君を好きになるんじゃなかった

きなこ

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理人 side .

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目を開けると朝だった

なんか昨日恭弥とエッチした夢を見たな、凄く幸せだったな

なんて思いながら起き上がると何故か俺は裸で、腰も地味に痛い。

…夢じゃない?何…昨日のこと全然覚えてないんだけど…
要さんと飲みに行って…やけ酒したのは覚えてる…
あの後どうした…?

俺は慌てて携帯を取り、要に連絡を取ることにした。

「もしもし、おはよう…なぁ、俺ら昨日シた…?途中から覚えてなくて」

『おはよう、昨日?俺は家の下まで送ったよ。…あぁ、家まで送ろうかと思ったんだけどね…例の彼と遭遇しちゃって。彼に理人をお願いしたんだよ。』


…え?じゃあ、あれは夢じゃない…?
俺、恭弥とシた…?

俺は要さんにお礼だけを言うとすぐに恭弥に電話をかけたが、出ない

「…何で?昨日…恭弥は…女の人が好きなんじゃ…、期待してしまうから、やだよ…」

俺は全てを知ってる大翔に電話をかけてみることにした

「おはよう、朝からごめん…っ恭弥と連絡が取れなくて…俺恭弥と会いたいんだけど…」

『恭弥?アイツなら今日会う約束してるけど。お前も来る?』

「行く、恭弥に聞きたいことある。俺が来ることは内緒にしてて、恭弥絶対俺が来るの知ったら来ないと思うから」

『オッケー、わかったよ、後でな』

俺は大翔との電話を切ると
急いでシャワーを浴び、服を着替えた

…もしあれが、夢じゃないなら何で俺を抱いたの。
俺のこと期待させないで欲しいのに…なんで?

俺は、自分の頬をばしんっ!と叩くと家を出た




.



恭弥と大翔が会うって言ってた店を探し、何とか見つけると店内に入り恭弥たちを探すと見覚えのある後ろ姿を見つけた


「…恭弥」

俺は恭弥の肩に手をポンっと触ると恭弥は驚いた顔でこっちを振り向く

「な…何で?今日は大翔だけじゃ…?」

「ごめん、昨日のことで話したいことあって…電話したのに出ねぇから…」

俺は少し気まずそうにしてる恭弥に少し胸が痛んだ

「とりあえず座れば?俺いない方がいいなら出るよ」

大翔は席から立ち上がると、店外から出ていった

「…あ、恭弥…昨日の事なんだけど、さ…」

「昨日って、何のこと?」

シラを切ろうとしてるのか、何もなかったようにしようとしてるのか分からないが、とりあえず恭弥は誤魔化した。
だけど恭弥は凄い顔に出るから分かりやすい。

「誤魔化さなくていい、分かるから。自分の体だし……夢だと思ってた。ごめん…気持ち悪かったろ?付き合わせてごめん…。酒に酔ってたとは言え、間違えてた。…それだけ言いたかった、本当にごめん。」

俺は謝罪をすると席から立ち上がり、その場から出ようとすると恭弥から腕を掴まれた

「待って…、別に嫌では無かったんだよ…その、びっくりは勿論したんだけど、…ただこんな感情になったのは初めてで…」

俺は恭弥の話を聞くと目を少し大きくした

「え…引いてねえの?だってお前…女の人好きなんだろ?俺男だよ?」

「はい、一旦ここまで。ここ外だしみんな見てるから、気まずい。俺別の日でいいから今日はお前ら話し合いしなよ。お互い避けまくってたら拉致あかんだろ。」

大翔が間に割り込み、それを言うと荷物を持ちまた今度な、と恭弥に伝えると去っていった。

恭弥は、俺の腕を掴んだままどうしようか…ここで話すのも、なとだけ伝えると会計だけをすると俺を引っ張り外へ出た





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