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†終焉の足音†
闇と魔の世界
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★☆★☆★
…その頃。
闇魔界の強敵のうちのひとり・ルファイア=シレンの相手をライセに任せ、敵地である当の闇魔界へと姿を見せたカミュは、目の前にそびえる城を、その紫の瞳で見上げていた。
その黒い作りの為か、闇にそのまま溶け込みそうともとれる城の真上には、血で染めあげたような真っ赤な月が浮かんでいる。
「……」
カミュは油断なく周囲を見回した。
何しろ、この世界は言うまでもなく敵地なのだ。故に、今まで存在こそ知ってはいても、一度たりとも足を踏み入れたことはない。
…未知なる地へ向けられる、本能が示す警告が危機感となって、自分に過度の警戒を促す。
カミュはそれを良く分かっていた。
だがそれでも、カミュは自らの居場所を露にするであろう魔力を抑える気は更々なかった。
むしろ、見つけて欲しいと言わんばかりに、通常の状態を崩さないまま、魔力の規模のみを引き上げる。
たちまちそれは感知され、この世界の主に仕える騎士らしき配下が、魔力によって一瞬にして姿を現し、カミュの周囲をぐるりと取り囲んだ。
「……」
それでも無言のまま、カミュはその騎士たちに、鋭くも冷めた目を走らせた。
──ざっと見ても、ゆうに10人はいる。そしてその10人が10人とも、かなりの魔力の持ち主だ。
だが。
「…失せろ」
カミュは全く臆することもなく、威圧感のある声で低く呟いた。
「…!?」
なまじ力があるが故に、そんな何気ない一言からも、侵入者であるカミュの実力が予測でき、また、これだけの人数に囲まれていながら、全く動揺した様子もない敵の底知れぬ力を恐れた騎士たちは、愚かにも、その刹那、揃いも揃って隙を見せた。
当然、戦いに慣れ、戦闘力にも秀でているカミュが、そのわずかな隙を見逃すはずもなかった。
「これだけの人数がいながら、なお敵を前にして怯むとは…
無様なものだ」
無情にも残酷に笑うと、カミュは自らのその強大な魔力の一部を解放した。
──眩い紫の光が、周囲の者を瞬時に殺傷し、そのまま元から無かったもののように、跡形もなく消滅させる。
「雑魚が。手を煩わさせるな」
その場に一片の塵すら残さず、そこに存在していた全ての者を、手応えもないままにあっさりと抹殺したカミュは、次いで目の前に立ち塞がる、城の内部へと続く重苦しい扉を、鈍い音と共に、粉々に破壊した。
その先は、城の外観の色を反映したかのように暗く、まさしく未知の領域であったが、産まれた時から、深淵なる闇を糧にして育ってきたカミュには、その暗さによって判断を鈍らせ、侵入者を惑わせ恐れさせるであろう、闇が与える特有の恐怖は、針の先ほども感じられなかった。
その先に待つ者を思いながらも、カミュは、躊躇うこともなく敵の居城へと足を踏み入れた。
…しかし、さすがは闇魔界の本拠地。
およそカミュには敵わないとはいえ、次から次へと、侵入を阻止するための人選が投入され、眼前に湧いてくる。
逐一、行く手を阻まれたカミュは、その全てを無に帰し、その総ての命を奪うことで、閉ざされかけた道を開いて来たが…
ここまでの死傷者の多さ、そしてその死に様の凄まじさから、さすがに侵入者が只者ではないと判断したのか、闇魔界側は次いで、ルファイアの双子の弟である、ルウィンドを投入してきた。
唐突に、彼に目の前の道を塞がれ、カミュの瞳が殺気に尖る。
「何だ? 貴様…」
「ご挨拶だな、カミュ皇子。さすがに雑魚では相手は務まらないか…」
喉を鳴らすように嘲り笑う。そんな相手に不快感を覚えたカミュは、今までと同様、いやそれ以上に魔力を蓄積した攻撃を仕掛けようとした。
