君を好きになるんじゃなかった

きなこ

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02 恭弥side .

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俺は今、大翔と健太と一緒にいる。
理人からは、何故か避けられてる気がする

少し前にたまたまラブホで女とヤッて泊まって、さぁ帰ろうかって言う時にたまたま理人と会ったけど理人と一緒にいたのが、女じゃなくって男だった事にびっくりして思わず否定するような言い方をしてしまった。



俺と理人は中学の時からの付き合いで…
でも、振り返ってみると理人に彼女がいた素ぶりもなかったし聞いたことはなかった。
だけど…理人がまさかゲイだとは思わないじゃん…?
カミングアウトを俺にしてくれなかったし…俺ら仲良いって思ってたのは自分だけだったのかな、ってずっと考えてしまう


「…あ~~もう…っ!」

俺は頭をぐしゃぐしゃにした
健太も大翔もそんな俺にびっくりする

「な、何だよ?何かあったのか?女絡みか?恋でもしたんか?」

やたらと質問攻めをしてくる健太に俺はチラッと視線を移した

「いや…恋でもないし、女絡みでもないんだけど…そう言えば、最近理人とは連絡取れてるか?」

最近俺から理人にメッセージ送っても、電話かけても反応しないしメッセージなんて既読つかない。ずっと無視されてる状態だ

「理人と?連絡たまに取るよ。なんなら少し前に会ったよ」

「…は、最近会ったのか?」

大翔と理人はどうやら最近会ったようで、しかも連絡もたまに取ってるらしい。

「…最近理人と色々あったみたいだね?理人から聞いたよ」

俺のことは避けるくせに大翔とは連絡取るんだな、と思ったのと同時に何故か寂しく感じた。

健太は何のことかわかっておらず、何何?何の話をしてんの?と騒いでてうるさい

「…オッケー。大翔教えてくれてありがとう。まぁ…理人が元気ならいいや」


俺は手に持ってた携帯を開くと、既読のつかないメッセージを眺めた


理人のこと親友だと思ってたのは俺だけだったんだな、と思うと胸が締め付けられるような痛みが感じた気がした。

それと同時に、女の人から連絡が来たので俺は席を立つことにした

「わり、もう帰るわ。これで会計してて。またゆっくり会おうな」


俺は財布からお金を出し、大翔と健太の前に置くと荷物を持ち、その場から去った。






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