男子高校生の休み時間

こへへい

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和樹「ねぇ、何してるの?」

隆太「ん? ああ、ちょっと人間観察を」

和樹「さらっと趣味悪いなぁ、何か気になる人でも? 気になる女子でも?」

隆太「気になる人=女子ってのがもう早計だし、男子だったとして、この多様性ある時代を鑑みた勘違いはしてほしくないな」

和樹「会話は1ターン1行動だよ? まおうのつかい的な動き方はしないでほしいな」

隆太「2回行動ならキラーマシーンだろ、何でちょっと地味な方チョイスするんだよ」

和樹「で、まぁ恋愛的な気になるってことではないとして、誰のどんなところが気になるっていうのさ?」

隆太「ほら、あれ見てみろよ」

 隆太が指をさした先には、スマートフォンを弄る田村の姿があった。いつも休み時間にスマートフォンを弄っている人で、イヤホンを付けてツイッターを弄っている。

和樹「え、何でツイッターってわかるの?」

隆太「ちらっと見えたから」

和樹「またまた趣味悪いなぁ、まおうのつかいってよりはわかめおうじって感じだね」

隆太「趣味悪いってより、もうそれただ気持ち悪いキャラチョイスじゃね? 趣味関係なく容姿悪く言われてる?」

和樹「いやドラクエモンスターで趣味悪そうな見た目してるキャラ選んだだけだよ。それより、田村が何で気になるの? 男子だよ?」

隆太「結局心象悪い主張であったり、そもそもわかめおうじへの風評被害だったり、結局恋愛絡みであることが改まっていないことは置いといてだ。ツイッター見てるんだよな、いつもあいつ」

和樹「ツイッター? 別に良くない?」

隆太「ツイッターって無駄に時間食っちゃうからさ、あーやって休み時間を消費するような人生は送りたくないなってさ」

和樹「この話は有意義なの?」

隆太「んー、ツイッターよりは生産的」

和樹「引き合いが低くて素直に喜びづらいなぁ、まぁツイッターは確かに時間溶けるよね、指を上下してるだけですぐに10分とか終わっちゃうし」

隆太「そうそう、いつの間にか30分経つときもあるしな。あんなのもうタイムマシンだよ。未来限定の」

和樹「タイムマシンってより、タイムカプセルとかコールドスリープって感じだけど、ツイッター見てる間も夢中で無心にでも生命活動してるんだよね」

隆太「そ、活動するなら生産的がいい」

和樹「あれ、そういえば休み時間に宿題終わらせるとか言ってなかったっけ?」

隆太「……はぁ、非有意義な時間だった」
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