2 / 4
鶴乃月弎。
しおりを挟む
「この家に泊めてください!」
「え、えぇ。」
この子はいきなり何を言ってんだ?
でも、かなり可愛い。
「あの、月弎さん?頭でも打ったの?」
「初対面の女子に言う言葉ですか?もう!」
可愛ええ!やばいやばい!
「それで、俺の家に泊まるって……」
「正確には“住む”ですけどね。」
「ぶはっ…… す、住むねぇ。」
ダメだ、自分を抑えられる気がしない……
「私、住むところがないんです。」
「え?親とかは?」
「いないわよ。だからお願いしてるんじゃない!」
「いいの?俺、男だよ。夜に何するか分からないんだよ!」
「そんな事しないって信じてるからお願いしてるんでしょ。」
そんなこと言われたら何も出来ないな……
「いいけど、引っ越したばかりだから汚いよ。あと狭いし。」
「寝るところがあれば大丈夫よ。」
考えが女子じゃない気が……
「お邪魔しまーす!」
「食事代とかはどうするの?俺のバイトだけじゃきついよ。」
「大丈夫よ!ねぇ、この部屋私のでいい?」
「いいよ、ベッドないから布団でいい?」
「私ベッドがいい!並一君が布団で寝てよ。」
「はぁ?別にいいけど。」
「じゃあ私が扉を開けないでって言ったら絶対に開けないでね!」
俺、やっばり信用されてないのかな……
「わかったよ。」
「じゃあ早速開けないでね!」
「はいよ。」
ガシャ
可愛いなぁ。でもなんだろう、初めて会ったのになんか話しやすいというか。
カシャカシャ
「何してるんだろう。」
カシャカシャ
ダメだ、開けちゃダメって言われたろ。
ちょっとだけなら……
いや、ダメだ!
、、、
「並一君はどれくらい耐えられるかなぁ?」
早くしないとほんとに並一君に見られちゃう。
バサバサバサ
よし、これで結構高い布が作れたわ。
こうしてれば私の生活費は大丈夫!
うわぁ、羽だらけ。早く片付けないと。
鶴乃月弎は、並一が朝助けた鶴である。
片付け終わったー! 早く着替えないと。
「月弎!何やってるんだ?変な音がするけど大丈夫か!」
「だ、大丈夫よ!ちょっと待ってて!」
ズルッ!
「きゃっ!」
「どうした!」
ガシャ
「あ……」
「並一……君……」
ガシャ
どうしようどうしよう…… なんで下着なんだぁ?
開けるなって言われたのに何やってるんだ俺は!
どうしようどうしよう…… 並一君に下着姿見られちゃった……
でも、私が鶴だとは気づいてなさそうだから大丈夫だよね。
ガシャ
「並一君。」
「すまん!ほんとにすまん!てっきり何かあったのかと!」
「もういいわよ、見ても減るもんじゃないし。」
ほんとに考えが女子じゃない気が。
「二度とやらないから。許してくれ!そうだ、なにか奢るから!」
「じゃあ私、新宿に行きたい!」
「新宿?別にいいけど。でも、もう夕方だからまた明日な。」
「わかったわ。絶対よ!」
明日は土曜だから、時間は大丈夫か。
「私、タピオカ飲んでみたい!」
「あんなの大して美味くないぞ。流行に流されてるだけで。」
「それでも飲みたいの!」
「わかったよ。じゃあ夕飯食って、今日は寝ようぜ。」
「お風呂は?」
「銭湯が近くにあるから入りたかったら行ってくれ。」
「まさか並一君、入らないの!」
「毎日入らなくても大丈夫だろ。」
「ダメよ!一緒に行くわよ。」
はぁ、めんどくせぇ。
、、、
ザバァー
2日ぶりに来たなぁ。
今日はあんまり人がいないなぁ、っていうか1人しか来てねぇーじゃん。
「かぁぁー!」
気持ちいいぜ。ん?熱い熱い!
「寒いのぉ。」
「おいじいさん!めちゃくちゃ熱いんだけど!」
「これぐらいがいいんじゃ。」
「チッ……」
もう上がるか。
「おい、若僧もう上がるのか?」
「あぁ、熱いからな。」
「そうか……年寄りに負けるとはかっこ悪いのぉ!」
「言ってくれるじゃねぇか。」
「では、勝負じゃな。」
悪いけど絶てぇ勝つ!
、、、
あれ?ここは…… 家?
「何バカなことしてるんですか。」
「すみません。」
ありがとう、月弎。
「え、えぇ。」
この子はいきなり何を言ってんだ?
でも、かなり可愛い。
「あの、月弎さん?頭でも打ったの?」
「初対面の女子に言う言葉ですか?もう!」
可愛ええ!やばいやばい!
