廃ラブホテル合宿の闇

ノーム

文字の大きさ
8 / 9
第1章

15~16話

しおりを挟む
15話:鏡の中の快楽

九条の指が俺のペニスを弄り続けるたびに、全身に電流が走った。俺の腰は勝手に動き、彼の手に擦り寄ろうとする。鏡に映る自分の姿は、もはや別人だった。顔は快感に歪み、完全に意識が飛びかけている。

九条雅人「さあ、ハルキ君。もっと、君の全てを見せてごらん?」

九条の声は、まるで甘い毒のように、俺の脳を侵していく。彼はゆっくりと、俺の足を持ち上げ、開脚させた。

その瞬間、俺の最も秘められた部分が、鏡に映る自分の、そして九条の視界に、完全に丸見えになった。羞恥心は、すでにどこかへ消え去っていた。

藤原ハルキ「あぁッ……や、ぁ……っ!」

空中に跳ね上がるほどの喘ぎ声が、俺の喉から迸る。九条は、そんな俺の反応に満足したかのように、薄く笑った。彼の視線が、俺のふぐりへと向けられる。

九条雅人「素晴らしいね。君は、本当に素直だ」

九条の顔が、ゆっくりと俺の股間に近づいてくる。そして、彼の舌が、ふぐりの表面をねっとりと舐め上げ始めた。

ひんやりとした舌の感触が、ゾクリとした快感となって、全身に広がる。今まで感じたことのない、底知れない快楽に、俺の体は震えが止まらなかった。

藤原ハルキ「ぁあああ……っ! やめ、て……っ、んんっ!」

もはや、やめてほしいのか、もっと続けてほしいのか、自分でも分からない。理性は完全に崩壊し、ただ本能のままに喘ぎ声が漏れる。

九条の舌が、ふぐりからゆっくりとペニスの根本へと這い上がり、そして先端を舐め取った瞬間、俺の体は絶頂へと達した。

藤原ハルキ「ぁあああああああああッッ!!」

全身が硬直し、視界が白くなる。激しい痙攣と共に、俺の体は快楽の波に呑み込まれた。鏡には、白目を剥いて、口元がだらしなく開いた、醜いアへ顔の自分が映っている。俺のペニスからは、熱いものが勢いよく噴き出した。

九条雅人「フフ……見事だ。素晴らしい」

九条の吐息が、俺の股間に降りかかる。その吐息が、なぜか不思議と安心できるような気がして、俺は全てを受け入れてしまいそうになった。

射精後の脱力感と、言いようのない虚脱感が俺を襲う。鏡に映る俺の赤顔は、羞恥と快感の余韻で、ぐしゃぐしゃだった。

九条は、俺のペニスを拭うと、ゆっくりと立ち上がった。

九条雅人「これで君は、真の表現者への第一歩を踏み出した。この夜の記憶を、決して忘れるな」

彼の言葉は、まるで洗脳のように、俺の意識の奥深くに刻み込まれた。俺は、この廃ラブホテルで、九条雅人という男に、完全に支配され、そして歪んだ快楽の虜になったことを悟った。この合宿は、もう演技の訓練などではない。これは、俺の全てを奪い去るための、地獄の始まりだったのだ。

16話:仮面の下の呻き

翌朝、叩き起こされるように目が覚めた。昨夜の出来事が夢であったことを願いながら目を開けるが、全身に残る奇妙な倦怠感と、股間のツルツルとした違和感が、全てが現実だったことを否応なく突きつける。

鏡に映る俺の顔は、昨夜の快感の余韻と、それに伴う羞恥、そして新たな恐怖で、ひどく憔悴していた。

シャワーを浴びて、何とか身支度を整える。浴室の鏡にも自分の体が映り込み、その度に、九条の指の感触や、彼の吐息が蘇る。吐き気が込み上げてくるのを必死に堪えた。九条は言った。

「何があっても普通に装え。それが演技力だ」と。
ロビーに集合すると、すでに他の参加者たちが集まっていた。高橋健太、田中剛、鈴木亮太。彼らも疲れた顔をしているが、俺のように魂を抜かれたような表情ではない。俺は、必死に平静を装い、顔に仮面を貼り付けた。

九条雅人「おはよう、諸君。よく眠れたかな?」

九条がロビーに入ってくると、その声はまるで、何もなかったかのように明るかった。昨夜の悪夢のような出来事が、彼にとっては日常の一部であるかのように。

俺は、九条の顔を見るだけで、胃の奥から何かが込み上げてくる感覚に襲われた。

高橋健太「全然っすよ! なんか、夜中にガタガタうるさくて……。それに、変な匂いもしたし」

高橋が正直に不満を漏らす。鈴木亮太も田中剛も、それぞれ不眠や異音について不平を言い始めた。

彼らの言葉を聞きながら、俺は内心、ホッとしていた。自分だけが異常な経験をしたわけではない。彼らもまた、この廃ラブホテルで何らかの不気味な体験をしたのだ。

九条雅人「ハハハ! それは素晴らしい! 君たちの五感が、研ぎ澄まされ始めている証拠だね」

九条は、彼らの不満をまるで褒めるかのように受け流す。そして、彼の視線が、再び俺に向けられた。まるで、俺がどれだけ「普通」を演じられているかを試すかのように。俺は、その視線に全身の神経を集中させ、表情一つ変えないように努めた。

九条雅人「藤原ハルキ君。君は、どうだった? よく眠れたかい?」

心臓が大きく跳ねた。昨夜の彼の行為が、フラッシュバックのように脳裏をよぎる。股間のムズムズとした感覚が、さらに俺を追い詰める。だが、ここで動揺してはならない。九条は、俺の「演技」を見ているのだ。

藤原ハルキ「……はい。少し、慣れない場所で戸惑いましたが、ぐっすり眠れました」

俺は、精一杯の笑顔を作り、はっきりと答えた。声が震えないように、喉の奥に力を込める。鏡に映った自分の顔は、本当に「普通」の笑顔をしているだろうか? 九条は、俺の答えに満足したのか、小さく頷いた。

九条雅人「それは結構。素晴らしい精神力だ。役者として、最も重要な資質の一つだよ」

彼の言葉に、背筋がゾクリとした。九条は、俺が嘘をついていることを、全て見抜いているに違いない。それでも、「演技」を褒めているのだ。 

九条雅人「さて、諸君。今日から、いよいよ本格的な演技指導に入る。まずは、ウォーミングアップとして、各自、昨夜感じた『恐怖』を表現してもらおう」

九条は、にこやかにそう告げた。俺は、思わずゴクリと唾を飲み込んだ。昨夜の「恐怖」……。俺にとってのそれは、彼自身による、あの行為に他ならない。それを、どう「表現」すればいいのか?

九条の目は、俺の奥底に潜む、剥き出しになった感情を、どこまでも暴こうとしているようだった。この地獄のような合宿は、まだ始まったばかりなのだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

『定時後の偶然が多すぎる』

こさ
BL
定時後に残業をするたび、 なぜか必ず同じ上司が、同じフロアに残っている。 仕事ができて、無口で、社内でも一目置かれている存在。 必要以上に踏み込まず、距離を保つ人―― それが、彼の上司だった。 ただの偶然。 そう思っていたはずなのに、 声をかけられる回数が増え、 視線が重なる時間が長くなっていく。 「無理はするな」 それだけの言葉に、胸がざわつく理由を、 彼自身はまだ知らない。 これは、 気づかないふりをする上司と、 勘違いだと思い込もうとする部下が、 少しずつ“偶然”を積み重ねていく話。 静かで、逃げ場のない溺愛が、 定時後から始まる。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

処理中です...