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†月下の惨劇†
“みせたもの”
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「…あ、ああ…あああ…!」
絶望のあまり、その声は言葉にならない。
サリアを庇ったのはカイネルだった。
己が右目を代償として──…
「……」
カイネルは静かに視線を落とすと、無言のままに、自らの傷ついた右目に手を当てた。
どうやらその傷はかなり深かったようで、その行動をとったばかりのカイネルの手からは、まさしく血涙のごとく、血が伝い流れてゆく。
「…カイネル!」
「カイネルっ!」
これにはさすがに、フェンネルとシンが顔色を変えた。
ライセと凛も、その驚きと衝撃は深く…
もはやその焦燥と葛藤は、声にすらならない。
「…あ…あ… カイネル…
カイネルっ…!」
ここでようやく自我を取り戻したらしいサリアが、一歩間違えれば発狂してしまうのではないかと思える程の悲しみを胸に、立ち上がる。
カイネルは傷ついた右目を押さえたまま、残った左目でサリアを見つめた。
…その碧眼の瞳には、春の海のような穏やかさが宿っている。
カイネルは口を開いた。
「…大丈夫か? サリア…」
「!…っ、カイネルっ…!」
瞬間、堪えきれなくなったサリアの瞳からは、大粒の涙が溢れた。
サリアはカイネルの元へと駆け寄ると、震える左手で、その右目に添えられた、カイネルの右手に触れる。
「…サリア」
カイネルは右目から血を溢れさせながらも、残った左目で、しっかりとサリアを捉えていた。
一方のサリアは、合流したシンとカイネルの出現によって、いったんは止んでいた闇魔界側からの攻撃を、ライセ、シン、フェンネルの三人が防いでいることに感謝しながらも、カイネルを気遣った。
…溢れ返る血。
それ自体は吸血鬼の能力で、徐々に収まっていこうとも。
その傷は。
その傷だけは…!
いたたまれなさから目を伏せたサリアの双眸からは、再び悲しみの涙が流れ出す。
「…カイネル…どうして…!?
どうして…何で、こ、こんな…!」
「…あいつを逃がしたのは俺の不手際だ。
別に…お前が気にすることじゃねぇよ」
「……」
このカイネルの言葉に、サリアは無言で首を横に振った。
確かに六魔将という立場からすれば、あくまでその立場からすれば…
この物言いはむしろ“当然”に当たるのだが、サリアには、それがカイネルの本心であると分かっているだけに、尚も首を振らずにはいられなかった。
「…カイネル…
お願い…傷…見せて。…手…離して…」
まだショックから立ち直っていないのか、サリアが片言でカイネルにそう告げ、左手を離す。
カイネルはしばらく躊躇っていたが、やがて諦めたのか、封印のそれにも近い状況で押さえていた、自らの血にまみれた右手を下ろした。
…だが。
「!…」
そこに現れた痛々しい傷を見て、サリアは愕然となった。
夥しい血こそ、その吸血鬼の魔力が齎す恩恵で止まってはいたが、その傷は深く、角膜自体が損傷している状態で、これではどう贔屓目に見ても、光を感じられるようには思えなかった。
…サリアの瞳から、また一筋、涙が伝う。
「…こ…この傷…
人間なら…確実に失明しているわ…
私達の…魔力をもってしても、こんな…
これだけの…深い傷は…!」
「向こう数百年は治らないだろうな」
…それ程の傷を負ったというのに、カイネルは一言もサリアを責めることはない。
だがサリアは、そんなカイネルの様子を見て、胸が締めつけられる思いがした。
…自分の油断からカイネルを傷つけてしまったのに。
しかも、以降、数百年は治ることのない致命的な傷を、その目に負わせ、光を奪ってしまったのに…!
事前に不手際があろうがなかろうが、敵に対して油断があったのは自分の方だ。
カイネルは悪くない…なのに。
どう詫びたらよいのだろう。
…どう謝ればよいのだろう。
どのようにすれば…“償える”?
