君を好きになるんじゃなかった

きなこ

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03 理人side .

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「…んで、無視されたの?」

俺は先ほどあった話を要にしたら、呆れた顔で返事が来た。

そりゃ、要さんの前でアイツ2回もブチ切れてるし、俺を強引に要さんから離してるしな…

「ん、でもアイツが諦めないし…何より要さんにつけられたキスマを上から噛みついてきてなんかすげぇキレてたから、勇気出して気持ち伝えたら今度は向こうから離れていった。本当に意味わかんねー…」

俺は酒の入ったコップを掴み、一口飲む

「…嫉妬心丸出しなのに、あの子気付いてないんだね」

要さんは何やらぼそっと喋ったが聞き取れず、俺はん?何?と聞き返したが要は何もないよ、とニコニコしてる。




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俺はあれから、ハイスペースで酒を飲んだせいかすぐに酒が回りぐわんぐわんと頭が回ってる

「それにしても…あいつ最低だと思わねぇかぁっ?」

ジョッキをドンッ!と強めに机に叩きつける
要は俺の腕を掴み、まぁまぁ落ち着きなよ、と阻止をするが俺はモヤモヤが消えず落ち着いていられるかっ!と要の手を振り払った

「おかわりする、酒くれ」

俺は店員に手を振るが、要が俺の肩を抱えてきた

「もう終わり、もう帰ろ。理人すげぇ酔ってるし、もうここまでにしよう。さ、帰って寝なよ、送るからさ」

「まだ、飲めるもん…止めないでくれよぉ…」

俺はフラフラする足取りで要さんに店外へと連れて行かれ、タクシーに乗ると家まで、と要の声を聞く

「…なぁ、要さん、俺とエッチしよう?」

「それ、ここでいうものじゃないでしょ?それに…理人酔ってるし、無理だよ」

要は俺の頭をぐしゃぐしゃと撫でると
とりあえず今は寝て、とだけ伝えてきた。


俺は外の流れて行く景色を眺めながらうとうとする

恭弥がもしあの時俺の気持ちを応えてくれたら、って少し期待してたなぁ…言うんじゃなかったな。

俺はそう考えながらそのまま眠りに落ちた






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