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魔法使いジニア
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眩しくてよく見えない、だが俺は足下の影を見て、嫌な予感がしたから振り返った。その影は確かに、濃い影が薄い影に重なる感じだった。だから今、太陽をバックライトにしているのは先程の怪力少女の他にもう一人いる...!
「あれは...誰だ?」
大きな影が徐々に近づいてきて影の主が鮮明に見えてきた。俺に向けて拳を振りかざすトウカの姿。
逃げたいのに、その時間がない。
いや逃げる!それ以外は無視で良い!
(サツキは幾度となく不幸に見舞われてきた。その積み重なった経験が、サツキをも知らない間に動体視力を養わせ、体感速度を何倍にも引き伸ばした!)
ただ体を前方に運ぶには間に合わない。だが相手は拳を使っている。つまり表面積が小さい。ならば体を曲がらせて、拳のみを避けることに全神経を集中させる!
上を見上げた体勢だからどっちにしろ前に走る選択肢は無くなった。だがこの体勢を利用する。右回転で振り返った状態で腕を広げ、更に足を大きく広げた。バランスボールに身体全体で抱きついている感じだ。その勢いを身体に乗せることで、身体のみを少しだけ前に寄せる。これでお腹の前にスペースは空いた。ここに拳が来るようにできるはず。
...ダメだ!よく見ると、相手は微調整をしている。こちらの動きに合わせて拳の落下位置を変えられる!んなの後出しじゃんけんじゃねーか!パーで勝てないし!潰れるし!
もはや進行角度を変える暇もなく、先程鎧をねじ曲げた拳が自分に飛んでくることを甘んじて受け入れるしかない...くっそ。
(この間0.1秒)
目を閉じ、そう諦めかけた時、
「バインド!」
聞き覚えのある声がそう叫ぶと、大きな影が体勢を乱して目の前に落ちた。トウカの両拳が背中に回されて、バチバチとしたモノに縛られた状態でその場に落ちた。
それを見ていたせいもあり、両腕両足で大きなバランスボールに抱きついているような体勢のまま、背中からゴロン!と二、三回転がった。でんぐり返しの背中からバージョンで、尚且つ逃げていたスピードが乗っかった。背中痛い!
「ってて」
見上げると、杖から伸びるバチバチでトウカを縛るカレンの姿があった。
箒に乗り杖を携えて彼女は降りた。金色の髪がはためき、持っている杖から伸びるバチバチがトウカの拳に伸びている。あれで縛ったのか。あれも魔法なのか。そんなことより、
「どうしてここに?」
「全く勝手にでしゃばって、メイちゃんが教えてくれたのよ、変な白いのと精霊の森についてお客さんに聞いてからどこか分からないってね」
カレンははぁ、と嘆息した後にジトーっと睨み付けてきた。
それに対してできるだけの釈明をする。
「いやぁ、だってカレン寝てたし、それに緊急事態っぽかったし?コボ郎がね?」
「コボ郎?ってのはメイちゃんが言ってた精霊のことね。つってもあんたには手に余るでしょうが、右も左も分からないのにチョロチョロすんなっての」
子供扱いされていることに少し癪な気持ちになる。チョロチョロて、俺はタラちゃんかよっての。と言っても放っては置けなかった。だってクジで引いちゃったし?前金(物)も貰っちゃったし?責任を感じてしまうだろう?
あ、そういえば、カレンが持っている杖はただの木製の様に思えた。何故ゴージャスロッドではない?
