27 / 62
少年と少女 それぞれの理由
少女の理由〜ゼピス侯爵令嬢誘拐事件〜2
しおりを挟む
一人何もない部屋に取り残されたレイリアは、始めこそ寝転んだり歌を歌ったりしていたが、すぐに飽きて暇を持て余した。
結局何もしないよりはと、いつもならば嫌々やらされている魔力鍛錬のいくつかをなんとなく一人でこなしてみた。
すると、何故だかいつもより上手くこなせるのだ。
(何でこういう時ばっかり上手くいくのかなぁ)
普段のレイリアは、あの優しいヴィモットでさえも頭を抱えてしまう程の不出来さなのだ。
そのヴィモットが言うことには、魔法は心の持ちようによって成功したり失敗したりするらしい。レイリアの場合、嫌々練習している限り上手くはいかないそうだ。
(それじゃあ今成功するのは、嫌々やっていないっていうことなのかなぁ。お祖母様との練習が嫌で家出したのになぁ…)
幼いながらもレイリアがこの不条理さに
「うーん」
と唸りながら頭を悩ませていると、ゾワリ、と体中を何かが纏わりつく様な、非常に不快な感覚に襲われた。
(何?この感じ?)
気が付くと、体中に鳥肌が立っていた。
そして、その不快さの元凶は扉の向こう側から漂ってきているように感じる。
警戒しながら扉の方向をじっと見つめていると、こちらへ走り寄ってくる誰かの足音が聞こえた。
(父様かも?)
一瞬父が迎えに来たのかと思い喜んだのも束の間、扉を勢い良く開けたのはムウ=ウェイズであった。
「レイリアお嬢様。お父上様達があなたを迎えにいらっしゃいましたよ」
言い回しは今まで通り丁寧だが、その目つきは異様に鋭く、薄気味悪い笑みさえも浮かべている。
更に、先ほどから感じている嫌な気配を目の前の男が全身に色濃く纏わせている。
「さぁ、こちらですよ」
ムウ=ウェイズは左手でレイリアの手首を強く掴むと、そのまま部屋から連れ出し、早足で歩き始めた。
レイリアは今までとは違う雰囲気を漂わせる男に警戒しながらも、転ばないよう必死で付いて行った。
「どこへ行くの?」
「ファウス様達をお迎えする場所です」
振り向きもせずムウ=ウェイズがそう言い切った時、レイリアは向かう先とは反対の方向から、良く知る魔力の波動を感じた。
(父様だ!)
レイリアは父が来たことに安堵し、思わず歩みを止めて振り向こうとしたが、それは許されず、無理矢理に腕を引っ張られた。
「ねぇ。父様はあっちよ?」
レイリアの声は無視され、段々と嫌な気配が増す方へと近づいていく。
そして、大きな二枚扉の前へと到着した時、レイリアはその内側から今まで感じたことが無いような禍々しい気配を感じ取った。
(この部屋の中に何があるの?)
恐怖と好奇心を抱きつつ、男に連れられ部屋へと入る。
「なに…。これ…」
レイリアは、その奇妙且つ、不気味な部屋に絶句した。
天井高く、奥行き横幅共にかなり広いこの部屋の右手には、大きな円柱の水槽のようなものが置かれていた。そして、その水槽の様なものは緑色の液体で満たされ、中には黒ずんだ色をした大きな人が浮かんでいた。
その光景に驚いたレイリアが好奇心から目を凝らすと、人と思ったそれの背には羽らしき物があり、更には腕が何本も生えている。
人とは違う何かの存在に眉をひそめたレイリアの上から、ムウ=ウェイズの声がした。
「魔族ですよ」
「魔族?」
「ご存じありませんか?女神の雫の詩を」
「もちろん知っているわ!」
フロディア教の信者ならば誰もが知る創生物語。
その中に、人へと仇なす存在として魔族が出て来る。
しかし、それはお伽噺、若しくは太古の話であり、しかも、彼らは地底深くに封じ込められたとされている。
「でも、どうして魔族なんかがここに居るの?」
「魔族は、あそこにある石板を使って召喚することが出来るのですよ」
ムウ=ウェイズの指が示す先、部屋の中心には光り輝く魔法陣があり、その宙には白い四角い何かが漂っている。
「魔族なんて召喚してどうするの?」
「もちろん私の研究の役に立ってもらうのです」
幼いながらもこの部屋を見れば、この男の研究内容が良くない物であると解る。
「あなたは何の研究をしているの?」
「召喚した魔族からその力を吸い取り人へと注ぐのです。すると、常人を超える能力が授かれるのですよ。素晴らしいでしょう!それなのに、あなたの父上は私の研究を否定した!魔族を用いるなど以ての外だと!」
自分の研究を否定された怒りからか、ムウ=ウェイズの身体より強大な魔力の波動が溢れ出した。
(なんて魔力なの!)
今まで触れたことが無いほどの強い魔力に、レイリアは恐れ慄いた。
「それじゃあ、父様をここへ呼び出したのは、この研究を褒めてもらうため?」
震える声でレイリアが問うと、ムウ=ウェイズは急に笑い出した。
「褒める?フフフ…。ハッハッハッ…!いいえ、違いますよ。私の方が優れているということを、あの男とこの国に認めさせてやるためです。そして、私がこの国の筆頭魔導士となり、この国を導くのです!」
この部屋も、この男の研究も、語る望みも、全てが狂気じみている。こんな所に居てはいけない。
(早く逃げなきゃ!)