…すると。
「まあ待て。このまま戦ったところで、皇子の勝ちは知れたものだ」
「…何だと?」
その整った眉を微かにひそめて、カミュは魔力を維持したまま問い返した。
ルウィンドは内心、その魔力の稀に見る規模に感心しながらも、外面では極めて平静を装って答える。
「俺は兄と違って好戦的ではない。今の皇子と戦えば、どちらにせよ只では済まないだろう…」
「……」
カミュは無言のまま、相手の話を聞いている。
が、一見、大人しくなりかけたその冷たい瞳は、次には猛獣のそれのように獲物を捉え、その牙をむいた。
「言いたいことは…それだけか?」
「…何…?」
「分からないようだな。俺の行く手を阻み、邪魔をする以上、貴様はあくまで敵でしかない」
カミュはその端正な顔に、それに従事した信念をもって告げる。
「今更戦いの回避など、こちらが恐れ、望むとでも思っているのか?」
「…、成程、さすがはあの吸血鬼皇帝の後継だ。言うことが…」
違う、と言いかけたルウィンドは、いつの間にか膨れ上がっていたカミュの魔力の異常な質量に気付き、口に張り付きかけた狡猾な笑みを消し去った。
その頬を、いつ浮きだしたのかも分からない冷や汗が伝う。
「!…これは…本当にカミュ皇子か…!?
馬鹿な…、この魔力は明らかに今までのものとは違う!」
底知れぬ緊張感からくる、激しい喉の渇きを意識しながらも、ルウィンドは自らの記憶の中にある、精の黒暝界の皇子・カミュ=ブラインの知識を反復し、同時に反芻していた。
…だが、どう進化を遂げたとしても、彼がこの短期間内で、自分たちの頂点に立つ、皇帝・ヴァルディアスと並ぶ程の力を持てるはずがない。
以前のカミュの実力は、間違いなく自分の兄・ルファイアと並んでいたはずだ。
…そこまでであり、あくまで同位であり…
その上位でも、下位でもなかったはずだ。
それがいつの間にか、それより格上の、この世界を支配する、闇の皇帝と肩を並べるまでになっている。
「何が…“誰が”、皇子をそれ程までに強くしたかと問えば──」
ルウィンドは目を細め、後の言葉を意図的に呑み込んだ。
…分かりきっていることを、今更口にするまでもなかった。
だが、それ故に力の誇示が滑稽でもあるということを、否、“その事実に”、彼は気付かなければならない。
…それが穴になるのが目に見えているから。
「無駄口を叩いている暇など、あると思うか?」
眼前にいたカミュが一瞬、それこそ狡猾に笑った…と、ルウィンドが認識した瞬間、カミュの姿はそこから消えていた。
「!」
はっと気付いたルウィンドが、背後に注意を促すと同時、いつの間に姿を見せたのか、カミュがそんなルウィンドの耳元で、短くも低く囁く。
「…侮るな」
「!貴様っ…」
背後を取られたことで、一瞬にして殺気を剥き出しにしたルウィンドを、カミュはその魔力でもって、刹那のうちに吹き飛ばした。
「!…くっ!」
両の腕を交差するようにしてそれを防いだルウィンドは、それを仕掛けた張本人の姿が、またしても視界から消えたことに気付く。
──だが、それと同時。
「遅い!」
突然、その背後から、脇腹に嫌というほど蹴りを食らわされ、近くの壁に勢いよく叩きつけられたルウィンドは、壁に入った無数の亀裂を背で感じながらも、思わずその激痛に顔を歪めた。
カミュはそれでも攻撃の手を弛めず、まさにくびり殺さんばかりの強さで、そのままルウィンドの首を押さえ付ける。
「失せろ。そして二度と俺の邪魔をするな」
「!…な…、に…?」
「脆き貴様など、殺すにも値しない…
このような戦いは無意味だ」
言い捨てると、カミュは押さえ付けていた手を、静かに下ろした。
しかしそのまま、それとは逆の手を、ゆっくりとルウィンドへと向ける。
「…だが、そのように弱くとも、徒党を組まれると厄介だ。