「そういえば、あんた私の寝床にあんなキラキラしたゴミ置くなんて喧嘩売ってんの?」
「え、ゴミ?」
何のことだかわからない。キョトンと首を傾げる。キラキラしたゴミなんて...まさか
「あんな杖、鍍金で塗装してるだけじゃない、中身はただの安物よ。ゴージャスロッドは一流の職人の中でも一部の人しか作れないんだから、そうやすやすとクジ屋のおっさんが持ってるわけないでしょ」
「マジかよ...」
変な玉が福引きで出たと思ったら、その玉が巧みに脅して手に入れたゴージャスロッドもまたハズレだった。やはり自分にあんな幸運が訪れるなんてないということか。それが再確認できてしまったことに改めて肩を落とした。
でも金鍍金だったか?にしてはクオリティが高い鍍金だ。まぁそれはいいか。
「ま、結局私もここに来られて良かったわよ。ねぇジニア、久しぶり」
カレンは暗い深い森の奥に向かって、その森に負けない暗い顔で振り向いた。そこから現れたのは、青いローブを着て、眼鏡をカチャリとするインテリ眼鏡だった。彼はジニアという名前らしい。
ジニアは先程の余裕ぶった顔とはうってかわり、驚きと失望の混在する表情を露にしていた。
「...カレン、お前もなのか?」
「お前も?何を言ってるのか分からないわ。それにあんた国から出ていってから何をしていたの?この女の子を操って、何を企んでいるわけ?そういう趣味だったっけ?」
ジニアの視線に負けじと、カレンは眉間にシワを寄せた。口ぶりからして、彼らは昔知り合っているのだと思われる。
「お前には関係の無いことだ。それにお前は私の退職を見て、宮廷騎士団を見限ることが出来たんだ。なのになぜまた犬に成り下がっている?」
「は?犬?いや別に再就職なんてしてないけど」
カレンとジニアの話が噛み合っていない。だがこちらからは何の話をしているのか訳が分からなかった。
「お前がまだ国の犬に成り下がっているのは明白だ、それを着けているのだからな、腕のそれが何よりの証拠だ」
とジニアは杖をカレンに手首に向けて言った。正確には、手首の腕輪に向けて。
「これが何?あんた何か知っているの?」
次に口を開くと、表情が険しくなる。
「私は国の裏を知った、それが許せない」
そう言うと、ジニアの杖をトウカの腕に向け、光を放った。その光はカレンの魔法を打ち消し、腕の拘束(バインド)を解除した。トウカは立ち上がり、自身の手首を弄る。
そして、見下した、それにカレンへの猜疑心を携えた目で次はその杖を俺に向けてきた。
「お前、そこをどけ。その祠に秘宝があるんだろ?それはトウカに使わせる。こいつの更なる力のために必要なのだ。死にたくなければ大人しくするんだな」
カレンとジニアの話からして、過去に何かあったのは分かる。そしてその過去が今のジニアの原動力となっているのだろう。そして、それは国への恨み。復讐心。
もしかしたら、俺はこいつと同じようなことをしているのか?復讐したところで何が生まれる?他者を恨んで何が満たされる?頭に浮かんだ彼への説得力文句は喉に引っ込んだ。発すれば、それは自分に返ってくる内容だったからだ。
だから、説得なんてしなかった。だがこいつに何があったのかが気になった。
「...お前、何かあったのか?」
「この世界の素人のお前には関係のない事だ。さぁ、死ぬか、目の前から消えるか、選ばせてやる」
残念ながらとても話を聞ける状態とは思えない。この祠にある秘宝、もとい能転玉を俺自身に使うことができれば、まだ希望があると思っていた。だが、相手が悪い。取りに行こうと振り向けば、即座に討たれるだろう。
「あぁそれと、そんなマントなんかで防ごう等と考えないほうが良い。私ならそんな安物貫いて貴様を殺せる」
ジニアにまたあの余裕綽々な態度が帰ってきた。だが杖先を決してこちらからはぶれさせてくれない。油断も隙も...いや
「確かに、俺の力だけなら程度なら、あんたには敵わないだろうよ」
まだ一縷の望みを捨ててはいない。そう、イレギュラーなんてのは人生でつきもの。それが今回たまたま味方だったというだけだ。その味方が杖を握っているところを、視界にちゃんと捉えていた。
「バインド!」
カレンが杖の柄から光を放ち、ジニア目掛けて一直線に飛ばされた。だが、
「甘い!」
そういうとジニアが杖を振り、カレンの光を物理的に弾いた。光は地面に落ちて消えた。彼もまたカレンのことをちゃんと警戒していたらしい。だが、隙はできた。
カレンはジニアと俺が一直線上にならないように重なってくれている。抜かりがないぜカレン!
