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靴下とゆで卵
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隆太「靴下って、何故親指ばっかり穴空くんだろうか」
和樹「親指ばっかりかな? 僕この前薬指のところに穴が空いたけど。爪が引っかかって鬱陶しいんだよね」
隆太「爪切れよ」
和樹「切ってる切ってる。今日の朝切ってきたし、見る?」
隆太「見ない見ない、なんだろうな、他人の足の指をまじまじと見る機会なんてないんだけれど、いざチャンスに恵まれても積極的に手放したくなる希少性だな」
和樹「きしょいだけでしょ、足の裏なんて基本汚いし。皆綺麗なものばかり好きだもんねぇ、不衛生には色んな情報が詰まってるっていうのにさ」
隆太「うんこって体調のバロメーターになるとかな。でも汚いものは汚いんだよ、靴下も汚いし。だから日本でも超有名な幼稚園児のお父さんの靴下は協力なんだ」
和樹「考えてもみてよ、靴下に『野原ヒロシの』っていう情報が付加されたことで汚いって思い込んでいるけれど、『橋本環奈の』っていう情報が付加されたらさ」
隆太「んー、アリな人はアリになるんだろうな。橋本環奈が履いた靴下。実際ネットオークションで出すとどれくらいの値になるんだろうか」
和樹「ヒカキンが髪の毛をメルカリで出品して炎上したし、多分売買成立前に中止されるんじゃないかな」
隆太「やっぱり不衛生って良くないんだって、穴の開いた靴下なんて使い古された感あるしさ」
和樹「そこには足に付着している細菌とかバクテリア、水虫等の小さな生き物がいっぱいいるんだよ?」
隆太「何もポジティブキャンペーンになってないけどな。生き物好きだな、ミミズも可愛いとか言ってなかったっけ?」
和樹「ミミズ可愛いでしょ、今の靴下肌色だから、手にはめてミミズの可愛さをプレゼンしようか?」
隆太「汚いパペットマペットだな! 無理やり靴下につなげやがって」
和樹「Eテレでやってたんだよね、色のついた靴下に手を入れて、目玉の画用紙を貼り付けてガオー! って」
隆太「そういう使い方もあるのか、そういや卵をストッキングの奥までじゃなく長さの半分くらいまで入れて、それをブンブンゴマのような遠心力で中の黄身を破裂させて、黄金のゆで卵を作るってのをテレビで見たな」
和樹「何それ楽しそう! 明日作ってみようかな」
隆太「言っておくが俺はいらんぞ」
翌日
和樹「作ってみた」
隆太「だから要らんって言っただろうに、え、マジでこれストッキングで作ったの?」
和樹「さぁどうだろうね、『ストッキングで作った』っていう情報が付加されたら食べられない?」
隆太「食べられない、吐くぞ」
和樹「大丈夫だよ、実は金色のゆで卵を作る機械を、昨日の商店街で売ってたから買ったんだ。あっと驚く主婦の味方じゃ! エグザーっていうんだけどね」
隆太「へぇ、そんなのあったんだ。いくらしたの?」
和樹「7千円くらい」
隆太「……なんかごめんな、できるだけ味わって食べるよ」
参考文献
https://item.rakuten.co.jp/kireispot/ae953/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_109_1_10000237
和樹「親指ばっかりかな? 僕この前薬指のところに穴が空いたけど。爪が引っかかって鬱陶しいんだよね」
隆太「爪切れよ」
和樹「切ってる切ってる。今日の朝切ってきたし、見る?」
隆太「見ない見ない、なんだろうな、他人の足の指をまじまじと見る機会なんてないんだけれど、いざチャンスに恵まれても積極的に手放したくなる希少性だな」
和樹「きしょいだけでしょ、足の裏なんて基本汚いし。皆綺麗なものばかり好きだもんねぇ、不衛生には色んな情報が詰まってるっていうのにさ」
隆太「うんこって体調のバロメーターになるとかな。でも汚いものは汚いんだよ、靴下も汚いし。だから日本でも超有名な幼稚園児のお父さんの靴下は協力なんだ」
和樹「考えてもみてよ、靴下に『野原ヒロシの』っていう情報が付加されたことで汚いって思い込んでいるけれど、『橋本環奈の』っていう情報が付加されたらさ」
隆太「んー、アリな人はアリになるんだろうな。橋本環奈が履いた靴下。実際ネットオークションで出すとどれくらいの値になるんだろうか」
和樹「ヒカキンが髪の毛をメルカリで出品して炎上したし、多分売買成立前に中止されるんじゃないかな」
隆太「やっぱり不衛生って良くないんだって、穴の開いた靴下なんて使い古された感あるしさ」
和樹「そこには足に付着している細菌とかバクテリア、水虫等の小さな生き物がいっぱいいるんだよ?」
隆太「何もポジティブキャンペーンになってないけどな。生き物好きだな、ミミズも可愛いとか言ってなかったっけ?」
和樹「ミミズ可愛いでしょ、今の靴下肌色だから、手にはめてミミズの可愛さをプレゼンしようか?」
隆太「汚いパペットマペットだな! 無理やり靴下につなげやがって」
和樹「Eテレでやってたんだよね、色のついた靴下に手を入れて、目玉の画用紙を貼り付けてガオー! って」
隆太「そういう使い方もあるのか、そういや卵をストッキングの奥までじゃなく長さの半分くらいまで入れて、それをブンブンゴマのような遠心力で中の黄身を破裂させて、黄金のゆで卵を作るってのをテレビで見たな」
和樹「何それ楽しそう! 明日作ってみようかな」
隆太「言っておくが俺はいらんぞ」
翌日
和樹「作ってみた」
隆太「だから要らんって言っただろうに、え、マジでこれストッキングで作ったの?」
和樹「さぁどうだろうね、『ストッキングで作った』っていう情報が付加されたら食べられない?」
隆太「食べられない、吐くぞ」
和樹「大丈夫だよ、実は金色のゆで卵を作る機械を、昨日の商店街で売ってたから買ったんだ。あっと驚く主婦の味方じゃ! エグザーっていうんだけどね」
隆太「へぇ、そんなのあったんだ。いくらしたの?」
和樹「7千円くらい」
隆太「……なんかごめんな、できるだけ味わって食べるよ」
参考文献
https://item.rakuten.co.jp/kireispot/ae953/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_109_1_10000237
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