サリアの肩は、己も知らぬうちに悲しみにうち震える。
声を出して泣くことはしない…だがそれが逆にサリアの気丈さと健気さを煽り、周囲の者の目は、意識せずとも惹かれてゆく。
カイネルは、サリアの肩に左手を当てることで、その体をそっと支えた。
「この程度…大した事ぁねぇよ」
「!…」
サリアは、きつく目を閉じ、眉根を寄せ、勢い良く首を左右に振る。
カイネルはそんなサリアを、どうしたものかとしばらく眺めていたが、やがて軽く息をつくと、低く呟いた。
「…野郎の顔なんて、傷ついたところで、しょせん迫がつく程度だ…
でも女となると、そうはいかねぇだろ」
「…え…?」
我が身を省みず、労るようなカイネルの物言い。
それにサリアは、反射的に目を大きく見開いた。
…全く意図せぬままに、カイネルを見やる。
するとカイネルは、もはや自らの右目を気遣うふうもなく、真摯な態度を垣間見せながらも、再び呟いた。
「…お前の顔に、取り返しのつかねぇ傷がつくよりマシだって言ってんだよ」
「!カイネルっ…」
我が身の不甲斐なさから、サリアの胸は激しい後悔で一杯になる。
カイネルに気を遣わせて、あまつさえこんなことまで言わせてしまう自分。
あまりにも弱く、そして脆い。
崇高かつ高貴で名高い、六魔将の名ですらも、カイネルの取った行動の前では霞んでしまう。
そう…むしろ、彼こそが六魔将として、誰よりも、何よりも相応しい程に。
「カイネル…ごめんなさい…!」
「もう、それはいい。既に起きちまったことなんだから…
別にお前が引きずらなくていいんだ」
「!でも…」
さすがに自責の念に駆られているのか、サリアは雰囲気に焦燥を纏わせたまま、ひたすらに食い下がる。
一方のカイネルは、右手についた己の血を軽く振り払うと、その血すらも糧とするかのように、当の自らの右手に、凄まじい威力の魔力を込めた。
…夥しい血の赤が、美しくも眩い雷の金へと昇華する。
端から見れば、通常の人間であれば、近付いただけでゆうに感電死するであろう規模の威力のその雷を、カイネルはいとも平然と操り備える。
「こんな怪我…処置は二の次でいい。
今は、こいつらをどうにかする方が先だ。特にあの弟の方…ルウィンドの野郎には、いらん先制をかまされているからな。
…シン、お前は分かっているだろう?」
カイネルは、深手を負ったとは到底思えないような気迫で、鋭くルウィンドを睨み据える。
その、退きも辞しもせぬ毅然とした態度に、シンは自らもその胸に、何か熱いものが湧き上がるのを感じつつ、はっきりと頷いた。
「分かってる。…奴は色々やりすぎた。
あいつは俺を出し抜き、サリアに攻撃を仕掛けようとした挙げ句、カイネルまでをも傷つけた…
奴はこの俺、【鋼線】の名にかけて、この場で必ず息の根を止めてやる!」
殺気混じりに言い捨てたシンは、次の瞬間、一瞬にしてカイネルとサリアの元まで退いた。
そんなシンに、間髪入れずに襲い来る、それ自体が攻撃手段でもある、ルウィンドの右手首。
それを、それこそ目にも止まらぬ早さで放った複数の鋼線で、巻き取るように捕らえ、その全ての動きを封じ込める。
ぎりっ、と鋼線を、指のわずかな動きのみで軋らせ、その元々の束縛を更に強固なものとしたシンは、これを好機と捉えたのか、その場で鋭く声を上げた。
絶望のあまり、その声は言葉にならない。
サリアを庇ったのはカイネルだった。
己が右目を代償として──…
「……」
カイネルは静かに視線を落とすと、無言のままに、自らの傷ついた右目に手を当てた。
どうやらその傷はかなり深かったようで、その行動をとったばかりのカイネルの手からは、まさしく血涙のごとく、血が伝い流れてゆく。
「…カイネル!」
「カイネルっ!」
これにはさすがに、フェンネルとシンが顔色を変えた。
ライセと凛も、その驚きと衝撃は深く…
もはやその焦燥と葛藤は、声にすらならない。
「…あ…あ… カイネル…
カイネルっ…!」
ここでようやく自我を取り戻したらしいサリアが、一歩間違えれば発狂してしまうのではないかと思える程の悲しみを胸に、立ち上がる。
カイネルは傷ついた右目を押さえたまま、残った左目でサリアを見つめた。
…その碧眼の瞳には、春の海のような穏やかさが宿っている。
カイネルは口を開いた。
「…大丈夫か? サリア…」
「!…っ、カイネルっ…!」
瞬間、堪えきれなくなったサリアの瞳からは、大粒の涙が溢れた。
サリアはカイネルの元へと駆け寄ると、震える左手で、その右目に添えられた、カイネルの右手に触れる。
「…サリア」
カイネルは右目から血を溢れさせながらも、残った左目で、しっかりとサリアを捉えていた。
一方のサリアは、合流したシンとカイネルの出現によって、いったんは止んでいた闇魔界側からの攻撃を、ライセ、シン、フェンネルの三人が防いでいることに感謝しながらも、カイネルを気遣った。
…溢れ返る血。
それ自体は吸血鬼の能力で、徐々に収まっていこうとも。
その傷は。
その傷だけは…!
いたたまれなさから目を伏せたサリアの双眸からは、再び悲しみの涙が流れ出す。
「…カイネル…どうして…!?