死なない程度に痛めつけてやる。悪く思うな」
静かに冷酷に笑ったカミュは、その上げた手に、紫の強力な魔力の構成を瞬時に編みあげ、間髪入れずそれを放った。
…その頃。
闇魔界の強敵のうちのひとり・ルファイア=シレンの相手をライセに任せ、敵地である当の闇魔界へと姿を見せたカミュは、目の前にそびえる城を、その紫の瞳で見上げていた。
その黒い作りの為か、闇にそのまま溶け込みそうともとれる城の真上には、血で染めあげたような真っ赤な月が浮かんでいる。
「……」
カミュは油断なく周囲を見回した。
何しろ、この世界は言うまでもなく敵地なのだ。故に、今まで存在こそ知ってはいても、一度たりとも足を踏み入れたことはない。
…未知なる地へ向けられる、本能が示す警告が危機感となって、自分に過度の警戒を促す。
カミュはそれを良く分かっていた。
だがそれでも、カミュは自らの居場所を露にするであろう魔力を抑える気は更々なかった。
むしろ、見つけて欲しいと言わんばかりに、通常の状態を崩さないまま、魔力の規模のみを引き上げる。
たちまちそれは感知され、この世界の主に仕える騎士らしき配下が、魔力によって一瞬にして姿を現し、カミュの周囲をぐるりと取り囲んだ。
「……」
それでも無言のまま、カミュはその騎士たちに、鋭くも冷めた目を走らせた。
──ざっと見ても、ゆうに10人はいる。そしてその10人が10人とも、かなりの魔力の持ち主だ。
だが。
「…失せろ」
カミュは全く臆することもなく、威圧感のある声で低く呟いた。
「…!?」
なまじ力があるが故に、そんな何気ない一言からも、侵入者であるカミュの実力が予測でき、また、これだけの人数に囲まれていながら、全く動揺した様子もない敵の底知れぬ力を恐れた騎士たちは、愚かにも、その刹那、揃いも揃って隙を見せた。
当然、戦いに慣れ、戦闘力にも秀でているカミュが、そのわずかな隙を見逃すはずもなかった。
「これだけの人数がいながら、なお敵を前にして怯むとは…
無様なものだ」
無情にも残酷に笑うと、カミュは自らのその強大な魔力の一部を解放した。
──眩い紫の光が、周囲の者を瞬時に殺傷し、そのまま元から無かったもののように、跡形もなく消滅させる。
「雑魚が。手を煩わさせるな」
その場に一片の塵すら残さず、そこに存在していた全ての者を、手応えもないままにあっさりと抹殺したカミュは、次いで目の前に立ち塞がる、城の内部へと続く重苦しい扉を、鈍い音と共に、粉々に破壊した。
その先は、城の外観の色を反映したかのように暗く、まさしく未知の領域であったが、産まれた時から、深淵なる闇を糧にして育ってきたカミュには、その暗さによって判断を鈍らせ、侵入者を惑わせ恐れさせるであろう、闇が与える特有の恐怖は、針の先ほども感じられなかった。
その先に待つ者を思いながらも、カミュは、躊躇うこともなく敵の居城へと足を踏み入れた。
…しかし、さすがは闇魔界の本拠地。
およそカミュには敵わないとはいえ、次から次へと、侵入を阻止するための人選が投入され、眼前に湧いてくる。
逐一、行く手を阻まれたカミュは、その全てを無に帰し、その総ての命を奪うことで、閉ざされかけた道を開いて来たが…
ここまでの死傷者の多さ、そしてその死に様の凄まじさから、さすがに侵入者が只者ではないと判断したのか、闇魔界側は次いで、ルファイアの双子の弟である、ルウィンドを投入してきた。
唐突に、彼に目の前の道を塞がれ、カミュの瞳が殺気に尖る。
「何だ? 貴様…」
「ご挨拶だな、カミュ皇子。さすがに雑魚では相手は務まらないか…」
喉を鳴らすように嘲り笑う。そんな相手に不快感を覚えたカミュは、今までと同様、いやそれ以上に魔力を蓄積した攻撃を仕掛けようとした。
…すると。
「まあ待て。このまま戦ったところで、皇子の勝ちは知れたものだ」
