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期待と現実は天地開闢
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和樹「今日の昼休み食堂行こうよ」
隆太「食堂? 移動面倒くせぇし教室で弁当でもよくね?」
和樹「えー、今日食堂でちょっとしたイベントがあるんだって」
隆太「イベント? 何の変哲もない昼休みに何があるってんだよ」
和樹「そんなの、カレーライス超大盛チャレンジに決まってるじゃん!」
隆太「決まるか! そんなの! え、それ食うの? 昼に? 確か五限体育だよな? 地獄だぞ?」
和樹「……ぃいや! やれる! 何なら体を動かすのにエネルギーを充填しないでどうすんのさ!」
隆太「ちょっと躊躇ったろ? 自分の心のアラートに正直になれって」
和樹「だって、これ逃したら次は冬なんだよ? それに完食したら食堂のメニュー一品無料券貰えるんだよ?」
隆太「それは確かに魅力的だが、それでも昼にカレーってこと自体がもう結構リスキーだろ、頭回んないぞ?」
和樹「ノンノン、あの大盛カレー特別なんだ。食堂のおばちゃんが若い時に、薬膳やスパイスについて学ぶために世界中を回って修行していたんだって。その時に学んだ薬膳とスパイスの知識を利用した、独自のスパイス配合によって、後の授業に活力を与えられるように組まれたレシピ、通称『勉強カレー』なんだ」
隆太「おおお、それだけ聞くとすんげぇ食べてみたくなるな。ってそれ大盛である必要ないだろ」
和樹「食堂のおばちゃんはね、昔小さかった息子さんを病気で失ったことがあったんだって。だから、息子さんの分まで、僕ら若者にお腹いっぱい食べてほしいって願いが、あのカレーには込められているんだよ!」
隆太「……そ、そんなことが……そっかぁ、ならその息子さんの分まで、俺達がいっぱい食べてやらねぇとなぁ!」
和樹「隆太、一緒に食べてくれるの?」
隆太「当たり前だ! 一緒に美味しく頂いてやろうぜ」
昼休み。
食堂のおばちゃん「どうやって作ってるのかって? 業務スーパーのカレー入れてるだけだよ。単価が安いからね。それに残ったカレーを息子のお弁当に入れれたりするから、こうして大盛にして量誤魔化してるだけさ。公立高校の食堂ってレシピ決められてるんだけど、こうしてイベントって形にするとちょっとお零れもらえたりするんだよ。あ、これオフレコね」
和樹「うぷ、そんな……何もかも嘘だなんて」
隆太「……つーかカレーを横領してんじゃ、ねぇ……」
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和樹「えー、今日食堂でちょっとしたイベントがあるんだって」
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隆太「決まるか! そんなの! え、それ食うの? 昼に? 確か五限体育だよな? 地獄だぞ?」
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隆太「ちょっと躊躇ったろ? 自分の心のアラートに正直になれって」
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和樹「食堂のおばちゃんはね、昔小さかった息子さんを病気で失ったことがあったんだって。だから、息子さんの分まで、僕ら若者にお腹いっぱい食べてほしいって願いが、あのカレーには込められているんだよ!」
隆太「……そ、そんなことが……そっかぁ、ならその息子さんの分まで、俺達がいっぱい食べてやらねぇとなぁ!」
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隆太「当たり前だ! 一緒に美味しく頂いてやろうぜ」
昼休み。
食堂のおばちゃん「どうやって作ってるのかって? 業務スーパーのカレー入れてるだけだよ。単価が安いからね。それに残ったカレーを息子のお弁当に入れれたりするから、こうして大盛にして量誤魔化してるだけさ。公立高校の食堂ってレシピ決められてるんだけど、こうしてイベントって形にするとちょっとお零れもらえたりするんだよ。あ、これオフレコね」
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