振り返らずに、カレンは叫んだ。
「サツキ!行きなさい、そこに能転玉があるからここまで逃げて来たんでしょ、こんなやつに取られるくらいならあんたが取りなさい!」
「分かってる!やられるなよ!」
カレンは覚悟を決めた。そう感じさせる感情がその声にはらんでいた。その言葉を聞いて、祠がある洞窟に向かう。迷ってはいられない!
それを見てジニアが命令した。
「行けトウカ!奴に能転玉を取らせるな!」
だがトウカは動かない。ジニアの声が聞こえていないのか、彼女は周りを気にするだけで動いていない。
「っち、解除!」
ジニアがトウカへの魔法を解くと、トウカはそれに気づいたのか、ジニアを見た。
ジニアはトウカを見据えて命じた。
「男が祠の能転玉を取ろうとしている。取られる前にお前が取れ!バインドセンス!」
威圧する気迫にトウカは気圧された。怯える彼女にまた白いモヤモヤを放つ。だがそれをカレンが杖から魔力を放って弾いた!
「甘いわ!」
それにより、ジニアのイライラは更に増した。先程までの余裕の表情は歪み、カレンに怒りの顔が向けられる。
「カレン、邪魔をするならお前も容赦しないぞ」
油断はせず、それでも心の余裕を保ちながら、カレンはジニアの行動に言及した。
「感覚制御をわざわざかけるのって、まさか彼女の固有スキルと関係したりするのかしら?させるわけないでしょ。」
にやっと笑うカレンに対し、更にジニアは余裕がなくなっていく。
「くそ、そのまま行け!トウカ!あの男の前にお前が能転玉を取れ!」
それを聞くと、うん、と小さく頷きながらトウカもまた洞窟に向かって走り出した。
「あれは...誰だ?」
大きな影が徐々に近づいてきて影の主が鮮明に見えてきた。俺に向けて拳を振りかざすトウカの姿。
逃げたいのに、その時間がない。
いや逃げる!それ以外は無視で良い!
(サツキは幾度となく不幸に見舞われてきた。その積み重なった経験が、サツキをも知らない間に動体視力を養わせ、体感速度を何倍にも引き伸ばした!)
ただ体を前方に運ぶには間に合わない。だが相手は拳を使っている。つまり表面積が小さい。ならば体を曲がらせて、拳のみを避けることに全神経を集中させる!
上を見上げた体勢だからどっちにしろ前に走る選択肢は無くなった。だがこの体勢を利用する。右回転で振り返った状態で腕を広げ、更に足を大きく広げた。バランスボールに身体全体で抱きついている感じだ。その勢いを身体に乗せることで、身体のみを少しだけ前に寄せる。これでお腹の前にスペースは空いた。ここに拳が来るようにできるはず。
...ダメだ!よく見ると、相手は微調整をしている。こちらの動きに合わせて拳の落下位置を変えられる!んなの後出しじゃんけんじゃねーか!パーで勝てないし!潰れるし!
もはや進行角度を変える暇もなく、先程鎧をねじ曲げた拳が自分に飛んでくることを甘んじて受け入れるしかない...くっそ。
(この間0.1秒)
目を閉じ、そう諦めかけた時、
「バインド!」
聞き覚えのある声がそう叫ぶと、大きな影が体勢を乱して目の前に落ちた。トウカの両拳が背中に回されて、バチバチとしたモノに縛られた状態でその場に落ちた。
それを見ていたせいもあり、両腕両足で大きなバランスボールに抱きついているような体勢のまま、背中からゴロン!と二、三回転がった。でんぐり返しの背中からバージョンで、尚且つ逃げていたスピードが乗っかった。背中痛い!