「…何だと?」
その整った眉を微かにひそめて、カミュは魔力を維持したまま問い返した。
ルウィンドは内心、その魔力の稀に見る規模に感心しながらも、外面では極めて平静を装って答える。
「俺は兄と違って好戦的ではない。今の皇子と戦えば、どちらにせよ只では済まないだろう…」
「……」
カミュは無言のまま、相手の話を聞いている。
が、一見、大人しくなりかけたその冷たい瞳は、次には猛獣のそれのように獲物を捉え、その牙をむいた。
「言いたいことは…それだけか?」
「…何…?」
「分からないようだな。俺の行く手を阻み、邪魔をする以上、貴様はあくまで敵でしかない」
カミュはその端正な顔に、それに従事した信念をもって告げる。
「今更戦いの回避など、こちらが恐れ、望むとでも思っているのか?」
「…、成程、さすがはあの吸血鬼皇帝の後継だ。言うことが…」
違う、と言いかけたルウィンドは、いつの間にか膨れ上がっていたカミュの魔力の異常な質量に気付き、口に張り付きかけた狡猾な笑みを消し去った。
その頬を、いつ浮きだしたのかも分からない冷や汗が伝う。
「!…これは…本当にカミュ皇子か…!?
馬鹿な…、この魔力は明らかに今までのものとは違う!」
底知れぬ緊張感からくる、激しい喉の渇きを意識しながらも、ルウィンドは自らの記憶の中にある、精の黒暝界の皇子・カミュ=ブラインの知識を反復し、同時に反芻していた。
…だが、どう進化を遂げたとしても、彼がこの短期間内で、自分たちの頂点に立つ、皇帝・ヴァルディアスと並ぶ程の力を持てるはずがない。
以前のカミュの実力は、間違いなく自分の兄・ルファイアと並んでいたはずだ。
…そこまでであり、あくまで同位であり…
その上位でも、下位でもなかったはずだ。
それがいつの間にか、それより格上の、この世界を支配する、闇の皇帝と肩を並べるまでになっている。
「何が…“誰が”、皇子をそれ程までに強くしたかと問えば──」
ルウィンドは目を細め、後の言葉を意図的に呑み込んだ。
…分かりきっていることを、今更口にするまでもなかった。
だが、それ故に力の誇示が滑稽でもあるということを、否、“その事実に”、彼は気付かなければならない。
…それが穴になるのが目に見えているから。
「無駄口を叩いている暇など、あると思うか?」
眼前にいたカミュが一瞬、それこそ狡猾に笑った…と、ルウィンドが認識した瞬間、カミュの姿はそこから消えていた。
「!」
はっと気付いたルウィンドが、背後に注意を促すと同時、いつの間に姿を見せたのか、カミュがそんなルウィンドの耳元で、短くも低く囁く。
「…侮るな」
「!貴様っ…」
背後を取られたことで、一瞬にして殺気を剥き出しにしたルウィンドを、カミュはその魔力でもって、刹那のうちに吹き飛ばした。
「!…くっ!」
両の腕を交差するようにしてそれを防いだルウィンドは、それを仕掛けた張本人の姿が、またしても視界から消えたことに気付く。
──だが、それと同時。
「遅い!」
突然、その背後から、脇腹に嫌というほど蹴りを食らわされ、近くの壁に勢いよく叩きつけられたルウィンドは、壁に入った無数の亀裂を背で感じながらも、思わずその激痛に顔を歪めた。
カミュはそれでも攻撃の手を弛めず、まさにくびり殺さんばかりの強さで、そのままルウィンドの首を押さえ付ける。
「失せろ。そして二度と俺の邪魔をするな」
「!…な…、に…?」
「脆き貴様など、殺すにも値しない…
このような戦いは無意味だ」
言い捨てると、カミュは押さえ付けていた手を、静かに下ろした。
しかしそのまま、それとは逆の手を、ゆっくりとルウィンドへと向ける。
「…だが、そのように弱くとも、徒党を組まれると厄介だ。
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