しかし、相手は魔力も力も自分より上だ。
そんな相手から逃げ出す方法を急いであれこれ考えると、一度だけ兄妹喧嘩で使ったかなり凶暴な、しかし、あまり気の進まない方法をレイリアは思い付いた。
(上手くいくかわからないけれど、もう、これしかないし…)
致し方なしに実行する覚悟を決めると、レイリアは時を計った。
結局何もしないよりはと、いつもならば嫌々やらされている魔力鍛錬のいくつかをなんとなく一人でこなしてみた。
すると、何故だかいつもより上手くこなせるのだ。
(何でこういう時ばっかり上手くいくのかなぁ)
普段のレイリアは、あの優しいヴィモットでさえも頭を抱えてしまう程の不出来さなのだ。
そのヴィモットが言うことには、魔法は心の持ちようによって成功したり失敗したりするらしい。レイリアの場合、嫌々練習している限り上手くはいかないそうだ。
(それじゃあ今成功するのは、嫌々やっていないっていうことなのかなぁ。お祖母様との練習が嫌で家出したのになぁ…)
幼いながらもレイリアがこの不条理さに
「うーん」
と唸りながら頭を悩ませていると、ゾワリ、と体中を何かが纏わりつく様な、非常に不快な感覚に襲われた。
(何?この感じ?)
気が付くと、体中に鳥肌が立っていた。
そして、その不快さの元凶は扉の向こう側から漂ってきているように感じる。
警戒しながら扉の方向をじっと見つめていると、こちらへ走り寄ってくる誰かの足音が聞こえた。
(父様かも?)
一瞬父が迎えに来たのかと思い喜んだのも束の間、扉を勢い良く開けたのはムウ=ウェイズであった。
「レイリアお嬢様。お父上様達があなたを迎えにいらっしゃいましたよ」
言い回しは今まで通り丁寧だが、その目つきは異様に鋭く、薄気味悪い笑みさえも浮かべている。
更に、先ほどから感じている嫌な気配を目の前の男が全身に色濃く纏わせている。
「さぁ、こちらですよ」
ムウ=ウェイズは左手でレイリアの手首を強く掴むと、そのまま部屋から連れ出し、早足で歩き始めた。
レイリアは今までとは違う雰囲気を漂わせる男に警戒しながらも、転ばないよう必死で付いて行った。
「どこへ行くの?」
「ファウス様達をお迎えする場所です」
振り向きもせずムウ=ウェイズがそう言い切った時、レイリアは向かう先とは反対の方向から、良く知る魔力の波動を感じた。
(父様だ!)
レイリアは父が来たことに安堵し、思わず歩みを止めて振り向こうとしたが、それは許されず、無理矢理に腕を引っ張られた。
「ねぇ。父様はあっちよ?」
レイリアの声は無視され、段々と嫌な気配が増す方へと近づいていく。
そして、大きな二枚扉の前へと到着した時、レイリアはその内側から今まで感じたことが無いような禍々しい気配を感じ取った。
(この部屋の中に何があるの?)
恐怖と好奇心を抱きつつ、男に連れられ部屋へと入る。
「なに…。これ…」
レイリアは、その奇妙且つ、不気味な部屋に絶句した。
天井高く、奥行き横幅共にかなり広いこの部屋の右手には、大きな円柱の水槽のようなものが置かれていた。そして、その水槽の様なものは緑色の液体で満たされ、中には黒ずんだ色をした大きな人が浮かんでいた。
その光景に驚いたレイリアが好奇心から目を凝らすと、人と思ったそれの背には羽らしき物があり、更には腕が何本も生えている。
人とは違う何かの存在に眉をひそめたレイリアの上から、ムウ=ウェイズの声がした。
「魔族ですよ」
「魔族?」
「ご存じありませんか?女神の雫の詩を」
「もちろん知っているわ!」
フロディア教の信者ならば誰もが知る創生物語。
その中に、人へと仇なす存在として魔族が出て来る。
しかし、それはお伽噺、若しくは太古の話であり、しかも、彼らは地底深くに封じ込められたとされている。
「でも、どうして魔族なんかがここに居るの?」
「魔族は、あそこにある石板を使って召喚することが出来るのですよ」
ムウ=ウェイズの指が示す先、部屋の中心には光り輝く魔法陣があり、その宙には白い四角い何かが漂っている。
「魔族なんて召喚してどうするの?」
「もちろん私の研究の役に立ってもらうのです」
幼いながらもこの部屋を見れば、この男の研究内容が良くない物であると解る。
「あなたは何の研究をしているの?」
「召喚した魔族からその力を吸い取り人へと注ぐのです。すると、常人を超える能力が授かれるのですよ。素晴らしいでしょう!それなのに、あなたの父上は私の研究を否定した!魔族を用いるなど以ての外だと!」
自分の研究を否定された怒りからか、ムウ=ウェイズの身体より強大な魔力の波動が溢れ出した。
(なんて魔力なの!)
今まで触れたことが無いほどの強い魔力に、レイリアは恐れ慄いた。
「それじゃあ、父様をここへ呼び出したのは、この研究を褒めてもらうため?」
震える声でレイリアが問うと、ムウ=ウェイズは急に笑い出した。
「褒める?フフフ…。ハッハッハッ…!いいえ、違いますよ。私の方が優れているということを、あの男とこの国に認めさせてやるためです。そして、私がこの国の筆頭魔導士となり、この国を導くのです!」
この部屋も、この男の研究も、語る望みも、全てが狂気じみている。こんな所に居てはいけない。
(早く逃げなきゃ!)
しかし、相手は魔力も力も自分より上だ。
そんな相手から逃げ出す方法を急いであれこれ考えると、一度だけ兄妹喧嘩で使ったかなり凶暴な、しかし、あまり気の進まない方法をレイリアは思い付いた。
(上手くいくかわからないけれど、もう、これしかないし…)
致し方なしに実行する覚悟を決めると、レイリアは時を計った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる