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お待たせしてすみません
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俺と先輩の間を邪魔する人は誰だろうと許さない。そんなもの此の世に要らない。例え其れが先輩の親だろうと代わりはない。消してしまおう。
黒い服を身にまとい手袋をする。指紋や返り血が着いたら困る。後は…薬と紅茶とナイフを鞄に入れて家を出る。
待っててください先輩。此れで俺と貴方を邪魔する人は居なくなりますから。
先輩の家に来るのは初めてだ。何処にあるかは教えてもらっていたけど入った事はない。まさかこんな形で入る事になるなんて…
「いつも愛空先輩にお世話になってます。バスケ部の…」
「来夢君よね?いつも愛空から話は聞いてるわ。ほら上がって頂戴」
此の人が先輩のお母さんか。とても優しそうな人。俺の事も知ってるんだ。てか先輩が俺の事話してたりしたんだ…
リビングに案内された。其処には先輩のお父さんも居る。
「ほら愛空がよく言ってた来夢君」
先輩のお母さんが俺を紹介してくれた。俺は頭を下げる。
「こんばんは。いきなり訪ねてしまいすみません。いつも愛空先輩にお世話になってます」
「おぉ、君が来夢君か。愛空がよく話していたからちゃんと会ってみたかったんだよ」
此の人も優しそうな人。愛空先輩はいつもこんなに優しい両親に囲まれて育ってきたんだ…ちょっと羨ましい。
「あ、つまらない物ですが紅茶を持ってきたんです。飲んで頂けたら嬉しいです」
俺は鞄の中から紅茶を取り出して先輩のお母さんに渡す。とても嬉しそうに受け取る姿は先輩みたい。前に両親は紅茶が好きだと先輩から聞いていた。相当好きなんだな此の様子だと。
「まぁ、此れ此処ら辺じゃ手に入らない物じゃない。有り難く頂くわ。早速淹れてくるわね。来夢君は椅子に座っててね」
「俺が淹れますよ。ポットが何処にあるかだけ教えて頂けますか」
「でもお客様にそんな事してもらうわけには…」
「いいえ、やらせてください」
俺の得意な愛想笑いを浮かべると来夢のお母さんは許してくれた。俺が淹れなければいけない。そうじゃなきゃ毒を入れられない。
「お待たせしてすみません」
毒入りの紅茶を二人の前に置く。二人は何も怪しむことなく口を付ける。
念の為にナイフ持って来たけど使わなかったな。
暫くして二人は倒れた。此れで邪魔者は居なくなった。
先輩の部屋に行って先輩が生活をする上でこれから必要な物を手に取った。服や勉強道具…結構あるな…此れは往復するか…取り敢えず持てる物だけ持とう。
テーブルの上に置いてあった家の鍵をポケットにしまって外に出た。ポストに「海外旅行中」と札を掛けておいた。此れで郵便配達人や近所の人が怪しむ事はない。どんなに郵便物が溜まっても、近所の人たちが此の家の人に会う事が少ないって思うようになっても海外旅行中としておけば大丈夫な筈。
一旦自宅に着くと先輩の荷物を玄関に置いた。部屋を覗くと先輩は寝息を立てて眠っている。今直ぐに抱き締めたいけどまだやる事はある。先輩…待っててください。これからはゆっくりと二人きりになれますから。
再び先輩の家に来て先輩の荷物を手に持つ。これだけあれば先輩の生活に支障が出る事も無いだろう。
全ての部屋のカーテンを閉めて電気も消す。家を出て鍵を閉める。此れで邪魔者は居なくなった。先輩と俺は2人で暮らせる。
黒い服を身にまとい手袋をする。指紋や返り血が着いたら困る。後は…薬と紅茶とナイフを鞄に入れて家を出る。
待っててください先輩。此れで俺と貴方を邪魔する人は居なくなりますから。
先輩の家に来るのは初めてだ。何処にあるかは教えてもらっていたけど入った事はない。まさかこんな形で入る事になるなんて…
「いつも愛空先輩にお世話になってます。バスケ部の…」
「来夢君よね?いつも愛空から話は聞いてるわ。ほら上がって頂戴」
此の人が先輩のお母さんか。とても優しそうな人。俺の事も知ってるんだ。てか先輩が俺の事話してたりしたんだ…
リビングに案内された。其処には先輩のお父さんも居る。
「ほら愛空がよく言ってた来夢君」
先輩のお母さんが俺を紹介してくれた。俺は頭を下げる。
「こんばんは。いきなり訪ねてしまいすみません。いつも愛空先輩にお世話になってます」
「おぉ、君が来夢君か。愛空がよく話していたからちゃんと会ってみたかったんだよ」
此の人も優しそうな人。愛空先輩はいつもこんなに優しい両親に囲まれて育ってきたんだ…ちょっと羨ましい。
「あ、つまらない物ですが紅茶を持ってきたんです。飲んで頂けたら嬉しいです」
俺は鞄の中から紅茶を取り出して先輩のお母さんに渡す。とても嬉しそうに受け取る姿は先輩みたい。前に両親は紅茶が好きだと先輩から聞いていた。相当好きなんだな此の様子だと。
「まぁ、此れ此処ら辺じゃ手に入らない物じゃない。有り難く頂くわ。早速淹れてくるわね。来夢君は椅子に座っててね」
「俺が淹れますよ。ポットが何処にあるかだけ教えて頂けますか」
「でもお客様にそんな事してもらうわけには…」
「いいえ、やらせてください」
俺の得意な愛想笑いを浮かべると来夢のお母さんは許してくれた。俺が淹れなければいけない。そうじゃなきゃ毒を入れられない。
「お待たせしてすみません」
毒入りの紅茶を二人の前に置く。二人は何も怪しむことなく口を付ける。
念の為にナイフ持って来たけど使わなかったな。
暫くして二人は倒れた。此れで邪魔者は居なくなった。
先輩の部屋に行って先輩が生活をする上でこれから必要な物を手に取った。服や勉強道具…結構あるな…此れは往復するか…取り敢えず持てる物だけ持とう。
テーブルの上に置いてあった家の鍵をポケットにしまって外に出た。ポストに「海外旅行中」と札を掛けておいた。此れで郵便配達人や近所の人が怪しむ事はない。どんなに郵便物が溜まっても、近所の人たちが此の家の人に会う事が少ないって思うようになっても海外旅行中としておけば大丈夫な筈。
一旦自宅に着くと先輩の荷物を玄関に置いた。部屋を覗くと先輩は寝息を立てて眠っている。今直ぐに抱き締めたいけどまだやる事はある。先輩…待っててください。これからはゆっくりと二人きりになれますから。
再び先輩の家に来て先輩の荷物を手に持つ。これだけあれば先輩の生活に支障が出る事も無いだろう。
全ての部屋のカーテンを閉めて電気も消す。家を出て鍵を閉める。此れで邪魔者は居なくなった。先輩と俺は2人で暮らせる。
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