「それで、俺の家に泊まるって……」
「正確には“住む”ですけどね。」
「ぶはっ…… す、住むねぇ。」
ダメだ、自分を抑えられる気がしない……
「私、住むところがないんです。」
「え?親とかは?」
「いないわよ。だからお願いしてるんじゃない!」
「いいの?俺、男だよ。夜に何するか分からないんだよ!」
「そんな事しないって信じてるからお願いしてるんでしょ。」
そんなこと言われたら何も出来ないな……
「いいけど、引っ越したばかりだから汚いよ。あと狭いし。」
「寝るところがあれば大丈夫よ。」
考えが女子じゃない気が……
「お邪魔しまーす!」
「食事代とかはどうするの?俺のバイトだけじゃきついよ。」
「大丈夫よ!ねぇ、この部屋私のでいい?」
「いいよ、ベッドないから布団でいい?」
「私ベッドがいい!並一君が布団で寝てよ。」
「はぁ?別にいいけど。」
「じゃあ私が扉を開けないでって言ったら絶対に開けないでね!」
俺、やっばり信用されてないのかな……
「わかったよ。」
「じゃあ早速開けないでね!」
「はいよ。」
ガシャ
可愛いなぁ。でもなんだろう、初めて会ったのになんか話しやすいというか。
カシャカシャ
「何してるんだろう。」
カシャカシャ
ダメだ、開けちゃダメって言われたろ。
ちょっとだけなら……
いや、ダメだ!
、、、
「並一君はどれくらい耐えられるかなぁ?」
早くしないとほんとに並一君に見られちゃう。
バサバサバサ
よし、これで結構高い布が作れたわ。
こうしてれば私の生活費は大丈夫!
うわぁ、羽だらけ。早く片付けないと。
鶴乃月弎は、並一が朝助けた鶴である。
片付け終わったー! 早く着替えないと。
「月弎!何やってるんだ?変な音がするけど大丈夫か!」
「だ、大丈夫よ!ちょっと待ってて!」
ズルッ!
「きゃっ!」
「どうした!」
ガシャ
「あ……」
「並一……君……」
ガシャ
どうしようどうしよう…… なんで下着なんだぁ?
開けるなって言われたのに何やってるんだ俺は!
どうしようどうしよう…… 並一君に下着姿見られちゃった……
でも、私が鶴だとは気づいてなさそうだから大丈夫だよね。
ガシャ
「並一君。」
「すまん!ほんとにすまん!てっきり何かあったのかと!」
「もういいわよ、見ても減るもんじゃないし。」
ほんとに考えが女子じゃない気が。
「二度とやらないから。許してくれ!そうだ、なにか奢るから!」
「じゃあ私、新宿に行きたい!」
「新宿?別にいいけど。でも、もう夕方だからまた明日な。」
「わかったわ。絶対よ!」
明日は土曜だから、時間は大丈夫か。
「私、タピオカ飲んでみたい!」
「あんなの大して美味くないぞ。流行に流されてるだけで。」
「それでも飲みたいの!」
「わかったよ。じゃあ夕飯食って、今日は寝ようぜ。」
「お風呂は?」
「銭湯が近くにあるから入りたかったら行ってくれ。」
「まさか並一君、入らないの!」
「毎日入らなくても大丈夫だろ。」
「ダメよ!一緒に行くわよ。」
はぁ、めんどくせぇ。
、、、
ザバァー
2日ぶりに来たなぁ。
今日はあんまり人がいないなぁ、っていうか1人しか来てねぇーじゃん。
「かぁぁー!」
気持ちいいぜ。ん?熱い熱い!
「寒いのぉ。」
「おいじいさん!めちゃくちゃ熱いんだけど!」
「これぐらいがいいんじゃ。」
「チッ……」
もう上がるか。
「おい、若僧もう上がるのか?」
「あぁ、熱いからな。」
「そうか……年寄りに負けるとはかっこ悪いのぉ!」
「言ってくれるじゃねぇか。」
「では、勝負じゃな。」
悪いけど絶てぇ勝つ!
、、、
あれ?ここは…… 家?
「何バカなことしてるんですか。」
「すみません。」
ありがとう、月弎。
0
あなたにおすすめの小説
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
幼馴染の許嫁
山見月 あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
【完結】離婚を切り出したら私に不干渉だったはずの夫が激甘に豹変しました
雨宮羽那
恋愛
結婚して5年。リディアは悩んでいた。
夫のレナードが仕事で忙しく、夫婦らしいことが何一つないことに。
ある日「私、離婚しようと思うの」と義妹に相談すると、とある薬を渡される。
どうやらそれは、『ちょーっとだけ本音がでちゃう薬』のよう。
そうしてやってきた離婚の話を告げる場で、リディアはつい好奇心に負けて、夫へ薬を飲ませてしまう。
すると、あら不思議。
いつもは浮ついた言葉なんて口にしない夫が、とんでもなく甘い言葉を口にしはじめたのだ。
「どうか離婚だなんて言わないでください。私のスイートハニーは君だけなんです」
(誰ですかあなた)
◇◇◇◇
※全3話。
※コメディ重視のお話です。深く考えちゃダメです!少しでも笑っていただけますと幸いです(*_ _))*゜
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
〈完結〉姉と母の本当の思いを知った時、私達は父を捨てて旅に出ることを決めました。
江戸川ばた散歩
恋愛
「私」男爵令嬢ベリンダには三人のきょうだいがいる。だが母は年の離れた一番上の姉ローズにだけ冷たい。
幼いながらもそれに気付いていた私は、誕生日の晩、両親の言い争いを聞く。
しばらくして、ローズは誕生日によばれた菓子職人と駆け落ちしてしまう。
それから全寮制の学校に通うこともあり、家族はあまり集わなくなる。
母は離れで暮らす様になり、気鬱にもなる。
そしてローズが出ていった歳にベリンダがなった頃、突然ローズから手紙が来る。
そこにはベリンダがずっと持っていた疑問の答えがあった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる