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172話 断罪イベント4
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「僕たちは殿下の判断に従うまでです。アディントン侯爵家の名誉にかけて、姉上の国外追放に同意します」
「それがよろしいでしょうね。そうすれば、さすがのイザベラ殿も反省するでしょう」
エドワード王子、カイン、フレッド、オスカーの言葉を聞きながら、イザベラは心の中でため息をつく。
(ああ……やっぱりこうなったわ)
イザベラは予想通りの展開になったことに失望しながらも、心のどこかでは仕方ないと諦めていた。
これはまさに、『ドララ』の婚約破棄イベントではないか。
この世界に転生を果たす直前に見た予知夢とも相違ない。
異なるのは、年齢ぐらいなものだ。
「……殿下、お言葉ながら私は何も悪いことをした覚えがありません。そもそも、陛下はこのことをご存知なのですか? 私の父、アディントン侯爵にも話を通してあるのでしょうか?」
残念ながら婚約破棄のバッドエンドルートに入っている。
イザベラはそれを意識しつつも、最後まで足掻くことにした。
「父上やアディントン侯爵は関係ないだろう! 俺とアリシアの問題なのだから!」
「しかし、王族である殿下が侯爵家の娘である私に対して一方的に婚約破棄をするというのは、問題があるでしょう」
「うるさい! うるさいうるさいうるさい!!!」
エドワード王子がヒステリックに叫ぶ。
金髪碧眼の容姿端麗な王子様だが、今の彼は醜悪だ。
その眼は黒く濁っているように見える。
「もういい! お前のように屁理屈ばかり言う人間は、この国どころかこの世に必要ない! この場で処刑してやろうではないか!」
彼はそう叫び、腰の剣を引き抜いたのだった。
「それがよろしいでしょうね。そうすれば、さすがのイザベラ殿も反省するでしょう」
エドワード王子、カイン、フレッド、オスカーの言葉を聞きながら、イザベラは心の中でため息をつく。
(ああ……やっぱりこうなったわ)
イザベラは予想通りの展開になったことに失望しながらも、心のどこかでは仕方ないと諦めていた。
これはまさに、『ドララ』の婚約破棄イベントではないか。
この世界に転生を果たす直前に見た予知夢とも相違ない。
異なるのは、年齢ぐらいなものだ。
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エドワード王子がヒステリックに叫ぶ。
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その眼は黒く濁っているように見える。
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彼はそう叫び、腰の剣を引き抜いたのだった。
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