「ってて」
見上げると、杖から伸びるバチバチでトウカを縛るカレンの姿があった。
箒に乗り杖を携えて彼女は降りた。金色の髪がはためき、持っている杖から伸びるバチバチがトウカの拳に伸びている。あれで縛ったのか。あれも魔法なのか。そんなことより、
「どうしてここに?」
「全く勝手にでしゃばって、メイちゃんが教えてくれたのよ、変な白いのと精霊の森についてお客さんに聞いてからどこか分からないってね」
カレンははぁ、と嘆息した後にジトーっと睨み付けてきた。
それに対してできるだけの釈明をする。
「いやぁ、だってカレン寝てたし、それに緊急事態っぽかったし?コボ郎がね?」
「コボ郎?ってのはメイちゃんが言ってた精霊のことね。つってもあんたには手に余るでしょうが、右も左も分からないのにチョロチョロすんなっての」
子供扱いされていることに少し癪な気持ちになる。チョロチョロて、俺はタラちゃんかよっての。と言っても放っては置けなかった。だってクジで引いちゃったし?前金(物)も貰っちゃったし?責任を感じてしまうだろう?
あ、そういえば、カレンが持っている杖はただの木製の様に思えた。何故ゴージャスロッドではない?
「そういえば、あんた私の寝床にあんなキラキラしたゴミ置くなんて喧嘩売ってんの?」
「え、ゴミ?」
何のことだかわからない。キョトンと首を傾げる。キラキラしたゴミなんて...まさか
「あんな杖、鍍金で塗装してるだけじゃない、中身はただの安物よ。ゴージャスロッドは一流の職人の中でも一部の人しか作れないんだから、そうやすやすとクジ屋のおっさんが持ってるわけないでしょ」
「マジかよ...」
変な玉が福引きで出たと思ったら、その玉が巧みに脅して手に入れたゴージャスロッドもまたハズレだった。やはり自分にあんな幸運が訪れるなんてないということか。それが再確認できてしまったことに改めて肩を落とした。
でも金鍍金だったか?にしてはクオリティが高い鍍金だ。まぁそれはいいか。
「ま、結局私もここに来られて良かったわよ。ねぇジニア、久しぶり」
カレンは暗い深い森の奥に向かって、その森に負けない暗い顔で振り向いた。そこから現れたのは、青いローブを着て、眼鏡をカチャリとするインテリ眼鏡だった。彼はジニアという名前らしい。
ジニアは先程の余裕ぶった顔とはうってかわり、驚きと失望の混在する表情を露にしていた。
「...カレン、お前もなのか?」
「お前も?何を言ってるのか分からないわ。それにあんた国から出ていってから何をしていたの?この女の子を操って、何を企んでいるわけ?そういう趣味だったっけ?」
ジニアの視線に負けじと、カレンは眉間にシワを寄せた。口ぶりからして、彼らは昔知り合っているのだと思われる。
「お前には関係の無いことだ。それにお前は私の退職を見て、宮廷騎士団を見限ることが出来たんだ。なのになぜまた犬に成り下がっている?」
「は?犬?いや別に再就職なんてしてないけど」
カレンとジニアの話が噛み合っていない。だがこちらからは何の話をしているのか訳が分からなかった。
「お前がまだ国の犬に成り下がっているのは明白だ、それを着けているのだからな、腕のそれが何よりの証拠だ」
とジニアは杖をカレンに手首に向けて言った。正確には、手首の腕輪に向けて。
「これが何?あんた何か知っているの?」
次に口を開くと、表情が険しくなる。
「私は国の裏を知った、それが許せない」
そう言うと、ジニアの杖をトウカの腕に向け、光を放った。その光はカレンの魔法を打ち消し、腕の拘束(バインド)を解除した。トウカは立ち上がり、自身の手首を弄る。
そして、見下した、それにカレンへの猜疑心を携えた目で次はその杖を俺に向けてきた。