どうして…何で、こ、こんな…!」
「…あいつを逃がしたのは俺の不手際だ。
別に…お前が気にすることじゃねぇよ」
「……」
このカイネルの言葉に、サリアは無言で首を横に振った。
確かに六魔将という立場からすれば、あくまでその立場からすれば…
この物言いはむしろ“当然”に当たるのだが、サリアには、それがカイネルの本心であると分かっているだけに、尚も首を振らずにはいられなかった。
「…カイネル…
お願い…傷…見せて。…手…離して…」
まだショックから立ち直っていないのか、サリアが片言でカイネルにそう告げ、左手を離す。
カイネルはしばらく躊躇っていたが、やがて諦めたのか、封印のそれにも近い状況で押さえていた、自らの血にまみれた右手を下ろした。
…だが。
「!…」
そこに現れた痛々しい傷を見て、サリアは愕然となった。
夥しい血こそ、その吸血鬼の魔力が齎す恩恵で止まってはいたが、その傷は深く、角膜自体が損傷している状態で、これではどう贔屓目に見ても、光を感じられるようには思えなかった。
…サリアの瞳から、また一筋、涙が伝う。
「…こ…この傷…
人間なら…確実に失明しているわ…
私達の…魔力をもってしても、こんな…
これだけの…深い傷は…!」
「向こう数百年は治らないだろうな」
…それ程の傷を負ったというのに、カイネルは一言もサリアを責めることはない。
だがサリアは、そんなカイネルの様子を見て、胸が締めつけられる思いがした。
…自分の油断からカイネルを傷つけてしまったのに。
しかも、以降、数百年は治ることのない致命的な傷を、その目に負わせ、光を奪ってしまったのに…!
事前に不手際があろうがなかろうが、敵に対して油断があったのは自分の方だ。
カイネルは悪くない…なのに。
どう詫びたらよいのだろう。
…どう謝ればよいのだろう。
どのようにすれば…“償える”?
サリアの肩は、己も知らぬうちに悲しみにうち震える。
声を出して泣くことはしない…だがそれが逆にサリアの気丈さと健気さを煽り、周囲の者の目は、意識せずとも惹かれてゆく。
カイネルは、サリアの肩に左手を当てることで、その体をそっと支えた。
「この程度…大した事ぁねぇよ」
「!…」
サリアは、きつく目を閉じ、眉根を寄せ、勢い良く首を左右に振る。
カイネルはそんなサリアを、どうしたものかとしばらく眺めていたが、やがて軽く息をつくと、低く呟いた。
「…野郎の顔なんて、傷ついたところで、しょせん迫がつく程度だ…
でも女となると、そうはいかねぇだろ」
「…え…?」
我が身を省みず、労るようなカイネルの物言い。
それにサリアは、反射的に目を大きく見開いた。
…全く意図せぬままに、カイネルを見やる。
するとカイネルは、もはや自らの右目を気遣うふうもなく、真摯な態度を垣間見せながらも、再び呟いた。
「…お前の顔に、取り返しのつかねぇ傷がつくよりマシだって言ってんだよ」
「!カイネルっ…」
我が身の不甲斐なさから、サリアの胸は激しい後悔で一杯になる。
カイネルに気を遣わせて、あまつさえこんなことまで言わせてしまう自分。
あまりにも弱く、そして脆い。
崇高かつ高貴で名高い、六魔将の名ですらも、カイネルの取った行動の前では霞んでしまう。
そう…むしろ、彼こそが六魔将として、誰よりも、何よりも相応しい程に。
「カイネル…ごめんなさい…!」
「もう、それはいい。既に起きちまったことなんだから…
別にお前が引きずらなくていいんだ」
「!でも…」
さすがに自責の念に駆られているのか、サリアは雰囲気に焦燥を纏わせたまま、ひたすらに食い下がる。
一方のカイネルは、右手についた己の血を軽く振り払うと、その血すらも糧とするかのように、当の自らの右手に、凄まじい威力の魔力を込めた。
…夥しい血の赤が、美しくも眩い雷の金へと昇華する。
端から見れば、通常の人間であれば、近付いただけでゆうに感電死するであろう規模の威力のその雷を、カイネルはいとも平然と操り備える。
「こんな怪我…処置は二の次でいい。
今は、こいつらをどうにかする方が先だ。特にあの弟の方…ルウィンドの野郎には、いらん先制をかまされているからな。
…シン、お前は分かっているだろう?」
カイネルは、深手を負ったとは到底思えないような気迫で、鋭くルウィンドを睨み据える。
その、退きも辞しもせぬ毅然とした態度に、シンは自らもその胸に、何か熱いものが湧き上がるのを感じつつ、はっきりと頷いた。
「分かってる。…奴は色々やりすぎた。
あいつは俺を出し抜き、サリアに攻撃を仕掛けようとした挙げ句、カイネルまでをも傷つけた…
奴はこの俺、【鋼線】の名にかけて、この場で必ず息の根を止めてやる!」
殺気混じりに言い捨てたシンは、次の瞬間、一瞬にしてカイネルとサリアの元まで退いた。
そんなシンに、間髪入れずに襲い来る、それ自体が攻撃手段でもある、ルウィンドの右手首。
それを、それこそ目にも止まらぬ早さで放った複数の鋼線で、巻き取るように捕らえ、その全ての動きを封じ込める。
ぎりっ、と鋼線を、指のわずかな動きのみで軋らせ、その元々の束縛を更に強固なものとしたシンは、これを好機と捉えたのか、その場で鋭く声を上げた。
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