りという感情全てに声を委ねて叫んだそれには、自らの父親に対しての、かつての思慕や憧憬が、跡形もなく消え失せるほどの…
息子としての、深い悲しみと絶望が込められていた。
「!お前なんか、ただの化け物だろう!
俺の父親は人間なんだ! …化け物のお前なんかじゃない!」
累世は、自らの体に流れる血を呪うかのように、カミュを拒絶し…
間接的に自らをも貶め、何かから突き放すように蔑んでいた。
…それほど、父親が吸血鬼である事実は、累世にとって衝撃的だった。
「!…累世…」
唯香が、何故か怒ったような、それでいて戸惑ったような表情をする。
するとカミュは、唯香の側から離れ、凍てつくような目を累世に向けた。
「化け物…? 結構だ。下らない人間共などに当てはめられるよりは、余程いい…」
「!」
…累世は歯を軋ませた。
このカミュの言葉から判断するに、父親は人間の価値を、こちらが拒み恐れ忌む…、それよりも以下のものと位置づけている。
…つまり…
彼は“とことんまで人間を忌み嫌っている”。
「…ふん、だが本当に滑稽なことだ…」
カミュが不意に、その瞳に謀を溶け込ませた。
言われている意味が分からず、累世が眉を顰めると同時、その言葉は情け容赦もなく放たれた。
「…双子であるというのに、どうしてこうも違うのか…」
「…な…、に…?」
累世は、いったんは呆けたような表情をしたが、その意味を悟るや否や、驚きでその蒼の目を大きく見開いた。
…その心臓が異常な程、早く脈打つ。
「…ふ…“双子”だと? 俺がか?」
「ああ。…唯香から聞いていなかったのか?」
壮絶なまでに残虐な、それでいて天使さながらの美しい笑みを、その端正な顔に貼り付けて、カミュは先を続けた。
「お前にはライセという名の兄がいる。そしてそのライセこそが…俺の子でもある」
「…!?」
…この時の累世の脳は、突然与えられた情報に混乱し、同時に困惑した。
…自分に…兄がいる?
そして、その兄こそが…父親の息子…
!?
“兄こそが”…!?
ならば、自分は?
…自分は…違うのか…!?
母親の言葉が真実なら、認めたくはないが…、自分はこの、目の前にいる青年の血を強く引いている【息子】のはずだ。
しかし、彼の言葉を聞く限りでは、父親はそのライセという名の兄のみを肯定し、認めているような節がある。
いや、それ以前に…
「兄!? ライセだって!? そんな奴がいるのか!?」
しかし、それと同等、いやそれ以上に、強い熱を含んだ紫の瞳を息子に向けたカミュの声は、それとは対極に、ひどく冷たかった。
「…当然だ。お前などが俺の息子であるものか」
「!な…」
怒りに任せて、父親ではないと断言したものの…
実質的に母親から、実の父親であると判明した青年の口から、はっきりとした拒絶の言葉が出て、累世は惑わずにはいられなかった。
そんな累世を相手に、カミュは、まるで他人と話しているかのように呟いた。
「あれだけの暴言を吐いておいて、今更何を怯むことがある?
…先程の貴様の言葉は、単なるひとつの事実だ。
お前は俺の息子などではない。それ故にお前には用はないが…
お前の母は必要だ」
「…唯香を…、どうすると…」
累世がいつものように、母親である唯香をそう呼ぶと、カミュのこめかみがわずかに動いた。
「その呼び方はすぐにやめろ。不愉快だ」
「…あんたになんか指図される謂れはない」
互いに痛恨とも言えるやり取りの中、累世は、僅かに顔をしかめて立ち上がった。
するとカミュは、無感情な瞳で累世を一瞥し、ゆっくりと唯香の側に近寄った。
唯香はそれに怯え、逃げるかと思いきや、微かに震えながら、黙ってその場で何かを待つような仕草をした。
「!? 唯香…」
累世が我知らず、声を洩らした。
…何故、逃げないのだろう。
こんな父親から。
…逃げて当然なのに。
それほど…扱いは酷いのに。
何故、唯香は逃げない?
…累世が焦燥感を露にしたのを見て、カミュは唯香の耳元で、冷たく囁いた。
「…あれは随分と母親思いだな。
だからか? 血を吸われるところを見せたくないというのは」
「!お、お願い! 累世には…、累世にだけは…言わないで!」
唯香は、いつになく感情を高ぶらせると、カミュの腕を掴み、必死に懇願した。
その目には、僅かながら、涙が滲んでいる。
しかし、カミュはそれを振り切ると、そのまま唯香の首元に口づけた。
「!嫌っ…」
これから何をされるのか悟り、唯香の目から涙が溢れる。
それに気付いた累世が、カミュを制止するよりも早く、そのカミュの白い牙が、唯香の首元に食い込んだ。
「!…」
それを察した唯香は、絶望のあまり、崩れ落ちそうになった。
そんな唯香を、カミュはしっかりとその腕に抱きながら、静かにその血を口にする。
「!? …な…」
累世は、術もなく立ち竦んでいた。
…確かに、自分の両親ならば、相手を求めるのはおかしくない。
当然、このような行為も不自然ではないのだが…
…それなら何故、父親の喉は上下している?