「お前、そこをどけ。その祠に秘宝があるんだろ?それはトウカに使わせる。こいつの更なる力のために必要なのだ。死にたくなければ大人しくするんだな」
カレンとジニアの話からして、過去に何かあったのは分かる。そしてその過去が今のジニアの原動力となっているのだろう。そして、それは国への恨み。復讐心。
もしかしたら、俺はこいつと同じようなことをしているのか?復讐したところで何が生まれる?他者を恨んで何が満たされる?頭に浮かんだ彼への説得力文句は喉に引っ込んだ。発すれば、それは自分に返ってくる内容だったからだ。
だから、説得なんてしなかった。だがこいつに何があったのかが気になった。
「...お前、何かあったのか?」
「この世界の素人のお前には関係のない事だ。さぁ、死ぬか、目の前から消えるか、選ばせてやる」
残念ながらとても話を聞ける状態とは思えない。この祠にある秘宝、もとい能転玉を俺自身に使うことができれば、まだ希望があると思っていた。だが、相手が悪い。取りに行こうと振り向けば、即座に討たれるだろう。
「あぁそれと、そんなマントなんかで防ごう等と考えないほうが良い。私ならそんな安物貫いて貴様を殺せる」
ジニアにまたあの余裕綽々な態度が帰ってきた。だが杖先を決してこちらからはぶれさせてくれない。油断も隙も...いや
「確かに、俺の力だけなら程度なら、あんたには敵わないだろうよ」
まだ一縷の望みを捨ててはいない。そう、イレギュラーなんてのは人生でつきもの。それが今回たまたま味方だったというだけだ。その味方が杖を握っているところを、視界にちゃんと捉えていた。
「バインド!」
カレンが杖の柄から光を放ち、ジニア目掛けて一直線に飛ばされた。だが、
「甘い!」
そういうとジニアが杖を振り、カレンの光を物理的に弾いた。光は地面に落ちて消えた。彼もまたカレンのことをちゃんと警戒していたらしい。だが、隙はできた。
カレンはジニアと俺が一直線上にならないように重なってくれている。抜かりがないぜカレン!
振り返らずに、カレンは叫んだ。
「サツキ!行きなさい、そこに能転玉があるからここまで逃げて来たんでしょ、こんなやつに取られるくらいならあんたが取りなさい!」
「分かってる!やられるなよ!」
カレンは覚悟を決めた。そう感じさせる感情がその声にはらんでいた。その言葉を聞いて、祠がある洞窟に向かう。迷ってはいられない!
それを見てジニアが命令した。
「行けトウカ!奴に能転玉を取らせるな!」
だがトウカは動かない。ジニアの声が聞こえていないのか、彼女は周りを気にするだけで動いていない。
「っち、解除!」
ジニアがトウカへの魔法を解くと、トウカはそれに気づいたのか、ジニアを見た。
ジニアはトウカを見据えて命じた。
「男が祠の能転玉を取ろうとしている。取られる前にお前が取れ!バインドセンス!」
威圧する気迫にトウカは気圧された。怯える彼女にまた白いモヤモヤを放つ。だがそれをカレンが杖から魔力を放って弾いた!
「甘いわ!」
それにより、ジニアのイライラは更に増した。先程までの余裕の表情は歪み、カレンに怒りの顔が向けられる。
「カレン、邪魔をするならお前も容赦しないぞ」
油断はせず、それでも心の余裕を保ちながら、カレンはジニアの行動に言及した。
「感覚制御をわざわざかけるのって、まさか彼女の固有スキルと関係したりするのかしら?させるわけないでしょ。」
にやっと笑うカレンに対し、更にジニアは余裕がなくなっていく。
「くそ、そのまま行け!トウカ!あの男の前にお前が能転玉を取れ!」
それを聞くと、うん、と小さく頷きながらトウカもまた洞窟に向かって走り出した。
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