えっ、私生まれ変わりました?

☆n

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中等部

23 自然教室⑫

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翔太君達の所に戻りました。

「翔太君、詩織がちょっと顔色悪くって...。」
「えっ?大丈夫なのか?突然どうした?」
「うん、大丈夫なの。ちょっとお水飲むね。」
「あぁ、ほら開けてやるからこれ飲んで。」
「うん、ありがとっ。」

「ほら、ここ座って。突然、具合悪くなったのか?」
「大丈夫だよ。お水飲んだら、少し落ち着いたから。」
「でも、少し休んだ方がいいな。先生に一番最後に出発できないか、頼んでくるわ。伊緒、詩織をちゃんと見てて。」
「わかったわ。お願いね。」


ーーーーーーーーーー

翔太君が先生に頼みに行くと、ヴォルとレーヴェが傍に来ました。

『詩織、トイレで何かあっただろう?』
『そうよ。体調が悪いわけじゃないわよね?』

ヴォルとレーヴェには、わかっちゃいますか...。

『大事なストラップがなくなったのだろう?』

そうだけど...。

『詩織はどうしたいんだ?』

たぶん伊藤さんが盗ったしか考えられないけど...、確実な証拠はないし...。

『このまま黙っているのか?』

どうしようもできないよ...。だって証明できないもん。

『詩織は悔しくないの?伊藤さんにやられっぱなしで?』
『そうだな。我だって怒ってるぞ。大事な詩織に対して、あの態度だからな。』

私だって......。

ーーーーーーーーーー


(詩織がヴォル達と会話中の4人は)

「ねぇ、本当はトイレで何があったの?」
「あのっ、たぶんなんですけど...、詩織ちゃんのトンボ玉のストラップがなくなったんだと思います。私と詩織ちゃん、みんなとお揃いのストラップをポーチの中に入れてたんです。で、詩織ちゃん、リップをポーチから出そうとした時に顔色が変わったんです。ストラップがないことに気づいたんだと思います。」
「それって...、あの時いた伊藤さんが詩織のポーチから盗ったってこと?」
「はぁー?あいつそんなことしてんの?最低だな。」
「うん。それで詩織ちゃんは盗られたって証拠がないから、私達に黙ってると思うの。」
「そーね。詩織なら、黙ってるわね。」
「えー、でもどうするの?このままじゃ泣き寝入りだよ。」
「許せないけど、証明できないのよ。」
「ムカつくな。せっかくの楽しい思い出になるはずがぶち壊しやがって...。」
「慧君怖くなってるよ、落ち着いて。」
「詩織はどうするのかしら?私達にちゃんと話してくれるかしら?」
「また自分の中に閉じ込めちゃうかな?」
「とりあえず翔太が戻ってきたら、翔太に報告な。」
「「「「うん。」」」」
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