…母親に口づけたまま…
“一体何を得、その体に取り込んでいる…!?”
「!…まさか…」
あることに気付いて、累世の顔色が蒼白になる。
…父親のことについて訊ねた時…
母親は、父親のことを、ひとつの世界の皇子だと言っていた。
あの時は、皇子という突飛な単語に気を取られ、深く考えないままに一笑に付したが…
真に考えなければならなかったのは、“皇子”ではなく、その“世界”の方だったのではないか。
…そうだ、あの時に気付くべきだったのだ。
“ひとつの世界の皇子”ということは、今更ながら、父親は明らかにこの世界の住人ではないということだ。
つまり、体の作りが、こちらの世界の人間と異なっていてもおかしくはない。
確かに、おかしくはないが…
…父親が求め、口にし、得ているものは…
それは…!
「!…ゆ、唯香の…血を…飲んでいるのか…!?」
その事実が示す、自分が知り得る単語は…
他でもない。
“吸血鬼”。
「!…いやだ…」
その意味が、そしてそれが示す現実が頭をよぎった時…
累世は、支えるものを求めるかのように、意図せず後退りをしていた。
「…こんなの…嘘だ…」
その表情には、酷い怯えが浮かび、その形の良い唇が、心情に合わせるように戦慄く。
それと同時に、累世の背が壁についた。
そのわずかな衝撃にも、累世はびくりと震える。
…しかしその目は、その意志に反して、父親であるカミュへと釘付けになっていた。
自らの父親であるはずのカミュ。
彼は切なげに目を閉じ、狂おしいまでの衝動を自らの牙に潜ませ…
熱を帯びて、微かに赤みを増した唇で、唯香の全てを貪っていた。
その様は、魔に属するはずの吸血行為でありながら、ひどく気高く…
神に捧げる、何かの儀式のようにも見えた。
しかし、その時…
唯香の目から、涙がとめどなく溢れたのを見た累世は、愕然としていた中にも、ようやく自らを取り戻した。
「!…やめろ…、唯香を離せ!」
壁から離れ、カミュを引き離そうと、その手を取ろうとする。
しかし、累世が恐怖している最中に、既に吸血行為は済んでいたらしく、カミュは長い睫をあげ、憂いを帯びた目で累世を見た。
「そう呼ぶなと言ったのが分からないか…? 身の程知らずが」
魔力によって、牙などについていた全ての血液を消失させ、低い声で呟いたカミュに、累世はそれでもまだ少しの恐れを抱きながら叫んだ。
「俺が母親をどう呼ぼうと、それは俺たちの間だけでの問題だろう! お前には関係ない!」
「…、口の利き方を知らないようだな」
半ば軽蔑されるかのように見下され、とりつく島もないカミュに…
累世は先程までの恐怖など、どこかに吹き飛ぶほどに苛立った。
…怒りという感情全てに声を委ねて叫んだそれには、自らの父親に対しての、かつての思慕や憧憬が、跡形もなく消え失せるほどの…
息子としての、深い悲しみと絶望が込められていた。
「!お前なんか、ただの化け物だろう!
俺の父親は人間なんだ! …化け物のお前なんかじゃない!」
累世は、自らの体に流れる血を呪うかのように、カミュを拒絶し…
間接的に自らをも貶め、何かから突き放すように蔑んでいた。
…それほど、父親が吸血鬼である事実は、累世にとって衝撃的だった。
「!…累世…」
唯香が、何故か怒ったような、それでいて戸惑ったような表情をする。
するとカミュは、唯香の側から離れ、凍てつくような目を累世に向けた。
「化け物…? 結構だ。下らない人間共などに当てはめられるよりは、余程いい…」
「!」
…累世は歯を軋ませた。
このカミュの言葉から判断するに、父親は人間の価値を、こちらが拒み恐れ忌む…、それよりも以下のものと位置づけている。
…つまり…
彼は“とことんまで人間を忌み嫌っている”。
「…ふん、だが本当に滑稽なことだ…」
カミュが不意に、その瞳に謀を溶け込ませた。
言われている意味が分からず、累世が眉を顰めると同時、その言葉は情け容赦もなく放たれた。
「…双子であるというのに、どうしてこうも違うのか…」
「…な…、に…?」
累世は、いったんは呆けたような表情をしたが、その意味を悟るや否や、驚きでその蒼の目を大きく見開いた。
…その心臓が異常な程、早く脈打つ。
「…ふ…“双子”だと? 俺がか?」
「ああ。…唯香から聞いていなかったのか?」
壮絶なまでに残虐な、それでいて天使さながらの美しい笑みを、その端正な顔に貼り付けて、カミュは先を続けた。
「お前にはライセという名の兄がいる。そしてそのライセこそが…俺の子でもある」
「…!?」
…この時の累世の脳は、突然与えられた情報に混乱し、同時に困惑した。
…自分に…兄がいる?
そして、その兄こそが…父親の息子…
!?
“兄こそが”…!?
ならば、自分は?
…自分は…違うのか…!?
母親の言葉が真実なら、認めたくはないが…、自分はこの、目の前にいる青年の血を強く引いている【息子】のはずだ。
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